大一もたしかに肌に突き刺すような感覚を、背筋の凍るような寒気を感じていたが、その一方で、彼の中のディオーグが恐怖という言葉とは握手を交わさない反応をしている。
(気持ち悪い感覚だが…これくらいにビビるものじゃねえ)
歯があればガチンと鳴らしそうな勢いでディオーグは語る。しかし彼の言葉のみを信じて目の前の相手を甘く見るのは早計だろう。というよりも、伝説や逸話を考慮すればあれに危険性を感じないドラゴンの方が愚かでしか無いのだ。
『龍喰者』の異名を持つサマエル、かつて神から受けた龍を滅ぼす呪いの力をその身に宿しており、存在自体が龍に対して滅ぼす力を持っている。冥界のさらに下層にあるコキュートスに封印されていたはずだが、英雄派はハーデスから幾重もの制限をかけた上でこれを借り受けることができたらしい。
「というわけで、彼の持つ呪いはドラゴンを食らい殺す。彼はドラゴンだけは確実に殺せるからだ。龍殺しの聖剣など比ではない。比べるに値しないほどだ。アスカロンは彼に比べたらつまようじだよ、兵藤一誠」
「それを使ってどうするつもりだ!?ドラゴンを絶滅させる気か!?…いや、おまえら…オーフィスを…?」
不敵な笑みを挑戦的に向ける曹操に対して、アザゼルは衝撃に支配された顔で言葉を紡ぐ。
「───喰らえ」
静かに曹操が指を鳴らすと、一誠達の横を黒い塊が目にも止まらぬ速度で通り過ぎる。同時に何かを食すような音が聞こえ、目を向けるとオーフィスが黒い塊…サマエルの口元から伸びる舌に飲み込まれていた。
すぐに祐斗が聖魔剣を創りだしこの舌を斬ろうとするが、塊がその刃を飲み込み瞬く間に消失させる。さらにヴァ―リも神器によって力を半減させようとするも、見た目、魔力と共に変化は無い。次にリアスが消滅の魔力を撃ち込むも、黒い塊を消すことは出来なかった。サマエルの力はことごとく向かってくる攻撃を無力化していた。一誠も禁手して攻撃を入れようとするが、アザゼルが深刻な表情で制止する。
「イッセー!絶対に相手をするな!お前にとって究極の天敵だ!ヴァ―リどころじゃないぞ!あれはドラゴンを簡単に屠れる力を持っているはずだ!それにこの塊はどうやら俺たちの攻撃を無効にする力を持っているらしい!ていうかな、オーフィスでも中から脱出できない時点で相当ヤバい状況になってんだよっ!相手はドラゴンだが、アスカロンは使うな!最凶の龍殺し相手じゃ何が起こるかわからん!」
「そんなこと言ったって、オーフィスが奴らに捕らえられたら、大変なことになるんでしょう!?」
叫ぶ一誠の一方で、動きを見せたのはゼノヴィアと大一であった。ゼノヴィアはサマエルに向けてデュランダルによる聖なる力を斬撃として飛ばし、大一の方は彼女の攻撃とは違う方向からサマエル本体を狙った。
しかしゼノヴィアの攻撃は曹操に防がれて、大一の前にはクーフーが槍と盾を構えて立ち塞がった。大一が振る錨の攻撃に対して、クーフーは盾で防ぐ。まだ禁手化はしていないため、彼の盾は攻撃を防ぐだけで終わった。
「またお前か!」
「その言葉、そっくりそのまま返そうぞ。半龍よ、ずいぶんと強くなったな。互いの得物を交わらせれば十分に分かる」
「しかし認められたことで、通してもらえるほど甘くないんだろ」
「某にも役目があるのでな」
クーフーは盾で錨の軌道を逸らすと、炎を纏った槍で突きを放っていく。大一は魔力で身体を硬化しつつ、器用にいなしていく。日頃からの特訓と実戦経験のおかげで龍人状態でなくても充分な戦闘は可能であったが、炎に関しては皮膚が硬くなっただけの状態では手傷は免れなかった。
