成幸「なんだって!?来週までに英単語50個覚えないと補習!?」
うるか「そう!!補習で部活出れなくなっちゃうんだよう!!」
俺達は今、放課後武元の英語の勉強のためファミレスに来ている。
来週スポーツ特進クラスの英単語テストがあり、結果が悪ければ補習があり、部活に出れないという話だ。
純「そういや、そんな話あったな・・・。」
うるか「もうあたしどうしたら良いのかーっ!!」
成幸「うん、覚えれば。」
純「まぁ、そうだな。」
うるか「そんな他人事みたいに!!なんか愛足んなくない?」
緒方「100%他人事ですし、愛とかありませんし。」
純「つーか『覚えろ』以外どう言えと?」
成幸「確かに。」
うるか「あーもう分かってない!!あたしにとってものを覚えることがどれほどしんどいことか!!」
成幸「威張ることじゃないだろ・・・。」
純「成、出題内容は分かってるんだと思うし、一旦テストしてみたらどうだ?」
成幸「そうだな、そうしてみるか。」
その結果、
うるか「てへぺろっ。」
見事に0点だった。
純「お前、マジかよ・・・。」
緒方「部活・・・、残念でしたね。では私達はこれで。」
うるか「決断が早いよ、リズりん!そういうリズりんは、英単語どれくらい出来るっていうのさーっ!!」
緒方「私ですか・・・?」
そう言うと、緒方は鞄の中に入ってる用紙を取って、
緒方「これは今日の小テストですが?」
うるか「68点!?そ・・・そんな、信じていたのに・・・っ!!」
緒方「単語に限らず、英語なら平均点くらいは取れますが。」
うるか「はっ、そうだ文乃っち!文乃っちは味方だよね!!」
古橋は武元に100点の答案用紙を見せる。
それを見た瞬間、
うるか「ギャアァーッ!!!」
武元は倒れた。
古橋「あっでも・・・、暗記がちょっと得意なだけで、普通の英語のテストは私も平均点くらいだよ!ホラ暗記なんて誰にでも出来るし!」
古橋の最後の一言が、武元に刺さる。
その様子を見てられなくなった俺と成は武元に言う。
成幸「いいか武元・・・。暗記は地道に根気強く!だ!!」
純「うん、何度も何度もひたすら書いて覚えるしかねーよ。」
成幸「反対語や派生語は無視していい。まずは一語一義をカンペキに!!そして、単語と意味を何度も口に出し、音として耳に定着させる!発音記号をちゃんと見て、正しい発音を心がけろ!」
すると武元はげんなりとした顔になる。
純「あからさまに嫌そうなカオすんなよ。気持ちは分かるが・・・。」
古橋は席を立ち上がり、武元の隣に座り言う。
古橋「よーし、うるかちゃん頑張ろっ!ね?私達も手伝うからっ。」
緒方「達!?」
純「そうだな。成も緒方も手伝おう!!」
成幸「そうだな。」
武元「あ・・・う、うん。ありがと、文乃っち!」
こうして俺達は、武元の英単語テストに向け英語を教えることになった。
うるか(な・・・なんかこの距離で改めて見ると文乃っちって・・・、圧倒的美少女すぎない!?髪サラッサラだし肌きれいだしまつげ長いし・・・、その上優しくて守ってあげたくなるカンジで・・・、てかめっちゃ良い匂い・・・。)
うるか(ぶっちゃけ・・・、あたしの理想そのものなんですけど!!やっぱ純も、こういう子が好きなのかな。そりゃそうだよね・・・、あたしが文乃っちに勝ってるトコなんてひとつも・・・)
すると武元は、古橋のある一点を見て、
うるか(あ、いっこあった・・・!)
