ご注意ください。
短めですm(_ _)m
エヴァMark7レガリアのエントリープラグに乗った私は、インテリアに腰を降ろし、身を委ねる。
「プラグ内、LCL注入。電荷後シンクロスタート。」
音声入力に反応し、自動的に起動準備を始める機体。
注水されたLCLを肺に取り込み、シンクロの為に心を開放する。
シンクロが完了し、起動準備完了を表示した電子ウインドが現れる。
「エヴァMark7レガリア、起動。」
私の声を聞き本格起動に至る、エヴァMark7。
ATフィールドを展開し空中へ浮遊。
その場でジオフロント内を見渡す。
巨大な人工湖に浮かぶ、ヴィレが所有する空母打撃群6、戦艦8隻、4隻の黒いNHGである、ブーセ・エアレーズング・エルブズュンデ・ゲベート。
そして、その中心に旗艦であるAutonomous Assault Ark ヴンダー[通称AAAヴンダー]が視界に入る。
アポストルの推定進行目標は南アメリカ大陸南部、アルゼンチン、旧チリ国内である。
ミサトさんが発動した作戦コードタスクAAAは、ヴンダーを旗艦として、戦艦4隻と空母打撃群4を随伴、エヴァMark12を除くエヴァ各機をアポストルへの戦力として割り当てる攻撃的な作戦コード。
残りは本部防衛として即応待機となる。
起動段階に入るヴンダー。
『全艦、発信準備!主機、点火準備!』
ミサトさんの号令がかかる。
『重力バラストを準備。』
続けてミサトさんが指示を出していく。
『了解。全ベントをチェック。』
オペレーターがミサトさんの指示に応えていく。
『LCLガス充満。電化密度クリア。』
『エントリースタート。』
リツコ先生の声で、ヴンダーのブリッジのスクリーンが光を放って起動する。
ブリッジの視界を覆う程の巨大な画面は、次々と情報を映し出していく。
『LCL、電荷状態は正常。各演算総合システムをスタート。』
『操艦系切り替え。』
ミサトさんは次の指示を出して行く。
『了解。時空間制御を開始。立体指揮操舵に移行します。』
『転換と同時に、ATフィールドを展開。』
と、ミサトさんが続ける。
『システムオールグリーン、行けます!』
その応答と同時にジオフロント上部隔壁が開いていく。
広がる空間。
空より降る天気雨は上空に虹を作っている。
『では行くわよ。…ヴンダー、発進!』
湖面をかき分けて、ヴンダーが持つその双つの船首が、ゆっくりと浮上する。
その船体の大きさは、並ぶ空母と比べても10倍を越えていた。
時空間制御によって空中に浮遊する艦隊。
その中心で、鳥のような主翼を広げるヴンダー。
船底に2つの光輪を発しながら上昇を続け、ヴンダーを中心とした陣形を組む。
そこに、野外でウルフパックの訓練を行っていた、エヴァMark10シャマシュが合流する。
地上型のエヴァは各々船に乗り待機。
空戦型のエヴァはそれぞれ配置に付き艦隊の護衛をする。
ちなみに私は先頭配置。
自らの眼前でウルトビーズ8機に、両方向の斜めに連なる隊形を組ませている。
そういえば初めの頃は、大気圏内で飛行しながらの通信が出来なかった事を思い出す。
現在は光波通信を確立した事により飛行中でも通信が行えている。
広大なATフィールドを用いた時空間制御により、数年前では考えられないような速度で空を進む私達。
このままなら開戦前には余裕で間に合うだろう。
観測されたデータから見るに、アポストルは南極から水中を通ってアルゼンチンへと移動しているらしい。
尋常でない程の数の動体反応を検知しており、観測されたエネルギーから、およその敵単体戦力を計算したところ、戦闘シミュレーションでのグレード3相当とのことだ。
グレード3相当ならフォロー型でも苦戦しない筈だ。
しかしそれは、一対一の戦いの話である。
私達は遂にエヴァ降下予定位置に到着する。
しかし、地上部隊が一向に降下しようとしない。
