はじめまして、私のエヴァンゲリオン   作:siriusゆう

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前話にて取ったアンケートのところで、マリがどのルートでも付いてくると補足で書きましたが、正しくはシンジ君ルート、カヲル君ルートの2つでした(汗)
直しておきますが勘違いしてしまった方には申し訳ないです!

今回は短めです!
直ぐに敵の能力の解説が入ります。

結構わかりやすい?能力なので
スクロール前に前話で考察するという楽しみ方もありなのかな?


気にしない人はそのまま読んでいってください!
どちらにせよ楽しんで頂ければ幸いです。


雲外蒼天

有り得ないなんて事は有り得ない…

 

 

 

 

 

 

 

時間遡行、タイムスリップ、タイムリープ、逆行。

呼び名は色々と有るが、それらは現在の科学では到底なし得ない、理論上の事象である。

しかしそんな事柄を、葛城ミサトという女性は可能なのではと思っている。

何故なら彼女は、今戦っている敵がそれを行っていると考えているからだ。

 

 

この2日、敵の動きは神懸かっている。

ことごとくこちらの動きを予見し、対策を打ってきているのだ。

 

当初私達は、頭脳に特化した指揮官タイプのアポストルが出現したと想定していた。

しかしミサトさんが言うには、敵の動きにちぐはぐさがあるとの事だ。

その件に関しては、他の指揮官達も同様の意見のようだ。

全体を見ていない私には解らないが、皆が言うのならそうなのだろう。

 

しかしそれだけでは、敵が時間遡行をしているという仮定は出来ないはずだ。

 

そこでミサトさんが理由にあげたのは、私とカヲル君に訪れている変調であった。

異常なまでに多いデジャビュと精神的な疲弊。

そして、何度もその場面を繰り返したのかという程に、身体に刷り込まれた様な戦い方をしている事だ。

 

しかし例えアポストルが時間遡行をしているとしても、私達だけに影響を及ぼしているのは何故なのか。

 

それをリツコ先生は、私とカヲル君が異常なまでに強いATフィールドを持っていることを理由に挙げているが…。

恐らくは敢えて違う事を言っている。

 

 

本当の理由は、私とカヲル君が、光のような波と粒子の性質を併せ持つ生命体、使徒だからなのだろう。

そのため、時間遡行により変質した世界の影響を残していると考えられる。

 

流石はリツコ先生だ。私では考えつかない事を思いつく。

 

 

 

 

そうなると、時間遡行なんて能力を持つ敵をどうやって倒すというのか…

そこでミサトさんは、この敵が時間遡行の能力を持つとして、どのような制限が有るのか予測した。

 

制限を持つ理由として、敵が未来を変えているにしては、後手に回っている部分が有ることだ。

もし自在に時間遡行をしているなら、私とマナが南アメリカからアフリカへ渡った時点で戦略を転換したり、戦力を動かすことも出来たのに、実際に敵航空戦力の援軍が南アメリカからアフリカに移動を開始したのは日が昇ってからだった。

 

ということは、少なくとも遡れる時間に限りが有ることになる。

他にも、幾ら理論外の敵とはいえ時間遡行となると膨大なエネルギーが必要になる筈なのに、そんなエネルギー反応を全くと言っていいほど検知出来ていない事にも着目している。

 

そうなると、敵は戦場に居ない可能性がある。

しかしそれなのに、戦場に居なければ対応できない事にも対応している。

だとすると考えられるのは、時間を遡らせているのは指揮官タイプとは別のアポストルである可能性だ。

親機と子機みたいな感じにセットになっており、何かしらのトリガーで指揮官タイプを遡らせているのだろう。

そのトリガーが何かは解らないが、恐らくは主導権は指揮官タイプのはずだ。

 

それとこの2日、一瞬だがパターン青に近い波長を検知している事もミサトさんは怪しんでいるようだ。

そのパターン反応が、時間遡行の仕立て人ならば攻略の糸口が見えてくる。

 

初日と2日目どちらも、パターン青に近い反応が海中に出ていたようだか、発生箇所が近づいてるみたいだ。

恐らくは能力に射程範囲がある。

もしも、これ以上敵が侵略するならば、仕立て人は地上に上がらなければならなくなる。

ならば直接叩くチャンスでもある。

 

 

全軍による総攻撃を陽動として、少数精鋭にて仕立て人を仕留める斬首戦術。

それがミサトさんの提言した作戦の内容だった。

 

 

 

