「そんな・・・バカな・・・!」
ベアトリスはその光景を見て・・・そう言うしかなかった。
何せ自分が無断で持ってきたエンジェルアーミーが・・・ラ・フォリアによって
全滅してしまったからだ。
ラ・フォリアが最後のエンジェルアーミーを落とすとベアトリスに向けてこう言った。
「これで米軍の野心は終わりです。」
そう言うと畜生と思いながら・・・両手を上げるとこう続けた。
「あたしは本国じゃあテロリスト扱いだカンナ、人質にしたとしても無駄だぜ?」
そう言うとじゃあと古城がベアトリスに向けてこう言った。
「俺らが逮捕する、手前は弦神島の法律で処罰させる。」
「へ・・・吸血鬼としてかよ・・・しゃあねえな。」
そう言ってベアトリスは逮捕された。
そして小型艇を古城達が囲んでいると中から賢生が姿を見せるとしか士方が
夏音と共に出てくるとこう聞いた。
「よう、アンタが賢生か?」
「ああそうだ・・・その様子だとネモから解放されたのだな。」
「・・・あんたに聞きてえ・・・何で自分の・・・養女って言ってもそいつは!」
「其の子は私の姉の娘だ・・・と言えば納得がいくか?」
『!?』
それを聞いて驚く中矢張りとラ・フォリアが何やら顔を俯かせていると賢生は
こう続けた。
「私の姉は未だロタリンギア王国になる前・・・バルト三国において
重要なポジションだったラ・フォリア様の祖父方が見初めて体を交わらせて生まれたのが夏音だった・・・だが上の連中は政府に於いて重要なポジションであったがために
黙殺されて・・・産後が悪く姉が死んだ後暫くは教会で面倒見させて会社にて
実績を上げて中枢に入れたら迎えに行こうとしたんだが・・・その時に教会が燃えて
急いで迎えに行った。・・・私はロタリンギア王国が憎い・・・!」
「・・・・」
士方はそれを聞いている中で賢生はこう続けた。
「例え姉が恨んでいなくても・・・私は奴らが許せない!お前の国を!!私の姉が
死ぬ原因を知っていながらも放置したお前達ロタリンギア王国の王族だけは
許せなかった?!そして何よりも・・・私は力を持ってなかった私が許せなかった・・・だからこそ私は復讐の力を持つネモを夏音に取り込ませることで果たそうとした!
ラ・フォリア王女!!貴方の首をロタリンギア王国に送ればその復讐が叶うと思った・・まあ結局は・・・果たせなかったがな・・・。」
そう言って夏音に顔を向けると・・・こう呟いた。
「済まないとは言わない・・・私は・・・結局は自分の手を汚すこともなく娘に・・・姪に全てを背負わすと言う外道だったんだからな。」
賢生がそう呟くと・・・夏音が目を覚ましてこう呟いた。
「お・・・父さん?」
『!』
それを聞いて目を覚ました夏音が賢生の顔に手を添えて・・・こう呟いた。
「泣かないで・・・お父さん・・・。」
「お前は・・・まだ私を・・・全くお前は・・・
優しい姉さんと変わらないな・・・。」
そう言って賢生は泣きながら・・・こう呟いた。
「済まない夏音・・・すまない・・・すまない・・・!」
その時朝陽が島に降り注いで・・・戦いが終わった。
あの後古城達の報告によって迎えに来た部隊によってこの一連の騒動は
終止符を打った。
叶瀬 夏音は未成年で尚且つ被害者であることから士方の家で監視のもと暮らすことで戦鬼隊の裏工作によって明らかになった。
叶瀬 賢生は夏音の改造及び実験における器物破損、建物崩壊、負傷者を大量に
出したことから実刑判決。
ベアトリス、キリシマは米軍とメイガスクラフトが行っていた違法な人体実験をも
厭わない行為から米軍とメイガスクラフトに立ち入り調査を申し渡すも米軍は
ベアトリスと言う存在はいまから9か月前に実験中に死亡したことを報告し
その人間は違う人間だと報告が入った。キリシマ及びメイガスクラフトは
今回の実験の責任を取り賢生のいた技術部及び兵器開発部は凍結され会社は
規模縮小となった。
ラ・フォリアは本当は夏音を王族として迎えに来たのだが当人の希望により一度本国に戻った。
この事件はここで終わると・・・誰もがそう思っていた。
「叶瀬 賢生、面会だ。」
弦神島にある人間用刑務所にて賢生は監獄に入っている中で面会だと言って
誰だと思っていると・・・その面会する人間を見て驚いていた。
その人間が・・・こいつだ。
「お前は・・・鳳 双月。」
「やあ叶瀬 賢生、僕は魔導学園の理事長だよ。」
「・・・何の用だ?私はこの刑務所に懲役22年の実刑判決だが・・・何の用だ?」
「ハハハハハ、良い目をしているね君は♪・・・僕と取引しないかな?」
「取引・・・一体何だ?」
賢生がそう聞くと鳳はにこりと子供の様にこう答えた。
「君の疑似天使を使ってある少女を救ってほしい。」
これにてストライク・ザ・ブラッドの第3巻が終わります。