国際連合安全保障理事会
世界の平和と安全の維持を目的とし、国連の6つの主要機関の中で最も大きな権限を持ち、法的に国際連合加盟国を拘束することができる事実上の最高意思決定機関である。
その国際連合安全保障理事会にて決定されたのは、来たる使徒戦において全人類の総力を結集させることであった。
各国の軍事機関や、研究機関においては民・官を問わず有能な人材をすべて使徒戦の準備に投入。
あらゆる各分野において、規定以上の能力を有する人材は強制的な徴用など超法規的な措置まで可能になる。
それは対使徒戦力確保法として世間に知られることになった。
崩壊した旧ネルフ本部は、これまでの使徒戦やニアサードインパクトの被害でジオフロント天井部分は無くなり、今や巨大な大穴となっている。
ジオフロント最深部には第13使徒が封印されているため、そのまま穴を開けた状態にしておく事は出来ない。
初号機のATフィールドにより蓋がされているような状況ではあるが、今後来たる新たな使徒の最終目的は封印の開放であるとスーパーコンピュータ・マギシステムが結論を出している。
そのためジオフロントの防衛設備の拡充が必須。
現在急ピッチで行われている。
その他にも南極に近い大陸でも防衛設備が整えられており、南アメリカ、アフリカの海岸線において巨大な防壁等が日々作られている。
巨大兵器や大量破壊兵器の開発、増産。
民間でも巨大ロボットの開発計画が発表されている。
特に最近は日本の民間企業が開発したジェットアローンが少しずつ注目を集めているようだ。
こういった世界規模で動きを見せはじめている中、最も注目されているのがエヴァンゲリオンとそのパイロットであるチルドレン達。
使徒との戦いが起こることについては既に情報公開がされており、機密性の高い情報を除き一般人でも検索が出来るようになっている。
チルドレンのことについては、その重要性から、かなりの保護がされており、チルドレンというパイロットが居る事は公開しているが個人的な情報までは、現在公開はされていない。
ちなみに現状チルドレン達は学校に通っていない。
この国には義務教育という決まりがあるが、戦いの日に向けてチルドレンの能力を僅かでも上げることが急務でもあるし、護衛上の観点からも少しでもリスクを上げることが出来ないためだ。
今日は午後からの訓練が無い。
と言っても残念ながら休みという訳でも無い。
チルドレン全員がミサトさんに呼ばれているからだ。
何かしら報告の様なものが有るらしい。
という訳でやってきたのは発令所。
「んで、報告って何よ。ミサト。」
発令所に入り早々とアスカが切り出す。
そんなアスカにミサトさんが
「まあ色々とあるわよ〜。」
と返答し、チルドレン達に用意してあったパイプ椅子へ座るように促す。
足を組んで座るアスカ。マリは椅子の上で胡座。
綾波さんとカヲル君と私は行儀よく座る。
「それじゃ、ひとまず午前の訓練おつかれさま!
そんな貴方達に朗報よん。この報告が終わったら午後はお休み。」
ウインクするミサトさん。
「まず初めに、第13の使徒についてなんだけど…」
真剣な表情で話し始めるミサトさんの言葉を聞き、その場に少し緊張が走る。
第13使徒についてか。
チルドレン全員を集めての報告だ。
きっと重大に違いないと、真剣な気持ちでミサトさんの続きを待つ。
「名称が決まったわ。」
………
……
…。
「ねぇ…、ちょっと、それだけ?」
いの一番に反応するのはアスカ。
「ひとまず第13使徒に関してはねん。」
…はぁ。
「何よ。緊張して、損したじゃない。」
「ありゃ?姫は緊張したの?私はぜ〜んぜん。」
珍しく、焦った様子を見せるアスカをマリがイジる。
やめたら良いのに…。
ほら肘鉄くらった。
「という訳で、今後第13使徒に関しては呼称[アザゼル]とします。」
「アザゼル、死の天使か…。随分と大層な名前を付けるね。
リリン達にとっては、シンジ君が居なければ名前の通りになっていたということなのかな?」
カヲル君が独特な笑みを浮かべながら呟く。
アザゼルか。
前世でよくゲームやアニメとかで出てきた名前だ。
「まあ、上が勝手に決めたことよ。
どのように呼んでも構わないわ。
それにしても、上の連中も暇なもんねぇ。
名前を付けるだなんて。」
こっちはそんな暇もないっつーのと、吐き捨てながら腕を組み、ミサトさんは呆れている。
「ひとまず、アザゼルの件については以上よ。今後はアザゼルと言ったら第13使徒の事だと覚えておいて。」
ミサトさんは話を区切り、話題を変えた。
「続いて、今後現れるであろう使徒に関して。
これも上が勝手に名称を決めたんだけど。
以降、それらを[アポストル]シリーズとするとのお達しが有ったわ。」
「アポストルぅ。意味分かって付けてんのよね?それ?」
「まぁ、上も色々と有るんじゃにゃ〜い?」
「そういう事よ、アスカ。まあ難しく考えないで、そんなもんだと思っておけばいいわよ。」
アポストル、人類の敵か…。
どんな意味なんだろう。
「それと大変嬉しいお知らせが一つ。そのアポストルシリーズの侵攻時期なんだけどね、現在建てられているタイムスケジュールより、遅れるみたいよ。」
……。え?それってかなり重要じゃん!