どうしたのか聞こうと、私は通信を繋いだ。
…あら、皆お揃いで。
『どうしたの?何で降下しないの?』
そんな私の質問に、イライラしたアスカが答える。
『アメリカよ。あいつら、自分たちで迎撃出来るからって言って、参戦許可を出さないのよ。』
『ちょっと〜、何で初戦からそんな事言ってるの?迎撃出来るかなんて分かんないじゃん。』
呆れるマナ。言葉を聞くに、マナも同じタイミングで通信を繋いだようだ。
それにしても、グレード3相当と言っても、敵の数は、こちらを凌駕している。
敵の能力も分からないうちから勝てると思うだなんて、恐らく軍人の思考では無い。
『そもそも、そんな勝手が通るんですか?』
マユミちゃんが疑問に思う。
『もっともらしい事を言ってんのよ。
最大戦力である本部戦力の温存と、これが陽動だった時の備えとして。だそうよ。』
呆れ顔のアスカは、溜め息をこぼす。
『委員会は?』
私の疑問にはカヲル君が答える。
『静観しているよ。老人達にとっては、彼らよりも優先するモノがあるのさ。』
淡々と答える。彼にとってもどうでもいいことなのだろう。
『なんやの、それ。ホント堪忍やわ。』
ボソッとした声で心の内を吐露するサクラ。
精神的に辛い状況で、上がごたごたしていては頭にもくるだろう。
『あの人達、このままでは死ぬわ。』
天使の背骨を構えアメリカ連合軍を眺めながら、呟く綾波さん。
…そうかもしれないね。
それにしても、人類補完委員会。いやゼーレの動きが読めない。
ここにきてアメリカに釘を刺さないなんて。
委員会として一言言えば解決する話なのに。
一見ヴィレを牽制しているようにも見えるが、現在のヴィレの戦力、権力は委員会が協力にバックアップしての結果だ。
現にゼーレの影響力の強いユーロ、ロシア、中国からの支援は尋常ではない。
それに、組織の中枢に位置するようになった今なら分かるが、委員会の権力は常軌を逸するほどの力を持っている。
資金力も、国家予算並みの資金が委員会から流れてきている。
特にレガリア細胞関連に至っては顕著である。
まあ、そんなバックアップのおかげで能力を操れる様になったのはありがたいが。
以前のイスラエルの反乱も、委員会なら事前に潰せたのではないかと私は思っている。
イスラエル。アメリカ。
どれもアポストル迎撃に必要な戦力な筈なのに、なぜ無駄にするような真似を?
『皆、今しがた委員会から別命有るまでの現状待機を命じられたわ。
祈りましょう。彼らが勝つことを。』
苦虫を潰したような表情のミサトさんより通信が入る。
祈るだなんて、ミサトさんらしくないな。
盗み聞く通信越しから聞こえる悲鳴と怒声。
私は遠く離れた上空より、最大望遠にて戦場を眺めている。
アポストル上陸より既に20分が過ぎている。
味方は地上戦力の3割を失っているが、未だに敵第一波の撃滅には至っていない。
敵の航空戦力が無いにも関わらず、不利と言わざるを得ない状況だ。
最前線は混迷を極めている。
第二陣までの陣形を崩され、敵味方入り混じった酷い混戦となっているため、航空支援をうまい具合に行えていない。
敵後方への爆撃等はATフィールドの中和が出来ていない為、効果無く。
N2兵器による攻撃は若干の効果が有るが、効率が良くない。
密集地点に攻撃を加えても、重なった敵のATフィールドによりブロックされてしまう。
視界には今も、一機のフォロー型が敵三体に組み付かれているのが見える。
花の蕾の様な形状の頭、ゴリラの様な体躯に、先端に鳥類の足のように物体を鷲掴み出来る部位を持った尻尾。
蕾の様な頭が開くと、そこに覗くおぞましい様相の捕食機関が覗く。
これがアポストル…。人類の敵か。
組み付かれた機体は既に機械部品をバラバラにされており、生体部品を捕食されている。
エントリープラグ周辺が潰されていた。
あれではパイロットが脱出できない。
響く悲鳴。助けを呼ぶ声。
