準決勝は、エースの純をスタメンでも使うことなくベンチで温存したが、6-0と危なげなく勝ち、決勝に進出した。
その翌日、一ノ瀬学園野球部ブルペン
明日の決勝に備え、調整をしている純。
純「野口、真っ直ぐ。」
野口「おう!」
そう言って、純は真っ直ぐを投げた。すると、綺麗な縦回転で糸を引くようなボールが、野口のミットに収まった。
野口「ナイスボール!」
その後も、変化球を交えながら、投球を続けたのであった。
その夜のミーティング
西辺「・・・スタメンは以上だ。」
部員「「「はいっ!!」」」
西辺「先発は安達。お前に任せるぞ。」
純「はい!!」
西辺「解散!!」
部員「「「はい!!」」」
野口「安達。」
純「何?」
野口「明日だけど、今日同様暑くなるから、替えのアンシャツ余分に用意しとけよ。」
純「ああ。半袖とノースリーブのアンシャツ、余分に持ってくよ。」
野口「そうか。お前って、夏近くなると試合でもいつも半袖だよな。」
純「身軽な感じになるしな。その分滑らねーように気を付けてるけど。後肩も冷やさねーようにな。」
野口「そうか。」
純「じゃ、明日。」
野口「ああ。」
翌日、野球場スタンド
うるか「いやぁ、暑いねー。」
成幸「今日も30度超えらしいからな。」
古橋「そうだねー。」
緒方「しかし準決勝、安達さん試合に出なかったのは、このためなんですよね。」
うるか「そうだよ。疲労を取るためにね。」
その時、
川瀬「あれ、やっぱりうるかも来たんだ。」
海原「そりゃそうだよ。」
川瀬と海原が成幸達に気付いて来たのであった。
うるか「海っち!川っち!来たんだ。」
川瀬「まあね。全校応援でもあるし、甲子園出場も掛かってるし。」
うるか「うん。そして、日本一になるための試合でもあるしね。」
海原「そうだね。」
うるか「でも、あたしは純が勝つと信じるよ。」
海原「よし。私らも声がかれるまで応援しますか、川瀬隊員。」
川瀬「そうですな。海原隊員。」
その後、
小林「あれ、成ちゃん。」
大森「本当だ。唯我ー!」
小林と大森もやって来た。
成幸「小林と大森も来たんだ。」
小林「全校応援だしね。」
大森「ああ。俺らも純を全力で応援しようと思ってな。」
成幸「そうか。そうだな。」
その時、
観客A「あっ、来たぞー!!一ノ瀬ナインだ!!」
観客B「一ノ瀬ー!!」
観客C「吉田ー!!」
観客D「純ー!!」
観客E「一ノ瀬最強!!」
観客F「安達ィ!!」
観客が、一ノ瀬ナインが現れた途端、もの凄い喚声が成幸達を囲んだのであった。
古橋「な、何かしら!?」
緒方「もの凄い喚声です!!」
緒方と古橋に至っては、驚いて周りを見ていたのであった。
成幸「お前達2人は見慣れてなかったか。甲子園がかかっている決勝は、こんな雰囲気だぞ。」
緒方「こんな雰囲気の中で、安達さんは投げているんですね。」
古橋「う、うん。改めて凄いね・・・。」
すると、
うるか「ゼーンゼン!!夏の甲子園と比べたらこんなの可愛いよ!!甲子園はもっと凄いから!!」
古橋「そうなんだね。」
川瀬「いつになく興奮してるな、うるか。」
海原「しょうがないよ。大事な試合で安達君が投げるんだし。」
川瀬「そうだね。」
緒方「あっ、円陣が組まれました。」
古橋「何を始めるんだろう?」
成幸「ああ、あれか。」
うるか「あれをやるんだね!!」
古橋「唯我君とうるかちゃんは知ってるの?」
成幸「ああ。時々よくやってるよ。甲子園でもやってたし。」
うるか「かけ声が凄いカッコイイんだよ!!」
古橋「へえ。」
すると、
ナイン「「「ALL IS WELL!!」」」
ナイン「「「おぉ!!」」」