「いい加減ねぇ。マギシステム大丈夫なの?一回検査した方がいいんじゃない?」
呆れたっと吐き捨てるアスカに綾波さんが反応する
「…猶予が出来たのは喜ばしいことよ。弐号機の人。」
「解ってるつ〜の、エコヒイキ。」
アスカと綾波さんが会話したのを、ここに来て初めて見たかもしれない。
というか、なんか二人の雰囲気が悪い。
「まあ、人類も捨てたもんじゃないわね。
最近本格的に実用化された[相補性L結界浄化無効阻止装置]。本来はL結界の侵食を抑える装置なんだけども、それを南極に打ち込むことで、アポストルの発生を少し遅延出来るとの結果が出たそうよ。」
という訳で、今後のスケジュールが調整されるからね。
と補足をくわえミサトさんがこの話を締めている。
「それと、ユウカちゃんにエヴァを使った初ミッションよ!」
ん?
「わ、私ですか!?」
は、初ミッション!?
「そ!エヴァでちょっち、地球のお外までおでかけよ!」
?
……えっ?
地球の外って何処!?
地球の外、それすなわち宇宙。
酸素が無く、重力の無い空間。
そこへ行く私。
…私宇宙へ征く。
最近は初ミッションである、宇宙へのお届け物作戦(葛城ミサト命名)のためシミュレーターを使って、作業のシミュレーションに明け暮れている。
シンクロテスト以外は全部それ。
ミッション内容は
その1、沢山の荷物を持っていき大気圏を突破。
その際荷物を傷付けないこと。
その2、軌道エレベーターを組み立てよう。
ある程度パーツが出来ているためちゃちゃっと作るように頑張ること。
その3、軌道エレベーターと建造中の宇宙ステーションをくっつけよう。
人が居るから潰さないように気をつけること。
その4、持っていった人工衛星を決まった位置に配置しよう。
その際、周りのゴミは片付けること。
その5、帰るまでが遠足です。
安全に気を付けて大気圏に突入すること。
何だこれ。初めてのお使い?
これって、普通の7歳にできる事なのかな?
てか荷物が多すぎじゃないかな?
いくらエヴァでも、こんなに大量の荷物は運べないって。
え?
ATフィールドで重力を遮断して運ぶの?
