D×D 悪魔の兄弟   作:水飴トンボ

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流れは原作と大差ありません。にしても、マリウスはびっくりするほど印象に残らないな…。


第144話 闇の怪物

 最下層にたどり着いた彼らの視界に入ったのは、怪しさがそのまま形となった印象を抱かせる場所であった。あちこちに不気味な像や怪しげな書物の入った棚が設置され、中央の床には大きな魔法陣が描かれて上に寝台がある。すでに魔法陣は光り輝いており、寝かされていたヴァレリーは苦悶の表情を浮かべていた。

 

「ヴァレリーィィィィッ!やめてっ!やめてくださいぃぃっ!もう、これ以上、ヴァレリーをいじめないでッ彼女を解放してあげてぇぇぇっ!」

 

 ギャスパーは魔法陣の中で術式を操っているマリウスに悲痛な叫びで訴える。しかし彼は嘲笑を口元に浮かべるだけであった。

 

「ええ、だから『解放』してあげようとしているのですよ。ほーら、もうすぐ彼女の心身を蝕んでいた聖杯が取り出されますよ」

「いやぁぁぁぁああああああああっ!」

 

 さらに苦痛の絶叫がヴァレリーから発せられ、体から何かが出現しようとしていた。すぐに一誠、祐斗、ゼノヴィア、大一が魔法陣の障壁を打ち破ろうと攻撃するが、頑としてビクともしなかった。

 

「おっと、下手な攻撃は止めてくださいね。術式に影響が出ると、聖杯も、聖杯の所有者も無事では済みません。元総督殿に案があったとしても無駄です。私は誰よりもこの聖杯に触れ、調べてきました。抜き方は誰よりも熟知しているのですよ」

 

 実際、アザゼルも調べ始めたが、彼ですら知らない術式が組み込まれていた。禍の団の情報提供は相当なもののようであった。マリウスはそこで得た情報から聖杯の研究を大きく発展させることで邪龍たちの復活を現実化した。さらにヴァレリーの持つ聖杯にはこれまでの聖杯よりも突出した部分があるようで、それが邪龍や吸血鬼たちの弱点克服へと貢献していた。

 間もなく、魔法陣の術式が強い光を生みだし、ヴァレリーを包み込む。そして彼女の身体から小さな金色に輝く杯が現れた。

聖杯を抜かれたことでヴァレリーは生気を失う一方で、マリウスは血の気のない顔に爛々とした狂気の感情を見せていた。

 

「これが───神滅具『幽世の聖杯』。しかも禁手の発動条件も揃った代物です」

 

 術式が解けて障壁も消えたところでギャスパーがヴァレリーに駆け寄る。ぐったりと力は入っておらず、間に合わなかった現実が直面化させられていた。ボロボロと涙をこぼすギャスパーを、ヴァレリーは震える手で優しく撫でた。

 

「…泣き虫ね、ギャスパーは…。ちっちゃい頃から泣いてばかり…強くなったのでしょう…」

「…ごめんね…僕…キミを助けることが…」

「…いいえ、私は助けてもらったわ…最後に…ギャスパーに会えた…。私のたったひとりの友達…家族…。ねえ、ギャスパー…」

「…なに?」

「…お日さま…見たかったわ…皆で…ピクニックに行けたら…どんなに…」

「…見れるよ。僕が連れて行ってあげるから。ピクニックも行こうね」

 

 瞳は虚ろで明らかに力が失われていく。ヴァレリーがどうなるかなど感知などしなくてもすぐに理解できた。その命の灯火が消えるまで時間は長くなかった。

 ヴァレリーはギャスパーの胸へと手を当てる。

 

「…ここに…もうひとりのあなたがいるの…。最後にお願いしなくちゃ…あなたともお話したかったわ…あなたも、ギャスパーなのだから、皆とお話しなきゃダメよ…。あなたを許してくれる居場所はここにあるのだから…」

 

