人魚姫と野球小僧   作:ホークス馬鹿

18 / 50
17話です。


17話

古橋「りっちゃんとうるかちゃんの成績が落ちた理由?なんでそれをわたしに・・・?」

 

成幸「いやだって・・・、古橋ってホラ、心の機微とか聡そうだしさ・・・。なんか最近ギクシャクしてる気がして・・・、俺なんかしちまったのかなぁ・・・。」

 

その問いに古橋は、

 

古橋(困ったなぁ・・・。『りっちゃんは唯我君のことが、うるかちゃんは安達君のことが好きだからだよ』なんて言えないし。でもどっちも応援したいし・・・。)

 

そう思っていたのだが、すぐに顔を上げ、

 

古橋「唯我君。これはねきっと・・・、『女心』という教科の練習問題なんだよ!」

 

成幸「練習問題!?」

 

古橋「だから自分で解かないと!」

 

成幸「ふ・・・、古橋師匠!!」

 

そんな話をしていたのであった。

 

 

 

女子水泳部部室

 

 

 

うるか「結局純・・・、好きな人いるんだかいないんだか・・・。」

 

海原「あーなんか最近ウワサになってたねー。それで部活にも身が入ってなかったんだー。」

 

川瀬「聞けばいいだろ、本人に。」

 

うるか「ムリだよ、ムリムリ!キスのこと聞くだけでも死にそーだったんだからっ!!」

 

海原「まーまーうるか。安達君に好きな人がいようといまいと・・・。」

 

川瀬「力ずくでアンタに夢中にさせればいいだけのこと!」

 

うるか「えっ!?」

 

海・川「「私達にまかせな、うるか!」」

 

うるか(あ、あれェ!?なんかデジャヴ・・・!?)

 

 

 

放課後

 

 

 

女子A「じゃーねー!」

 

女子B「明日ねー!」

 

女子C「後で連絡するねー!」

 

女子A・B「「はいはーい!」」

 

純(今日、夏の予選の組み合わせが決まった・・・。それまでに、今やれることを精一杯やっていこう・・・。)

 

その時、

 

うるか「じ、純!」

 

純「ん?」

 

うるか「今日、練習休み?なら、い・・・っ、一緒・・・、帰んない・・・?」

 

武元が純に話しかけたのである。胸元第2ボタンを開け、スカート3センチ詰めの状態で・・・。

 

うるか(って、言われた通りにしてみたけど、こんなん恥ずかしすぎるよーッ!!)

 

純「おう、良いぜ!帰ろ!」

 

うるか(でも・・・、どうしても純にドキドキしてもらいたいもん・・・。絶対、距離縮めてやるかんね・・・!)

 

そして、2人は一緒に帰ることになった。

 

 

 

 

帰りの道中、

 

 

 

 

純「なぁ、武元。」

 

うるか「えっ!な、何!」

 

純「いや、最近調子はどう?」

 

うるか「う、うん。ボチボチかな。」

 

純「そっか・・・。」

 

うるか「そういう純は?」

 

純「ああ、俺の方は、まあまあかな。最近新たな取り組みしてるし。」

 

うるか「えっ、何の?」

 

純「球速アップの取り組み。」

 

うるか「へえ。あっ、じゃあ、この前の学習強化合宿でやってたのって・・・。」

 

純「ああ、そうだよ。そのためのフォーム固め。」

 

うるか「へえ。具体的にどんなの?」

 

純「えっと・・・、例えば、普通のピッチャーだったら、プレート使う時って、プレートの横に足を置いてるんだよ。こんな風に。」

 

そう言って、純は手でそれを見せた。

 

うるか「うん。」

 

純「でも俺は、このプレートをこういう風に引っかけてんだよ。そうすれば、プレートを強く蹴れるから、前に力がスムーズに行って球速がアップすんだよ。」

 

うるか「そういや純って、入学当初は135キロでその頃から速かったけど、去年の夏頃、148キロまで一気に上がったよね。それって・・・。」

 

純「ああ。それを実践したからだよ。そっから投げやすくなったよ。」

 

うるか「そうだったんだ!」

 

純「それはもう去年からやってるからいいんだけど、メインは、今までの俺は、投げ終わった後、この前足が三塁の方向にステップバックしてたんだけど、これをそうせずに、出来るだけ安定させたいんだ。これが出来れば、コントロールも良くなるし、それと同時に利き腕の遠心力が掛かりやすくなるから、球速がアップしやすくなるんだよ。」

 

うるか「(やっぱり純は、野球のことになると饒舌だな・・・。)へえ!もしそれがものになったら、日本一に近くなるね!頑張って!」

 

純「ああ!」

 

そうして、2人は野球や水泳だけでなく、それ以外の面白かったことを喋ったりしたのであった。すると、

 

純「そういや、この近くに学業成就の御利益の高い神社があるんだよ。寄ってかね?」

 

うるか「うん、いいよ。行こう!」

 

そうして、2人はその神社に寄ったのである。

 

 

 

楓月神社

 

 

 

純「着いた。此処だよ。」

 

うるか「へえ。」

 

その時武元は、ある言葉に注目していた。

 

うるか(恋愛成就!!これはますますお参りしないと!!)

