人魚姫と野球小僧   作:ホークス馬鹿

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19話です。


19話

室内プール

 

 

 

 

うるか「ええっ。タイム落ちてる・・・?」

 

滝沢「まぁ・・・、気にする程でもないが、夏の大会も近づいてるし、調整していかんとな。最近勉強も頑張っているようだし、仕方のない部分もあると思うが、あくまで無理のない範囲で・・・」

 

うるか「気合いでソッコー取り戻しますッ!!」

 

滝沢「聞いてるか、武元!?」

 

 

 

 

放課後図書室

 

 

 

 

うるか「ほいっ、できた!どうかな、成幸!!」

 

そう言って、武元は成幸にノートを見せた。すると、

 

成幸「おぉ、前間違えたトコ、しっかり復習できてるな。」

 

うるか「よっしゃあ!」

 

純「じゃあ、途中まで一緒に行こーぜ。」

 

うるか「うん!行こう!」

 

成幸「そっか。2人とも、夏の大会までもうちょっとだもんな。優勝目指して頑張れよ!応援してるからな!」

 

純「おう!」

 

うるか「任せといて!」

 

純「じゃ行くか。」

 

うるか「うん!!」

 

そう言って、2人は途中まで一緒に部活に行ったのであった。

 

 

 

 

道中、

 

 

 

 

純「武元、最近頑張ってんな。」

 

うるか「うん、大会近いからね。」

 

純「そっか。まぁ、俺もだけど。今年はマジで日本一狙ってるし。」

 

うるか「うん!お互い、頑張ろうね!」

 

純「おう!じゃあ、またな!」

 

そう言って、純は武元の肩を叩いたのであった。それに対し武元は、

 

うるか「う、うん!!また!!」

 

いつもの満面の笑みで返したのであった。

 

 

 

 

室内プール

 

 

 

 

うるか「どりゃあ!どりゃあ!どりゃあ!どりゃあ!どりゃあ!」

 

後輩A「た・・・武元先輩、スゴイ気合い・・・。」

 

しかし、

 

川瀬「フム。」

 

その様子を見ていた川瀬は、少し思案顔をしていたのであった。

 

 

 

 

シャワー室

 

 

 

 

川瀬「なあ、うるか。」

 

うるか「ん?なにー。」

 

川瀬「タイム戻したいからって、気合い入ってるのは分かるけど、あんま飛ばしすぎんなよ。」

 

海原「そうそう。ペース管理苦手なのが、あんたの唯一の欠点なんだから。」

 

うるか「ん、分かってる!でもあたし・・・今すっごい燃えてるんだ!『勉強頑張ったからタイム落ちました』なんて悔しいじゃん。それに・・・、そんなの純が知ったらきっと・・・、心配・・・、しちゃうし・・・。」

 

それを聞いた海原と川瀬は、ニヤニヤしながら武元を見つめた。

 

うるか「はっ。」

 

川瀬「乙女めー!」

 

海原「ういやつめー♡」

 

うるか「ひゃあっ、へ・・・変なトコ触んないでようっ!!」

 

 

 

 

武元家

 

 

 

 

ばふっ

 

うるか「うはー。寝れる・・・。もうこのまま何年でも寝れるわー・・・。」

 

 

 

 

回想

 

 

 

純『今年はマジで日本一狙ってるし。』

 

 

 

回想終了

 

 

 

うるか「おっしゃー!もうひとふんばり!」

 

 

 

それから5日後、

 

 

 

滝沢「・・・恐れ入ったな・・・。遅れを取り戻すどころか、これ・・・、自己ベスト狙えるんじゃないか・・・?」

 

後輩「「「おぉおーっ!武元先輩スゴイですー!!」」」

 

うるか「ふっふっふ。うるかちゃんが本気出せばこんなものだよ!」

 

そしてその夜、遅くまで勉強をしたのであった。

 

 

 

 

その翌日、

 

 

 

 

うるか(うぅー。昨日はあのまま寝た方が良かったかな・・・。)

 

