-私のクラスの担任
1786年5月13日
薩摩藩 涙橋
ヴァクセスラール視点
僕は今、橋の上にいる。
たくさんの罪人が涙を流し、家族と最後の別れをした橋だ。
「今日はいい日だね。空は青く、虹がかかっている。キャンディーちゃんはどう思ってるの?」
そのまま、橋の手すりに登った。
「さようなら。」
そのまま、僕の体は宙を舞い、バシャンという音とともに意識は途絶えた。
それから、2日後のお昼に下流で釣りをしていた人により彼は回収されたが、もう息はなかった。
遺体は流れ着くまでに様々な場所にぶつかり、腕は半分ちぎれ、頭部はなかった。
6年という短い生涯であった。
彼の遺体は第二次世界大戦における鹿児島大空襲などで新潟に疎開したが、1946年に栃木県に埋められ、その後は東京に遺体
それから、およそ210年の時が流れ・・・
1996年5月13日
ドロップ視点
「ドローップ。寝るなー。」
友人にたたき起こされ、飛び起きた。
「ほへ? ばあさんの葬式か?」
「何寝ぼけてるの? もうすぐ授業始まるよ。」
「げっ。やべ。歴史の教科書どこだぁーーーー!?」
僕は急いで教科書を取り出し、ギリギリ間に合った。
「はい。では、5時間目の授業を始めます。」
「起立! 礼!」
「お願いします!」
「お願いします。今日の授業はこの街の歴史についてです。死子伝説について説明できる人はいますか?」
「はい。1786年に起きた自殺事件に起因するとされる江戸城下で起きた大規模な暴動です。この暴動を描いた絵巻物≪江戸一揆之巻絵≫には暴動を起こす人々の上には子供のドラゴンが描かれています。」
「正解です。ではその子供ドラゴンの名前は?」
「ヴァクセスラールです。」
「よく勉強していますね。では、教科書を読みましょう。教科書の13ページを開いてください。」
その後▪▪▪
「では、これで授業を終わりにします。」
「起立! 礼!」
「ありがとうございました!」
5時間目の授業が終わった。
「ドロップ。掃除はどこ?」
「あー。げっ。地下室か。あそこの雰囲気はあまり好きじゃないんだよな。なんというか、呪われてる。」
「そりゃそうだよ。地下室にはヴァクセスラールの幽霊がいるていう話もあるし。」
「やめてくれ。掃除ができなくなる。」
僕たちはそんなことを言いながら地下室に行った。
「着いた人から掃除を始めてください。」
「はーい!」
僕たちは地下室の掃除を始めた。
この部屋の奥にはとても厳重なセキュリティの扉がある。
扉には〈扉を開ける前に4MV以上の電圧を流すこと。〉とだけ書かれている。
扉の先には何があるのだろう?