ヴィレ・アメリカ支部。
旧ネルフ・アメリカ第1支部の施設をそのまま使用した支部である。
今度、そのアメリカ支部からシクスチルドレンの霧島マナと、その専用機体エヴァンゲリオン5号機改が到着すると聞いた。
それにしても5号機改?
5号機って使徒戦において自爆したと聞いたことがあったのだが、完全には消失してなかったようだ。
しかし、その報告を聞いて、アスカと綾波さんは複雑そうな表情をしている。
その二人の様子を見るに霧島さんと、知り合いなのかな?
…ということは、やっぱりこの世界は[鋼鉄のガールフレンド]も混じってるのか。
つまらなそうに表情を歪めるアスカは、霧島さんのことが余り好きでは無いのかもしれない。
綾波さんも複雑そうな表情が出ているから、何かしら思うところがあるのだろう。
その他にも、ヴィレのユーロ支部とロシア支部と中国支部にて、それぞれエヴァンゲリオンMark10とMark11とMark12が建造を開始されたとの事だった。
ロールアウトはまだまだ先だが、近々チルドレンが二人、選出予定になっているとの事。
建造されているエヴァは3機だが、選出されるチルドレンが二人。やはりチルドレンは中々見つからないのだろうか…。
本日は晴天。
風もあまり無く、良き輸送日和である。
そんな今日はエヴァ5号機改とシクスチルドレンの霧島さんが本部に到着する。
そのなんやかんやで、今日はテストも訓練もお休みとなっている。
仮設本部地上施設屋上で、5号機改を見に来た私達。
マリと私は顔をくっつけ、二人で一つの双眼鏡を覗いている。
双眼鏡越しでもやっと小さく見えてくる。
アスカは左横で、腕を組んで柵に寄りかかっており、綾波さんは私達の後ろに。
カヲル君は右側で立ち私達が双眼鏡を向けている方向を向いている。
双眼鏡でしっかりと見えてきた!
「「エヴァ5号機改、最大望遠で確認!」」
マリとユニゾンする声。
5号機改は濃い緑をベースカラーにした機体だ。
新劇場版で見たのとは違い、ちゃんとした脚がついている。
あれ?5号機改の後ろにもエヴァ?
いや、あれはエヴァじゃない。
エヴァよりも大きい!
「ほうほう、あれが5号機改に装着予定の強化外骨格[アイギス]か。
いや〜、それしても全然アイギスって名前が似合わない代物じゃん?」
そんなマリの言葉を聞き、エヴァに強化外骨格という発送に驚く。
身の丈程の両手パーツ、それは腕周りだけでエヴァの腰周り程の太さがある。前腕に至ってはそれよりも太くて武骨。
肘より後ろに伸びるパイル。
胸部の大きな生体部品型のパワーアシストと追加装甲。
それよりも小さいが、その他全身を強化出来る同様のパワーアシストスーツと追加装甲、それにフィールド偏向制御装置。
そして複眼の付いたフルフェイスヘルメット。
その見た目に凄く既視感を感じる。
もはやGANTZのハードスーツではないか。
そんな私達のやり取りを聞き、アスカは寄りかかっていた柵から身を離し、私達の向く方向を見て睨む。
「いい気なもんね、30分も遅刻なんて。」
と吐き捨てるように呟く。
綾波さんも、眉間が少し寄っている。
…な、なんか心配になって来たにゃ。
動揺のあまり、何故かマリが感染ってしまった。
搬入されるエヴァ5号機改を迎えた後、私達は発令所にて待機する。
この時間までには、いるようにとミサトさんに言われたからだ。
五人で待っていると発令所の扉が開く。
入ってくるのはミサトさんと茶髪の少女。
私は心配になりアスカと、綾波さんの様子を伺うが、
アスカは顔をそむけており、綾波さんは無表情。
「えー、ではこちら、シクスチルドレンの霧島マナさん。」
とミサトさんが茶髪の少女、霧島さんを紹介する。
「アスカも、レイもお互い面識が有るから紹介は必要ないわね。
それじゃ左から順に、メガネをかけたのが真希波マリ・イラストリアス、男子が渚カヲル君、そして最年少の長門ユウカちゃんよ。」
「霧島マナです!」
明るい声で挨拶をする霧島さん。
「よろぴく〜。」「よろしくお願いします。」
挨拶に返したのはマリと私だけ。
カヲル君は笑顔だけど、うん、なんていうか無関心?
