人魚姫と野球小僧   作:ホークス馬鹿

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26話です。


26話

七緒市立七緒南中学校

 

 

 

うるか「うわっ、懐かしーっ!やっぱ3年くらいじゃそんな変わんないねー!」

 

純「ったく、ちょっと付き合って欲しいって聞いて何処かと思ったら、俺らが通ってた中学じゃねーか。何でこんなとこに・・・」

 

すると、

 

うるか「ねーねー、覚えてる?あたし達、何度か隣の席になったよね!」

 

そう言ったのであった。

 

純「ああ、3年間席替えするたんびに、何故かお前と隣同士になってたな。」

 

うるか「あはは、そう言えばそーだったね。けど、初めて見た時はまさか・・・、こんな野球少年のこと、こんなに・・・」

 

純「こんなに?」

 

うるか「はっ!こんなにっ!話すようになるだなんて思わなかったなーって!!」

 

純「そっか・・・。」

 

 

 

階段

 

 

 

うるか「そういや、『おのちー事件』とかあったよねー。」

 

純「ああ、朝礼で小野先生のカツラが取れちゃったアレか、あったあった。アレは伝説級だよ。」

 

うるか「それねー!あっ、知ってる?野球部のナベっち、高校デビューしてビジュアル系バンドでプロ目指してるって。」

 

純「マジで!?ナベが!?想像できねー・・・。」

 

その時、武元はとある一角に差し掛かったとき、あの日のことを思い出し、止まったのであった。

 

純「ん?どうかした、武元?」

 

うるか「んーん、なんでも。」

 

うるか(あの日から・・・、気づけば視界のどこかに、この人を探していた。)

 

うるか中学『じ、純君っ。いや・・・、ちがうな。お、おっす、純!』

 

うるか(下の名前で自然に呼べるように、家で猛練習してみたり。)

 

 

 

 

回想

 

 

 

 

 

川瀬中学『一ノ瀬学園?』

 

海原中学『前、二ツ葉高受けるって言ってなかった?』

 

うるか中学『う・・・、うん。まぁその・・・、ちょっちシンキョーの変化っていうか・・・、そんなカンジで・・・。』

 

そう言って、武元は純をチラ見した。その様子を見た川瀬と海原はニヤけながら、

 

川瀬中学『私はいいよー、一ノ瀬でも。あそこ水泳超強いし。後野球部もここ最近台頭してるし。』

 

海原中学『やれやれ。ま、ちょっと遠いけどしゃーないかー。』

 

そう言ったのであった。

 

うるか中学『うぇぇっ!?海っち川っちも!?』

 

 

 

 

回想終了

 

 

 

 

純「お前さっきから何赤面したり笑ったりしてんだよ。」

 

その時、誰かが来る足音がしたので、2人は咄嗟に近くにあるロッカーに隠れたのであった。

 

後藤先生「・・・物音がしたような・・・、気のせいか・・・。はぁ・・・、まったくやってられんな、宿直なんて。早く帰って嫁の飯食いたい・・・。」

 

そう言って、後藤先生はその場を後にしたのであった。

 

うるか「マッスルゴトー、ちょっと太ったねー。結婚して幸せ太りかな。」

 

純「じゃね。つーかそれより、このまま会っても平気なんじゃねーの?」

 

うるか「だって、マッスルゴトー怒ると超コワイじゃん・・・。」

 

純「そりゃお前、俺と一緒によく怒られたからなぁ。大抵お前が俺を巻き込んでる気がすんぞ。」

 

うるか「そうだったね・・・。」

 

 

 

そして、2人はプールに移動した。

 

 

 

うるか「ひゃーっ、きもちーっ。いやー、プールの鍵の隠し場所、変わってなくてよかったねー。」

 

純「つーか、あんな分かりやすいとこ隠してて、なんでバレねーんだよ。」

 

うるか「あはは、言われてみればそうだねー。」

 

すると純は、

 

純「・・・で?なんでわざわざここに?」

 

武元にそう尋ねた。すると、

 

うるか「ちょっと初心に帰りたくてさ、来たくなっちゃったんだ。この場所に、純と一緒に。」

 

純「俺と?なんで?」

 

うるか「水泳辞めようと思ってた中1のはじめ頃、純が続けるきっかけ、くれたんだよ。」

 