はい。わかりました。
宇宙へのお届け物作戦を翌日に向えた今日は、エヴァMark7を使っての、実機での飛行訓練。
それも実際に宇宙まで行く。
荷物は持っていかないが、何もかもぶっつけ本番なんてしたら失敗しかねない。
そんな訓練を前に、マリからある物を渡される。
「ほい、ななちゃん。」
「えっと、マリちゃん何これ?カメラ?」
「イェース!!LCL用防水カメラ!これでアース撮って来ちゃいなよ、YOU。」
カメラを撮るポーズをとりおちゃらけるマリ。
「まあ折角の機会だからさ、楽しんで来なよ。宇宙旅行。
明日の本番では、ゆっくり眺める時間なんて無いだろうから。」
「うん。そうするね。ありがとうマリちゃん。」
マリの気遣い、こういう所に彼女の精神年齢の高さを感じる。
そんな心遣いに嬉しくなり、私は笑顔でマリの手を握る。
手を握られながら、照れる様に目線を横に逸すマリを見つめた。
実機飛行訓練の直前、プラグ前でフルフェイスヘルメットを渡された。
エントリープラグ内はLCLで満たされるため、例え海の中や宇宙等の酸素がない場所でも、そのまま行けるのだが、万が一何かが起こった時の為にフルフェイスヘルメットを着用することになった。
それにしても、私の頭の大きさに合わせているってことは、これもオーダーメイドか。
私ってお金がかかる女ね!と心の中でおちゃらけて、緊張を誤魔化す。
「エヴァMark7、起動。」
私の声に反応し起動するエヴァ。
起動シークエンスを終わらせMark7を動かしていく。
Mark7は通常のエヴァとは違い、ワンマンオペレーションを可能にしたエヴァだ。
そのため、起動にかかる時間も少なく、ストレスフリー。
フィールド偏向制御装置やインパクトボルトを搭載しているが、他のエヴァと見た目に大きな差異は無い。
起動すると視界には様々な電子ウインドウが現れるが全く邪魔にならない。
ケージを出るとそこは、飛行場の滑走路のような広い空き地。
仮設本部のケージも地下にあるが、旧ネルフ本部のように遥か地下にある訳では無い。
航空戦力として用いられるエヴァは、他のエヴァとは別のケージが有り、起動後に直ぐに飛び立てる様にされている。
エヴァMark9も完成したら、こちら側のケージに入るそうだ。
赤木さんより通信が入る。
「それでは長門さん、飛行ルートのデータを送ります。
周辺の退避は完了しているから、任意のタイミングで飛行を開始して。」
「わかりました!」
そう答え、明日の練習として、エヴァを超える大きさの簡易コンテナを掴み、私はATフィールドを展開する。
波長を次々に変化させて展開される強力なATフィールドにより浮き上がる機体。
その後飛行ユニットを展開。
細い4対の翼の様な形のユニット。それが格納されていた背部より姿を現す。
飛行ユニットがATフィールドを纏い、そのフィールドが翼の形となり伸びていく。
フィールド偏向制御装置により推力をブースト、飛行ユニットで重力遮断と機体の姿勢制御と慣性制御を行う。
爆発的な推力で、瞬間的に加速していくエヴァMark7。
遮断された重力と機体を包むATフィールドにより、全くの負荷もなく上昇する。
エヴァの内部コンピュータの補助を受けて、司令部より受けたルートの通りに圧倒的な速さで進んでいく。
重力や空気抵抗の影響を受けない私達は、およそ2分程で建設中の新しい宇宙ステーションへ到着する。
無重力での飛行は私にとっては地球での飛行と変わらない。
元から重力や抵抗等のを遮断して飛行していたからだ。
…ATフィールドの汎用性には驚かされる。
持ってきた簡易コンテナを細部まで確認する。
…損傷していないね。コンテナ内部のカメラに映る範囲では、中身も同様に無事なようて、少し緊張感が解ける。
テストは完了。この感じなら明日も問題はなさそうだ。
行きと違い、帰りはもう少しゆっくりと進んでいく。
まあ、ゆっくりといっても音速は軽く超えているのだけども。
エヴァから見る景色を瞳に映す。
…そっか、前世と違い、地球は赤いんだった。
やっぱり地球は青い方が綺麗で好きだな。
そう思いながらもマリからの渡されたカメラを手にして写真を撮った。
ふと周りを見渡す。
宇宙で見る他の星々。
それだけは前世と変わらないのかもしれない。
今になってようやく気付く。
大気圏内での飛行中は電波を遮断してしまうため、通信すらも出来ないということに。
そうか、そのためのワンマンオペレーションになっているのか!
凄い!と技術者の皆のことを感心する私である。
エントリープラグ内に映る宇宙を撮っていたが、写りが気になりカメラ内の画像を確認する。
………カメラになんでこんなに一杯私の写真が入ってるの?