作戦は明日、パターン青が内陸で検知されたら決行される。

もし検知されなかった場合は、そのまま防衛戦へとシフトされる事になる。

 

強襲班はアスカとマナの二人だけだ。

残りは陽動のため、総攻撃に参加する。

 

問題は強襲班の移送方法なのだが、察知されない遥か上空からの空挺降下は、準備時間が無いため却下となってしまった。

できる限り敵に察知されないようにするため、輸送手段にATフィールドを持つエヴァやNHGは使えない。

エヴァのウイングキャリアーでは最高高度が足りず、戦闘空域に入ってしまうから論外。

 

 

ミサトさんやUNの士官達が方策を練っているが、結論には至らず、悪戯に時間が過ぎている。

そんな中、ふと思い浮かんだ意見を挙げる。

 

「エヴァを大陸弾道ミサイルに括り付けて打ち出しませんか?」

私の意見を聞き、ギョッと驚きの表情を浮かべるアスカとマナ。

 

「ア、アンタバカー!?何考えてんのよ!」

「ユウカ、えへへ、冗談だよね?」

冗談とは心外な。

「え?それ以外に方法あります?」

唖然とする二人。

 

「それ、いいわね。んじゃそれで行きましょ。」

ニヤリと不敵な笑みを浮かべるミサトさん。

UNの士官たちも頷いている。

士官の人達もミサトさんの考えに染まってきたね

 

とんとん拍子に決まってしまった事に、呆然としたアスカとマナを置き去りにして会議は進んでいった。

 

 

 

 

 

 

エヴァ2号機と5号機アイギスの輸送、弾道ミサイルへの加工、ウルトビーズの調整。

それらの準備を終え、一休み。

 

 

世界を覆う闇がうすれ、朝焼けが東の空から滲んでいく光景をエヴァの中から眺めながら、作戦に思いを巡らす。

 

今回の作戦は不確定要素が多いため、はっきり言って作戦の成功率は高くない。

それでもこの作戦を行うのは、ある意味私達に後がないからだ。

これで仕留められなげれば、あとはジリ貧。

負けが重なっていき、人類の敗北は時間の問題となるだろう。

そんな瀬戸際なのに、私の心に焦りはなかった。

 

 

 

30分前、海中から膨大な数のアポストル反応を検知、現在はすでに上陸し、奪われた第一次防衛線にて集結していっている。

こちらも呼応し、ばら撒いた封印柱の前に戦力を展開している。

ただし封印柱の前となると、L結界密度が高いためエヴァシリーズしか展開出来ない。

戦車大隊や砲兵部隊は封印柱の後ろに配置される。

ユーロ、ロシア、中国、インドを始めとした国々が保有するエヴァシリーズや軍隊も参戦している。

特にこちらが保有する航空戦力の数は、敵に匹敵する数となっているため圧巻である。

 

攻撃か防衛か…

未だにパターン青に近い波長を検知していない。

 

『これは?…一瞬でしたがパターン青に近い波長を検知しました。推定位置、第一次防衛線の要塞G−4番と被っています。』

青葉さんの報告を聞いたミサトさんは結論を出す。

『そう、では衝撃と畏怖作戦を実行します。

各員配置に付き、別命ある迄待機。』

 

 

陸上戦力は、右翼にカヲル君、中央にマリ、左翼にMark12が配置。

航空戦力は、右翼にゲヘートとエアレーズング、中央にヴンダーと私とウルトビーズの航空団、左翼にヴーセとマユミちゃんを配置している。

エルブズュンデは本部防衛のため待機している。

 

地上を埋め尽くさんとする敵と味方の戦力。

お、アレはJA改?無人巨大ロボットの参戦か。

民間の戦力も組み込むとは、出し惜しみ無しだね。

 

何度かデジャビュを見てる。既にこの段階で時間遡行をしているとは、恐らくこの敵の数は、現在奴らが集められる限界値かな?

やはり、巻き戻す時間に限界が有るみたいだね。

 

衛星軌道上のアルテミスからも敵のデータが送られてきている。

それを見て、笑みを浮かべてしまう。

 

 

『総員傾注。決戦とはいえ長々と喋るようなことはしません。各員の奮闘に期待します。

では、衝撃と畏怖作戦開始!』

ミサトさんの号令の元、全戦力が動き出す。

それに呼応するように敵も動き出していく。

 

会議後から、ギリギリまで調整していたウルトビーズ達を前面に押し出していく。

新武装であるATスフィアも展開し、広範囲の敵ATフィールドを中和する。

ATスフィア、技術部曰くフィンファンネル。

私としては新劇場版の13号機のあれだったんだけど、形は確かにフィンファンネルに近い。

リツコ先生の一声で決まった見た目だが、まさかガンダム見てたのかな?