いや、カヲル君にとってデフォルトの反応だ。
アスカは面白くなさそうにしているし、綾波さんは相変わらず無表情。
…前途多難だ!これ。
その後、お後は若いもの同士でー、とミサトさんは私達に対応を任せる。
逃げたな…
所変わって食堂、お昼だから食べに来たが正直空気が重い。
こういうときはマリに期待したいが、何かこの空気を楽しんでいるような気がする。
…ここは私が何とかしないと。
「霧島さんは、アスカや綾波さんと、面識が有るんですか?」
地雷だろうと知らん!と踏み抜いていく。
大丈夫だよ。
死にはしないんだから。
「私、一時期、第3新東京に居て同じ中学校通ってたんだ。
まあ、それでね。」
大切な所を省いているな。
うう、もっと突っ込まなきゃダメか、
「へ〜、じゃあワンコ君とも面識あるんだ?」
私にウインクするマリ。
私では聞けないようなことをサラッと。
そこにシビれる憧れる!
「えっと…ワンコ君?」
そんなマリの言葉に戸惑う様子の霧島さん。
そっか、ワンコ君呼びしてシンジ君を想像しないよね。
「にゃはは、碇シンジ君の事だよ。」
笑うマリに霧島さんが答える。
「シンジ。もちろんです、私の大切な人ですから。」
おや?まさか、恋人とか!?
「大切な人!!だったら何であんな!…っ!」
急に立ち上がり怒鳴るアスカ。そんなアスカに周りが驚いている。
綾波さんもムッとした表情。
シンジくんの話題に関して、地雷は地雷でもN2地雷だったか…
気まずい。
「ふふ、僕と同じだね。
僕にとっても、シンジ君は大切な人だからね。」
そんな雰囲気にも関わらずカヲル君がシンジ君の話題に食いつく。
「霧島さん、君にとって、シンジ君はどんなふうに大切な人なんだい?」
何時に無いほど多弁なカヲル君。
そんな事、普通初対面の人に聞かないよ
「え!えっと、、」
案の定、困惑したような顔。
そしてアスカと綾波さんを見て真剣な表情になる
「…愛していました。」
目を伏せる霧島さん。
……。ヤバい。何なの、この会話。
「愛していた、過去形かい?」
何やら少しガッカリした表情のカヲル君。
「だってシンジは…」
泣きそうな表情の霧島さん。
もしかしてシンジくんが死んだと思ってるのかな?
「…シンジ君なら生きてるよ。時の止まった結界内でね。」
カヲル君が笑う。
驚きの表情のアスカ、綾波さん、霧島さん。
えっ、アスカと綾波さんも?
「あっ、アンタそれホントなの!?」
食いつくように前のめりになるアスカ。
カヲル君に穴が空くのではないかと思えるほど、見つめる綾波さん。
緊張、安堵、喜び。そんな表情の霧島さん。
三者三様の反応。だけど共通した感情。それは希望。
「シンジ君の事で、嘘をつかないよ。」
そんな反応を向けられても、淡々と答えるカヲル君。
「長門さんも、真希波さんも知っているから、他の人達も知っていると思っていたよ。」
あ、マリも知ってたんだ。
唖然とした表情で私達を見る三人。
マリと二人揃い、アールグレイティーを口に含み、ティーカップで顔を隠した。
だって、なんか目が怖いもん。
そんな食堂の騒動から数日が経ったが、最近は時折物思いにふけるアスカや綾波さんの姿が見られる。
やっぱり、シンジ君の事を考えているのかな?