そう言ったが、

 

純「?」

 

うるか「あは、覚えてないかー。フツーの世間話だったし。あたしがこうして水泳できてるのは、純のおかげでもあるから、そのお礼・・・、ずっと言いたかったんだ。あんがとね。」

 

そう言われた純であったが、

 

純「バーカ、それはこっちの台詞だ。」

 

うるか「え?」

 

純「・・・誰にも言うんじゃねーぞ。つっても、成とこばは知ってるがな・・・。」

 

そう言って、純は自身の過去を話した。

 

純「・・・ちょうど武元に出会った頃、中学の入学式の数日前だったかな、親父が事故で死んだんだ。」

 

その瞬間、武元は目を見開き、絶句した。

 

純「・・・その頃は、マジで先が真っ暗になっちゃってさぁ。・・・でも、俺1人っ子だし、母さんを楽させるために、早くプロになんなきゃって野球を続けたんだけど、いつも俺のプレーを褒めてくれる親父がいなくなって、なんか心がポッカリ穴が空いた感じになって、野球をする情熱をなくしてたんだ。けどそんな気持ちとは逆に、自分でも分かるくらい上達していって、でも褒めてくれる親父はいねーし。辛くなっちゃって、正直もう投げ出してーって思った時、よく頑張ってる武元のニュースを目にしてさ、俺ももうちょっとだけ頑張ってみようって思ったんだ。だからお礼を言いてーのはこっちの・・・!」

 

その時、武元は突然純の手を取ったのであった。

 

純「え!?え!?」

 

うるか「あっ、あたし・・・、あたし純に、そんな辛いこと思い出させちゃうなんて思わなくて・・・。嫌な気持ちにさせちゃったよね・・・、ごめんなさい・・・。」

 

そう言って、武元は純の手を優しく握って、謝罪の言葉を述べたのであった。

そんな武元を見た純は、

 

うるか「あ・・・。」

 

純「気にすんな。むしろ、俺が暗い話をしちゃったんだから、お前は何も悪くねーよ。」

 

そう言って、優しい顔で武元に握られた手から、武元の頬を指でなぞったのであった。

その時、純は武元に握られた手を強く握り、

 

うるか「純?」

 

武元を真っ直ぐ見て、こう言った。

 

純「俺、お前の分まで甲子園で活躍して、ゼッテー日本一になってやるから。だから、お前も勉強、頑張れよ。」

 

うるか「うん・・・。」

 

そう言われて、武元も純の手を強く握り返し、そして自分の頬に当てたのであった。

 

うるか「ねぇ、純。」

 

純「?どうした?」

 

うるか「あたしのこと、下の名前で呼んで。」

 

純「え、何で?」

 

うるか「お願い・・・。」

 

そう言われ、

 

純「分かった。・・・うるか。」

 

純は、下の名前で呼んだのであった。すると、

 

うるか「もう一回言って。」

 

純「うるか。」

 

うるか「もう一回!」

 

純「うるか。」

 

うるか「えへへっ。もう一回!」

 

純「うるか。はい、これでおしまい。」

 

そう言って、純は武元の頬を撫でたのであった。しかし、

 

うるか「やだー!もう一回だってばー!えへへっ。」

 

武元は、まだ催促していたのであった。

 

 

 

 

一方その様子を密かに見ていた後藤先生は、

 

後藤先生(まさか、あの2人がなぁ・・・。見なかったことにしてやるか。)

 

ドキドキしながら、その様子を見ていたのであった。




投稿しました。

今回は、予告通り、中学校のイベントを投稿しました。

6巻の問43と、アニメ1期12話をミックスしました。

成幸が武元に自分の過去を語り、その後告白の練習?をしてたと思うんですが、それをそのまま主人公と同じようにやったら、何か上手く纏まらなかったので、今回のような形にしました。

読みづらかったら、お許し下さい(土下座)

次回ですが、甲子園のお話がメインになります。内容は、夏予選同様、上手く書けないかも知れませんが、お許し下さい。

後、1つネタばらしすると、この甲子園でのお話で、パワプロに出てくるあるキャラクターを登場させます。

ヒントは、パワプロを実際にやってる人なら分かると思いますが、マイライフに出ています。

では、また!!
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