滅びの始まり
「そうですか・・・相手はアスタロト。」
「はい会長、其れとですがバアル家はグラシャラボラス家との戦いはバアル家が
圧勝してその後グラシャラボラス家は棄権して今後のレーティングゲームは
出場しないと宣言されております。」
椿姫の言葉にソーナは部屋の扉越しからそう言った。
アガレス家とのレーティングゲームにおける大敗が未だ尾を引いており部屋の中でレーティングゲームのルールブックを読みながらどうするべきだったのかと
思い悩んでいる中でこの試合であった。
「アガレス家の方はどうなのですか?」
ソーナがそう聞くと椿姫はこう答えた。
「元々グラシャラボラス家が戦う予定でしたが彼がリタイアしたがために
近々バアル家とのレーティングゲームを予定されています。」
「・・・そうですか・・・他の皆さんは?」
どうですかと聞くと椿姫はこう答えた。
「今のところは・・・平気なところはありますが匙はその・・・
昨日オーバーワークで倒れましたので今日は部屋の中で一日安静させております、
それとですが私の検査も終わって陰性でした、吸血鬼化はなっておりません。」
「・・・そうですか・・・良かった、ならば次の試合は・・・勝たないと
いけませんね。」
「はい、貴方と私達の夢の為に。」
椿姫がソーナに向けてそう答えると椿姫は去って行った。
これが・・・正に分かりあえないという形であった。
そして匙の部屋の中では・・・。
「体が馴染み始めていく・・・この力ならあいつらを・・・会長をバカにした
上層部も・・・アガレス家のあいつらも・・・!」
匙はそう呟きながら自身の胸元を見ていた、そこにあったのは・・・黒い球体が埋め込まれていたのだ。
そして数日後、アスタロト家の試合の際に彼らが転移した場所は・・・
神殿であった。
見た感じギリシャ神殿みたいな様式であった中でさてとと言っていると・・・ソーナは眼鏡を押し上げてこう呟いた。
「・・・変ですね。」
「はい会長、私もそう思います。」
椿姫もソーナの言葉にそう答えて薙刀を構えると辺り一帯で・・・魔法陣が
幾つも現れたのだ。
それも数十もの魔法陣が出るのを見るとソーナは大声で眷属たちにも向けて
こう言った。
「皆さん気を付けてください!この魔法陣はアスタロト家の物では
ありません!!」
ソーナがそう言うと辺り一帯の魔法陣から椿姫はこう呟いた。
「この魔法陣・・・全て・・・先の大戦で旧魔王派に組した者達ばかりです!」
『!?』
それを聞いて・・・匙を除いたほとんど全員が身構えていると千人単位物の
悪魔達が現れると悪魔の一人がこう言った。
「忌々しき偽りの魔王の血縁者、ソーナ・シトリー。貴様らはここで
消えてもらう。」
そう言うと同時に匙が前に出てきたのだ。
「匙!」
「会長!貴方は下がっててください!!ここは俺が」
「駄目です!この戦力相手に私達が出来ることは限られて」
「大丈夫ですよ、俺だってあれから・・・強く成ってるものでね!」
そう言って神器を展開するとそれを・・・ソーナに向けて放ったのだ。
『!?』
椿姫達はそれを見て驚いていると匙はソーナを縛り付けると悪魔の羽を出して
空高く舞い上がると椿姫が匙に向けてこう言った。
「匙!会長をどうするつもりなんですか!!」
すると匙は椿姫に向けて・・・暗い笑みを浮かべてこう言った。
「俺は会長と歩みたいんです、会長の夢を叶えるためにはあの枢機院の連中を
皆殺しにしてそして・・・アガレス家の連中を皆殺しにして全てを
手に入れるんですよ!!」
「其の為に旧悪魔勢の方々に付いたとしても会長の夢・・・民達も
レーティングゲームに通えるようにするための学校を作るための夢が旧悪魔達がやってくれると思っているのですか!?」
「少なくとも・・・あのクソッタレな枢機院よりはまだマシです!」
匙がそう言うと匙の背後に新たな魔法陣が現れたのだ。
「その通りだよ、僕たちの夢の為には必要な事だからねえ。」
そう言って現れたのは・・・ティオドラであったのだ。
「ティオドラ・アスタロト・・・貴方がカオスブリケードと!」
「そうだよお、けど彼らは話せば分かってくれてね。もし協力してくれるのなら彼女が造る学校の援助をするって言う約束をしてくれたからね。」
「では貴方の目的は一体・・・?」
椿姫がそう聞くとああそれねとティオドラがこう答えた。
「僕の夢?ああ簡単だよ、僕の好きにさせてくれるって言う約束でね。」
そう言っていると縛られているソーナはティオドラに向けてこう言った。
「卑劣ですね、ゲームを汚して迄・・・貴方もです匙!私達の夢は
レーティングゲームで勝ち取ってこそ意味があるのです!!それをこの様な!?」
そう言っていると匙はソーナに向けてこう言った。
「会長・・・もう俺は戻れないんです、それに夢を叶えるためには・・・
手段何て選んじゃっていたら得る物なんて何もないんです!?」
「?!」
それを聞いてシークヴァイラの言葉を思い出した。
『夢は夢の儘見た方が幸せ、ですがそれを叶えさせようとするのならば
手段を選んで正々堂々など・・・愚の骨頂ですね。』
「夢を見るために正々堂々としてこそ意味があるはずなのに・・・何で!」
どうしてと涙を流し始めるとティオドラは匙に向けてこう言った。
「それじゃあ行こうか、僕たちの夢を叶えるがために。」
「じゃあな・・・皆。」
匙がそう言うと同時に何処かへと・・・転移していったのだ。
次回は戦闘です。