 

 

敵は単縦陣となり、範囲殲滅兵器を警戒している。

あれなら、集まったフィールドで、中和されない限り範囲攻撃を遮断できるためだ。

 

 

空も地上も、お互いが攻勢を仕掛けているため、戦いの激しさが増していく。

ウルトビーズの軍団に紛れるように、Mark7を動かしロングバレルに換装したパワードエイトで敵を殲滅していく。

 

ATフィールドを貫通する情報宮装備弾による遠距離射撃により、遠くの敵を一方的に撃ち抜く。

窮地に陥る味方の援護に努めるが、やはり身体が勝手に動いていく。時間遡行の影響が私達の力になっているのは皮肉だね。

…そうか、だから昨日は孤立させられたのか。

敵の指揮に感心しながらも手を動かしていく。

 

それにしても、流石は精兵揃いの44Bパイロット、空はかなり有利な状態になっている。

地上の援護はヴンダー等の空中戦艦に任せ、制空権の確保に努める。

しかし、幾ら有利だからといって敵を押しこんでいくと、指揮官タイプが撤退を決定する可能性もある。

まだ敵に勝ち目を残して置かなければいけない。

 

地上は左翼が押し込んでいるが、中央軍が押し込まれていく。

左翼のMark12とウルフパックが地上の敵を血祭りにあげているのが見える。

キラー衛星アルテミスからの支援砲撃が地上の各地点に撃ち込まれる様は、まるで天から光る矢の雨が降り注ぐ様相だ。

 

苛烈な敵の攻勢に、中央軍はよく持ちこたえている。戦線を下げ後退していく中央軍、対象的に戦線を上げていく左翼。右翼は開戦時から拮抗を保っている。

 

 

そろそろかな…

『解錠開始!』

ミサトさんが下す命令のもと、ウルトビーズの動きを事前にプログラミングしていたモードにして、パワードエイトを背部にマウント、アルベスの槍を手元に引き寄せる。

 

限界まで圧縮していたATフィールドをアルベスの槍に纏わせる。

それと同時に航空中央軍が私の後ろに陣形を作っていく。

再びのデジャビュ…敵が後ろに下がっていくのを見て感心する。ここまでは敵も経験しているか。

問題はこの後か… 

 

槍を突き出し、圧縮していた多重ATフィールドを解放しながらMark7を突撃させる。

後ろにはウルトビーズと44Bの大部隊が続く。

四散していく敵を流し見ながら、目の前を睨みつける。そしてついに瞳に映り込む、奪われた第一次防衛線。

 

『突破成功!部隊展開!』

私の通信を聞き、同じく中央突破してきた部隊は左右に展開し、敵航空戦力の後方を遮断する。

同時にヴンダーのグラヴィティブラストが私達の開けた傷口を拡げていく。

 

戦場を横断するように飛来する連結された弾道ミサイル、途中その飛翔体から2つの影が飛び出す。

 

ミサイル群は敵左翼に着弾し大規模な爆発を起こしている。

その爆発を機に、飛び出すように苛烈な攻勢をかける右翼軍。

先頭ではMark6が身の丈ほどの槍を巧みに扱いアポストル達を蹴散らしていく。

 

空中で飛び出した2つの影は、G-4要塞に勢いのまま突っ込んで行き、着地寸前ATフィールドを展開する。

 

動揺するように動きを乱す敵の地上中央軍。

やっぱりそこに居たのか…

だけど、もう遅いよね

敵を見下しながら、嘲笑っている自分を自覚する。ヤダな私、性格悪いや…

 

『くたばれー!コラー!』

とアスカの怒声が通信越しに聞こえてくる。

今までの鬱憤を晴らすかのように強大なATフィールドが解放されるのを見届ける。

 

『ユウカー、そろそろ向かいに来て。』

周りにいたアポストルを始末しながら、マナがピックアップを要請してくる。

 

そんなマナに返答するのはミサトさんだ。

『あら、余裕そうじゃない。なら貴女達はそのまま、地上の敵を相手してて!』

 

『えー!聞いてないですよ?』

作戦には無かった事を聞き、顔を膨らませたマナの反論に

 

『あら、今言ったじゃない?』

と聞く耳を持たない笑顔のミサトさん。

 

そんなやり取りを聞きながら、私は身体を伸ばす。スッキリとした感覚。

もうデジャビュは見ない。

 

 

インダクションレバーを握り、機体を加速させる。

『んにゃー!早く誰か援護プリーズ!!