二人のパイロットが泣き叫んでいるのが聞こえてくる。
おそらくシンクロをコントロールする本営のシステムがクラッシュしているのだろう。あんな状態でも未だにシンクロが続いたままだ…
機械部品の含有率が通常のエヴァよりも遙かに多いフォロー型は、その性質上コンピュータによる制御アシストのキャパシティが多分だ。
そのためシンクロのコントロールは、最寄りの発令所により行う事になっていた。その弊害が地獄を生み出している。
見ればリアクターも破損しており、既に自爆の機会を失っている。
生きながら食われる感覚。
あの痛がり方からして、高シンクロ状態。
しかしフォロー型の特徴からしたら、高シンクロなのは本来の機能から逸脱しているのだ。
恐らくは、フォローに搭載されている、フィードバックの抑制システムを規格外のシステムか何かで無効化しているのだろう。
それと戦闘力を高めるための、シンクロドーピングが影響してるのか…
戦場のあちこちで似たような地獄が繰り広げられている。
一部英雄の様な活躍をする機体も見受けられる。
しかしそんな活躍も、あっという間に劣勢という波にのまれていた。
戦場全体を見回すと敵の数が少なくなっている。
ようやく終わるのか。
敵の第一波が…
戦闘力損傷率6割、軍事的に言えば全滅。
このままいけば地上戦力の壊滅は必至か…
敵第二波の推定戦力は第一波のおよそ1.5倍。
…まだプライドが折れないというの?
それにしても、44Bを地上に降ろすなんてバカな真似を。
空中戦力を地上に降ろすなんて。
空中ではあまり役に立ってなかったといっても44Bは精兵なのに。
通信では私達への恨みの声が混じって聞こえてくる。
高みの見物か。
漸くアメリカ軍の司令部に動きが見えてきた。
今しがた、軍上層部が、私達が参戦してこない理由を現場に伝えているのが聞こえてくる。
それは軍部の離反を意味していた。
しかし、遅きに失した感じが否めない。
まあ第二波だけでもどうしようもないのに、その後に第三波の襲来を検知しているのでは無理もない。
海岸に蠢く巨大な影。
もう、見えてきている。敵の第二波だ。
接敵まで時間が残されていない。
迫りくる敵の波に立ち尽くす姿の兵士、パイロット達。
外部通信へ怒鳴り散らしている将校も呆然としている。
海面から姿を表したのは、
エヴァの二倍以上の体躯を持つ新種のアポストル。
首から上が無い巨人の姿。
先ほどと同種の敵の方が圧倒的に多いが、それでも決して少ないわけではない。
通信より聞こえる祈りの声や、神を呼ぶ声。
それらは絶望とあきらめを表現しているようだった。
……。
私は、周りに浮かぶウルトビーズを分散させる。
そして握っている槍を敵の方向に突き出し、ATフィールドを全力で展開した。
『ユウカ!?』
ミサトさんの驚いた声。
意思と魂の槍、アルべス。
私の思いに応えて、エネルギーとATフィールドを増幅させるという機能を持つ、レガリア細胞によって作られた最初の槍
増幅されるMark7のATフィールドとエネルギー。
瞬時に高度を上げ、機体を翻す。
『目標、8号機の誘導レーザーポイント。マリちゃん誘導よろしく。』
『ガッテン承知!!』
私の無茶振りに即座に答えてくれるマリ。
『目標確認。ポイントそのまま。ヨーソロー』
まさかっ!と言い端末に打ち込むリツコ先生。
ちょっと!と静止しようとするミサトさんの声を尻目に、嵐のように吹き荒れるエネルギーを利用して、急速落下時の運動エネルギーにブーストをかける。
『爆砕推定規模、直径42万、ジオイドマイナス1万5千レベルよ。』
素早くミサトさんに報告するリツコ先生。
機体が地面へと接触する瞬間、増幅し溜めていたATフィールドを展開し、広大な範囲を持つ結界を作る。
その結界内を走る衝撃波は、内部に居たアポストルの第二波と第三波を粉々にする。
