キン!キン!キィィン!
「今日はここまでにしよう。」ピシッ!
首元に気で作ったブレードをあてがい、決着がついたことを確信してライはトランクスに修業の終わりを伝える。
「…分かりました。」
悔しそうにしながらもその言葉を受け入れたトランクスは持っていた剣を鞘に納めた。
*
「随分使いこなせるようになってきたな。」
帰り際に剣の手入れをしているトランクスにそう話しかけるとトランクスが不思議そうに返す。
「まだまだですよ。というか、ライさんって剣を習っていたことあるんですか?気のブレードを使った戦い方があまりに手慣れてる気がするんですけど。」
実際まだ全然勝ち越せてません、と愚痴をこぼすトランクスの前で、ライは気で様々な武器を形作っていく。
「短剣、長剣、槍、鞭に大鎌やこん棒、そして弓。銃火器以外の武器はある程度使いこなせる。」
なんとなく辛そうに話すライに余計なことを聞いたかなと後悔しながらもその意図がつかめずに質問を重ねた。
「俺達武闘家は言ってみれば拳を武器にして戦うスペシャリストじゃないですか。どうして他の武器を扱えるようになったんですか?」
「戦いに応用できるからだ。戦いは基本的にこっちにとって有利な戦い方を、相手にとっては不利な戦い方を押し付けてで勝負するものだぞ。」
剣を持つものと槍を持つものが戦う場合は自分のリーチにいかに相手を入れるかが焦点になる。それを自在に使い分けられるようになればある程度の実力差は覆せる。
「なるほど、それじゃあ俺も剣ばかりではなく他の武器を使えるようになっておいた方が良いですね。」
「いや、こんなのは小手先の技術だ。お前ならあと数年修業すれば人造人間に勝てる日がくる。トランクスは今まで通りの修業をするべきだろう。少なくとも今はな。」
武器に気をまとわせればそれだけでただの武器が凄まじい戦いに耐えうる業物に変わる。だが一から気を使って武器を生成するとなるとその難易度は跳ね上がる。それに掛ける時間は今のトランクスにはないだろう。
*
「フッ!ハッ!とうっ!」スッ!シュッ!ピッ!
気で生成した大鎌で大岩を駒切りにする。
パラパラパラ…ドスン!
切り刻んだにしては大きすぎる大岩の塊を見て気で生成した大鎌を見る。武器を生成する気は乱れ、なまくらとなっていた。
(ブレードにしかしてなかったのは使いこなせなかったからだったんだろうか。)
師匠は実戦においてブレードの長さで間合いを調整することがほとんどで武器を生成することなどなかった。その理由も今にして思えば理解できる。気で武器を生成するだけならまだしも戦いながらそれを維持し続けるのは至難の技だった。
(でもまあ戦い方を拳術に応用できるようになったのは良かった。)
意外なことに戦う上で一番強くなれたと実感できたのは弓術を学んだことだった。身を隠す技術、不意を突く技、そして相手の攻撃を察知する能力。
「この力があのときあればよかったのに。」
俺はいつも、力が足りない。
書き忘れたキャラクターの戦闘力を書いておきます。(六十話終了時点)以前にもどこかで書いた気がしますが、この後書き欄で書かなかったキャラクターは某非公式さんの値だと思って書いています。
餃子150万
天津飯は某非公式と変わっていませんが餃子が天津飯と一緒に修業するなら天津飯の四分の一はないと修業にならないと思うので強化しました。ここは非公式様との解釈違いってやつです。