人魚姫と野球小僧   作:ホークス馬鹿

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16話です。


16話

学園長室

 

 

 

 

学園長「最近調子が良さそうじゃないか。唯我君。安達君。先日の小テストでも、3人とも半分近くまで点を伸ばしている。目覚ましい進歩じゃないか。次も是非この調子で頼むよ。安達君も引き続き唯我君のサポート役頼んだよ。」

 

成幸「はい!任せて下さい。」

 

純「出来る限りサポートします。」

 

 

 

 

3-B

 

 

 

先程の学園長のお話を聞いた成幸は、ニヤついていた。

 

大森「なにニヤついてんだよ、唯我。気持ちワリィぞ。」

 

成幸「へへっ、まぁちょっとな。」

 

純「まぁ、コイツに実際、良いことがあったからな。」

 

成幸「まあな!」

 

成幸(やっとあいつらの努力が結果を出し始めたんだ。ニヤつきもするさ。明日の小テストも楽しみだぜ!)

 

大森「そういや安達。先日の練習試合の相手、今年の選抜優勝校だったんだって。」

 

純「ああ。合宿最終日の練習試合ね。よく知ってんな。」

 

大森「だって、お前去年も一昨年も、合宿が終わった後、試合があったって言ってるじゃん。それにほら、これ。」

 

そう言った大森は、純達にスマホを見せた。

 

純「これは、ネットニュースか。」

 

小林「純ちゃん、投げなかったんだね。」

 

純「まあな。でも、バッターとして出たけどな。」

 

成幸「ええっと、『エース安達純を温存しながら、選抜王者を撃破。特に先発、2年生の河合の好投は一ノ瀬学園投手陣の充実を物語っており、相手の揺さぶりやピンチに動じぬそのマウンド捌きには、次期エースに相応しかった。高校№1投手である安達を中心とした4人の投手陣と、主将である吉田を軸とした強力打線。昨年後一歩で逃した夢の全国制覇に向けて恐らく死角はないであろう。』か。べた褒めじゃん。」

 

大森「俺も見に行けば良かったぜ。」

 

純「はは。まあしかし、そう言う評価を下されても、俺ら次第だよ。優勝するかどうかは。」

 

大森「でも頑張れよ!」

 

純「おう!ありがと!」

 

すると、

 

小林「あ、話変わるけど、成ちゃんと純ちゃんってさ、あの3人の誰かと付き合ってんの?」

 

成幸「ごぶっ!」

 

純「おい成!危ねーな!」

 

小林の質問に、成幸は食べていた物を吐き出し、危うく純に当たりかけたのであった。

 

成幸「ななな、何言ってんの小林!?付き合ってねーよ!」

 

純「突然だなぁ、何で?」

 

小林「あーだってホラ、しょっちゅう一緒にいるしさー。そろそろそういうカンケーになってもおかしくないかなって。」

 

大森「はっはっはっ。情けねぇなー唯我。俺がその立場なら、今頃キスの一つや二つ・・・」

 

すると、その言葉を聞いた成幸は、合宿の時を思い出し、顔が赤くなってしまったのであった。

 

大森「ゆ、唯我・・・。お、お前・・・、お前まさか・・・。」

 

成幸「ち、違う!!あれは事故っつーか、あくまでノーカンで・・・はッ!!」

 

すると大森は、

 

大森「安達!お前は!?お前はどーなんだ!?」

 

純にそんな質問をした。

 

純「俺はまだ経験ねーよ。」

 

大森「なら、好きな人は!?」

 

すると純は、

 

純「まぁ、気になる人はいるかな・・・。」

 

そう言った。それを聞いた大森は、

 

大森「ピイイイイヤーッ!!」

 

泣きながら教室を出ていったのであった。

 

 

 

 

廊下

 

 

 

 

うるか「『embarrass』恥ずかしがらせる。『nod』うなずく・・・。」

 

 

 

 

記憶補正中・・・

 

 

 

 

純『よく覚えたな。偉いぞ、うるか。」

 

 

 

 

 

補正終了

 

 

 

 

 

うるか(えへへ。良い点取ったら、また褒めてくれるかなっ。)

 

するとそこへ、

 

大森「ピイイイイヤーッ!!」

 

うるか「ん?」

 

大森が走っていたので、

 

うるか「あっ。やっほー、大森っち・・・」

 

挨拶をしたが、

 

大森「もうイヤー!!唯我の裏切り者ー!!俺だって女子とキスしてぇよー!!あと安達!!俺も好きな人が欲しいよー!!」

 

