「管理公社の地下ブロック?・・・そこに戦斧教神の目的の物があるって
言いたいの?」
『ああ、ロタリンギア王国の十字教会の牧師が態々魔族討伐何て言う目的だけで
弦神島に来るなんてあり得ねえだろう?だから奴の目的を確かにしてえんだ。
もしかしたら・・・何か理由があるかもしれねえんだ。』
古城がそう言うと浅葱は分かったと答えて持っているノートパソコンから
モグワイを呼ぶとモグワイが出てきたのだ。
『呼んだかいお嬢?』
「モグワイ、管理公社の最地下ブロックに関する情報データを閲覧して!」
『管理公社の地下ブロックとなると一般公開されてる奴をミリャア分かるだろう?アンカーブロックしかねえぜ?』
「ええ分かってるわよ、この島が出来た際に東西南北4基のギガフロートを
連結してあるメインケーブルを固定している土台だって事は・・・ちょっと待ってよその戦斧教神の目的がそれの破壊だって事!?」
「「「「「『!?』」」」」」
浅葱の言葉を聞いて優一郎達と電話の向こうにいる古城が目を鋭くしていた。
もしそれが目的だとするならばここは一瞬で4つに分裂して大惨事に
なりかねんぞと思っていると・・・三葉がこう呟いた。
「本当にそれだけなのか?」
「「「「「『?』」」」」」
それを聞いて全員が何言ってるんだと思っているが三葉は更にこう続けた。
「だってよ、其れだけが目的だったんなら速攻でここに来るはずだろ?
今は戦斧教神のせいで厳戒態勢が敷かれていて大勢の武装持ちが
見回っていたんだぜ??」
まああたし等もだなと言うと確かになと士方がこう続けた。
「俺達が動くことになっちまったのはあのおっさんが魔族を
殺しまくってたからな、そういう意味じゃあこの行動に意味なんて
無いはずだぜ?」
時間の無駄だしなと言うと浅葱はモグワイに向けてこう命令した。
「モグワイ!今すぐに管理公社の地下ブロックに関する情報データを
閲覧して!!工事記録・財務整理・設計データ、何でもいいから
全部閲覧して!?」
『全部?そんなもん殆ど開示されてる奴ばかりだぜ?』
「殆ど?・・・じゃあその殆どじゃない奴を見せて!」
浅葱がそう言うとモグワイはこう呟いた。
『全く、AI使いが荒いお嬢だぜ。』
ちょっと待ってなと言ってデータを見ていると・・・モグワイは浅葱に
向けてこう言った。
『お嬢、閲覧注意のってよりも・・・管理公社の一部の幹部勢と社長以外は
閲覧禁止のデータがあったけどこれじゃねえか?』
そう言って出たのは・・・とんでもない程の閲覧に必要なプログラムであった。
「ちょっと何よこれ!軍事機密のプロテクト並じゃない!!」
『本来ならば俺はこいつにちょっかい出来ないように造られているんだが・・・お嬢が見てえって言うなら仕方ねえ今のマスターはあんただから従うが・・・後悔すんじゃねえぞ。』
「それって・・・どういう意味よ?」
浅葱がそう聞くとモグワイはアンカーブロックに映し出された映像を
浅葱達に見せると全員が・・・目を見開いて女性陣は手で口を覆っていた。
「嘘でしょ・・何なのよこれ!」
浅葱がそう言うと三葉と雪菜がこう続けた。
「これが・・・あのおっさんの目的ってか・・?」
「これって・・・完全に。」
すると優一郎・士方、与一、古城がこう続けた。
「うん・・・優君これって。」
「間違いねえ・・・こいつは。」
「人間の・・・腕のミイラ。」
『供犠建材。』
「「「「「「!」」」」」
古城の言葉を聞いて全員が振り向くと雪菜がこう返した。
「待ってください!『供犠建材』は今は法律で禁じられてますよ!!」
『ああそうだ、だが40年前・・・弦神島が出来た時にはそんな法律は
無かった。』
「そうか・・・当時の技術じゃあギガフロート何て普通出来ないはずだった、
だからこそ魔術系統の技術も取り入れることにしたんだ。」
『ああそうだ優一郎、その為には要石が重要だが霊的な意味でここまでの場所を
造って維持するとなるとそれ相応の技術力がいるが海外からでも無理だ。
そこで選んだのが霊的力を集めやすく尚且つ生贄もせずに同様な事が出来るのが
『供犠建材』、つまりあれは・・・
・・・・ロタリンギア王国以前、バルト三国の時の恐らく・・・聖人の遺体を使ったんだろうな。』
それを聞いて優一郎達は顔を俯かせていた、ロタリンギア王国以前の
聖人の遺体を恐らく政治的なやり方で手に入れたんだろうが聖職者からすれば
簒奪され非道なやり方で魔族がいる場所に置かれているなど言語道断と
言わんのだろうなと思っていると優一郎は・・・こう言った。
「・・・止めよう。」
「優?」
「このまま行けばあのおっさんはアンカーブロックをぶっ壊してここを
崩壊させてでも遺体を奪うんだろうけどそんなことしたら・・・
大勢の人達が死ぬ、それだけは止めないといけねえ。」
だってと優一郎が一度は言葉を止めて・・・こう続けた。
「そうじゃねえとあのおっさんは罪を重ねてしまう、それは
その聖人の遺体だって望んでねえはずだ。」
そう言うと士方は仕方ねえと言ってこう続けた。
「ま、ここには妹がいるんだ。巻き込みたくねえ。」
「僕も姉さんがいるんだ!守りたいのは僕だって同じだよ!!」
そう言って与一は立ち上がると三葉と雪菜がこう続けた。
「あたしだってこの島には思い出がいっぱいあるんだ、それを消させるわけにはいかねえよ。」
「私は暁 古城の監視役ですがその前に武偵です。人を守るために
私は戦うつもりです。」
「ああもう仕方ないわね!私だって守ってやろうじゃないの!!この島には
友達いるし管理公社のセキュリティー任されてるんだからこうなったら
乗りかかった舟よ載ってやろうじゃない!?」
浅葱がそう言うとモグワイもこう続けた。
『ハハハ!それこそお嬢だぜ!?俺様も手を貸すぜ、俺がいなきゃあ
セキュリティーシステムを操作しきれねえからな。』
『分かった、俺達も直ぐにそっちに着くようにするからって・・・ちょっとマテ今俺に対して監視役って』
「じゃあそれは後で説明しますのでそれじゃあ!」
『ああちょっと』
古城が何か言いかけるも無常だ、其の儘切られると優一郎は全員に向けてこう言った。
「良し行くぞ!俺達であのおっさん止めて弦神島を守るぞ!!」
「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」」」」」
次回は戦闘です。