 彼女の反応が何を意味しているのか、大一はすぐに理解できなかった。しかしその言い方を踏まえると、彼女はギャスパーの中にいるその異質な存在を理解していることが察せられる。

 

「…皆と仲良くできますように…」

 

 最後に心からの願いを口にしてヴァレリーは動かなくなった。ギャスパーがその現実を否定するように何度も首を振って、彼女の身体を抱きしめるが動くことは無かった。もっともこの悲痛な状況で、違った反応をしている人物もいた。アザゼルと大一はどこか腑に落ちないような懐疑的な表情をしており、その一方でマリウスは聖杯を持ちつつ拍手をしていた。

 そんな不快さを持ち合わせるマリウスは、リアスに不敵に発言する。

 

「リアス・グレモリー様、あなたの滅びの力を私に撃ってください」

「…ええ、遠慮なくいかせてもらうわ。さすがに私も抑えられそうにないから」

 

 リアスの強烈な滅びの魔力がマリウスへと放たれ、正面から受けた彼は上半身を完全に消滅させられた。ただ突っ立っている下半身と宙に浮かぶ聖杯がそこにあるだけだが、すぐにその下半身の断面から肉が盛り上がり、あっという間に上半身が甦った。

 取り出された聖杯は所有者の身体にあった頃よりも、その力を存分に発揮していた。ずば抜けた再生の力はフェニックスにも劣らず、今の一撃を受けても魂が傷つかない。

 マリウスがその再生の力を見せつけると同時に、どこからともなく中年、初老の吸血鬼が姿を現す。服装と立ち振る舞いから貴族の類であることは明らかであった。彼らの登場に、マリウスは口元に笑みを浮かべる。

 

「これは叔父上方。準備は整いました。どうされます?さっそく更なる強化を施しますか?」

「夜の永遠の住人たるヴァンパイアはとてもとても弱点の多い種族でした」

「日の光、流水、十字架…人間よりも優れた種族であるのに、我々はそれらを抱えるせいで彼らの隆盛を許した」

「聖杯を用いて我々は吸血鬼を遥か超越した存在に作り替える!」

「人間どもに代わり、この世界を支配せねばならない。我ら上位種に支配されてこそ、人間達は本来の家畜としての本懐を遂げられるのだよ!」

 

 吸血鬼たちが口々にまるで演説するかのように、種族としての高尚さを説く。これに対して一誠の感情は呆れの極みであった。自分達だけが至高という考え方は、一部の上級悪魔や貴族を彷彿させた。

 一方で大一も当然ながら賛同できない、そう考えた彼の心情は答えが出ているにもかかわらず複雑であった。腑に落ちないのに、そこに長年培われてきた歴史と種族的価値観があると思うと、頭ごなしに否定する気にもなれなかった。

 たっぷりと上役たちの話を聞いたマリウスは頷きながら、一誠達に微笑んだ。

 

「まあ、私についてくださった上役はこのような意見をお持ちなのですよ。私は聖杯を使って自身の研究を進められればいいだけのこと」

「…荒れてるね、ったく。しかし、神滅具ってのは本当にとんでもない代物だ。それを持った者が生まれただけで、その世界の理が崩される」

 

 アザゼルは目を細めて一誠やヴァ―リへと目を向ける。実際、彼らを含めて今の時代に神滅具がもたらした変化は大きなものだろう。

 その危険性を理解しているからこそリアスはきっぱりと言い放つ。

 

「…あなたたちにその神器を持たせるのは危険ね。聖杯を渡してもらうわ。返答次第ではここでの戦闘も辞さない」

「あなた方も神器を、神滅具をいいように使っているではありませんか…。単に価値観と文化の違いで、相互理解が不能になっているだけでしょう?」

「じゃあ、俺たちグリゴリに渡してもらおう。それらの研究は専売特許なんでね保存から、封印までどうとでもできる。嫌なら、オーディンやゼウスに渡してくれてもいい。とにかく、それは危険なんだ」

 