霧島さんはテストに次ぐテストで大忙し。
そして技術部の皆さんはお冠。
何故なら、アメリカで調整してたはずのエヴァ5号機改だが。
機体性能は良いが、パイロットとの調整が雑にされていたようだ。
エヴァ強化外骨格アイギスとの接続にも、当然調整が必要になる。
霧島さんはアメリカ支部に出向してた期間の半分が無駄になってしまった、らしい。
私は最近になり、宇宙への輸送のみならず、地球内の輸送も追加され、任務数も増えてきた。
地球内は海外がメインなのだが、旅行なんかはもちろん出来ず、エヴァであっち行ったりこっち行ったり。
その地球内の輸送ではヴィレのスタッフも一緒に付いてくる。
それも荷物と一緒に。
だから余計に気を遣う。
荷物を壊すような事があるという事は、一緒に付いてくるスタッフも怪我か、それ以上が有るかもしれない。
今まで、一度も荷物に傷をつけた事がないためか、信用して貰っているのは有り難いけれど緊張して気が滅入ってしまう。
南アメリカ大陸、その南部海岸線に建築中の巨大な壁。
ウォール・オブ・ジェリコ、日本語ではジェリコの壁と呼ばれる。
今日は綾波さんと一緒に、その壁を要塞化させるための色んな種類の砲台や、それらを稼働させるために使うN2リアクターを持ってきた。
今までは日本とユーロを行き来していたが、初めての南アメリカ。
初めてユーロに行ったとき、一般市民の方々が人類を守る巨大ロボット(ロボットではないのだが)を一目見ようと騒ぎになっていたのは記憶に新しい。
しかし、今回はジェリコの壁近く。
建造中の防衛設備の近くに一般市民が近寄れるはずもなく、関係者が少し野次馬に来ているぐらいであった。
私は綾波さんに謝らなければならない事があった。
仮本部に帰ってきた私は、素早くエヴァから降り、隣のケージへと走る。
ケージに入ると、ちょうど綾波さんが降りてきたところだ。
私は駆け寄り話しかける。
「あの、綾波さん。少しお時間いいですか?」
駆け寄ってきた私を見て小首をかしげる。
ええ、と頷くのを確認して一緒にケージから待機室へと歩いていく。
待機室。
そこはチルドレン達が非常時待機命令が出た場合等に使用する部屋で、私達エヴァ航空隊のケージは、地上部隊のケージとは離れた位置にあるため、他の人が入って来ることはない。
二人っきりの部屋、そこで私は口を開く、
「私、前に飛行訓練で綾波さんと、あんな話をしたのに碇さんの事を伝えれなくて…その、ごめんなさい。」
と以前飛行訓練の休憩中での会話、その際にシンジ君の事を伝えなかったことを謝罪した。
「言い訳になりますが、綾波さんは知ってると思ってたんです。碇さんの事を…。」
頭を下げる私。
「別に気してないわ。碇くんが生きてる。…それだけでポカポカするから。」
嬉しい、そんなことが顔にかかれている。
でも、碇さんに会いたいとも。
いくら私でも、その顔を見れば解る。
そんな綾波さんへ私は、とある約束の話をした。
「私、カヲル君と約束したんです。碇さんを助けるって。
出来るかなんて解らないし、方法なんて思いつかないけど…
でも、やらないと始まらないから。…だから、…私が、やります。」
私の想い。無責任な約束。
それでもやりたい事だからと、少し泣きそうになりながらも言葉にだす。
それがきっと私の決意、覚悟になるのだと信じて。
うつむく私の視界に映る白いプラグスーツの手。
その手が私の手を握る。
うつむいた顔を上げ、綾波さんの顔を見る。
「貴方は一人じゃないわ、私が居るもの。」
そんな言葉が耳に入る。微笑む綾波さんの表情。
「私も一緒にやるわ。約束。」
あれから碇さんの事を以前よりも考える事が多くなってきた。
私が悩んでいる事が解るのだろう。
マリには心配されている。
それでも突っ込んで聞いてこないことから、何かを察しているのか。
それが凄く有り難い。
地下実験棟より地上へ行く道のり。
そのエレベーターの中でアスカと一緒になった。
そういえば、今までアスカと二人きりになることは無かった。
…そっか、今まではマリが一緒に居たからか。
そのマリは現在、午後から予定されている、特殊武装のテストへ向けて最終調整中のため居残りしている。
「ユウカ、アンタ休みの日は本ばっかり読んでるってコネメガネから聞いたけどホント?」
エレベーターに乗るまでエヴァの事を話していたのに、急な話題変換。
「うん、調べたい事もあるし。色んな難しい本をマリちゃんが持ってるから。」
「ふ〜ん、物語とかは読まないの?」
少し呆れ顔のアスカ。
「気分転換には読むかな?なんで?」
そんな私の質問に
「最近読んだ小説で、よくわかんない所があんのよね。
作られた少女が、ある男を好きになるって話。
でも、その少女は男を好きになるように作られているって、まあそれで悩んでるって内容の話。
その娘の悩みが、わかんないのよ。
…まあ!ただの暇潰しよ!暇潰し。」
これって、
「でも、好きなんでしょ?その男の子の事…」
私はわざと間違った内容で聞き返す。
「うん。まあ。」
「歪められたとか、そんなんじゃ無いんだよね。生まれた時から好きだった?そんな感じ?」
「うん。多分よ!?多分。」
「じゃあ、別に悩まなくても良いんじゃないかな?