そう言って、走り去っていったのであった。それを聞いた武元は、

 

うるか「え?」

 

暫く突っ立ったままであった。

 

 

 

 

 

放課後・・・

 

 

 

 

純「おう、武元。部活途中まで一緒に行かね?」

 

うるか「あっ。今日は部活休みなんだ。だから、帰って小テスト対策するんだ。」

 

純「あっ、そうなんだ。それじゃあ、また明日な。」

 

すると武元は、

 

うるか「あっ、ちょっと待って!聞きたいことがあるんだけど。」

 

そう言って、純を引き留めた。

 

純「ん?何?」

 

うるか「あ、あのさ・・・、純って、誰か好きな人いんの?」

 

そう言われた純は、一瞬固まった。

 

純「・・・えっ!?武元・・・、お前どこでそれを・・・。」

 

それを聞いた武元は、

 

うるか「『No』とは、言わないんだね。」

 

すると武元は、純に近づき、

 

うるか「やるじゃん!がんばんなよ、純。」

 

そう言うと、

 

うるか「そ、それじゃ・・・っ、あたし、先に部活行くね!」

 

そう言って、その場を後にしたのであった。

 

純「お、おい武元!お前今日は部活休みじゃ・・・。」

 

その時純は、

 

純(『頑張る』って・・・。俺が気になる人は、お前なのに・・・。何で言えなかったんだ、俺・・・!)

 

そう思っていたのであった。

 

 

 

 

 

一方武元は、

 

 

 

 

 

うるか(彼女・・・、いたんだ、純。何泣いてんの、もーっ!中学からうだうだしてた自分が悪いんじゃん!)

 

そう思い涙を拭いていると、

 

古橋「あれっ?うるかちゃん。どうしたのこんな所で。今日は帰って小テスト対策してたんじゃ・・・。」

 

古橋が話しかけてきたので、相談しようと思ったのであった。

 

古橋「えっとつまり・・・、うるかちゃんの『友達』にはずっと気になってる男子がいて・・・、その男子には、どうやら別に恋人っぽい存在がいるらしい・・・ってコトかなぁ?」

 

うるか「う・・・うん。あくまで『友達』の話だかんねっ!」

 

古橋「あはは。わかってるよ。その男子ってどんな人なのかな?」

 

古橋はそう質問した。すると、

 

うるか「そ・・・その友達とは、同じ中学からの仲でね、いつもノート見せてくれて、水泳応援してくれて、野球が凄く上手くて、尚且つ一生懸命で、その姿がかっこいい人・・・♡」

 

それを聞いた古橋は、

 

古橋(完全にうるかちゃんと安達君の話だコレー!!)

 

そう思っていた。すると、

 

うるか「去年後一歩で全国優勝を逃して悔し涙を流したけど、その結果を受け止めて、再び優勝を目指す姿がまたステキで・・・。」

 

そう続けたので、

 

古橋(OKストップうるかちゃん!!・・・というか、え!?うるかちゃんって安達君のこと・・・。しかも安達君に彼女!?確かに安達君ってイケメンだけど、どこから驚けばいいのかなぁ、わたし!!)

 

と思っていた古橋。すると古橋は、

 

古橋「うるかちゃん・・・のお友達はさ、その男子の『気になる人がいる』って聞いただけであって、『今恋人がいる』って聞いたわけじゃないんだよね?だったらさ、好きでいるのを諦める必要なんてないんじゃないかな。そのお友達に伝えておいて!わたしがめいっぱい応援してるからって!」

 

そう武元に言った。すると武元は、

 

うるか「ふ・・・文乃っちー!!!愛してるーっ!!!」

 

そう言って、古橋に抱きついたのであった。

 

古橋「わぁ!?ちょちょちょっ・・・!!」

 

うるか「文乃っちー!ヤッパ持つべき友は文乃っちだよ!!好きー!!」

 

すると、

 

緒方「何をしているのですかあなた達は・・・。」

 

古橋「あっ、りっちゃん。」

 

うるか「じゃ、あたし帰るね。文乃っち、話聞いてくれてありがとう!」

 

すると、

 

女子A「ねーねー聞いた?唯我と安達の話。」

 

男子A「ああ、さっき大森が走りながら叫んでたな。」

 

女子A「唯我は誰かとキスをして、安達は誰か好きな人がいるんだっけ?」

 

男子B「いやいや、唯我はもう5年くらい付き合ってる彼女がいるんだろ?安達も同じく5年間思い続けてる人がいるって。」

 

女子B「わたしは唯我は同棲してるって聞いたよ。」

 

男子C「安達の場合、5年前に引っ越して別れた人を思い続けてるって。」

 

男子D「唯我に至っては、子供もいるって聞いたぞ。」

 

成幸と純のウワサを話していた生徒であったが、話が大きくなっているのであった。

 

古橋(ウワサの尾ビレ背ビレが・・・、すごいことになってるーっ!!!)