 リアスやアザゼルの言葉に、マリウスは薄く笑って対応する。当然のごとく、素直に聖杯を渡そうとしなかった。

 この傲岸不遜な態度に、しびれを切らした一誠は一歩前に出る。

 

「いいから返せよっ!あんたらの思想や誇りやら、吸血鬼の価値観なんてうんざりだっ!その聖杯はあんたたちの考えのために使わせるにはあまりに力が強すぎる!」

 

 一誠の訴えに余裕しゃくしゃくの態度を吸血鬼たちは崩さない。この光景には、シャドウですら何か思うことがあったのか、苛立つような舌打ちが大一の頭の中で響いていた。

 一方で、ディオーグはまるで興味もなさそうに黙り込んでいた。この議論自体があまりにもくだらないと考えているようであったが、それ以上に別のことに興味を示していた。その証拠に先ほどから声には出していないが感知を鋭くしている。まるで何かが来るのを期待しているような雰囲気であった。

 そして間もなく、この議論を無に帰すような考えをする存在が声を発した。

 

《フフフ…くだらない…くだらなさすぎる…!》

 

 芯から冷えるような不気味な笑い声、その発生源であるギャスパーの全身から黒いオーラが生み出され、徐々に室内を覆うように動いていった。

 

《貴族と…それ以外の生き物…?お前たちが言う超越した存在とやらを僕に見せてみろ》

 

 見る見るうちに、部屋中がこの奇妙な漆黒の闇に飲み込まれていく。ギャスパー自身も体を漆黒化させて、ついには小柄な人間の形すら崩れていった。両腕は肥大化し、鋭い爪が現れて、背中からはいくつもの不気味な翼が飛び出し、脚は逆関節で禍々しさを感じられる。頭部はドラゴンのような形で、牙と角が鋭く形成されていった。

 約5メートルはあると思われるその巨体は完成した瞬間、肌を突き刺し身を凍らせるような咆哮を上げる。

 この姿には敵も味方も大なり小なりの動揺を見せていたが、マリウスは冷静に上役の吸血鬼たちに声をかける。

 

「落ち着いてください、叔父上方。これがユーグリット殿からの報告にもあったギャスパー・ヴラディの本性なのでしょう。しかし、恐れる必要などありません。進化した吸血鬼たる我々がハーフの持つ力ごときに屈するようでは笑いの種にもならぬでしょう」

 

 マリウスの言葉に上役たちは頷く。もっとも完全に恐怖心が消えたわけではないようで、出てくる言葉は自分達を鼓舞するような印象を受けたが。

 

「そ、そうだ。その通りだ。我々は聖杯にて超越した力を得た吸血鬼。次のステージに進んだ我らがハーフごときに後れを取るはずが───」

 

 吸血鬼は言葉を続けることが出来なかった。床に広がる闇から出てきたワニのような怪物に全身を飲み込まれたのだ。

 

《次のステージが…なんだって?》

 

 嘲笑うギャスパーはさらに部屋の至る所に怪物たちを生みだしていった。魔獣創造を思いだすような様々なデザインの怪物は、じりじりと吸血鬼たちを追い詰めていき、ひとりまたひとりと襲っていきその存在を無力化させていった。

 あまりにも一方的な蹂躙に、吸血鬼たちも恐怖の中で疑問を抱く。なぜ聖杯で強化した力が発動しないのかと。

 

《なぜ、うまく吸血鬼の能力が発動できないかわかるか?お前たちが聖杯によって強化された力を停止させているからだ》

 

 ギャスパーの種明かしは、敵味方双方に衝撃を与える。相手の能力を封じるその力はすさまじく、上役たちは闇に足を捕えられて瞬く間に化け物たちの餌食となっていった。凄惨極まりないこの光景に、マリウスだけは笑みを変えずにまたもや称賛の欠片も感じられない拍手をしていた。

 

「素晴らしい。昨今、ハーフの間で異質な力を持つ者が生まれている。主に神器所有者なのですが…キミはその中でも屈指だ。どうだろう?私の研究に協力してくれないだろうか?」