純「武元、途中まで部活・・・」

 

その時、武元が廊下でうずくまってしまい、

 

純「お、おい!!武元!!!」

 

それに気付いた純は、慌てて保健室に運んだのであった。

 

 

 

 

保健室

 

 

 

 

純(くそ・・・、保健の先生・・・、早く戻ってきてくれよ・・・。)

 

純「すまんな武元。俺がもっと早く気付いていれば。勉強も部活も倒れるまでやるか普通・・・?スゲー奴だよ、お前は。メッチャしんどかった筈なのに、いつも元気に笑ってくれて、そういうの全然見せねーもんな。」

 

 

 

回想

 

 

 

うるか『恋愛成就。好きな人にドキドキしてもらえますようにって・・・。』

 

 

 

回想終了

 

 

 

純「お前に好かれてる奴は、幸せ者だな。」

 

すると、

 

うるか「うぅ・・・。」

 

武元がうなったので、

 

純「だ、大丈夫か武元!!すぐ保健の先生来るから・・・」

 

すると、

 

 

ぎゅ・・・

 

 

武元が純に抱き付いたのである。

 

純「お・・・おい、武元離せ・・・」

 

すると、

 

うるか「じゅん。」

 

自分の名前を呼ばれたことに驚き、一瞬固まってしまったのである。

 

純「・・・。」

 

しかし、純はすぐに我に返り、武元から離れたのである。

 

純(武元・・・。)

 

その時、

 

 

バタバタ、ガラッ

 

 

海原「うるかっ!!」

 

川瀬「廊下で倒れたって聞いたけど、大丈夫!?」

 

海原と川瀬ら水泳部員が、武元が倒れたと聞いて駆けつけたのである。

 

川瀬「安達!?」

 

海原「安達君!?」

 

純がいることに驚いたのであったが、純は、

 

純「しーっ。」

 

人差し指を口に当てて、

 

純「今寝てるとこだから。」

 

そう言ったのである。

 

純「恐らく疲れが溜まっちゃったんだと思う。暫く休めばどうにかなるよ。」

 

川瀬「そう・・・。」

 

海原「ごめんね、安達君。」

 

純「気にすんなって。事前に気付けなかった俺も悪いし。」

 

そう言って、武元を心配そうな顔で見つめていた。

 

海原「安達君・・・。」

 

すると、純はカバンを抱えて、

 

純「さて、海原。川瀬。後は任せていいか。俺、部活行くから。」

 

川瀬「ええ。」

 

海原「分かった。」

 

純「ああ。」

 

すると、純は武元の方へ振り返り、

 

純「心配かけんじゃねーよ・・・。」

 

そう言って、頭と頬を優しく撫でたのである。その様子を見ていた海原と川瀬は、

 

海・川「「・・・。」」

 

声を掛けることが出来なかったのである。

 

純「それじゃ。」

 

そう言って、純は保健室を後にしたのであった。

 

 

 

 

一方、保健室

 

 

 

海原「思ったより顔色良さそうで良かったよ。」

 

川瀬「もう、言わんこっちゃない・・・。」

 

海原「まぁまぁ、好きな人に心配かけまいと~なんて、カワイイ乙女心じゃん!」

 

すると、

 

後輩A「ええっ、武元センパイ好きな人が!?」

 

池田「あー私知ってますよ。てかバレバレですし。先程の野球部のエース、安達先輩ですよね!」

 

後輩A「キャーッ、やっぱりィ♡」

 

しかし、先程の純の態度を見た海原と川瀬は、

 

川瀬「けど・・・、まさか・・・。」

 

海原「うん・・・、両思いだったなんてね・・・。」

 

そんなことを言っていたのであった。




投稿できました。

今回は、迷ったあげく、うるかが倒れてしまった回を投稿しました。

最後の方に、主人公がうるかのことが好きという気持ちが、川瀬と海原に気付かれたという風にしてみました。

もし、違和感を感じたらお許しください。

次回は、原作だと、4巻の問26のお話です。

では、また!!
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