「な・・・何です・・・あれは・・・?」
ソーナは変わり果てた匙を見て椿に向けてそう聞くと椿はあれはと何やら
言いにくそうであるが奏がこう言った。
「あいつはあんたの眷属だ、さっき見てたろ?」
「!」
「ちょ!アンタ何前に出てしゃしゃり出て!!」
巡が奏に向けてそう言うが椿はいいえと言って巡に向けてこう続けた。
「何れはばれると思います、それに・・・我々では濁してしまいますが彼女の様に部外者の方々でしたら・・・色々と辛い時間を増やさずに済むかと。」
椿は苦々しくだがそう言っているのを聞いて由良は辛い顔つきをしている中
オロチはこいつはまあと呟いてこう続けた。
「完全に飲まれちまってるなあおい、然しまあこの感じ・・・竜にしちゃあ歪だなおい。」
カイチョオーーーーーーーーー!!
匙だった化け物が大声でそう言うと背中の触手が蠢くと同時にそれら全てが
オロチに向けて襲いかかった。
「師匠!」
奏はそれを見て加勢しようとすると・・・オロチは奏に向けてこう言った。
「大丈夫だ奏、俺がこんな程度で・・・くたばる訳ねえだろ。」
そう言うと同時に全ての触手が・・・切り裂かれたのだ。
ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
匙だった化け物は奇声を上げてオロチに向けて巨大な手を上げて
振り上げようとすると・・・ロスヴァイセが魔法で攻撃した。
ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
「そうはさせません!」
ロスヴァイセがそう言って魔法を連射すると魔法陣の中に僅かだが
赤いエネルギーがばちばちと火花を散らすと同時に・・・赤いエネルギーは
放たれた魔法の弾丸と共に匙だった化け物に襲いかかると・・・着弾と同時に違う奇声を上げた。
ぎゃああああああああああああああああああ!
まるで内側から激痛に襲いかかってくるようなそれに匙だった化け物は
苦しむかのような光景にソーナはこう言った。
「もうやめて!これ以上匙を苦しませないで下さい!!」
「会長・・・ですがどうやって匙を!」
「それは・・・ですが匙を放っては」
ソーナがそう言うがロスヴァイセがこう返した。
「彼はカオスブリケードに加担しました、今ここで
彼を擁護しようとするなら・・・各勢力が悪魔に対して一体どのような
言掛りをするかどうかを考えればここで彼を人身御供にした方が冥界に於いての
傷が小さく済むと思います。」
「そんな・・・冥界の為に・・・私は眷属を見捨てろと言うのですか!」
「頂点にいる以上は貴方は責任を取らないといけません。」
ロスヴァイセの言葉は重みを感じそれについて考えていた、
冥界全体における問題において匙一人とティオドラとアスタロト家全体の責任で
冥界の責任が少なくなるかここで匙を助けてシトリー家・・・ひいては魔王である姉の責任問題に発展しかねないそしてそれは魔王全体に飛び火しかねなく最悪は
現在の魔王が総入れ替えになってその次の魔王派がこの同盟に
反対する人間であったら・・・最早取り返しがつかなくなると考えるがですがと
眷属を思いやりたいという意識が集中してしまい板挟みする中でオロチは
匙だった化け物に向けてこう言った。
「手前は過ちを犯した、王様の願いを叶えるためにと言いながら自分の弱さを
相手が卑怯と言ったり自分にはない物を相手が持ってたらそれすらも
卑怯者と言ってそんで最後にやあ力に縋ってこんな化け物に
成り果てちまうとは・・・悪いが草薙諸刃流として異形は倒さなきゃいけねえ・・シトリー家の娘さん、悪いがこいつは仕留めてもらうぜ。」
それを聞いてそんなとソーナは止めようとするが椿はソーナを止めると
こう言った。
「部外者に対してこういうのは忍びありませんが・・・匙を・・・
楽にしてください。」
椿の言葉を聞いてソーナはそんなと目を大きく見開いているとオロチは
それじゃあと言ってこう続けた。
「悪いな、願いで手前を・・・殺す。」
そう言うと同時に匙だった化け物は雄たけびを上げながら大口を開けると同時に黑いエネルギーが見えると・・・放たれた。
『!?』
それを見てオロチを除いた全員が驚いていると・・・オロチはそれに対して
黑いエネルギーを・・・斬捨てたのだ。
『!』
それを見て奏を除いた全員が驚いているとオロチは匙だった化け物に向けて
こう言った。
「そんじゃあ次は・・・こっちの番だな。」
そう言うとオロチは・・・こう言った。
「草薙諸刃流・・・『八岐大蛇』。」
そう言うと同時に匙だった化け物は・・・ズバババンと言って
斬捨てられたのだ。
そしてその儘・・・匙だった化け物は倒れると体がずずずと
崩れ始めてきたのだ。
「匙!」
ソーナはそう言って何とかして拘束具を解こうとすると・・・上空から声が
聞こえた。
「やはり転生悪魔では役にも立たんか。」
『!』
全員がその声を聴いて驚いていると現れたのは・・・一人の男性であった。
見慣れない軽鎧
マント
そして何よりも・・・紅い髪とその体が冷えあがるようなオーラに椿達は
唾を飲んでいるとオロチはこう聞いた。
「お前・・・何もんだ?」
オロチがそう聞くと男はこう答えた。
「ふん、人間風情に名乗る名など無いがどうせ死ぬ人間であるから
名乗っておこう・・・私は『シャルバ・ベルゼブブ』。真の魔王ベルゼブブの
血を引く正当な後継者だ。」
次回は・・・どうしよう。