 

 この状況でも自分の欲望を素直にぶつけられるその面の皮の厚さに大一としては呆れすら感じたが、ギャスパーには明らかに地雷となる発言だった。

 

《…ヴァレリーのようにか?》

 

 ギャスパーが腕を伸ばして横なぎにはらうと、マリウスの左腕が吹っ飛ばされていた。

 

「おっと、これはこれは…凶暴ですね。しかし、この程度は聖杯の力で強化した肉体には無意味…ん?なぜだ。腕が再生しない」

(あーあ、力量を把握できないバカはすぐに死ぬ)

 

 大一の中でディオーグが呆れを隠さずに呟く。もはや彼には聖杯の力が…それどころか吸血鬼の力自体がろくに機能していないことを看破していた。

 その証拠にギャスパーが次々とマリウスに対して攻撃を加えていく。復活はおろか、吸血鬼の持つ変化もできず、傷口には闇が浸食していた。

 もはや余裕の表情は吹き飛び、恐怖と動揺だけが彼の心を支配していた。さすがにヴァレリーの件がマズかったのかと悟ってたしなめるが…。

 

「ま、待て。落ち着きたまえ。…そうだ!この聖杯でヴァレリーのクローンを作ってあげましょう!魂もどうにかしてサルベージすればいい!クローンを連れて日本に戻りなさい。それでキミは満足のはずです!」

《…もうしゃべるなよ。ヴァレリーが甦る可能性とお前が助かる理由は一緒じゃない。───お前はここで死ぬべきだ。お前だけはこの世に肉片のひとつすら遺すことを許さない。魂まで喰われて死に果てろ》

 

 片脚、片腕で逃げ惑うマリウスであったが、ギャスパーの合図を機に一斉に魔物たちに群がられていく。吸血鬼のクーデターを主導した男は、絶叫と共にその存在を消されてしまったのであった。

 

────────────────────────────────────────────

 

 ギャスパーがマリウス達を蹂躙した後、アザゼルがすぐに祭儀場へと向かい魔法陣を展開してヴァレリーの体を調べた。

 

「…なるほど、俺の疑問は解消できそうだ」

「どういうこと?」

「この娘の聖杯、元々から亜種のようだぞ。本来、ひとつのはずの聖杯が、まだ存在している。この娘の体にもうひとつ聖杯が残っているんだよ。おかしいと思ったんだ。神滅具の抜き出しの術式というのに、あまりに静かでな」

 

 アザゼルの言葉に全員が驚愕する。どうやらヴァレリーの神滅具は複数でひとつの扱いになるものらしく、抜かれた分を戻せば息を吹き返す可能性もあったのだ。なんとも予想外で驚くことであったが、同時に大一は腑に落ちた。彼女が神滅具を抜き取られても生命力を感じられており、魔力がかなり乱れていたので死んだという印象を抱かなかったのである。

 さっそくアザゼルが抜き取った神器を戻す作業を始めて皆が安堵する中、次に彼らの視線を受けたのは当然ながら姿の変わったギャスパーであった。一誠がポロリと素直な感想をこぼす。

 

「すげえな…」

《あなたなら知っていると思ったんだけどね。赤龍帝》

 

 この言葉に一誠が疑問を感じている中、今度はリアスがストレートに問う。

 

「…あなた、ギャスパーではないわよね?」

《いいや、僕はギャスパーだよ。ただ、ギャスパーであり、ギャスパーではないとも言える。この少年が母体にいた時に宿ったのは、バロールの断片化された意識の一部》

 

 彼が話すには、かつてクロウ・クルワッハをも操った魔人バロールの意識の一部が残り、それが彼という意識を形作ったという。そもそも彼の持つ神器はあくまでその能力からバロールの名前を倣っただけであったのだが、どうやらバロールの魔の力だけが残ったようだ。「聖書の神」が生み出した神器はこの規格外の力をも封じ込めていたらしく、その繋がりもあってか一誠の持つ神滅具とも共鳴をしていた。かつて覇龍を発動させた時にシャルバの動きを止めたのは、偶発的に彼の視界が共有されて能力が発動されたからだという。