走る轟音、視界を埋め尽くすのは輝く私のATフィールド。
静寂ののちに残ったのは、赤い霧のように舞ったアポストルの血液と、降ってくる大量の肉片だった。
後ろを振り向く私の視界には、先ほどまでと変わらぬ姿の地上部隊とジェリコの壁が存在していた。
アポストル第四波に対し、ヴィレにより再編された地上戦力が対峙する。
そこにUN軍も部隊を展開。
そこに国連が指揮権を持つ、ウォール・オブ・ジェリコからの砲撃も加わる。
巨大な光輪を展開するエヴァMark10シャマシュにより、広大な範囲内のアポストルのATフィールドが中和され、範囲爆撃や砲撃にて殲滅されていく。
範囲外に存在するアポストルはエヴァンゲリオン・ウルフパックが追い立て、フィールドを中和する。
各エヴァはアスカの前線指揮により、討ち漏れを仕留めていくのだが、中央のアスカは2号機で腕を組んで仁王立ちしている。
エヴァMark10シャマシュの援護が有る状態で、これくらいの敵戦力なら、後進の育成の為に他に任せるのは正しいことだ。
そんな中、私はヴンダーのブリッジでマリと一緒に正座をしている。
先程の独断専行を咎められてだ。
マリは私の行動を幇助したため。
先程まで私達はミサトさんに怒られていた。
まあ、ミサトさんの命令なしに動いたことは反省している。
その後の指揮権移譲がスムーズに行えたのは、私の行動のインパクトが大きかったようだが、独断専行はご法度。
本来は懲罰ものなのだ。
いくら緩いとは言っても、ヴィレも軍事組織。独断専行や命令違反は重罪である。
この後は懲罰房かな?…私はいいけどマリにはきついだろう。
後でお詫びしないと。
終わりに近づくアポストルとの初戦。
しかし、今後も続いていく事は明白だ。
これからの戦いが同様だとはとても思えない。
それにしても、アポストルにはS2機関が無さそうだが、あれほどの巨体の維持と、ATフィールドを展開するエネルギーはどこから来ているのか。
エネルギーの流れを見るに供給源は背部にある鱗状の器官だが、いったいどうなっているの?
それにエネルギーの波長を見るに、第13使徒のエネルギー波長と同じであるのが解せない。
それも、どの個体も全く同じ波長なのだ。
…さらなるデータが必要だ。
脳内でヴンダーのメインシステムにアクセスし、アポストルの解析をしていく。
供給元の特定を急ぐ。
…やっぱり、おかしい。
エネルギーを生成している痕跡が無い。
突然、そこから湧いているような感じだ。
周辺環境の変化を精査していく。
鱗状の器官周辺の空間、そこのボース粒子に大きな乱れがある。
これは、いったい…
「それで、何か解ったのかしら?ユウカ。」
戦場を眺めながら、私に話しかけるリツコ先生。
ばれていたのか。
「おおかた、インターフェイスヘッドセットを利用して、レガリア細胞でマギ2ndにアクセスしていたのでしょうが、バレバレよ。
もう少しシステムにログを残さないようにしなさい。」
「ななちゃん、何調べていたの?」
リツコ先生の話を聞き、マリも会話に入る。
「えっと、アポストルのエネルギー器官を調べていたんだけど…。」
リツコ先生の端末に収集したデータを転送する。
それを見るマリとリツコ先生だが、直ぐ難しい表情に変わる。
「これは、面白いわね。」
目を光らせるリツコ先生。マリは宙に何かを書き込んでいく。
「ダメだこりゃ!」
先に匙を投げたのはマリ。
「こんなの既存の理論に当てはまらないにゃ。」
「そうね。しかし現実に起こっていることよ。
おそらくは一種の次元連結システム。それにより現在の第13使徒からエネルギーを供給していると、見るべきね。」
「いくら新生した使徒といっても、あの数のアポストルにエネルギー供給なんて無理ではないですか?」
私の疑問に答えたのはリツコ先生。
「時の止まった空間内にいる使徒のエネルギーを、どれだけ吸い上げても、無くならないわ。」
