ミーティング
5回戦も、7-1と快勝した一ノ瀬学園。次の準々決勝に備えて、ミーティングをしていた。
西辺「明後日の準々決勝、先発は安達で行く。頼むぞ。」
純「はい!」
西辺「解散!」
部員「「「したぁ!!」」」
その日の帰り、
うるか「あっ、純!練習お疲れ!」
純「おう。お前もな。」
うるか「一緒に帰ろう。」
純「おう。良いぜ。」
そして、2人は一緒に帰ったのであった。
うるか「5回戦、また活躍したんだって!」
純「ああ、バッターとしてな。」
うるか「そーなんだ。」
純「あっ、でも明後日の準々決勝、俺先発任されたわ。」
うるか「えっ!ホント!」
純「ああ。」
うるか「頑張って!明後日ゼッタイ見に行くよ。」
純「おう。ありがとう。そういや成と一緒に予備校に行ってるんだって。」
うるか「うん。文乃っちとリズりんで話し合って、成幸に頼りっぱなしじゃなく、自分たちだけでも何かしないとなって思って。」
純「へえ。それで、どうなの?」
うるか「それがさ、授業スピードが速くて最初はついていけなかったんだよ。」
純「そうなの?」
うるか「うん。でも、ウチの学校の先輩OBの小美浪先輩っていう人がとても親切にしてくれてるから。」
純「そうなんだ。頑張れよ。」
うるか「うん!!」
しかし、それからの話が全く続かず、少し気まずい雰囲気のまま、別れたのであった。
翌日、うめえん
うるか「だからねっ、言えなかったの!その男子の負担になりたくなくて・・・。いや・・・、ホントはあた・・・その友達がヘタレたのが一番悪いんだけど・・・。あっ!あくまで友達の話だかんね、友達のっ!」
古橋「う、うん・・・。」
その日武元から相談があると聞いて、うめえんで一緒に食べていた古橋であったが、
古橋(もー・・・。わたし今、ダイエット中なんだけどなぁ・・・。)
そう思っていた。すると、
うるか「でもだんだんじ・・・その男子は、あた・・・友達のこと嫌いになっちゃったかな・・・とか色々考えちゃって・・・。前みたいに・・・、普通に話せなくなっちったってゆーか・・・。」
そんなことを武元は話していたのであった。
古橋(勉強に響いちゃっても良くないし、今回は一肌脱ごうかな。)
そう思った古橋は、
古橋「うるかちゃん。明日ってその男子は試合なんだよね?」
うるか「う、うん。そうだよ。」
古橋「じゃあ、明後日部活終わったらさ・・・」
武元にある提案をしたのであった。
翌日、
その日も、30度を超える猛暑であった。それでも、球場は満員になった。この日は純達の一ノ瀬学園が出てくるからである。
スタンド
成幸「今日は純が先発か・・・。」
うるか「うん。今日は凄いピッチング見れるよ!!」
成幸「はは、そうだな。」
緒方「ところで唯我さん。」
成幸「ん?どうした緒方?」
緒方「今日の相手はどういったチームなのですか?」
成幸「ああ。1試合平均10.4得点、チーム打率4割5分5厘の強力打線らしい。」
緒方「!?」
古橋「そうなの!?」
成幸「ああ。昨日調べたらそんなことがネットに書かれてあった。」
古橋「安達君、大丈夫かな・・・。」
成幸「まあ、何も対策してないわけじゃないと思うし、大丈夫だと思うぞ。」
うるか「あっ、選手が出てきた。始まるよ。」
審判「これより、試合を始めます。礼!!」
「「しゃーっす!!」」
この日は、一ノ瀬学園の先攻で始まった。1番のヒットと2番の送りバントで一死二塁となって、
ウグイス「3番ピッチャー安達君、ピッチャー安達君。」
安達が打席に立った。
うるか「純ー!頑張れー!」
成幸「相手は強力打線だ。ここで先制点取れれば・・・。」
その初球、
カキーン
快音が響き、センターオーバーのタイムリー二塁打を放った。
うるか「純ー!!」
成幸「おおーっ!!ナイスバッティング!!」
古橋「凄いね、安達君!!」
緒方「はい!!」
そして、4番の吉田のヒットで純が還り、2点目が入り、初回は2点を先制した。
そしてその裏、純がマウンドに上がった。
うるか「純ー!!頑張れー!!」
成幸「武元、この前見た試合より興奮してる。」
古橋「そうだねー。」
そして、その初球、純はストレートを投げ、相手バッターは空振りしたとは言え、フルスイングしたのであった。
緒方「す、凄いスイングです!!」
成幸「ああ。強力打線なのも納得だ。」
古橋「大丈夫かな・・・。」
すると、
うるか「大丈夫。純なら抑えれるよ。」
武元はそう言ったのであった。すると、純は先頭打者をスローカーブで三振に打ち取り、後の2人も、危なげなく内野ゴロに打ち取り、3者凡退に抑えたのであった。
