七緒市立七緒南中学校
うるか「うわっ、懐かしーっ!やっぱ3年くらいじゃそんな変わんないねー!」
純「ったく、ちょっと付き合って欲しいって聞いて何処かと思ったら、俺らが通ってた中学じゃねーか。何でこんなとこに・・・」
すると、
うるか「ねーねー、覚えてる?あたし達、何度か隣の席になったよね!」
そう言ったのであった。
純「ああ、3年間席替えするたんびに、何故かお前と隣同士になってたな。」
うるか「あはは、そう言えばそーだったね。けど、初めて見た時はまさか・・・、こんな野球少年のこと、こんなに・・・」
純「こんなに?」
うるか「はっ!こんなにっ!話すようになるだなんて思わなかったなーって!!」
純「そっか・・・。」
階段
うるか「そういや、『おのちー事件』とかあったよねー。」
純「ああ、朝礼で小野先生のカツラが取れちゃったアレか、あったあった。アレは伝説級だよ。」
うるか「それねー!あっ、知ってる?野球部のナベっち、高校デビューしてビジュアル系バンドでプロ目指してるって。」
純「マジで!?ナベが!?想像できねー・・・。」
その時、武元はとある一角に差し掛かったとき、あの日のことを思い出し、止まったのであった。
純「ん?どうかした、武元?」
うるか「んーん、なんでも。」
うるか(あの日から・・・、気づけば視界のどこかに、この人を探していた。)
うるか中学『じ、純君っ。いや・・・、ちがうな。お、おっす、純!』
うるか(下の名前で自然に呼べるように、家で猛練習してみたり。)
回想
川瀬中学『一ノ瀬学園?』
海原中学『前、二ツ葉高受けるって言ってなかった?』
うるか中学『う・・・、うん。まぁその・・・、ちょっちシンキョーの変化っていうか・・・、そんなカンジで・・・。』
そう言って、武元は純をチラ見した。その様子を見た川瀬と海原はニヤけながら、
川瀬中学『私はいいよー、一ノ瀬でも。あそこ水泳超強いし。後野球部もここ最近台頭してるし。』
海原中学『やれやれ。ま、ちょっと遠いけどしゃーないかー。』
そう言ったのであった。
うるか中学『うぇぇっ!?海っち川っちも!?』
回想終了
純「お前さっきから何赤面したり笑ったりしてんだよ。」
その時、誰かが来る足音がしたので、2人は咄嗟に近くにあるロッカーに隠れたのであった。
後藤先生「・・・物音がしたような・・・、気のせいか・・・。はぁ・・・、まったくやってられんな、宿直なんて。早く帰って嫁の飯食いたい・・・。」
そう言って、後藤先生はその場を後にしたのであった。
うるか「マッスルゴトー、ちょっと太ったねー。結婚して幸せ太りかな。」
純「じゃね。つーかそれより、このまま会っても平気なんじゃねーの?」
うるか「だって、マッスルゴトー怒ると超コワイじゃん・・・。」
純「そりゃお前、俺と一緒によく怒られたからなぁ。大抵お前が俺を巻き込んでる気がすんぞ。」
うるか「そうだったね・・・。」
そして、2人はプールに移動した。
うるか「ひゃーっ、きもちーっ。いやー、プールの鍵の隠し場所、変わってなくてよかったねー。」
純「つーか、あんな分かりやすいとこ隠してて、なんでバレねーんだよ。」
うるか「あはは、言われてみればそうだねー。」
すると純は、
純「・・・で?なんでわざわざここに?」
武元にそう尋ねた。すると、
うるか「ちょっと初心に帰りたくてさ、来たくなっちゃったんだ。この場所に、純と一緒に。」
純「俺と?なんで?」
うるか「水泳辞めようと思ってた中1のはじめ頃、純が続けるきっかけ、くれたんだよ。」
そう言ったが、
純「?」
うるか「あは、覚えてないかー。フツーの世間話だったし。あたしがこうして水泳できてるのは、純のおかげでもあるから、そのお礼・・・、ずっと言いたかったんだ。あんがとね。」