というか、これいつの写真?
本部へ帰還する私を皆が出迎えてくれた。
テストは成功。明日の心配は軌道エレベーターの組み立てだよね。
ていうか、これ下手したら今後も宇宙への輸送をさせられるのでは?
だって軌道エレベーターだけだと貨物の運搬に時間がかかるだろうし。
ありがとうとお礼をして、マリにカメラを返す。
そのままカメラの中身を見ていたマリであったが、途中で動きが止まる。
「な、ななっち!ほ、他の写真はどうしたのかにゃー?」
「なんかロック掛かってて消せなかったから、エヴァのコンピュータで消したよ。」
そんな私の返答に
「ガッテム!!」
と床に崩れる胸の大きいいい女。
そんなマリの背中に片足を乗せ、
「何て言葉使ってんのよ、コネメガネ!」
と怒るアスカ。
なんかアスカって、マリに厳しくない?
そんな姿を見る私に缶飲料を渡すカヲル君。
「やあ、お疲れ様。はい。遠慮は要らないよ、長門さん。」
「ありがとう。カヲル君。」
やった飲み物だ!と喜ぶ私だがラベルを見て唖然とする。
ん?抹茶ソーダー?
え…?
…しゅわしゅわした抹茶だ。
「美味しいかい?」
少し眉間にシワを寄せて聞くカヲル君。なんと答えるべきか。
「えっと、独特な味だね。嫌いじゃないよ。」
そんな私達を見ながら綾波さんが、抹茶ソーダーホットを飲みながらつぶやく。
「美味しくない。」
そりゃあ、ホットじゃあねぇ。
翌日の初めてのミッション、宇宙へのお届け物作戦はつつがなく終了。
人類初の軌道エレベーターは完成し、宇宙ステーションとドッキングも成功。
宇宙ステーションにも色々な物を届けたが、1番驚いたのがN2リアクターだった。
何と、それを含めたステーションユニットが荷物に入っていた。
人工衛星5機と軌道エレベーターとステーションユニットのリアクター入り。
どおりでエヴァより遥かに大きい荷物な訳だよ。
どうやら、エヴァの宅急便は好評のようで、ヴィレには既に次の依頼が来ているようだ。
その日の午後、マリが髪を切ってくれる。
部屋で、私の後ろにまわり髪をクシで整えながらハサミを持っている。
前と後ろ、少し伸びてきたから、前髪は目元の少し上、後ろは肩口からもう少し切ってもらう。
茶色の地毛をぱさぱさと切っていくマリ。
…上手だな。
髪を切っている間、珍しく静かだったマリ。
なんか、らしくない。
ほいっ、と後ろから手鏡を私の目前に持ってきて私を映す。
ありがとうと感謝を伝える。
「色素薄いから、ななちゃんって、あまり純粋な日本人には見えないね。」
私の髪の毛を袋に詰めながらマリが不思議そうに尋ねる。
「うん。あれ言ってなかったっけ?
私のお婆ちゃんイギリス人だったんだって?
そうそう、面白い名字だったんだよ。
えっと、確か、フォーミダブル?だっけか?」
「っ!おぉ!?イギリス人?これは運命を感じるじゃん!」
と異様にテンションの上がるマリ。
「マリちゃんもイギリス人なんだっけ?」
「そ!それしても凄い偶然だよね。あぁ、運命はななちゃんを愛せと言ってるにゃ。」
と抱きつきながら冗談を口にする。
運命か。
「マリちゃんは運命って信じる?」
「ななちゃんもお年頃かにゃ〜?
