世の中には天才と呼ばれる人がいる。
そう、例えば、
先生「じゃあこの問題解けた人から前に出て解いてもらおうかな。」
俺の隣にいる幼馴染である、唯我成幸のさらに隣の席の女子が立ち上がった。
成幸「!?」
先生「ぜ…全問正解です。でも…緒方さん途中式は?」
緒方「途中式…すみませんとばして解いてしまいました。」
女子生徒A「すごいよねー緒方さん。」
女子生徒B「天才ってああいう人を言うんだろうねー。」
純(すげー、俺マジでこういうのわかんねーのによく解けるな。流石『機械仕掛けの親指姫』)
成幸「フフ…なかなかやるな緒方…!次は勝ってやるぜ!」
成は緒方にそう言ったが、
緒方「はいどうぞ、勝とうとは思っていませんので。」
成幸「ガーン!?」
純「成、ドンマイ。」
次の授業の現代文では、
純(古橋、よく寝てるなー。あと10分で提出なんだが…)
先生「コラ古橋、おきろー。」
古橋「はひゃいっ!!あっ!、ど、どうしよう!」
純(ありゃりゃ、こりゃ大丈夫かね?)
俺は古橋が必死に作文を書くのを見ている。
10分後…
先生「古橋ーっ、後はお前だけだぞー。」
古橋「はーい!出来ました!」
たった10分で終わったのか?俺とおそらく成も思っていると、
先生「おっふ、なんて心に訴えかける感動的な小論文だ!!こ、これをコンクールに出させてくれ古橋。」
純(すげー、日本史は分からんがそれ以外の文系科目ではこいつに勝てる気がせん。流石『文学の森の眠り姫』)
この二人がいる限り、成は永遠に文系も理系もトップをとるのは非常に難しい。
昼休み
大森「まーまーいいじゃんか唯我。成績上位は常にキープしてんだからさ。」
小林「てか、ウチのツートップ美少女と席が隣っつー幸運をフツーに楽しみなって。なぁ、純ちゃん。」
純「ははっ。」
成幸「そんなわけにいくかっ!俺はこの学校で『特別で優秀な生徒』と認められなきゃならんのだ!」
大森「唯我は来週面接の『特別VIP推薦』狙ってんだっけ?」
小林「は?特別VIP?何ソレ?」
純「特別VIP推薦っつうのは、この学園において歴代の生徒の中でも特に優秀と見なされた者にかぎり、その後の大学進学にかかる全ての学費を免除するというのだよ。」
成幸「あぁ、そのためにこの学校に来たと言っても過言じゃないぜ!」
純「確か来週はその審査面談だったよな。頑張れよ、成。」
成幸「サンキュー。あぁそれと大森、今度のテストでお前が間違えそうなとこ纏めといてやった。これだけやっときゃとりあえず赤点はねぇだろ。」
純「俺からは今度の日本史の小テストで間違えそうなとこ纏めといたから。」
大森「おぉー、いつもサンキュー、唯我!安達!」
小林「純ちゃんも成ちゃんも、そんだけ面倒見良いのに、なんで彼女いないんかねぇ。特に純ちゃんはイケメンなのに。」
成幸「うっせえ。そんな余裕はねえよ。」
純「まぁ、俺の場合は野球に集中したいから。去年の借りを返したいし。」
大森「去年なんかホントあと一歩だったもんな。頑張れよ、応援してるから。」
純「ありがと。成も頑張れよ。おばさんや水希ちゃん達の為に。」
成幸「あぁ、お前もな。」
俺が野球に集中したい理由、それはうちが母子家庭だからだ。
純「ただいまー。」
母「あら純、おかえり。練習お疲れ様。」
俺は畳の部屋に行き、親父の写真を見る、そして、
純「親父、ただいま。」
5年前に親父が事故で亡くなって、今では俺と母さんの家族2人だから俺は全国制覇をして更にプロの関係者からの評価を上げ、プロになって活躍し、母さんに楽をさせてあげるのが俺の夢だ。
ただ、あいつらには野球に集中したいって言ったのは本当だけど、実は気になっている人がいるのは内緒だ。つっても、こばは薄々勘づいてると思うが。