だってその娘の感情は、その娘の中から生まれてくる物だから。
たとえ、そうインプットされていたとしてしても、人を好きになる、その気持ちは間違いなんかじゃないんだから。」
「恋愛は戦い。って良く言うから。
自分との、相手との…
だから私は、その娘を応援したいな!」
隣に立つアスカへ笑いかける。
エレベーターが到着する。
アスカが微笑んでいるのが視線に入る。
…笑えるんだよ、貴女も。
午後からは特殊武装のテスト。
参加するのはマリと綾波さんだ。
私達はその見学。
エヴァ8号機の扱う[主機直結型超電磁砲アダド]
主機と直結させ、S2機関による膨大な電力を使用した大型レールガン。
浸食型ATフィールドを付与出来るようにフィールドを一部制御出来るようにするアシスト機能付き。
エヴァMark9の扱う[天使の背骨]
それと素体接続式生体外部ユニット[ヘカトンケイル]
通称ヘカトンケイルユニット。
ヘカトンケイルユニットは、素体と直接接続して副腕をエヴァに付けてしまうという生体ユニット。一応付け外しが出来る。
操作はMark9の搭載コンピュータとシンクロによって行う。
そのヘカトンケイルユニットの副腕を改造して素体と擬似的に直結させたのが、天使の背骨。
フィールドの反発力を利用して重粒子を射出するという兵器。
こちらも膨大な電力を必要としている。
本来はエヴァの腕自体を直接改造して遠距離武器にしなければ行けなかったが、ヘカトンケイルユニットによって、本体の腕を改造せずに副腕を改造することによって実現した。
背部につけられたヘカトンケイルユニット。
そこから前へ伸ばされる副腕、そして天使の背骨。
エヴァMark9が凄い魔改造されてる。
8号機もかなり強化されているのが解る。
響く轟音。ドローンによって空に投影された目標を次々と撃ち抜いていく両機。
テストは順調。問題なく実戦投入出来るみたいだ。
頼もしい相棒を手にした両機は、今までよりも力強く見える。
何、アスカ?えっ、私のインパクトボルト?
…あれは聞かないで。
私のATフィールドが強すぎてエネルギーチャンバーが崩壊したのだ。
まさか感電するなんて思わないじゃん。
ほんと大惨事だったよ。
まさに豚に真珠だ。
夜、マリの本を読みながら碇さんを助けるためにはどうしたら良いのかを考えていた。
ATフィールドによる時間停止。
ATフィールドの出力が高い、私やカヲル君でも不可能な事象。
…出来ないと言えば、虚数空間の展開。
あの、アニメ版のとんでも使徒の芸当。
確か内向きのATフィールドによって支えてるとか何とか、アニメ版で赤木さんが説明していた記憶があるけど。
ん?…内向きのATフィールドってなんだろ?
実際にATフィールドを使ってみて解ったけど、内向きにフィールドを展開なんて出来ないよ。
外向きの方向を変えるだけで、どのようにしようと反発する力であるATフィールドは内向きにならない。
なんで赤木さんはアニメで内向きなんて言葉を。
検出されたATフィールドの波長が反対だった?
…排除、拒絶、嫌い、憎い、怖い、痛い、…
…
…
…好き?、優しい?、愛?
…
愛?
でも使徒に愛なんて、
でも使徒もATフィールドを持っている。
拒絶する心。ATフィールド
原始的な感情?愛…
自己愛?
それが使徒の内向きのATフィールドだとしたら、
感覚で解る。外向きのATフィールドじゃ、内向きのATフィールドを中和出来ないと。
内向きのATフィールド。
それを考えながら電気を消す。
布団に潜る。
温かい、やわらかい。
…いつの間に潜り込んだのマリさん。
善は急げ!
