緒方家
洗面所の前で、緒方は自身の前髪を気にしていた。
緒方「フム・・・。前髪・・・、やはり少々伸びすぎてますかね・・・。」
そう言ってハサミを取り出し、
緒方「少しだけ整えて・・・。」
前髪を切ろうとした。その時、
緒方父「リズたまリズたま!パパ今日の仕事終わったよ!」
緒方の父親が突然乱入してしまい、
ザクッ
緒方「あ・・・。」
緒方父「お疲れ様のハグを・・・」
前髪を切りすぎてしまったのである。
翌朝
うるか「おっはよー、文乃っち!」
古橋「あー。うるかちゃん、おはよう!」
うるか「いやー、今日も暑いねー。」
古橋「そうだねー。あ、後安達君、甲子園も凄かったけど、世界大会でも大活躍だったね!」
うるか「うん!!日本の世界大会初優勝に貢献したね!!」
古橋「そうだねー!」
その途中、緒方を見つけ、
うるか「あ、リズりん!おっはよー!」
古橋「おはよう!」
声を掛けたら、
う・古「「あ・・・。」」
緒方の前髪を見て固まってしまった。
緒方「文乃、うるかさん。おはようございます。」
うるか「どッ・・・、どしたんリズりん、その前髪・・・!?」
緒方「手が滑りました。」
古橋「りっちゃん、自分で切ってるの!?ちゃんと美容室行こうよ・・・。」
緒方「変・・・でしょうか?」
その問いに、武元と古橋は必死に首を横に振り、
うるか「カワイイに決まってんじゃん!!」
古橋「うんうん!ちょっぴり若く見えるけど、似合ってるよりっちゃん!」
緒方の前髪を褒めたのだが、
緒方「つまり・・・、幼く見えると?」
緒方のその問いに、
う・古「「ギクッ!」」
図星だったのか、目を逸らしたのであった。
緒方「別に・・・、気にしていません。どうせすぐまた伸びますし、前だってよく見えますし、合理的に考えてなんの問題も。」
うるか「ほぇー・・・。」
古橋「もー、りっちゃんってば、もう少し乙女としての自覚を・・・。」
と古橋がそう言ったが、
緒方「必要ありません。」
と返されてしまったのであった。その時、
成幸「お、みんな!」
純「久しぶりー!」
成幸と純が来た。
うるか「おーっす、成幸!純、久しぶり!後、甲子園と世界大会優勝、おめでとー!」
古橋「おはよう唯我君!久しぶり、安達君!後、優勝おめでとう!」
成幸「おはよう。」
純「おはよう。後、ありがとう!」
うるか「一段と日に焼けたねー!」
古橋「ホントだねー!」
純「はは。」
成幸「ホントだよなー。あ、緒方もおは・・・よ?」
成幸は緒方にも挨拶しようとしたが、目を逸らされてしまったのであった。成幸が近づくと、また目を逸らされ、
成幸「あ、あれ?緒方?」
声を掛けたが、全速力でダッシュして行ってしまったのであった。
成・純・古・う「「「「えっ!?」」」」
うるか「リズりん!?」
成幸「緒方さーん!!!」
純「何だ!?」
それには、
成幸「ど・・・どうしたんだ緒方の奴・・・。」
純「俺が知るかよ・・・。」
うるか「あれえー?」
この3人は疑問も思ったが、
古橋(前言撤回・・・。乙女だなぁ、りっちゃん・・・。きゅーん♡)
古橋だけは、緒方にキュンとしていたのであった。
学校、全校集会
学園長「えー・・・。この度の全国高等学校野球選手権大会において、見事優勝を果たしてくれました野球部に全員・・・、盛大な拍手を。」
その日の全校集会で、学園長が、野球部の優勝報告会を行った。しかし、最後には、
学園長「そして、その後に行われた、U-18世界大会で、見事な活躍で金メダルに大きく貢献した、安達純君と、吉田良平君、野口健太郎君にまた盛大な拍手を。」
そう言い、
純「どーも・・・。」
吉田「こりゃスゲー・・・。」
野口「ああ・・・。」
3人は少し戸惑ったのであった。その時、
成幸「・・・。」
古橋「凄い・・・。」
緒方「・・・。」
うるか(はぅ・・・、純・・・///)
それぞれ色んな思いで、純を見ていたのであった。
その後、3-D教室
うるか(スゴイ・・・、雑誌に特集ページが・・・。)
武元は、高校野球の雑誌を見ていた。すると、