大一は軽く舌打ちすると同時に、力強く真っすぐな蹴りを放つ。当然のようにクーフーはそれを盾で防ぐが、それを反動にして彼は敵との距離を空けるための後退に成功した。そしてすぐに龍人状態へと変化して、再び視線を向ける。クーフーの方は特に反応もせず、ただ目を細めただけで曹操の近くへと後退していった。
すでに一誠達も戦うために力を出しており、一誠やヴァ―リ、アザゼルは鎧をまとっており、レイヴェルを後ろに下がらせていた。
数的には圧倒的な不利の状態であるにもかかわらず、曹操の表情は狂気と歓喜に満ちていた。
「このメンツだとさすがに俺も力を出さないと危ないな。何せハーデスからは1度しかサマエルの使用を許可してもらえていないんだ。ここで決めないと俺たちは計画を頓挫する。ゲオルク!サマエルの制御を頼む。俺はこいつらを相手にしよう」
「1人で二天龍と堕天使総督、グレモリー眷属を相手に出来るか?」
「やってみるよ。これぐらい出来なければこの槍を持つ刺客なんて無いにも等しい」
「クーフー、いいのか?お前の因縁の相手を取られるぞ」
「某はこだわらぬ。曹操の好きにすればいい。それにあの男に因縁など…」
味方から同意を得られたところで曹操は喜々として槍に構える。同時に眩いほどの光が周囲を照らしていった。
「───禁手化」
曹操の背後に輪が後光と共に現れ、さらに彼を囲むようにボウリングの球ほどの大きさの球体が7つ現れた。
「これが俺の『黄昏の聖槍』の禁手、『極夜なる天輪聖王の輝廻槍(ポーラーナイト・ロンギヌス・チャクラヴァルディン)』───まだ未完成だけどね」
一種の神々しさすら感じる曹操の変化は静かなものであったが、それと対照的にすさまじい魔力と生命力に満ちていた。曹操の禁手はこれまでの所有者のものとは異なり、英雄派たちの言うような亜種にあたるものであった。ヴァ―リの話では「七宝」と呼ばれる球体ひとつひとつに特殊能力が付随しており、彼自身の戦闘能力と相まってその実力は禍の団内でも突出していた。
「七宝がひとつ。───輪宝(チャツカラタナ)」
曹操が呟くと、球体のひとつが消えて何かが割れる音が聞こえる。音の出どころに目を向けると、ゼノヴィアのエクス・デュランダルが破壊されていた。
「…ッ!エクス・デュランダルが…ッ!」
「まずひとつ。輪宝の能力は武器破壊。これに逆らえるのは相当な手練れのみだ」
不敵に笑い、さっそくゼノヴィアの戦闘能力を削いだ曹操であったが、さらに彼女に対して輪宝を槍状へと形態変化させて貫いていた。その一撃の威力はもちろん、消えたように思えるほどの神速の突きが曹操の実力を見せつけた。ゼノヴィアは鮮血を散らしながら膝をつく。
すぐにリアスの指示のもとにアーシアがゼノヴィアの回復に努めるが、彼女の戦線離脱は免れなかった。
「曹操ォォォォォッ!」
「許さないよッ!」
一誠と祐斗が同時に曹操に攻め立てるが、彼はそれを聖槍でたやすく捌きながら今度は違う球体を手元に寄せた。
「───女宝(イッテイラタナ)」
次の宝玉も高速で動き、目的の相手へと狙いを定める。リアスと朱乃が対応しようと腕を前に出して魔力による攻撃を放とうとするが…
「弾けろッ!」
「くっ!」
「こんなものでっ!」
弾けた光に包まれたリアスと朱乃は一瞬怯むものの、攻撃を仕掛けようとするが何も起きなかった。彼女らの強力無比な滅びの力や雷光が手から放出されないのだ。
「女宝は異能を持つ女性の力を一定時間、完全に封じる。これも相当な手練れでもない限りは無効化できない。───これで3人」
この効果を説明したことで、その場にいる女性陣が戦力として事実上封じられたのは疑いようもない。
圧倒的な力で確実に勝利へと歩を進める曹操の笑いは、この勝負を楽しんでいた。