うるか「ねっ、大丈夫だったっしょ!!」
成幸「お、おお、そうだな・・・。」
うるか「けど、ちょっと純、飛ばしてる気が・・・。」
古橋「そうなの、うるかちゃん。」
うるか「うん。純は初回から全力で投げるタイプじゃないから。普段は7割程度の力で投げて、ここぞという場面か、終盤当たりからギアを上げていくから。」
緒方「そうなのですね。」
古橋「うるかちゃん、心配?」
すると、
うるか「ううん。純なら大丈夫って、信じてるから。」
そう武元は言ったのであった。
古橋(うるかちゃん・・・。凄いなぁ・・・。)
その後も、武元の言った通り、純はその後も危なげなく重量打線を抑えていき、7回まで被安打3、三振を11個奪い、三塁を踏ませない好投をしたのであった。
打線も、確実に点を重ね、8回の攻撃終了まで、10点も取ったのであった。そして、8回のマウンドに純が上がったのであった。
成幸「この回抑えれば勝ちだな・・・。」
緒方「そうですね。しかし、安達さんは相変わらず凄いですね。」
古橋「そうだね。相手の攻撃を簡単に封じ込めるんだもん。」
成幸「確かにな。普通だったら打ち込まれてるはずなのにな・・・。」
うるか「だから言ったでしょ。純は大丈夫だって!!」
古橋「そ、そうだね。」
その時古橋は、
古橋(やっぱりうるかちゃん、カワイイな・・・。本当に安達君の事が大好きなんだね・・・。)
そんなことを思っていたのであった。
そして、最後のバッターをHスライダーで空振り三振に打ち取り、一ノ瀬学園は、10-0の8回コールドで勝利を収め、準決勝進出を決めたのであった。
その翌日、池有公園
武元と純は公園で2人っきりでいたのである。一昨日武元が古橋に相談したときのアドバイスを行いながら。しかし、
うるか「・・・。」
純「部活お疲れ。夏休みなのに大変だな。」
うるか「う、うん・・・。大会、近いからね。純も、昨日の試合、お疲れ様。」
純「ああ、ありがとう。つっても、相手の打線の迫力がヤバかったから、前半からフルスロットルだったよ。」
うるか「やっぱそうだったんだ。見てて、何か飛ばしてる気がしたから。でも、勝てて良かったね。」
純「ああ。」
しかし、
うるか「・・・。」
純「・・・。」
会話が止まってしまったのであった。
純(き、気まずい・・・。)
うるか(うひーっ!!文乃っちが言うから思い切って誘ってみたけど、ヤッパダメダメダメーっ!!)
そんなことを思っていたのであった。しかし、
うるか(そういや、文乃っち一昨日・・・)
回想
古橋『困ったらいつでもスマホでメッセージ送ってくれていいからね!』
回想終了
うるか(って言ってたよね・・・。)
そう思い出した武元は、
うるか『文乃っち!HELP!友達があの男子といるんだって!どうしよう』
と古橋にメッセージを送ったのであった。その古橋はと言うと、
古橋(心配だから見に来てみれば・・・。けど、ちょっと近すぎたかな・・・。まぁ、これだけ変装してれば大丈夫よね・・・。)
と、前髪を全下ろしし、伊達メガネをかけ、パッド6枚重ねをした状態で純達の後ろにいたのであった。
そして、
古橋『共通の知り合いの話題なんてどう?共感も生まれて、きっと話が膨らみやすいよ!』
と、武元に返信したのであった。
うるか(共通の知り合い・・・。)
すると、
うるか「あっ、この前話した小美浪先輩だけどさ、お医者さんの娘だったんだよねー。」
純「へえ、そーなんだ。」
うるか「うん。もし純が怪我したとき、通ってみれば。」
純「はは。そうしようかな。」
うるか「うん。あっ、そう言えば、この前の雨で小美浪センパイの家に行ったんだけど、成幸に服が透けてたの見られて気まずかったなー。」
純「マジで。なんかアイツ、そういうの出くわすな。」
その時、
古橋「はあぁあっ!?」
古橋がつい大声を出してしまったのである。それに気付いた2人は後ろを振り返って、
純「なんか今、古橋みてーな声が・・・。」
うるか「言われて見れば・・・。」
古橋(し・・・しまった。バレちゃった・・・!?)
と古橋は思ったのであった。しかし、純と武元はとある一点を見て、
うるか「なんだ、全然別人じゃん!」
純「そうだな、うん。」
そう言ったのである。しかし古橋は、
古橋(バレなくて良かったけど・・・、こいつら後でつねる。)
そんなことを思っていたのである。しかし、
古橋(・・・ってまた会話止まってるし!)