「あじゃぱ〜。冗談きつくない?」
口調は軽いが、表情の硬いマリ。
私も同意見だ。
そんな議論をする私達へと声がかけられる。
「貴女達、今反省中だって事を忘れているのではなくて?」
振り向く私達の目の前には、冷たい目をしたミサトさんが腕を組んで立っていた。
第一次アポストル壁前会戦は、アメリカ連合軍に甚大な被害を与え終えた。
戦いの様子は世間にも知られるようになる。
おびただしい数の死者。
あまりにも悲惨な状況に、アメリカの市民が暴動を起す事態にまで発展した。
そしてアメリカ大統領の弾劾裁判。
それによってアメリカ合衆国は混迷の時代に入って行った。
他人事では無いのは、アフリカ諸国。
現地でさらなる増産に入るエヴァフォロー型だが、いささか増加数が多過ぎる。
恐らくは隠し持っていた戦力を表に出していってるのだろう。
南北アメリカ、アフリカ諸国も今回の件を経て、反ヴィレの機運が下がって行ったのは、怪我の巧妙なのか、それとも…
もし、本格的な侵攻が始まってから、こんな事が起こっていたら今回以上の惨事になっていたのは確かだろう。
帰還後、指揮権の無い状態での独断専行の処罰を受ける。
重いことを考慮していたが、厳重注意処分のみとなっていた。
反省文を書くと、既に時刻は夜中となっていた。
私とマリは、大浴場の脱衣室で服を脱ぎ、入浴の準備をしている。
各々シャンプーやリンス、ボディソープ等を持ってきている。
こんな時間には誰も居ないだろうと思い、浴場の扉をあけると、見知った顔。
サクラだ。
身体を洗ってから、浴槽へ入る。
私達はサクラの近くへ腰を下ろした。
「こんな時間に、どうしたのサクラ?」
横目でサクラの表情を観察しながら質問する。
悩み、暗い表情をしている。
「別に、何でもないです。二人こそ何でこんな時間に?」
関西弁のイントネーションが残る独特な言葉。
サクラの質問に二人そろい、反省文だと返す。
「何でなの?あんなに活躍したのに、何で反省文なんて書かな、あかんの?」
納得がいかぬという表情。
「別に乗りたくて乗ってる訳やないのに。」
ボソッ出てくる心の声。
「私、何のために人殺したんですか?何でエヴァに乗れるからって、こんな思いしなきゃあかんの?」
浮かぶ涙。
「全く、全く、活躍できへんかったのに。」
瞳より溢れ出ていく感情。
今回の戦いで活躍しなきゃいけない。そんな風に考えてたのか。
だから全く戦えなかった自分に腹が立ち、活躍した私達が処罰を受けたのが納得いかない。
殺した人の分も活躍すれば、人を殺した事に折り合いをつけることができるかもしれないという希望に縋っている。
「乗りたくて乗ってる訳じゃない、か。
碇さんと、同じだね。」
「え?碇さん?」
「逃げたくても逃げられない、逃げないように、自分に言い聞かせてる、そんな奴だっているのにさ…。
これ、碇さんの言葉だよ。
マユミちゃんを助けた時に、呟いた言葉。
それでも明日は続いていく、明日はもっと良い明日になるかもしれない。だから逃げちゃ駄目だ。
そう言ってたって。
私は聞いた話でしか、碇さんを知らないけど、きっとサクラと同じだったんだよ。」
「でも、私は…」
「今直ぐに、答えなんて出ないのは解ってるよ。悩んだっていい。
ただ、貴女だけじゃないという事を知って欲しかっただけだよ。」
そんな私の言葉に、たどたどしく笑顔を作るサクラ。
ゆっくりでいいんだよ。
心は痛がりだもの…
でも傷付いたほど、強くなるんだよ。
?
マリさんは、なんで私の胸を凝視してるの?
え、プラス1.2?何が?
あ、そうですか。
育ってるんですか?私の。
あの、サクラさん?
どうしてそんな怖い顔をしてるんでしょうか…
やめて…
お願い。
二人共近づかないでよ…
あっ、ちょ、やめて!
たすけて!
初戦は、敵も様子見となります。
あと、作者自身アメリカが嫌いな訳ではないです(汗)