奏達が神殿の内部に入るとオロチは椿姫達に通信機を渡されると音声が流れた。
『皆無事!?』
「セラフォルー様!」
『ねえさ!ソーちゃんは!!ソーちゃんは今そこにいるの!?』
セラフォルーが大声でそう聞くと椿姫は言いにくそうであったが・・・
こう答えた。
「それが・・・セラフォルー様、ソーナ様は・・・。」
『今いるの!いないの!!どっち!?』
セラフォルーは責め立てるかのようにそう聞くと・・・オロチが
椿姫に変わってこう答えた。
「ああ、お前さんの妹だが今ここにはいねええぞ?」
『誰よお前!』
「俺は草薙 オロチ、北欧神話からの使いでこの試合を見に来た奴だ。」
『北欧神話からの・・・そっちは外交部門の私が資料で見たけどそれで・・・
貴方にはこの事には関係。』
「俺はこの戦いで助っ人で来てんだよ、それとだが手前の妹は既にいねえよ。」
分かるだろとオロチがそう言うとセラフォルーは通信機の向こうでぎりりと歯軋り鳴らしていると・・・今度はサーゼクスが変わった。
『君達が今無事だというのは分かった、済まないがオロチ氏と言ってたね?
君がそこにいてくれるおかげでそっちの・・・彼女たちの身の安全は
保障されているという事で良いんだね?』
「まあな、それとだが俺の弟子とロスヴァイセもいるからまあ戦力的には
何とかなっている。それで?・・・この一連の事件の首謀者共は
分かってんのか?」
オロチは最後らへんだが少しどすの効いた声を放つがサーゼクスは
柳に暖簾の如くの声色でこう続けた。
『ああ、そっちの方は確認が取れそうだ。首謀者は旧ベルゼブブと
旧アスモデウスの子孫と言う事が判明した、旧魔王派の彼らが我々現政府への憎悪は大きいしね。恐らく彼らは僕たちが今やっているレーティングゲームを
台無しにさせることで僕たちの面子をあらゆる勢力がいる前でね。』
それを聞いて椿姫達は成程なと思っていた、各勢力がいる前で面子を潰す事で
現政権の地位を陥れるだけではなくここでサーゼクス達が倒される事となれば
今後の同盟に罅が入る=カオスブリケードにとっては有難い話となる。
『そこで彼らが目に付けたのは前哨戦として現魔王の関係者の抹殺、
グラシャラボラス家が良い例だね。そしてこの戦いに備えて各勢力で
迎え撃つという話となった、済まない君たちを巻き込ませてしまって。』
「それは・・・セラフォルー様は賛同していたのでしょうか?」
椿姫がそう聞くとサーゼクスはこう答えた。
『いや、セラフォルーは反対だったよ。自分の妹をそんな危険に
巻き込ませたくないって言う一点張りだったんだけど・・・仕方なく極秘裏に
進めたから今すぐにでも・・・それでこそソーナ嬢を取り戻すがために
今すぐにでも転送するところで旧魔王派が来たものだから今ぼこぼこにしている
最中だよ。もしかしたら次は僕だろうけどまあそっちは覚悟の上だしね。
それでだけど君たちはこれからどうする?』
「これから・・・ですか?」
椿姫がそう聞くとサーゼクスはこう答えた。
『君達には2つの道がある、一つはそこの神殿の近くには予め造った
シェルターがあってね。そんじゃそこらの攻撃じゃあびくともしないから
全てが終わるまではそこにいて欲しい、そしてもう一つは茨の道であろうが・・・君たちがソーナ嬢を助ける。この2つとなっているが僕は君達には最初を
選んでもらいたいんだ、今そこのフィールドにはリタイヤ転送が出来ない。』
「どういう意味ですか!」
椿姫がそう聞くとサーゼクスはこう答えた。
『現在そこを中心にカオスブリケードのロンギヌス保有者がロンギヌス
〈絶霧(ディメンション・ロスト)〉結界や空間に関するセイクリッド・ギアの
中でもトップランクの代物でね。悪魔関連の魔法術式を阻害させているから
僕たちは入れないが今北欧神話の魔法で彼等が来たのが僥倖だね、
一先ず彼らに任せて』
「申し訳ありませんが私達は2つ目の選択肢でティオドラを討ちます。」
『・・・本気なのかい?他の眷属たちはどう思っているのかも』
聞きたいと言うが全員がこくりと頷くと椿姫は了承しましたと答えて
サーゼクスは・・・ため息混じりにこう答えた。
『分かった、だが一つだけ約束してくれ・・・必ず戻るように。』
以上と言うと今度はセラフォルーが出てこう言った。
『ソーちゃんをお願い!私もこいつら倒したら直ぐにそっちに行くから!!』
セラフォルーがそう言って通信が切れると椿姫はオロチの方に目を向けると
こう言った。
「私達は力不足です、貴方方の力を使いソーナ様を救出したいのです。
本当ならば私達の力だけでやるつもりなのですが実力のない私達が
ティオドラを・・・恐らくはカオスブリケードの面々もいるともなると
我々は間違いなく敗北となるでしょう、お願いです・・・力を貸してください!」
椿姫がそう言ってオロチに向けて頭を下げるとオロチはああもうと言って
こう続けた。
「分かったよ、だが手前らが足手まといって分かった時点で手前らを
置いていく。それで良いか?」
オロチがそう聞くと全員が頷いて良しと言うとオロチは神殿に目を向けて
こう言った。
「そんじゃあ・・・行くとするか。」
次回は戦闘。