「ふふふ、この限られた空間でキミたち全員を倒す───。派手な攻撃はサマエルの繊細な操作に悪影響を与えるからな。できるだけ最小の動きだけで、サマエルとゲオルクを死守しながら俺一人で突破する!なんとも最高難易度のミッションだッ!だが───」
この間にも黒歌とルフェイがゲオルクとサマエルに狙いをつける。相手の手薄なところを狙っていたが、宣言通り曹操がこれを見逃す道理は無かった。
「───馬宝(アッサラタナ)、任意の相手を転移させる」
黒歌とルフェイの姿が消えると、彼女らは回復中のアーシアと負傷したゼノヴィアに手を向ける形で転移させられていた。すぐに一誠がトリアイナによる「騎士」の形態で素早く移動し、彼女らの壁になった。スピードが上がる代わりに防御を犠牲にしたその形態では彼女らの強力な魔力の攻撃のダメージは非情なものであった。
だがそれを心配している暇もない。その隙を狙って大一は曹操に接近して錨を振るが、ごく自然に聖槍で受け止められる。
「お前はサマエルを使うまでもないか」
『言ってくれる!だったら、攻めさせてもらうぞ!』
硬度と体重を上げた大一は力強く錨を振るが、曹操は見事な槍さばきで攻撃をいなしていく。まるで崩せる様子もない状況ではあるが、彼の後方ではアザゼルとヴァ―リの2人が力を溜めており、魔力の感知で次の動きは予測できた大一は数回錨を振った後に大きく姿勢を下げた。
その直後、ヴァ―リとアザゼルが一気に曹操との距離を詰めて彼に拳打を浴びせる。スピードと不意打ちを併せた攻撃であったが、なんと曹操はこれすらもひょうひょうと避けていった。
「力の権化たる鎧装着型の禁手は莫大のパワーアップを果たすが───、パワーアップが過剰すぎて鎧からオーラが迸りすぎる!その結果、オーラの流れに注視すれば、次にどこから攻撃が来るか容易に把握しやすいッ!
ところで邪視というものをご存じかな!?そう、眼に宿る特別な力のことだ!俺もそれを移植してね!赤龍帝にやられ失ったものをそれで補っている!俺の新しい眼だ!」
一瞬、曹操の片目が怪しく光ったかと思うと、アザゼルの足元が石化していく。彼の眼はかの有名な怪物メデューサのもので、視認した箇所を石化させる力を持っていた。当然、動きは封じられて、その隙に聖槍の一突きが無情にもアザゼルの腹部へと突き刺さった。彼の鎧は解除され、血を吐きながら崩れ落ちる。
「…なんだ、こいつのバカげた強さは…ッ!」
「いえ、あなたとは一度戦いましたから、対処はできていました。その人工神器の弱点はファーブニルの力をあなたに合わせて反映できていない点です」
「アザゼルッッ!おのれ、曹操ォォォォッ!」
このタイミングで激怒したヴァ―リが曹操に気圧されるような感情を向ける。近くにいた大一はアザゼルを回収して下がるが、ヴァ―リの方は巨大な魔力の塊を相手に向かって撃ちだした。
「育ての恩人をやられて激怒したか!───珠宝(マニラタナ)、襲いかかってくる攻撃を他者に受け流す。ヴァ―リ、キミの魔力は強大だ。当たれば俺でも死ぬ。防御も厳しい。───だが、受け流す術ならある」
ヴァ―リの撃ち込んだ魔力は、また別の球体の前方に生まれた黒い渦に瞬く間に吸い込まれていく。この瞬間、嫌な予感を抱かなかった者はいないだろう。攻撃をそのまま吸い込むだけで終わらせるような相手では無いはずなのだ。
間もなくそれを裏付けるように、小猫の前方に新たな渦が発生した。これが意味することを察知するも、動けるメンバーのほとんどは間に合いそうに無かった。
「バカ、なんで避けないの!白音!」
唯一、間に合ったのは小猫の姉である黒歌であった。強力な魔力と小猫の間に立ち、その身を挺して妹を庇ったのだ。