純「おい武元。さっきから全然手動いてねーぞ!」
うるか「よぉーっし、負けないから!!暗記だろーがなんだろーがドンとこーい!」
古橋「あれ・・・、なんでかなあ、今心に謎のダメージが・・・。」
それから5時間後、
うるか「もうヤダ・・・、勉強あきた・・・、泳ぎたいよう・・・。」
緒方「武元さん・・・、5分毎にそうなるのやめてください・・・。」
純「お前どんだけ集中力ねーんだよ!!」
さっきから何度もテストをしているが全て0点だった・・・。
古橋「あはは・・・、大丈夫大丈夫うるかちゃん、もうちょっと頑張ってみようよ。」
古橋に至っては、口から魂が抜け出していた。
成幸「古橋からなんか出とる!!戻れぇーっ!!」
成は抜け出した古橋の魂を元に戻す。
うるか「うう・・・、辛いよう・・・、勉強って全然楽しくないんだもん・・・。あ、あのさ、こういうのってさ・・・、まず英語の楽しさとかそういうの先に教えてくれたりしないのかなーって・・・。」
すると成が、
成幸「ねぇよ、そんなもん。」
成の言葉に武元は驚く。
成幸「『できない』奴にとって、勉強は辛くて当たり前なんだ。『できない』まま楽しくなるなんてあり得ない。『できない』なりに地道にコツコツ積み重ねて、少しずつできるようになって初めて『楽しさ』が生まれると俺は思う。」
純「俺も同感だ。俺だって、最初から野球ができたわけじゃない。毎日ひたすら練習をして、試合に出て結果を残してから、野球が楽しくなってきたよ。武元だって、初めっからすげぇ水泳好きだったわけじゃなかったよな・・・?」
うるか「う、うん・・・。(最初はただ悔しさをバネに毎日ひたすら練習をして・・・、確かに水泳が楽しくなったのって、タイムが出るようになってからだった・・・けど。)」
うるか「な・・・、なんだよ、そんなの覚えてたわけー?キモイなー純。(覚えててくれたんだ・・・、嬉しい・・・。)」
純「まぁ、お前の水泳に対する集中力は半端ねーからさ、俺も見習わなくちゃってよく・・・。」
その時、俺は一つのことが閃いた。
純「そ・・・、そうか。良いこと思いついた!!」
成幸「純、どうした?」
純「みんな、明日の放課後学校のプールに来て水着を着てくれないか。」
俺はそう言って解散した。
翌日、
純「行くぞー武元!『degree』!」
それを聞いた武元は水中に潜り、「程度」と書かれたボールを持って上がる。
純「正解ッ!!」
そのあとも俺が英単語を言い、武元がその答えが書かれてあるボールを水中から取るという作業を繰り返し、そして・・・、
うるか「50個達成!!みんなありがとーっ!!」
古橋「やったぁぁーっ!!」
純「やっぱり、武元の水泳への集中力を勉強に活かしてみて正解だったな。」
成幸「さすがだな、純!!」
古橋「安達君えらい!」
緒方「まったく、何故私までこんな事を・・・、自分の勉強はあまり・・・」
すると武元が、緒方の後ろに行き、
武元「リズりんもありがとーっ!」
緒方のパーカーを取った。
緒方「な・・・っ、何をするんですか!」
純(成、チラチラ見すぎだ。気持ちは分かるが・・・。)
うるか「何って・・・、せっかくプールで水着なんだし・・・、泳がなきゃねー♡」
古橋「確かに!」
緒方「え・・・、いや私は・・・。」
すると武元が、
うるか「あれっ?もしかしてリズりんも泳げなかった?」
純(あっ、成が反応した。)
緒方「心外です。あまり見くびらないでいただけますか、武元さん。」
そう言って、緒方はプールに入ったが、
古橋「キャーッ、りっちゃーん!!」
純(成同様、カナヅチか・・・。なんで強がった・・・。)
うるか「リズりんってさー・・・、けっこーイミもなく強がるよね。」
成幸「メチャクチャ同類じゃねーか!」
帰り道、
うるか「よおっしゃ!これでテストもカンペキ!気兼ねなく泳げるー♪」
成幸「あのな・・・、今日覚えても定着させなきゃすぐ忘れちまうからな。テストまでしっかり復習しとけよ。」
純「後、普段よく目にする机やトイレの壁に単語貼っとくのもおすすめかな。」
うるか「ねえ・・・純、成幸。」
武元が俺と成を呼ぶ。
うるか「勉強は辛くて当たり前だって言ってたじゃん?」
純「ああ。」
成幸「それがどうした?」
うるか「あたしもそう思うし、勉強はやっぱキライなんだけどさ、そんな辛いことでも、文乃っちやリズりんみたいな仲間と一緒に目標に向かって頑張るのって、けっこー楽しいよ。」
純「そっか・・・。」
成幸「武元・・・。」
うるか「ま、まあ一番は純・・・が一緒にいて・・・ってトコが・・・その・・・。」
純「?俺が?何?」
うるか「なんでもないっ。」
そう言って、俺に紙袋を差し出す。
純「え・・・?」
うるか「お礼!今日のこともそうだけど、いつも世話になってるし・・・さ!ちゃんと使えよなーっ!」
そう言って、武元は緒方達2人のところに行った。
純「なぁ、成。教育係ってのも、案外悪くねーな。俺はサポート役だけど。」
成幸「あぁ、そうだな。」
安達家
純「・・・で、武元よ・・・。これを・・・どう使えと・・・。」
紙袋には使用済みの水着が入っていた。
同時刻、武元家
うるか「うぎゃーっっ!!純に渡す袋間違えたーっ!!」
武元の横には、本来渡す筈であった野球のアンダーシャツが置いてある。
うるか「好きな男子に使用済み水着渡す女子高生がどこにいるんだよォーっ!!いっそ殺せよーっっ!!」
後日武元は純に無事アンダーシャツを渡すのであった。
投稿できました。
いやぁ、漫画の1巻、やっと終わった・・・(汗)
結構労力使うなぁ・・・。
でも、ちょっとした達成感、自分を褒めたい(笑)
次回は、中間テストの話かな・・・。頑張ります!!
では、また!!