男子生徒A「何見てんだ?」
男子生徒B「安達の動画。」
男子生徒A「マジ!?見せて!」
そんな声があった。
うるか(去年よりも盛り上がってる・・・。)
そう思い、ページをめくると、練習姿であったり、試合での雄叫びの姿など、色んな一面があった。
うるか(はぅ・・・、カッコ良すぎだよ・・・///)
そう思い、次のページをめくると、
雑誌『気になる理想の女性は!?』
と書かれた記事があり、その記事を見ると、
雑誌『「元気で明るくて、泳ぎが上手い女子がタイプ」と答えてくれた安達選手。全国の水泳女子諸君。君も立候補してみては!?』
と、そう書かれていたのであった。すると、
女子生徒A「へーっ♡」
女子生徒B「私、今日から泳ぎの練習しようかなー!」
そんなことを話していた。その時、
純「悪い、うるか!おくれ・・・」
純が武元の教室に来たのだが、
生徒「「「安達だー!!」」」
純「な、何だっ!?」
生徒が一気に純に集まったのだ。
男子生徒C「甲子園優勝、世界大会優勝なんてスゴイよ!!」
女子生徒C「サイン下さい!」
純「えっ、ちょ・・・。あ、あはは、ありがと・・・。」
そう言って、純は生徒達を対応していたのであった。すると、
川瀬「去年より一気に人気が爆発したな・・・。」
海原「そうだね。あれだけの活躍をしたら・・・。」
うるか「海っち、川っち・・・。」
海原と川瀬が武元の傍に来て、そう言った。
うるか「うん、去年より良い顔してるかも。去年は、サインなどを求められても、終始複雑な顔してたから・・・。」
うるか(それに、同中で、好きな人がこうして人気になるのは、嬉しいな・・・。)
柔らかい顔で、純を見ていると、
海原「乙女ですなー。」
川瀬「全くですなー。」
と海原と川瀬に言われ、
うるか「う、うっさいなー!」
武元は顔を真っ赤にして言ったのであった。
図書室へ行く道中
純「疲れた・・・。」
うるか「お疲れ・・・。大変だったね・・・。」
純「マジ去年よりスゴかったわ・・・。お前もゼッテーこうなるぞ。」
うるか「そうかも・・・。」
純「ああ。ゼッテーこうなる!国体が終わったらゼッテーな!まあ、俺ら野球部も出るけど・・・。」
うるか「あはは。けど、去年と比べて、良い顔だったね。」
純「まあ、去年は素直に喜べなかったからな・・・。準優勝だったし・・・。」
うるか「そうだね・・・。」
純「まあ、今はホッとしてる。次はプロの世界だ・・・。」
うるか「うん、そうだね!!」
純「その前に、国体だけどな。」
うるか「そうだね!!お互いガンバロ!!」
純「おう!」
そう言って、グータッチをしたのであった。そして、成幸らと合流し、図書室で勉強を始めた。しかし、
図書室
成幸「いいか緒方、古文の文法は少し特殊だ。舞台そのものが昔の日本で、常識や慣習もまったく違うから、理屈ではなく、割り切って丸暗記が必要な部分も・・・」
成幸や純、うるかと古橋は、緒方のある一点に注目していた。
成幸「・・・な、なぁ、緒方。ひとつ聞いてもいいかな・・・?」
緒方「はい、なんでしょう?」
成幸「それ・・・。」
成幸は、緒方が被っている被り物に注目したが、
緒方「あ、お気になさらず。」
緒方は、そう言ったのであった。
成幸「・・・うん・・・。」
純(いや、マジで気になるから・・・。)
古橋「りっちゃん、そんな被り物どこから・・・?」
古橋が尤もな事を言った。一方、
うるか「ちょっと欲しい・・・。」
純「お前、マジで・・・。」
武元が欲しがっていたのであった。
しかし、被り物を被っているため、暑くなり、喉が渇いた緒方は、傍にあるペットボトルの水を飲もうとしたが、
緒方「ちゅー。」
ストローを差し込んで飲む程、徹底していた。しかし飲みづらいのか、
緒方「うっ、ゲフッゲフッゴフッ。」
途中でむせてしまった。その様子を見ていた他の4人は、
成・純・う・古((((どんだけ取りたくないのそれ!?))))
そう思っていたのであった。その時成幸は、
成幸(そこまで頑なに顔合わせてくれないなんて、一体どうしたんだろ・・・?)