 

ガランガラン

 

パンパン

 

純(成のVIP推薦とれますように!!あいつら全員志望大学に合格出来ますように!!甲子園出場して、日本一に・・・ってこれ学業じゃねーや。じゃあ、好きな人と一緒にいれますように!!)

 

すると、

 

うるか「むーっ、むーっ、むーっ、むーっ。」

 

隣で武元が真剣にお参りしていたので、

 

純(ずいぶん熱心だな・・・。)

 

と思っていた。その時、

 

ザーッ

 

うるか「きゅ・・・、急に何コレーっ!?」

 

純「うわっ!?マジかよ!?」

 

突然雨が降ったのである。

 

純「こりゃ・・・、しばらく止まねーな・・・。」

 

うるか「最近雨多いよね。」

 

純「しゃーねーよ。6月だから。」

 

うるか「6月めー。ふわぁ。」

 

純「そういや必死にお参りしてたけど、志望大学合格でも祈ってたのか?」

 

うるか「あー・・・。そっち忘れてた・・・。恋愛成就。好きな人にドキドキしてもらえますようにって、それしか考えてなかったや・・・。」

 

そう言って、武元は横になったのであった。

 

純「え・・・、寝たのか・・・?」

 

純(つーか、無防備すぎだろ!てゆーかこいつ・・・、今なんつった!?好きな人って・・・、そのままの意味だよな。誰だ!?)

 

一方、

 

うるか(海っち、川っち・・・。こ・・・、これでいいんだよね!?)

 

寝たふりをしている武元は、海原と川瀬で決めた作戦を実行していたのであった。

 

 

 

回想

 

 

 

海原「おう!名付けて・・・、『二人っきりになったら無防備寝たふり大作戦』!!」

 

川瀬「これで落ちない男子はいないって!」

 

 

 

回想終了

 

 

 

うるか(ううう。恥ずかしくて目ぇ開けられないよぅ・・・。でででも頑張る・・・!)

 

すると、

 

うるか(あ・・・っ、頭・・・、気持ちいい。時々純に頭撫でてもらってるから、もしかして・・・。)

 

そう思っていたのだが、

 

ペロ・・・ッ

 

うるか(・・・ってえぇええぇ!?い、今ペロッって!ちょ・・・、ちょっと純ってば・・・。い・・・ッいくらなんでも大胆すぎない!?)

 

うるか「ダ、ダメエエェ!!これ以上は心の準備が・・・ッ。」

 

しかし、

 

猫「な~ご。」

 

これまでのことは全て猫がやっていたのであった。

 

 

 

 

帰り

 

 

 

 

うるか(・・・はぁ。自信なくなっちゃうな。あたしって魅力ないんかなぁ。)

 

しかし純は、武元のある一点を気にしていたのであった。

 

うるか「ん?どしたん純?」

 

すると、純は目を逸らし、

 

純「いや、どうしたっつーかお前、胸元が・・・。」

 

そう言った。その様子を見た武元は、純に近づき、

 

ドクンドクンドクン

 

うるか「純・・・、ドキドキしてる。」

 

純「し・・・、しゃーねーだろ!そんなっ、無防備なカッコで近づかれたりしたらそりゃ・・・。・・・わりい。つーか・・・、だからさ・・・、お前もそういうカッコ・・・、好きな奴の前以外ではやめろよ。危ねーだろ。」

 

うるか(好きな奴の前以外では。)

 

うるか「・・・うん。そうするね。」

 

そう言って、武元は純に綺麗な笑顔を浮かべたのであった。

 

 

 

後日・・・

 

 

 

海・川「「おおっ!!」」

 

海原「手応えアリ!?」

 

川瀬「じゃあもう3センチスカート詰めるか。」

 

うるか「もうヤダってば!!」

 

 

 

一方、

 

 

 

純「よう、成。古橋。」

 

成幸「ああ、純か。」

 

古橋「安達君。」

 

純「武元の今度の小テスト、どうだったの?」

 

成幸「これなんだけど・・・。」

 

純「どれ・・・って、いきなり上がったな!」

 

成幸「そうなんだよ。どうなってんだマジで・・・。」

 

純「この前あいつと一緒に帰ってからだな。」

 

成幸「先日武元と一緒に帰ったんだ。」

 

純「ああ。一緒に神社にお参りに行ったりな。」

 

古橋「そーなんだー。」

 

古橋(・・・うるかちゃん、カワイイなぁ・・・。)

 

と何かを察した古橋なのであった。




投稿できました。

今回は、前回予告した通り、神社でのイベントを投稿しました。

上手くアレンジできたか分かりませんので、違和感あったらお許しください(土下座)

主人公の球速アップの練習ですが、とあるYouTubeチャンネルを見て、投稿してみました。

これを見て、2018年、2019年のサイヤング賞投手の凄さを改めて知りました。

つーか、今の成績も凄いか・・・。

次回は、まだ決めておりませんので、ゆっくり考えてみます。

では、また!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。