そう言って、ナイン達は人差し指を天に向けたのであった。
古橋「す、凄いね・・・。」
緒方「どういう意味ですか?」
成幸「『ALL IS WELL』。きっと上手くいくっていう意味だよ。」
古橋「何かカッコいいね。」
うるか「でしょ!!」
川瀬「うるか、あんたちょっと落ち着きなよ。」
海原「そうだよー。」
実況『全国高等学校野球選手権大会○○県地区予選決勝。夏本番を思わせるこの青空の下、選手が出て参りました!』
吉田「いくぞぉ!!」
ナイン「「「おぉ!!」」」
審判「これより、試合を始めます。礼!!」
「「しゃーっす!!」」
実況「1回表、守備につくのは一ノ瀬学園。そのマウンドにはこの人、今大会、いまだ失点0。一ノ瀬学園不動のエースでもあり、高校№1ピッチャー安達純。今日はどのようなピッチングを見せるのか!!』
審判「プレイ!」
そして、純は初球に真っ直ぐを投げた。
審判「ストラーイク!」
スタンド
成幸「今日の純、調子は良いみたいだな。」
小林「そうだね。純ちゃん、この時期に調子悪いって、聞いたことがないしね。」
大森「確かに・・・。」
古橋「相変わらず凄いボールだね、りっちゃん。」
緒方「はい。これでまだ7割程度というのが不思議です。」
うるか「それにこの時期、後半からもっと凄くなるから!!」
川瀬「いつになくハイテンションだなぁ・・・。」
海原「ホントだね・・・。」
1回表、安達は危なげなく3者凡退で抑えたのであった。
その裏、一ノ瀬も3者凡退に抑えられ、両者3回まで0行進が続いたのであった。
実況『ここまで、両チーム合わせてまだヒット2本。それもいずれシングルヒット。先取点を取るのはどちらか!』
4回表、純はその回を3者三振に抑え、雄叫びを上げた。
純「シャー!!」
その姿に、球場のボルテージは一気に上がった。
スタンド
成幸「純の雄叫び、相変わらずスゲーな・・・。」
小林「ホントだね。普段とのギャップを感じるよ。」
大森「まあ、俺も最初見たときはマジでビックリしたがな・・・。」
古橋「凄いね、安達君。」
緒方「はい。見てるこっちも緊張します。」
うるか(純・・・///)
海・川((乙女だなぁ・・・。))
それぞれがそう思っていると、その裏、一ノ瀬の攻撃、
キィン
先頭の2番打者がヒットで出塁し、
ウグイス「3番ピッチャー安達君。ピッチャー安達君。」
純が打席に入った。
スタンド
うるか「純ー!!頑張れー!!」
川瀬「ココで打てば、ウチにチャンスが広がるか・・・。」
海原「うん、そうだね。」
成幸「ココで打てるか!!」
小・大「「それとも相手が抑えるか!!」」
緒・古「「・・・。」」
緒方と古橋は、緊張のあまり、声が出せない。
カウント1-1になって、3球目、
カキーン
純の打球はライト前に弾き、一塁ランナーは一気に三塁まで行った。
スタンド
うるか「純ー!!」
川瀬「三塁まで行けたのは大きい。」
海原「うん。点が取りやすくなるからね。」
成幸「次の吉田が打てるかだな。」
小林「そうだね。」
大森「頼むー!!」
その2球目、
カキーン
吉田が振り抜いた打球は、レフトスタンドの中段まで叩き込んだ。
観客「「「うおおおおッ!!」」」
実況『ココで、4番の吉田の先制3ラン!!一ノ瀬学園、理想の形で先制点を挙げました!!』
純「ナイスバッティング!!」
吉田「おう!ありがとう!」
純「狙ってたの?」
吉田「いや、ボール球には手を出さず、打てる球を確実に捉えようという気持ちで打席に入ってたから。甘い球が来たから、それに反応できた。」
純「流石キャプテン!頼りになるー!」
吉田「おだてるな。」