翌日の訓練やテストが終わり。
夕食時、私はチルドレンの皆に、この後話を聞いて欲しいと真剣な表情で伝えた。
少し驚いた表情をする皆の中で、マリだけが笑って見つめている。
チルドレンの待機室。
そこに各々座る皆。
私は碇さんの現状、そして昨日考えついた持論を語った。
驚くアスカと綾波さんと霧島さん。
メガネを拭きながら皆を眺めるマリ。
そして顎に手を当て、考えに耽るカヲル君。
「内向きのATフィールドって本気で言ってるの!?」
アスカもATフィールドを攻撃に使っているためか、それがどれほど困難なのか解っているようだ。
「でも、それを中和したらシンジを助けられるんですよね。なら!」
と食いつく霧島さん。
そんな霧島さんに反論するアスカ。
「アンタバカァ!?簡単に言うんじゃないわよ!
内向きのATフィールドってのは波長が違うどころの話じゃないのよ。
流れる水に、反対の流れの水を流せば対抗出来る。でも流れが同じ水を入れたって意味ないのよ!」
「方法は?」
私を見つめ問う綾波さん。
そんな綾波さんの質問をあえて後にして、まずは聞かなければいけない事を聞く。
「その前に、カヲル君。内向きのATフィールドなら内向きのATフィールドを中和出来ると思う?」
そんな私の言葉を聞きカヲル君は顔をあげる。
「出来る、はずさ。…そうか。ふふ、面白い事を考えるね。」
その言葉を聞き、私は堂々と方法を答える。
そう。愛こそが内向きATフィールド。
故に!
「愛ですっ!!」
…あれ?空気が凍った。
なんかスベったみたいな空気。ウケを狙ったわけじゃないんだよ。
そんな空気を破るのは一人の使者。
「愛。リリンの希望。好きという言葉の延長。
ふふふ、僕はやるよ。シンジ君の為なら、どんな事でもね。」
笑い、そして真剣な表情を浮かべる。
次に声をあげたのは蒼い少女。
「私もやるわ。」
そんな綾波さんに負けじと
「私もやります!」
霧島さんが綾波さんを見ながら声をあげる。
飄々と声をあげたのは、胸の大きい良い女。
「まあ、ワンコ君のため。そして何より、ななちゃんの為!いっちょ張り切ってイキましょ〜!」
そして私も
「言い出しっぺですし、碇さんに会いたいし。
それに、約束しましたからね。愛をもって誓います!」
そして私は紅い少女を見る。
顔を真っ赤にして口をパクパク動かしている。
かわいい。
皆に見つめられ自爆する少女。
「いいわよ。やってやるわよ!
あんなバカ愛してやれるの何て、そんなに居ないんだから。」
愛の告白、大胆だね。
「お姫、本人いないよ?」
茶化すメガネさん。
さよなら。
ビースト化する紅い少女を見ながら。
黙祷を捧げます。
「それで、具体的にどうすんのよ。」
人に戻ったアスカが聞いてくる。
「単騎のエヴァじゃ、どうしようも無いよ。
数が必要になるさ、それも並のエヴァでは駄目だろうね。」
目を瞑り真剣な表情で考えるカヲル君。
「私達の成長も必要だね。必要な人材の確保も。あとは万全を期して、エヴァが11機くらい必要なのかな?今の所2機足りないけど。」
サードインパクトを止めるための方策も必要だと答えておく。
「新しいチルドレンは協力してくれるのかな?」
不安そうな霧島さん。
そんな霧島さんの言葉を聞き、強い口調で答える綾波さん。
「してもらうわ。」
「エヴァに関しては、まあ宛があるよ。」
カヲル君が不敵な笑みを浮かべる。
至らないところ多く、穴だらけでも少しずつ形になっていく計画。
その先にある希望を想い笑みを浮かべる私達。
「んじゃあ、いっちょやりますか。
ワンコ君補完計画。」
碇シンジ補完計画。始動。なんてね
外向きと内向きはなかなか理解しづらい表現ですが、
補足するなら
人→←人これの矢印がフィールドの性質、外向きです。
人→→人これが外向き、内向きの性質となります。
自分にとって外向きか内向きか。
攻撃ではないので通る通らないではなく、力の方向性。
そう自己解釈して設定してます。
要は話しかけても、相手はイヤホンでガンガン高い音で音楽を聞いてて、聞いていない状態に近いかな?