と感じ、それと同時に、
うるか『文乃っちー!また会話止まっちゃったよー!友達が!!』
と武元からメッセージが届いたのであった。
古橋(だんだん雑になってきてるなぁ、友達設定・・・。)
メッセージを見て、古橋はそう思ったのだが、
古橋(よかろうだようるかちゃん。こうなったらこっちも本気で・・・ッ。)
そう思い、武元にメッセージを送ったのであった。
古橋『やっぱりココは、部活関係の話題だよ!普段使ってる物の話なんてどうかな!?』
すると、
うるか「そういや、純にあげたアンダーシャツ、どう?」
純「ああ、あの半袖のアンシャツ、結構いいな。今ちょうど練習で使ってるんだけど、着心地も抜群だよ!」
うるか「ほっ、ほんと!?嬉しい!最初間違って渡しちゃった時は・・・」
その時、2人はあの時の事を思い出し、
うるか「どうしよう・・・かと・・・。」
純「・・・。」
また気まずくなり、会話が終了してしまったのである。
古橋(あれぇぇ!?)
古橋『この近所に、かなりご利益があるって噂の学業成就の神社があるみたいだから、2人で行ってきたらどうかなぁ!?』
うるか「あのさ、この前一緒に帰った時に寄った神社、行ってみない?」
純「ああ、あの神社ね。そういやお前、そん時してたカッコ・・・、結局・・・、好きな奴には見せたのか?」
うるか「え・・・。う・・・、うん。」
純「そっか・・・。」
またまた気まずい空気になり、会話が終了してしまったのである。
古橋(なんでぇぇぇ!?ああああ、何故かやることなすこと全てが裏目に・・・。どんどん空気が重くなっていくよーっ!!)
すると、
うるか『あたし・・・、会話・・・、ワカラナイ・・・。』
といったメッセージが古橋に届いたが、
古橋(ああ、もううるかちゃん、テンパりすぎてまともな文章になってないし・・・。)
そう感じた古橋であった。そこで古橋は、
古橋『ねぇうるかちゃん。』
古橋『お友達は、その男子にどう思ってもらいたいと思ってるのかな?』
古橋『好きになってほしい?』
といったメッセージを、武元に送ったのであった。すると、
うるか『ほしいよ。』
うるか『当たり前じゃん。』
うるか『中学からずっとずっと』
うるか『もう意味わかんないくらい好きなんだから。』
うるか『でもだめ。』
うるか『ただでさえいつも沢山の人から期待されてて、それらをいっぱい抱え込んじゃう人なんだもん。』
うるか『野球が終わるまで、』
うるか『心の重荷になっちゃうくらいなら、別に好きな人がいるって思われてるほうがいい。」
うるか『だからもしも、』
うるか『もしも叶うなら、ね』
うるか『元の関係に戻って・・・、本当に・・・、本当にたまにでいいから、』
うるか『女の子として可愛いって思ってもらえたら、』
うるか『今はそれが一番』
うるか『幸せかなあ。』
と送られてきたのであった。
うるか『・・・って!友達が言ってたよ。友達が!!』
といった内容も加えて。そのメッセージを読んだ古橋は、
古橋(うるかちゃんってもう・・・、健気乙女可愛すぎるでしょー!!こっちが照れちゃう!!)
そう心の中で悶えていたのであった。
古橋(でもうるかちゃん・・・。やっぱり好きな人が別にいるって誤解は解いておいた方が絶対いいよ!その上で改めて友達になって正直な気持ちを伝えればいいと思うよ!)
といった内容を送ろうと思ったその時、純から、
純「武元。ずっと前から思ってたけど、お前のその髪型、似合うっつーか、可愛いよな。」
そういった事を言ったのであった。すると、
うるか「もう一回言って。」
純「え。でもよ、んなこと俺に言われても嬉しく・・・」
うるか「う、うっさいなー!いーから早く!」
純「・・・か、可愛いよ。」
うるか「もう一回。」
純「可愛い・・・。」
うるか「もう一回!」
純「可愛いって。」
うるか「えへへっ。もう一回!」
純「お、おい!もういいだろ!恥ずいし・・・!」
うるか「えーっ。いいじゃん!もう一回!」
純「可愛い。はい、これでおしまいな。」
そう言って、純は優しい顔で、武元の頭を撫でたのであった。しかし、
うるか「やだー!もう一回だってばー!えへへっ。」
まだ武元は、催促していたのであった。その様子を後ろから見た古橋は、
古橋(良かった。安達君が褒めたから・・・。けど、まさか安達君も、うるかちゃんの事が好きだったなんて・・・。)
という気持ちで聞いていたのであった。
投稿できました。
今回は、夏予選と、原作だと、5巻の問35、アニメだと1期12話でやってたのを投稿しました。
アレンジしてますので、読みづらかったら、お許しください(土下座)
次回も、夏予選を投稿します。
では、また!!