そう言われた純であったが、
純「バーカ、それはこっちの台詞だ。」
うるか「え?」
純「・・・誰にも言うんじゃねーぞ。つっても、成とこばは知ってるがな・・・。」
そう言って、純は自身の過去を話した。
純「・・・ちょうど武元に出会った頃、中学の入学式の数日前だったかな、親父が事故で死んだんだ。」
その瞬間、武元は目を見開き、絶句した。
純「・・・その頃は、マジで先が真っ暗になっちゃってさぁ。・・・でも、俺1人っ子だし、母さんを楽させるために、早くプロになんなきゃって野球を続けたんだけど、いつも俺のプレーを褒めてくれる親父がいなくなって、なんか心がポッカリ穴が空いた感じになって、野球をする情熱をなくしてたんだ。けどそんな気持ちとは逆に、自分でも分かるくらい上達していって、でも褒めてくれる親父はいねーし。辛くなっちゃって、正直もう投げ出してーって思った時、よく頑張ってる武元のニュースを目にしてさ、俺ももうちょっとだけ頑張ってみようって思ったんだ。だからお礼を言いてーのはこっちの・・・!」
その時、武元は突然純の手を取ったのであった。
純「え!?え!?」
うるか「あっ、あたし・・・、あたし純に、そんな辛いこと思い出させちゃうなんて思わなくて・・・。嫌な気持ちにさせちゃったよね・・・、ごめんなさい・・・。」
そう言って、武元は純の手を優しく握って、謝罪の言葉を述べたのであった。
そんな武元を見た純は、
うるか「あ・・・。」
純「気にすんな。むしろ、俺が暗い話をしちゃったんだから、お前は何も悪くねーよ。」
そう言って、優しい顔で武元に握られた手から、武元の頬を指でなぞったのであった。
その時、純は武元に握られた手を強く握り、
うるか「純?」
武元を真っ直ぐ見て、こう言った。
純「俺、お前の分まで甲子園で活躍して、ゼッテー日本一になってやるから。だから、お前も勉強、頑張れよ。」
うるか「うん・・・。」
そう言われて、武元も純の手を強く握り返し、そして自分の頬に当てたのであった。
うるか「ねぇ、純。」
純「?どうした?」
うるか「あたしのこと、下の名前で呼んで。」
純「え、何で?」
うるか「お願い・・・。」
そう言われ、
純「分かった。・・・うるか。」
純は、下の名前で呼んだのであった。すると、
うるか「もう一回言って。」
純「うるか。」
うるか「もう一回!」
純「うるか。」
うるか「えへへっ。もう一回!」
純「うるか。はい、これでおしまい。」
そう言って、純は武元の頬を撫でたのであった。しかし、
うるか「やだー!もう一回だってばー!えへへっ。」
武元は、まだ催促していたのであった。
一方その様子を密かに見ていた後藤先生は、
後藤先生(まさか、あの2人がなぁ・・・。見なかったことにしてやるか。)
ドキドキしながら、その様子を見ていたのであった。
投稿しました。
今回は、予告通り、中学校のイベントを投稿しました。
6巻の問43と、アニメ1期12話をミックスしました。
成幸が武元に自分の過去を語り、その後告白の練習?をしてたと思うんですが、それをそのまま主人公と同じようにやったら、何か上手く纏まらなかったので、今回のような形にしました。
読みづらかったら、お許し下さい(土下座)
次回ですが、甲子園のお話がメインになります。内容は、夏予選同様、上手く書けないかも知れませんが、お許し下さい。
後、1つネタばらしすると、この甲子園でのお話で、パワプロに出てくるあるキャラクターを登場させます。
ヒントは、パワプロを実際にやってる人なら分かると思いますが、マイライフに出ています。
では、また!!