人魚姫と野球小僧   作:ホークス馬鹿

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35話です。


35話

体育館

 

 

 

 

学園長「この度の全国体育大会水泳競技大会において、見事圧倒的なタイムで女子400m自由形優勝を果たした武元うるかさんと、国民体育大会高等学校野球競技硬式の部において、夏の甲子園に続いて、見事優勝を果たした硬式野球部で特に圧倒的な活躍を見せてくれた安達純君に盛大な拍手を。」

 

純「はは、どーも・・・。」

 

うるか「やっ、どもども・・・。」

 

純「お前メッチャ緊張してんじゃん。」

 

うるか「えへへっ。」

 

その時、

 

小林「やっぱハンパないなー、あいつら・・・。」

 

成幸「そうだな・・・。もう遠い存在みたいな感じだ・・・。」

 

と小林と成幸がそう言った。

 

 

 

 

放課後、図書室へ行く道中

 

 

 

 

うるか「うへぇー・・・。」

 

純「はは、お疲れ。」

 

うるか「今日は色んなトコで捕まるよー。」

 

純「だから言ったろ、苦労するって。」

 

うるか「そうだったねー。学園長にも呼び出されてもークタクタっすわー。」

 

純「?学園長からの呼び出しって・・・、何かあったのか?」

 

うるか「別にー?水泳成績はもうモーシブンないから、後はベンキョー頑張れってさ。」

 

純「そっか・・・。」

 

うるか「だからさ、こっから英語を本腰入れて頑張るから、成幸にしごいてもらおうと思うんだ!だから、純もサポート宜しくね!」

 

純「ああ、分かった。」

 

うるか「うん!」

 

そう言って、図書室に向かって行った。その時、

 

海・川「「・・・。」」

 

その様子を後ろから見ていた海原と川瀬は、先程の学園長での武元の話を思い出していた。

 

 

 

 

数時間前、学園長室

 

 

 

 

川瀬「おい、やめとけって智波。恥ずかしーな。」

 

海原「へっへっへー。だって学園長に呼び出しなんて気になるじゃーん。」

 

しかし、

 

学園長「まずは大会優勝おめでとう、武元うるか君。」

 

うるか「あっ、はい!おかげさまです!」

 

川瀬も気になるのか、やっぱり聞いてしまうのだった。

 

海原「うん・・・。あゆ子って、そーゆートコあるよね。」

 

川瀬「う・・・うるさいな!」

 

すると、

 

学園長「英語の成績、少しずつ伸びているようだね。」

 

と言う声が聞こえた。

 

うるか「あ、はい。なりゆ・・・唯我君に教えてもらい、じ・・・安達君にサポートしてもらってるおかげで、前よりはそれなりに・・・。えへへ。」

 

学園長「・・・武元君。」

 

うるか「?」

 

学園長「もしその機会があるとしたら、海外留学する意思はあるかね?」

 

海・川「「・・・ッ。」」

 

盗み聞きしていた海原と川瀬はその提案に驚いていた。

 

うるか「え?」

 

もちろん、提案された武元も驚いていた。

 

滝沢「武元、オズウェイ・ヨーギィ大学は知ってるか?」

 

うるか「ええっと確か、オーストラリアの水泳でめっちゃ有名な名門・・・。」

 

学園長「そこは、君の志望する音羽大学との交換留学制度を実施していてね。滝沢先生が言うには、大会であれ程の成績を残した君ならば、是非向こうの大学で才能を伸ばすべきだと。」

 

うるか「あたしが、海外に留学?」

 

学園長「しかし・・・、しばらく向こうで過ごすことになる以上、英語力は不可欠。入試の英語で8割のボーダーを越えてもらわねばならんが・・・、どうするかね?」

 

一方、それを聞いている海原と川瀬は、

 

海原(い、いやいや・・・、そんなん今ここでほいっと決められるわけないじゃん・・・!)

 

川瀬(だ、だよな・・・。)

 

そう思っていた。しかし武元は、

 

うるか「やります!」

 

と言った。これには聞いていた海原と川瀬は驚いた。すると、

 

うるか「以前・・・ある人に言ったんです。『やれること全部やってから泣いてやる』って。・・・だから、どこへだって行きます!背負えるもん全部背負って・・・、泳げるレーンがある限り!!」

 

と武元は真っ直ぐな目でそう言った。

 

滝沢「武元・・・。」

 

うるか「・・・あ、でも結局あれですよね。英語勉強しなきゃって状況は、今までと変わらないわけですよね?」

 

学園長「ウム?」

 

うるか「だったら、留学を目指してる件、唯我君と安達君、特に安達君には内緒にしておいてもらえませんか。」

 

学・滝「「?」」

 

うるか「・・・ただのわがままです。でも・・・できれば、残された高校生活、最後の最後まで今まで通りじ・・・安達君にサポート役してもらえたらって。」

 

そう言った。それを見た滝沢先生は、

 

滝沢(武元・・・。やはりお前は、安達のこと・・・。)

 

そう思っていたのであった。

 

 

 

 

そして今、

 

 

 

純と武元の後ろ姿を見ていた2人は、

 

川瀬「あいつ・・・、わかってんのかな。」

 

海原「百も承知でしょ。うるかだってバカだけど、馬鹿じゃないもん。・・・皮肉だよね、うるかが頑張れば頑張るほど、安達君との距離が遠ざかっていくなんて。」

 

川瀬「でもそれは、逆も当てはまるよな・・・。」

 

海原「うん・・・。2人とも、本当は両思いなのにね・・・。」

 

そう言っていたのであった。




投稿できました。

このお話は、9巻の問76とアニメ2期の8話を見て、アレンジしました。

うるかの決意が伝わりますね。

僕、彼女の「泣くなら、やれること全部やりきってから思いっきり泣くの」っていう台詞は、25話でも言いましたが、本当に彼女らしさが詰まった台詞だと思います。

そして、これも25話でも言いましたが、最後原作で成幸に告白されて、この言葉が一コマ出て、次のページを開いたら彼女の思いっきり泣いた顔でした。あれは何度見ても僕自身が泣きそうになってしまい、今でも、見ると涙腺が緩んでしまいそうです。それと同時に『ああ、やりきったんだな。良かったね』って、思ってしまいます。
あのシーンをコンビニで読んだときは、本当に涙ぐんでしまいました。
本当に彼女は、言葉では言い表すことが出来ないくらい良い子ですね。

長文で申し訳ありません。

次回ですが、まだ決めておりません。お仕事の件もあるので、時間がかかりますが、ゆっくりお待ち下さい。

また、主人公のドラフトですが、どのチームに入れた方がいいのか決めていなくて、
皆さんの意見を聞いてみたいので、活動報告にコメントを受け付けます。
宜しくお願い致します。

では、また!!
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