そう思っていると、思い当たる節があるのか、
成幸(もしかして俺、嫌われてる・・・!?不可抗力とは言え、一緒にフロとか入っちゃったもんな・・・。)
と思っていると、
古橋(・・・とか考えてる顔してるよ成幸君。りっちゃん、それ完全に逆効果だよ。)
と古橋は成幸の心を読んでいたのであった。そして古橋は、
古橋「えいっ!!」
緒方が被っている被り物を取った。すると、
緒方「!?あーっ!!ダメです文乃!!かか返して下さい!!」
緒方は必死に被り物を取り戻そうとしていたのであった。
古橋(もー、大丈夫だってばりっちゃん!唯我君ならきっとちゃんとフォローしてくれるから・・・。)
すると、
成幸「お、緒方。」
成幸が声を掛けると、緒方は前髪を手で隠すような格好になり、その後、
緒方「な・・・、成幸さん。」
手を取って、成幸を見た。その際、
純「なぁ、うるか。古橋。」
うるか「何、純?」
古橋「どうしたの、安達君?」
純「緒方、前髪切った?」
うるか「うん、そうだよ。気付いたんだ。」
純「まぁ、以前見た時より短い気がしたから。」
古橋「流石だね、安達君。」
純は、緒方の変化に気付いた。しかし、
成幸「な、なんだ。いつも通り、普通に元気そうじゃないか。良かった。」
成幸は、緒方の変化に気付かなかったのであった。これには、
うるか「・・・。」
古橋「・・・。」
純「お前、マジで・・・。」
他の3人はドン引きして、緒方は、
緒方「・・・えっ?」
成幸「・・・ん?」
緒方「いつも・・・、通り?」
成幸「えっ、うん・・・、えっ?」
ショックを受けていた。これには、
うるか「成幸マジ信じらんないッ!!」
成幸「えっ!?」
純「お前、今のは流石にフォロー出来ねーよ・・・。」
古橋「最低ッ!!最低ッ!!最低だよ成幸君!安達君は気付いたのに・・・!!」
成幸「ええええっ!?なんで俺いきなり糾弾されてんの!?」
武元と古橋に糾弾され、純にも呆れさせてしまったのであった。その為、もう一度見てもらうことにしたのだが、
成幸「え・・・、どこかが変わってる?えっと・・・。あっ、リボン変えた!?」
全然違う答えを言ったので、
うるか「・・・。」
純「お前・・・。」
古橋(そこじゃねーよ!だよ。りっちゃんゴメン・・・、ここまでとは・・・。)
更に呆れさせてしまったのであった。
帰り、
うるか「ねえ、純。」
純「何?」
うるか「成幸のあれ、どう思う?」
純「どうって、まぁ、あいつのあれは昔からだからなぁ・・・。確か、妹の水希ちゃんにも言われてるらしい。」
うるか「そ、そーなんだ・・・。」
純「でも、俺より一緒にいた時間が長かったんだから、流石に気付くと思ったんだが・・・。」
うるか「それだよねー!!」
純「はは。」
うるか「じゃあ、あたしの髪型、気付いてる?」
そう言って、武元は髪をいじり、顔を赤くしながら歩いて純に近付いた。
純「うん。前に可愛いって言った髪型にしてるんだな。やっぱりその髪型、似合ってるし、可愛いな。」
すると、
うるか「ホント!?えへへ、もう一回!!」
以前と同じように、武元は催促した。
純「可愛いよ。」
そう言って、武元の頭と頬を優しく撫でながら歩いた。その最中も、
うるか「もう一回!!」
催促し続けていて、武元の家の前まで続き、このやり取りは、武元の母親が偶然見ており、その後、武元をからかったのであった。
ちなみに緒方は、成幸と一緒に帰っており、暫く不機嫌であったが、成幸のとある一言で機嫌が良くなったのは秘密である。
投稿できました。
今回は、アニメ2期の3話と、原作6巻の問51をミックスしましたが、全校集会は、9巻のとあるお話を使ったのと、普通甲子園の報告は、学校によると思うのですが、始業式でやるのですが、この漫画を読んだり、アニメを見てると、この学園長ならこうやるだろうなと思ったので、こういった形にしました。
違和感を感じたら、お許し下さい(土下座)
しかし、成幸の鈍感さは、こういったヒロインが多い、ハーレム系主人公あるあるですね・・・。
客観的に見たら、「何で気付かねーんだ。」って思っちゃいますよね・・・。
でも、それが成幸か・・・。
さ、さて、気を取り直して、次回ですが、まだ決めておりません。ゆっくり考えてみます。
また、僕自身、執筆活動中、転職活動もしており、内定も先月に決まっており、入社日が来週の16日であり、そのお仕事の関係で、この作品ともう1つの作品の更新が一気に遅くなると思います。
ご迷惑をおかけしますが、ご了承下さい。
では、また!!