9月の半ば、6時25分。
古城が朝起きると凪沙が誰かと話をしているのが聞こえた。
「こんな朝早くから誰と話してるんだ凪沙の奴?」
『確かにな、然もこの声は女のようだな。』
「お袋か?仕事が一段落出来たのか?」
『いや、この声の感じは深森と違う。声からして場所は・・・凪沙の部屋だな。』
「じゃあ一体誰なんだ?」
古城がアルビオンに向けてそう聞くと取りあえず外から出れば分かるんじゃないかと
アルビオンがそう聞くとそうだなと古城はそう答えて外に出て見ると・・・凪沙特製の
ベーグルサンドとイタリアンサラダが机の上に置かれていたので凪沙は何処かなと思って
部屋に辿り着くとアルビオンがこう言った。
『古城、誰かがいるかもしれんし女の子の部屋だ。それに妹だから
ノックぐらいはしとけ。』
親しき中にも礼儀ありと言うだろと言うとそうだなと言って古城は
扉をノックすると・・声が聞こえた。
聞き覚えのない・・・女の子の声が。
『はあい、凪沙さんですか?』
「・・・あんた誰だ?」
古城が少しどすの効いた声でそう聞くと部屋の向こうから・・・声が聞こえた。
『その声・・・若しや暁古城!』
「俺の事知っていて・・・ああ、優が言ってた監視役の確か・・・
姫柊雪菜だったなお前?」
『優さんの事知っているのですか!』
「ああ、部屋近いからな。それにしてもだ、俺はこの弦神島で何かしようとか
する気ねえし。」
『・・・優さんからは聞いていますが私は監視役として見極めます、貴方の今後次第では獅子王機関に報告しなければいけませんので。』
「分かった、だが俺だってな・・・只じゃあやられねえぜ。」
古城がそう言って自宅にあるであろう魄刀を見ているとあれと凪沙が古城の前に
現れてこう聞いた。
「あれ古城君?どうしたのこんな所で?」
「おおおはよう凪沙、いや誰か来てるんかなと思ってな?」
「うんそれがね、今度球技大会があるじゃない?」
「あああったな、優一郎達も出るけど・・・其れと何が関係あるのか?」
古城がそう聞くとそれがねと凪沙はこう続けた。
「その球技大会でね、一部と言うか・・・古城君たち除いた男性陣全員が土下座して迄雪菜ちゃんにチアリーダーになってほしいって言って来てね・・・それで。」
「ああな・・・面倒だよなあ。」
『はい・・・まああそこ迄お願いされますと。』
「断りづらいってか・・・あほくさいな。」
『ああそうだな、俺もそれには同意するよ。』
アルビオンがそう言って古城達と同じ目線で世界を見ていた。
そして・・・対魔導学園では。
「失礼します、学園長。第35試験小隊隊員ルクス・アーカディア、
只今出向いたしました。」
「やあルクス君、よく来てくれたね?」
鳳がそう言うとルクスは何やら警戒している様な感じで見ていた、すると鳳は鐵の方に目を向けると鐵がある資料を見せてこう言った。
そこに映っていたのは・・・2人の人間の写真であった。
「これは一体誰ですか?」
ルクスがそう聞くと鳳がこう答えた。
「それはこの間の冥界のレーティングゲームで失踪・・・いや、逃亡した悪魔だよ。」
1人は転生悪魔だけどねと言うと鐵がこう続けた。
「こいつらが如何やら『アルケミスト社』で見つけたという報告が入ったのだ。」
「・・・・・」
「ルクス君、君も知ってるだろう?『アルケミスト』社については。」
鳳がそう言うとルクスはこう答えた。
「『アルケミスト』社は武器開発会社です、それと彼らがなんの関係何でしょうか?」
ルクスがそう聞くと鳳はこう答えた。
「以前レーティングゲームでだけど彼らはカオスブリケードと
関連があるらしくてね。」
「カオスブリケード・・・又ですか。」
ルクスはカオスブリケードについての事を思い出していた、何せ弦神島条約にての
襲撃の記憶が未だ新しいのだ。
「そうなんだよねえ、それにしても『アルケミスト社』が
何かしでかすんじゃないかって色々勘繰ってしまうから・・・君はあそこにいたから
分かるよね?」
鳳はルクスに向けて目を向けているとルクスはこう答えた。
「・・・すみませんが僕の知っている『アルケミスト』社はあの時・・・
5年以上前です、今何しているのか分かりません。」
「・・・そうか、ならこの話は終わりだけどそう言えば君は知っているかい?
この間旧倉庫街の件なんだけどこの状況と・・・何か関係があると思うかい?」
「それって確か・・・獣人族が一斉検挙された時ですよね。」
「ああ、それにだけどディミトリエ・ヴァトラーがこの状況下で
何かを持ってきている・・・僕は何か起こるんじゃないかと思ってるから・・・
気を付けるようにね。」
「お気遣い感謝します、では。」
ルクスはそう言って部屋を出て行くのを見た鳳と鐵は互いにこう言った。
「さてと、僕たちは準備出来ることをしないとね。」
「はい、バンシー達の情報を基に戦闘部隊を配備させます。万が一に備えて
アイランドガードや戦鬼隊にも応援を寄こさせるようにお願いいたします。」
「分かった分かった、責任は僕達上層部に任せてよ。」
それを聞くと鐵はではと言って立ち去ると鳳はこう呟いた。
「この状況・・・まさか一連とかにはならないよね?」
そう言いながら鳳は電話の準備を始めた。
そして次回は・・・。