興味あるの?そういうの?」
「そういうの?」
そういうの?ってなんだろ。
「うん。まあ、恋愛とか。」
少しマリの表情が暗い気がする。
どうしたんだろうか…。
「恋愛とかじゃくて、なんていうか。私がエヴァに乗ってるのが不思議で…」
「あ〜。そういうことか!」
私の返答を聞くと、マリの表情が明るくなる。
「そうだね。エヴァに関わってると、たまに運命ってやつを感じるときがあるかにゃ。
特に人と人との出合いとかにね。
まぁ悪くなんじゃにゃい?運命って物があっても。」
何かを懐かしむ表情。
初めて見る気がする、遠い所を見るようなそんな顔は。
赤い海、赤い空。
視界に映る水辺線を頼りに上下を確認しながら、縦横無尽に空を翔ける私。
私の視界に映るのは敵、敵、敵、敵。
数えるのもバカらしい程の数の敵。
音速を超え翔けるエヴァMark7。
ヒットアンドアウェイ、時には、薄くなる敵陣を突破する。
敵の遠距離攻撃は当たらない。
回避機動を取りながらもATフィールドを幾重にも重ねている。
同時展開する、強力なATフィールドを攻撃に転用。
両手両足の先に、丸い回転鋸の様にフィールドを回転させて敵を切り刻んでいく。
遠くより飛来する弾丸。
撃ち抜かれていく敵。
正確無比の遠距離射撃。
綾波さんが後方から援護をしてくれている。
次々と場所を変える私が当たらないようにと配慮されている。
物凄い速度でランダム軌道を描く私に、フレンドリーファイアを全く感じさせない射撃には、ただただ見事と言うしかない。
少なくとも私には到底出来るとは思えない。
綾波さんの動きに気を取られ、死角の敵への注意を怠ってしまった。
あ!ヤバい!
横から伸びてきた敵の腕。
それをフィールドで防御しようと展開する直前、地上から撃ち込まれた弾丸により、その敵が四散する。
目線を飛ばした先にはピンクのエヴァ。
地上で戦うピンクのエヴァはマリだ。
集中し直す。
ひとまずは空の敵を叩く。
深呼吸と共に、インダクションレバーを握り直す。
シンクロ率を意識的に上げ、敵の群れを睨んだ。
所代わり、ブリーフィングルーム。
中央に立つミサトさんを前に並んで座る私達。
「はーい!それじゃ反省会、はじめるわよ。」
とミサトさんが仕切る。
「それじゃあ、最初は地上班からね。
アスカ。
前線を維持したいのはわかるけど、もう少しゆったりと戦いなさい。
あの場合は前線を下げつつ戦うけど、あなたが前に出すぎると、下げたいときにさげられないの。」
「解ってるわよ!でもそのおかげで空の援護が出来たんでしょうが。早めの制空権確保!基本でしょ?」
とアスカとミサトさんが意見をぶつけ合う。
「それに後退命令にはちゃんと従ったわよ。」
「後退が少し遅れることを問題視してるの。
他の損傷率に影響するわ。2号機だって結構被弾してるじゃないの。」
「あんなのかすり傷じゃない。それに結果早く終わったわ。それは制空権を早めに確保出来たからでしょ?」
お互いが譲らない。
凄い!
ミサトさんって大胆なイメージあったけど、堅実に戦うミサトさんって新鮮。
「まあ、今回はいいわ。
次は渚くん、もう少しアスカに合わせてあげて。それ以外には特にはありません。
マリは、ちょっち空の心配をし過ぎかな。でもナイス援護だったわ。」
との指摘に。
「了解です。」「アイアイサー!!」
軽く答える二人。
「それじゃ初参加の航空班。
レイはもう少し空中での射撃に努力が必要ね。
射撃と射撃の間隔が少し長いわ。
エヴァの場合、射撃後の空中での姿勢制御は確かに難しいだろうけど、もう少し間隔短くして。」
「了解しました。」
「最後にユウカちゃん。後ろのレイを気にし過ぎな所があったわね。レイが撃ちやすいようにとか考えなくて良いから、もう少し好きに動いていいのよ?ああも敵ばっかりの空中戦闘だと捉まる方がマズいから。
他にはこれといって無かったわ。」
「は、はい!」
次はがんばろう!
「よし!それでは戦闘訓練終了!解散!」
号令と共に駆ける私達。
向かうは新たな戦場!
敵が来る前に到着せんと足に力を入れる。
あ、あぁ。置いていかないで。
体が小さいから足が遅い!
そんな私を担ぐ胸の大きいいい女。
嬉しくなり満面の笑顔でこう喋る。
「ありがとう!マリちゃん。大好き!」
さあ待ってなさい!私のカツ丼!
シンジをいつ出せるのか。
先は長いですね!
後悔だけはしない!