凄まじい爆発とそれに見合った爆音、手厳しい傷を負って倒れる黒歌を小猫がすぐさま抱きしめた。
「…な、なに、ちんたらしてんのよ…」
「…ね、姉さまッ!」
「曹操───、俺の手で俺の仲間をやってくれたな…ッ!」
低く、怒気に満ちた声が曹操へと向けられる。ヴァ―リの怒りは鎧越しながらもすさまじく、それに当てられながらもまるで調子の崩さない曹操がより異常に感じるような光景であった。
「ヴァ―リ、キミは仲間想いすぎる。まるでそこで無様に転がる赤龍帝のようだ。二天龍はいつそんなにヤワくなった?しかし良かったな?これで七宝のすべてを知っているのはキミだけになったぞ」
「では、こちらも見せようかッ!我、目覚めるは、覇の理に全てを奪われし───」
もはや怒りに身を任せようとするヴァ―リは「覇龍」の呪文を唱え始める。さすがにマズいと思ったのか曹操は後方のゲオルクに指示を与えると、不気味な声を発したサマエルの黒い塊がヴァ―リへと伸びて飲み込んだ。しばらくしてそこから解放されたヴァ―リであったが、鎧は弾け飛び、全身が血に濡れていた。
『あれはかなり喰らったな。生命力もガタガタだ』
『ヴァ―リであれほどかよ…!いや、とにかく!』
同じ体から危機感に温度差のある発言がなされたが、大一はすぐに魔力で牽制しながらヴァ―リを回収し、仲間の元へと下がった。曹操も手を出せたのかもしれないが、さすがに戦闘不能のヴァ―リをいちいち足蹴にする気にはなかったらしい。
「えーと、これであと何人だ。赤龍帝、白龍皇、アザゼル総督を倒したいま、大きな脅威は無くなったかな。あとは聖魔剣の木場祐斗、無名ドラゴンにミカエルの天使とルフェイと言ったところか」
実力の差が浮き彫りになる。神滅具の最上級を未熟でありながらここまで使いこなす曹操には、まるで相手にならないのだ。そもそも残ったメンバーですらサマエルと能力封じの餌食にされる可能性が高いため、実際のところ祐斗くらいしかまともに立ち向かえないのだ。
ルフェイはどうすればいよいのか困り果てており、イリナは怒りながらもリアスに立ち向かうのを制止されている。
その一方で祐斗は果敢に曹操へと戦いを挑んでいた。新たな禁手も使って、物量とテクニックで攻めたてるが、曹操は喜々として龍騎士団をなぎ倒していくのが見える。
大一の方は愕然としながらも錨を握り直していた。
『まさか今さら絶望を感じているわけじゃないだろ』
『打ちひしがれてはいるかもしれないが…』
生命力を感知すれば、まだ全員助かる見込みはある。傷を負ってもアーシアの回復やしばらくの休息で助かる状況であった。だからこそまだ諦めるわけにはいかないと思ってはいるが、同時に下手に向かっても返り討ちにされることが明白なのだ。
『だったら、とりあえず動かないのが賢明だな。いざという時に後退できる余力も無いようならバカだからな。どうもあいつは本気を出していないように見える』
『このまま俺らがやられる可能性もあるだろ』
『どうかな。本当ならばあの後ろに控える盾男を参戦させられるのに、わざと控えさせている。楽しみながらも舐めきっているんだよ、お前らを。だからこそまだ離脱の可能性があるわけだ』
ディオーグの考えには根拠は無いが、大一は同意せざるをえなかった。悔しいことに現状で全員が無事であるためには、相手のその余裕につけこんで見逃してもらうしかないのだ。もっとも仲間を守れなかったことに彼の心は先ほどから沈痛な感情が流れているのだが。
間もなく、祐斗の攻撃も完全にいなした曹操が槍を下ろした。
「───やるまでもないか。すぐに特性は理解できた。速度はともかく、技術は反映できていない状態だろう?いい技だ。もっと高めるといいさ」
