所変わって弦神島最地下層にある供犠建材安置所では・・・死屍累々の状況と
なっていた。
優一郎がやられたのを皮切りに全員がボロボロになったのだ。
チェイサーのそのあり得ない程硬い体に全員がどう攻撃しても
びくともしないがために対抗する術がなかったのだ。
そしてただ一人立ち向かった雪菜ですら・・・チェイサーに敗れた。
「がは・・・!」
『剣巫、もう諦めなさい。あなた一人で何とかなるのでしたら既に私はここの前で死んでいますよ?』
チェイサーがそう言うと雪菜は雪霞狼を構えてこう返した。
「いいえ・・・絶対に・・・諦め・・・ません!」
『何故です?貴方はここに何も執着する理由はないでしょう?』
「確かに・・・私はこの島に来て・・・何もないかもですけど・・・ですが
私は武偵として!そして何よりも・・・
・・・・・私は優一郎さんに救われました!その救ってくれた人が
守るのでしたら私も守る!!それだけです。」
それを聞くとチェイサーはこう返した。
『そうですか、ならばその覚悟に敬意を払い・・・貴方を葬りましょう。』
「おい逃げろ!」
「逃げるんだ中坊!!」
「逃げて!!」
士方、三葉、与一が雪菜に向けてそう言うが雪菜は雪霞狼を構えるとチェイサーはガトリング砲を雪菜目がけて構えて・・・放たれた。
「「「「!」」」」
それを見て士方達はもうだめだと思い目を瞑り雪菜もまもなく訪れるであろう
運命を受け入れるかのように目を瞑ると・・・背後から声が聞こえた。
「そうはいかねえ!」
そう言うと同時に雪菜の背後から眩い程の光が満ち溢れてきたのだ。
そしてガトリング砲のエネルギー弾が・・・まるで霧を払うかのように
消えていった。
『何ですと!』
そう言うと同時に光の中から炎の鳥・・・
・・・・まるで不死鳥みたいなのが現れるとチェイサー目がけて
襲いかかったのだ。
「一体・・・あれは?」
雪菜が不死鳥を見ていると背後から・・・雪菜の肩に触れると雪菜はその正体を見ようとして振り向いた先にいたのは・・・
・・・・・傷が治っている優一郎が立っていた。
「優一郎・・・さん?」
「よう、守ってくれてありがとな!」
そしてそれと同時刻、対魔導学園魔導武器管理室。
そこは魔導兵器等や魔法に関する物を管理する場所であり持ち出しは
現金なのだ、そんな中で・・・ある武器がまるで共鳴みたいに光っていた。
それは赤い剣であったが・・・只の剣ではない、それは・・・
・・・・・嘗てバルパーが教会所属だった際に開発した人工聖剣なのだ。
コカビエルでの戦闘後バルパーは聖剣を手放しており教会に脅しを加えてここで管理する事となったのだがその聖剣の内の1本
『トランスペアレンシー・フレイム』が光り輝いていたのだ。
「何が起きた?」
鐵が管理室からの報告を聞いて見て見ると聖剣が輝いているのを見て命令した。
「直ぐに聖剣を地下最深部ブロックに安置させろ、それと外部と連絡を取って
何かないか調べさせろ。バンシーを動員してでも原因を探れ。」
そう言うも・・・少し遅かった。
「聖剣の反応が理論的数値を越え始めています!」
「何!」
「聖剣が何かに反応している様子で・・・駄目だ防御できない!!」
研究員がそう言ったと同時に・・・『トランスペアレンシー・フレイム』は
管理室を突き破ってどこかにへと・・・向かってしまった。
だが鐵は落ち着いて指示を出した。
「あの聖剣が何処に向かっているのかをはっきりさせろ、位置が特定出来次第
俺が向かう。」
「了解!」
研究員は鐵の言葉を聞いて即座に聖剣が飛んで行く場所を追跡し始めた。
そして暫くして・・・研究員は鐵に向けてこう言った。
「分かりました!」
「場所は?」
どこだと聞くと研究員はこう答えた。
「場所は弦神島管理公社・・・地下最深部です!」
「何?そこは確か侵入者が向かっていたな??」
「はい、ロタリンギア王国の宣教師でオイスタッハ容疑者がいる場所です。」
「ふむ。」
それを聞いて鐵はどうするべきかと思ていた、今あそこは戦鬼隊が
担当となっており自分達が言った場合管轄的な問題が発生しかねんと思っていると鐵はこう続けた。
「俺はこれから学園長にこの事を伝えて戦鬼隊のトップと話し合って
介入できないかどうか聞いてみる、お前たちは其の儘観測を続けろ。」
「了解!」
それを聞いて研究員は画面の方に視線を向け直すと鐵はこう呟いた。
「弦神島最地下ブロック、あそこには何があるのか・・・
聞いて見なければいかんな。」
「優一郎さん・・・どうして・・・?」
あの怪我で言うと優一郎はこう返した。
「今はそれは良いとして・・・あいつを何とかするぞ。」
優一郎はそう言って阿修羅丸を構えるとチェイサーは優一郎に向けて
こう聞いた。
『あの傷からどうやって生き延びたか分かりませんが・・・奇跡は二度は
起きないという事を証明させましょう。』
チェイサーはそう言って片刃斧を構えると優一郎はチェイサーに向けて
笑ってこう言った。
「分かってねえなおっさん。」
『?』
「奇跡は起きるもんじゃねえ・・・起こそうとする人の強い意志が奇跡を
呼ぶんだ!」
そう言ったと同時に阿修羅丸を持っている刀とは別の方の手を前に出すと
天井から・・・何かが出てきたのだ。
それは・・・トランスペアレンシー・フレイムであった。
『それは?』
「こいつは・・・お前を倒すために!そしてお前を止めて欲しいって言う
人の想いが作り出した剣だ!」
そう言ったと同時に供儀建材が・・・光り輝き始めたのだ。
『な・・・何が起きて』
「そしてこれが!」
『!?』
「その奇跡を起こした結果だ!」
そう言って優一郎は阿修羅丸を収めて優一郎の持つ
トランスペアレンシー・フレイムがその光を吸収して・・・ある一つの本を
生み出した。
その本の題材は・・・これ。
『エターナルフェニックス』
次回は・・・変身です。