 しかし大きく変化した彼であっても、ヴァレリーへの思いは確かにあった。彼はその不気味な腕で、彼女の頬を優しく撫でた。

 

《僕はなぜか、この聖杯の少女を救わないといけないと感じた。強く、強くね?それはもうひとりの僕が感じている恩義とは別の感情だ。…これは感謝への礼?僕にもよくわからないけれど、おそらく、聖杯の力に完全に目覚める前から、彼女はその力を無意識に使っていたのかもしれない。僕のもととなったバロールの意識の断片、それを聖杯の力で呼び出して…僕を作り上げた…?》

 

 本人もいまいちピンと来ていないようであったが、ぶつぶつと考えを巡らせてまとめようとしているアザゼルとは違って答えは出ていた。

 

《この状態───少なくとも神器とバロールの融合が生み出したものだ。禁手でもあり、そうでもないとも言える。「禁夜と真闇たりし翳の朔獣(フォービトゥン・インヴェイド・バロール・ザ・ビースト)」とでも名付けておこうか》

(うっとうしいくらい長いな)

(やめろって、ディオーグ)

 

 期待外れのようにつぶやくディオーグに、大一がたしなめる。神器の名前は自分で名付けたり、それに類似した名前が頭に浮かぶと聞いているが、彼もその類だろうかと大一は訝しんだ。

 あまりにも強力な力にアザゼルはもはや14番目の神滅具としても言える立ち位置にあるとすら考えているようであった。これほどの内容に神器であるシャドウが何も言わないのに大一は疑問を感じるが、指摘して文句を引き出すつもりも無かった。

 加えて、徐々に闇が晴れていき、ギャスパーは疲れたように言葉を紡ぐ。

 

《…おっと、もう限界だ。あとは皆に任せて、僕は少し眠らせてもらうよ。オカルト研究部の皆、僕は全てを闇に染め上げる存在だ。けれど、あなたたちには絶対に危害を加えないと約束する。もうひとりの僕を通して、ずっと見ていたからね》

 

 それだけ伝えると、闇が完全に晴れてギャスパーはその場に倒れ込んで気絶した。元の姿に戻った彼をリアスはそっと抱き寄せる。

 

「…わかっているわ。あなたが誰だろうと構わない。あなたは私の眷属だもの。ねぇ、ギャスパー…」

 

 仲間としての結束と、主としての決意を抱くリアスの横で、アザゼルが作業を終えてヴァレリーの体の中に聖杯が戻っていった。

 しかし彼女が目を覚ます雰囲気は皆無であった。

 

「…おかしいな。息はある。意識だけが戻らない…?何がまだ足りないのか?」

「あー、もしかしたら、これも戻さないと一度失われた意識は戻らないのかもねぇ」

「───会いたかったぞ、リゼヴィム・リヴァン・ルシファーッ!」

 

 ヴァーリの荒々しい声が響く。その視線の先にはリゼヴィムが立っており、傍らには小さな少女のリリスと生気を感じられない鎧武者の無角もいた。そして彼の手にはもうひとつ聖杯を持っている。これだけで意味をすることが何なのかは理解できた。

 

「そう、ヴァレリーちゃんが持つ亜種の聖杯は全部で3個だ。すでにひとつ、俺たちが先に抜き出していてねぇ。マリウスくんは聖杯が複数あることさえ、気づかなかったようだけど。

 じゃあ、ここから愉快なお遊戯タイムになりまーす。良い子の皆はおじさんの話に注目してね☆」

 

 ゲラゲラと笑うリゼヴィムの態度と口調から、これから起こることの恐ろしさを垣間見せていた。

 




ちょこちょこオリ主や彼の中のメンバーの気持ちが…。
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