「やはり貴様のその格好から見てロタリンギアだと踏んでいたが・・・
なぜこのような事をする?弦神島条約を忘れたというんじゃないだろうな?」
「ふん、魔族に重むる背教者共が定めた法などにこの私が従う通りでも
あるのでしょうか?」
「成程、貴様は逸れエクソシストか?」
「私は教会の人間ではもうありません、それに私がこの島に来たのは
とある目的・・・お前たちが簒奪せしめし我らがロタリンギアの宝物を
取り戻しに来たに過ぎん。」
「宝物・・・簒奪・・・一体何の話をしてるんだ手前はよ?」
三葉がそう言いながら天字竜を構えているとオイスタッハは優一郎達に向けて
こう言った。
「下がりなさい子供たちよ、こやつは旧き世代の吸血鬼。幾数百人者の
無垢なる民達を手にかけてその生き血を啜りわが力に変えた悪徳なる存在、その様な存在を助ける理由が貴方方にあるのでしょうか?」
オイスタッハはそう言いながら片刃斧を構えていると優一郎が前に出て
こう言った。
「悪いがこの人は弦神島の人間で俺達はその人たちを守るためにいるんだ、ここではいそうですかって理由で・・・引き下がるわけには行けねえんだよおっさん!」
そう言って全員が武器を構えるのを見てオイスタッハは溜息付きながら
こう言った。
「宜しいでしょう、本来無実なる存在を手にかけることは忍びありませんが
我が大義の為に・・・無理やりでもその吸血鬼を屠らせてもらう!」
そう言った瞬間にオイスタッハから濃密な・・・殺気が放たれたのだ。
「「「「「!!!!!」」」」」
その殺気に優一郎達が一瞬で臨戦態勢に入るのを見てオイスタッハは
こう言った。
「ほう、感心ですねえ。教会側にいれば間違いなく上位ランクの
エクソシストになっていたのに残念です・・・
・・・・・貴方方相手にこの斧で叩き潰すことになるとは。」
そう言ってオイスタッハが優一郎達目がけて走り出すとその間に・・・何者かが割り込むと同時に土煙の中から槍がオイスタッハ目がけて襲いかかってきたのだ。
「む!」
それを感知したオイスタッハはすぐさまに片刃斧で弾いて二三歩退くと
土煙が晴れ始める中で声が聞こえた。
「これ以上の戦闘はご法度です、これ以上やるのでしたら・・・
・・・・・関西武偵校中等部姫柊雪菜が貴方を逮捕します!」
そう言って現れたのは槍を持って出てきた・・・雪菜であった。
「お前何でここにいるんだよ?!」
どうしてだと優一郎が言うと与一もこう言った。
「あれ?ああの子確かショッピングモールにいた子だ。」
何でいるのと思っているとオイスタッハは雪菜が持っている槍を見て・・・
目を丸くしてこう言った。
「その槍・・・
・・・・獅子王機関の秘奥兵器シュネーヴァルツァーですね!
『神格振動波駆動術式・DOE』を刻印された対神格級の兵器!!まさか貴方の様な子供・・・いや、貴公は剣巫ですね?そう言う事なら話は速い・・・ロタリンギアエクソシスト第9連隊隊長『ルードルフ・オイスタッハ』が
お相手致しましょう。」
「ロタリンギア第9連隊だと!?」
「那月先生知ってるんですかあいつ!?」
突如として大声でそう言う那月を見て知っているのかと優一郎がそう聞くと
那月はああと言ってこう答えた。
「奴個人は知らんが部隊なら知っている、白騎士事件以降に出来た
ロタリンギア王国は未だ出来立てだった際に亜人族の強襲により幾つもの村が
支配されていた中奪還作戦の際に教会から救援として送られた
エクソシスト達と共に作戦活動する中たった一人で80人者の獣人種を一人で
相手取ったリトアニアのエクソシストによって全滅させられた戦いで
こういう通り名が付いたのだ。」
たった一人で斧で立ち向かう正に英雄
そのひと振りは3人者獣人種を一瞬で薙ぎ払い
その佇まいは正に武人にして戦神
本部にいれば枢機卿直属だったのにそれを蹴って迄でも聖職者として尽くす正に聖人の鏡
「教会は奴の強さと従順なまでの忠誠心からこう呼ばれた・・・『戦斧教神』、戦場では斧を持ち、教会では人々に神の教えを教える。それが奴の2つ名だ。」
それを聞いて優一郎達はマジかよと思っていた、確かにその事件に関しては
教科書で聞いたことがあるがその中でも最も強さを誇る人間が何でここで、
然も何故吸血鬼を襲うのかと思っていると那月は更にこう続けた。
「そして第9連隊はその『戦斧教神』によって鍛えられた部隊、
厳しい特訓で選ばれた僅か14人の実働部隊と数千にも及ぶ補給・諜報部隊を
抱えた特別攻撃部隊。それがロタリンギア王国のエクソシスト第9連隊だ。」
それを聞いてそれを一人で何とか出来るのかと与一が聞くと那月は・・・いやと首を横に振ってこう答えた。
「無理だろうな、幾ら武偵校生徒で実戦経験があるとしてもあの超人級を
相手取るには奴には荷が重い。」
それを聞いたと同時に優一郎は・・・すぐ様に雪菜の元に向かって行った。
「おいマテ衛宮!お前ひとりで持ってえええいあの優秀なバカが!!」
那月はそう言いながら残った与一達を守ろうと結界を張り始めたのだ。
今度こそ・・・今度こそは・・・!!