そう言って、ベンチに戻ったのであった。
スタンド
うるか「キャー!!3点取ったよー!!」
川瀬「そうだな!!」
海原「やったね!!」
成幸「うおー!!ココで3ランか!!」
小林「純ちゃんによると、ここぞって時の吉田のバッティングはヤバいって聞いた。けど、これは大きいね。」
大森「スゲー!!」
そして、この3ランを皮切りに一ノ瀬学園はそれ以降も着実に点を重ね、8回が終わって13-0とし、純も時折雄叫びを上げながら相手を抑えていった。
実況『さあいよいよ9回に入りました。この回を抑えれば、一ノ瀬学園の2年連続と3季連続の甲子園出場となります。そして安達は、8回までで、毎回の14奪三振、被安打3で、三塁を踏ませないピッチング!』
スタンド
うるか「純ー!!頑張れー!!この回抑えたら甲子園だよー!!」
川瀬「もう、うるかったら・・・。」
海原「安達君の事になると、いつもこうだね。もう慣れたけど・・・。」
古橋「けど、点差があるとは言え、緊張するね。」
緒方「はい。いつにも増して緊張します。」
成幸「はは。点差があるとは言え、この回を抑えたら甲子園だからな。」
小林「でも、純ちゃん達が一番緊張してるんじゃない。」
大森「ああ。そうだな。」
それぞれがそう言ったのであった。
実況『さあ一ノ瀬学園!!2年連続の甲子園出場まで、後1球!!最後の球は何を投げるのか!?』
そして、純は最後に真っ直ぐを投げた。
ズバアァァァァンッッッッ!!!!
一瞬の静寂、そして、
ワアァァァァァァーッ!!!
審判「ストラーイク!バッターアウト!ゲームセット!」
審判のコールを聞いた瞬間、純は両手を上に突き上げて、キャッチャーの野口、キャプテンの吉田が純に抱き付き、その他のナインも、ベンチのメンバーも、皆マウンドに集まり、一部が倒れてしまう程もみくちゃになった。
実況『三振ーッ!!一ノ瀬学園、2年連続5回目、そして、3季連続の甲子園出場!!』
純「よっしゃあぁぁぁぁぁーッ!!!!!」
野口「もう1回行けるぞ!!」
吉田「ああ!!またあの場所に帰れるんだ!!」
そう言って、抱き合ったのであった。
スタンド
うるか「やったあぁぁぁぁぁぁーッ!!!!!純ー!!甲子園だー!!」
川瀬「良かったな、うるか!!」
海原「良かったね、うるか!!」
うるか「うん!!よっしゃあぁぁぁぁぁーッ!!!!!」
成幸「やったー!!」
小林「やったね、成ちゃん。」
成幸「ああ!!」
大森「うおー!!甲子園だー!!」
古橋「やったね、りっちゃん!!」
緒方「はい!!文乃!!」
緒方と古橋は手を取り合っていた。
審判「13-0で一ノ瀬学園!!礼っ!!」
「「ありがとうございました!!」」
こうして、純達一ノ瀬学園は、その圧倒的な力で2年連続、3季連続の甲子園出場を果たした。狙いは勿論、去年後一歩で涙を呑んだ、全国制覇だ!!
何とか投稿できました(汗)
昨日投稿したかったのですが諸事情で、投稿できませんでした。
内容もかなり変ですが、お許し下さい。
後、主人公達があまりに強すぎるというのは、突っ込まないで下さい。
また、神奈川代表ですが、横浜高校に決まりましたね。名門復活です!!
東海大相模の件は、今でもショックが立ち直れておりません。しかし、選手達を責めないであげて下さい。
そして横浜高校の皆さん、今こういう状況で大変ですが、甲子園でも、堂々と楽しくそして、去年の先輩達の分まで戦って下さい。
次回ですが、まだ決めておりません。お祭りのイベントをやるか、武元の大会のイベントをやるか、
ゆっくり考えてみます。
長文で、大変申し訳ありません。
では、また!!