それから数日後
俺はいつもの通り、俺入れて4人の投手がブルペンで投げ込みをしていた。すると、
西辺「安達、調子はどうだ?」
純「監督、自分は問題ありません。」
西辺「そうか、なんかあったらすぐに言いなよ。お前達も。明日は準々決勝、気合い入れてけよ。」
「「「はいっ!!」」」
この人は西辺監督、一ノ瀬学園を全国クラスの強豪校に導いた監督だ。この人は選手と同じ目線で話したりして、常に選手第一の監督だ。だから俺含め、他の部員達は皆この人のことを慕っている。
西辺「今日こそ、桐須先生とデートを!!」
こういう一面を除いて…。
その帰り道、楠本公園を通っていたら、
純「あれ、成じゃないか。何やってんの?つーかこの問題集は?」
成幸「純か。実は…。」
俺は成幸から今に至る経緯を聞いた。
純「なるほど。VIP推薦の条件として、緒方と古橋の教育係を任されたと。」
成幸「あぁ、二人とも不得意分野を受験するって言うし、それにこの時期だ、無理せずに得意分野で受験したら良いと薦めたら、怒って帰ってしまったよ。」
純「そっか…。」
そう言いながら、俺は問題集を開いてみた。
成幸「まぁ、俺の推薦のためにも、明日もう一度説得を…」
純「なぁ、成。彼女達の意志を尊重すれば良いんじゃないか?」
成幸「えっ?けど…。」
純「成の言っていることは正しいよ。ソレが普通だと思うし。でも、ここまで問題集がボロボロになるまでやってるし、それにこれ、全ページ隅々までびっしり書き込んでる。緒方なんか現国の答えを計算で出そうとしてるし。それだけその道に行って、何か勉強したいんだと思う。後、おじさんも生前言ってただろ。『出来ない奴を分かってやれる男になれ』って。まぁ、後はお前がどうするかだよ。それにお前、こういった人たちの気持ち、一番理解出来ると思うから。それじゃ、明日試合だから、またな。」
そう言って、俺はバッグを抱え、その場を後にした。
その後、唯我とあの二人の仲は改善され、放課後よく一緒に図書室に行って勉強をしているのである。もっとも、大森からは醜い嫉妬を受けているが…。
ちなみに俺ら野球部は、準々決勝を突破。俺は、調整登板で1イニング投げた。
それからしばらくが経ち…
純「それで、なんのご用件があって、呼び出したのでしょうか…学園長。」
俺は今、学園長室にいる。
学園長「ふむ。安達純君。我が学園の野球部のエースとして、去年の夏は甲子園準優勝。今年の春の選抜はベスト8という成績を残し、プロから高く注目されている。加えて勉学においても、文系科目、特に日本史に関しては9割程度の成績を残し、生活態度も申し分なし。非常に優秀な生徒だ。」
純「ありがとうございます。」
学園長「そこでだ。君に一つ頼みたいことがある。入りたまえ。」
そう言うと、後ろの扉が開き、成と緒方と古橋の3人が入ってきた。
純「えっと…、学園長。これは一体。」
もう嫌な予感しかしない。
学園長「うむ。君は唯我君とは小学校時代からの友人であるらしいね。」
純「はい、そうですが。それが何か。」
学園長「そこでだ。君には唯我君のサポート役として、緒方君と古橋君の勉強を見てもらいたいのだ。時間があるときだけで良いから。」
純(呼び出した目的はこれか。メンドーだけど嫌なんて言えねー。)
純「分かりました。」
そう言うしかない俺であった…。
なんとか投稿してみました。
いやぁ、見事なグダグダ感(泣)
一応、漫画全巻持っているのと、アニメを見て、上手くアレンジしてみようかなと思ったのですが…。
こうしてこのサイトに小説を投稿している方々は本当にすごいです。
完結までいけるかどうか分かりませんが、出来るところまでやってみたいと思います。
次回は、うるかが登場するかな?
では、また!!