仲間を死守しようとした祐斗は憤怒の形相で後退する。仲間を命がけで守ろうとしたものの、その実際はまるで意に介さずにあしらわれただけなのだ。大一としては、祐斗が傷を負わないことで安心していたが。
曹操は後ろにいるゲオルクに問う。
「どれだけ取れた?」
「…四分の三ほどだろうな。大半と言える。これ以上はサマエルを現世に繋ぎ留められないな」
「上出来だ。十分だよ」
このやり取りを機に、サマエルは身も凍るような叫びを発しながら魔法陣とともに消えていく。解放されたオーフィスに見た目の変化は起こっていなかったが、彼女は不思議そうに自身の手を見た後に、曹操に視線を向けた。
「我の力、奪われた。これが曹操の目的?」
「ああ、そうだ。オーフィス。俺たちはあなたを支配下に置き、その力を利用したかった。だが、あなたを俺たちの思い通りにするのは至難だ。そこで俺たちは考え方を変えた。───あなたの力をいただき、新しい『ウロボロス』を創りだす」
今回の英雄派の目的は、オーフィスの力をサマエルで奪い取り、それを使って新たな力の象徴を生みだすことであった。禍の団創設にあたり、オーフィスという存在は御輿として大いに利用されたが、考えの読めない龍神は傀儡とするには不向きであった。そこで力を奪い、それによって彼らにとって都合の良い「ウロボロス」を生みだそうと画策した。すでに彼女の力は別の場所に転送されており、英雄派の理念でもある「超常の存在に挑む」ことも達成されていた。
「曹操、今ならヴァ―リと兵藤一誠をやれるけど?」
「そうだな。やれるうちにやった方がいいんだが…どちらもあり得ない方向に力を高めているからな。将来的にオーフィス以上に厄介なドラゴンとなるだろう。だが、最近、もったいないと思ってなぁ…」
「期待外れだ」
「そう言うなよ、クーフー。俺としては他の勢力が二天龍を見守りたいという意見が出てるのも頷ける。神器に秘められた部分をすべて発揮させるのは案外俺たちでなく、彼らかもしれない。…うん、やっぱり止めた」
曹操の決定に、ゲオルクは軽く頷き、クーフーは口を真一文字に結ぶ。あくまで自身の実力の向上と、それに比肩する可能性を持つ者と戦うために、彼は今回一誠達を見逃すことに決めたようだ。
「赤龍帝の兵藤一誠。何年かかってもいい。俺と戦える位置まで来てくれ。将来的に俺と神器の究極戦ができるのはキミとヴァ―リを含めて数人もいないだろう。───いつだって英雄が決戦に挑むのは魔王か伝説のドラゴンだ」
曹操は一誠に指を向けて期待を示すと、ゲオルクに死神をこの場に呼び寄せること、転移魔法で自分とジークフリートを入れ替えることの2点を指示する。目的を達成した彼は、ゲオルクとクーフーがこの場から離脱したのを見届けると、再び一誠達に向き直る。
「ひとつゲームをしよう、ヴァ―リチームとグレモリーチーム。もうすぐここにハーデスの命令を受けてそのオーフィスを回収に死神の一行が到着する。そこに俺のところのジークフリートとクーフーも参加させよう。キミたちが無事ここから脱出できるかがキモだ。そのオーフィスがハーデスに奪われたらどうなるかわからない。さあ、オーフィスを死守しながらここを抜け出せるかどうか、ぜひ挑戦してみてくれ。俺は二天龍に生き残って欲しいが、それを仲間や死神に強制する気はさらさらない。襲い来る脅威を乗り越えてこそ、戦う相手に相応しいと思うよ、俺は」
それだけ言い残し、曹操も立ち去っていく。骨の髄まで舐めきった態度を取る曹操であったが、そんな彼に完璧な敗北を喫した一同はその後ろ姿を悔しそうに見つめるしかできなかった。
曹操の能力多いなと読み返して思いましたが、割と原作でも後でメインキャラには多くの能力が付随されている印象があります。