そろそろ限界だよーん。マリちゃんピンチ!!』

 

囲まれている8号機の背後に着地させて槍を構える。

8号機はハンドガンとナイフを構えている。

 

『おっしゃ!ななちゃんキター。

ほいじゃ、反撃といきますか。』

獰猛な笑みを浮かべるマリ。

背中合わせの格好だが、凄く安心感がある。

飛び掛かる敵を踊るように二人で始末していく。

 

『Shall we dance? 』

笑顔のマリが通信越しに映る

 

『I would love to』

そんなマリに私は笑顔を返し答える

戦場の真ん中で踊るように戦う私達。

アルテミスの矢が降り注ぐ中、危なげ無く踊り続けていた。

 

 

 

 

 

ミサトさん曰く、解錠のち回転ドア。

航空隊の中央突破の後、中央部隊からの包囲。

押し込ませた地上中央軍を囮に、両翼からの包囲。

包囲殲滅陣の完成となる。

 

後は敵を料理していくだけ…

昼前には終わりそうだね。

 

 

 

勝利に湧く歓声を聞きながら、帰投する私達。

南アメリカも早々と終わったそうだ。

海中に敵の残敵も無し。

 

敵も大規模な損害をだしている。恐らくは残存戦力が枯渇したのかな?

今までの流れだとインターバルが入るはずなんだけど…

そのインターバルの長さにより次の攻撃の苛烈さが伺えるだろう。

 

問題はまだ残っている。

陥落した複合要塞防衛線の第一次防衛線に、コア化してしまった大地。

頭の痛い事だ…

 

 

 

久々な感じのする本部に到着し、少し遅めの昼ごはん。

ナンバーズも全員揃っているし、リツコ先生やマヤさん、ミサトさんに加持さん、青葉さんと日向さん、そして冬月司令まで昼ごはん。

他にも戦場に出ていたスタッフ全員がいる。

 

注文をさせてもらえずに円形の席に座らされる。

祝勝会か…明日からもきっと忙しくなるから、今だけは楽しもう。

 

目の前に映る料理。これは巨大なカツ丼!!

できたてホヤホヤだよ。

 

アスカには大きなハンバーグ定食。

マナにはパンケーキとフルーツ盛り合わせ。

マリにはサンデーローストとサラダ。

カヲル君には鰻の蒲焼。

私には巨大なカツ丼。

綾波さんには野菜のアヒージョと味噌汁。

マユミちゃんにはお蕎麦と天ぷら。

サクラにはお好み焼きとたこ焼き。

 

加持さんが手配してくれた最高級素材、天然物100%との事だ。

うそ、何時もの人工肉じゃないの…

加持さん素敵!!

 

たまには良いかもね…こんな贅沢も。

冬月司令の音頭の元、グラスを傾ける。

もちろんノンアルコール。

 

 

 

「くーっ!やっぱ人生、この時のために生きているようなもんよね!」

あれ?ミサトさんだけ本物のビールだ。

そのビンは高級クラフトビールじゃないの?

…そういえば、このセリフ、生で初めて聞いたな。

 

 

カツ丼を食べ勧めつつ、アスカのハンバーグを一切れ食べる。

旨い。

 

固まるアスカ、続くようにひょいひょいと皆がアスカのハンバーグを摘んでいく。

綾波さんは付け合せのポテトを摘んでいる。

 

「アンタら!何してんのよ!」

再起動するも既に遅し、もう食べちゃったよ。

唖然としたアスカの皿に、カツを二切れ載せる。

皆も自分の皿から少しずつおかずを載せていく。

無くなった分よりも多くなった皿の中身。

 

 

そんな光景を眺めるアスカ

キョトンとした表情を浮かべた後、微笑む。

 

勝てたのは、アスカのお陰だよ。

ありがとね。

 

 




読んで頂きありがとうございます!
アンケートはひとまず継続していきます。

自分が思っていた以上に、最後の質問を選ぶ人が多かったのに驚いています!

アンケート回答してくださった方に感謝を!
読んでくださっている方に感謝を!

今後の展開、主にマルチエンディングについて

  • マリルート、ずっと一緒に
  • カヲル君ルート、カヲル君を助ける
  • シンジ君ルート、シンジ君どこいったの?
  • マリはシンジ君だけだろ、フザケンナ
  • 主人公は読者の嫁に決まってんだろ
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