 

武元が気になった古橋は、

 

古橋「はっ。う・・・うるかちゃん・・・。へ、変な噂する人いるよね、ホント・・・。」

 

そう武元に言った。

 

うるか「え?何が?」

 

そう言って古橋に振り向いたが、

 

うるか「ゼーンゼンキイテナカッタヤサッカエッテベンキョーベンキョー」

 

明らかに動揺していたのであった。

 

古橋(うるかちゃーん!!)

 

うるか「ベンキョーベンキョーベンキョー」

 

古橋(だ・・・、大丈夫かなあ・・・。)

 

その時、

 

バサバサバサッ

 

古橋「りっちゃん?」

 

緒方が教材やノートを落としたのである。

 

古橋「大丈夫!?どうかした!?」

 

すると緒方は、

 

緒方「・・・いえ。何も問題ありません。」

 

古橋「そ、そう・・・。珍しいね、りっちゃんが・・・」

 

しかし、

 

男子E「唯我の彼女ってどんなコかなー。」

 

男子F「あいつと一緒で、ガリ勉女じゃね?」

 

それを聞いた緒方は、

 

バサバサッ

 

また落としたのである。その様子を見た古橋は、

 

古橋(まさか・・・ね・・・。)

 

そう思っていたのであった。

 

 

 

 

しかし翌日・・・

 

 

 

 

古橋と武元の小テスト結果を見た成幸と純は、

 

成幸「よく頑張ったな古橋・・・。着実に点伸びてるじゃないか・・・。」

 

古橋「ありがとう・・・。」

 

成幸「・・・で、武元はなんで点数が前に逆戻りしてんの!?昨日まで調子よかったのにどうしたんだ!?」

 

純「まるでジェットコースターみてーな落ち方してんな・・・。」

 

うるか「わーんごめーん!!今まで覚えてた英単語すっかり抜けちゃって・・・!!」

 

成幸「なんでだよ!?」

 

古橋(あー・・・、こうなっちゃったかぁ・・・。昨日の噂で相当動揺しちゃったんだろうなぁ・・・、うるかちゃん。)

 

すると、

 

緒方「お疲れ様です。」

 

緒方がやって来て、小テストの結果を見せたが、2点になっていた。

 

成幸「緒方ァァ!!お前まで一体どうなってんだぁ!!?」

 

純「緒方もかよ・・・。」

 

緒方「違います!『何故か』集中できなかっただけで・・・、集中さえすれば解けました!!」

 

成幸「何その言い訳!!?」

 

純「最早言い訳のレベルじゃねーよ・・・。」

 

その様子を見た古橋は、1つの答えに辿り着いた。

 

古橋(なんてこった・・・。なんてこっただよ・・・。まさかりっちゃんって、唯我君のこと・・・。わたし、どうしたらいいのーっ!?)

 

するとそこへ、

 

ポム

 

学園長が成幸の肩を叩いて、

 

学園長「まぁ、学園長室で話を聞こうか、唯我君・・・。安達君のはともかく、君の噂についても色々聞きたいところだからね・・・。」

 

成幸「ヒィィ学園長!!え!?噂ってなんの事スか!?」

 

そう言われて、成幸は学園長に連れ去られたのであった。

 

純「なぁ。何だよ、俺と成の噂って?」

 

古橋「それは・・・、ちょっと・・・。」

 

このやり取りで胃が痛くなった古橋であった・・・。




投稿できました。

今回は、原作の成幸のキスに関する噂を投稿しました。

原作とアニメをミックスしつつ、アレンジしましたので、違和感があったらお許し下さい(土下座)

主人公の2年の時の準優勝の涙ですが、2003年の夏の甲子園でみちのく勢初優勝を逃し、涙を流した○ルビッシュ有選手と、2006年のプレーオフで涙を流した斉藤○巳選手の姿をミックスしたイメージです。身長は全く違いますが・・・。

これでもし気分を害したら、お許しください。

次回は、神社でのお話です。

では、また!!
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