弦神島における非日常的な日々   作:caose

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 それぞれでの準備です。


波朧院フェスタに向けてのそれぞれ

「これが私の全て・・・私が戦う理由だ。」

 ゼノヴィアの過去を聞いてルクスは・・・何も言えなかった、嘗て自分は兄を

目の前で失いそして妹を・・・救えなかった・・・だがゼノヴィアの過去は・・・

それすらもまるで優しく聞こえる様な・・・惨劇であった。

 父と母をその手にかけそして魔女に操られた彼女は自分が命を懸けて守ろうとした

妹すらもその手にかけて最後には魔女の力によって無理やり笑わされ・・・心が砕け散ってしまったのかもしれない。

 するとゼノヴィアはルクスに向けてこう続けた。

 「その後私の家にエクソシストがやって来た、あの魔女の討伐の為に派遣されたようだが奴らが魔女を討伐してそして・・・私は再び教会の孤児院に引き取られたのだ。」

 そう言うとそしてと言ってこう締めくくった。

 「その後私はエクソシストになる事を目指したのだ、無論孤児院にいたシスターは

反対していたが私がデュランダルの適合者だと分かり当時のデュランダルの所有者

直々に稽古をつけてもらい私は13歳になった際にエクソシストに任命した・・・私は悪魔も魔女も・・・魔に関連する全てが嫌いだ・・・奴らがいる限り私と同じような人々が

増えていく・・・だからこそ私は一人で動いて一人で戦うと決めたのだ、

そして何よりも・・・私と言う存在を・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・この世から抹消させるためにな。」

 「え?」

 ゼノヴィアの最後の言葉が小さかったことだが何やら不穏めいた言動が聞こえて

ルクスはちょっと待ってと言おうとするとゼノヴィアは教会から出る前にこう言った。

 「私はこの戦い方を貫き続ける、例え何があってもだ。」

 ゼノヴィアはそう言って教会から出て行くとルクスは頭を抱えていた、

何という過去だと思いながらこれからどうしようと考えていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方、古城達はと言うと・・・波朧院フェスタに向けて色々と準備をしていた。

 何せこのフェスタに向けて多くの人々が弦神島に向かうものだから巡回する順番とかを考えたりしてその日その日の安全対策をするのだからだ。

 そんな中で浅葱は人工島管理公社の保安部にて何時もの仕事をしていると・・・

何処からか通信を割り込んでくると聞こえるのは・・・電子的に合成された野太い男性の声であった。

 『おおお!誰かと思えばモグワイ殿のご主人ではござらぬか!』

 「うわ出たわよ暑苦しい奴が。」

 浅葱は嫌そうな顔でそう呟くと野太い合成音声の男性が浅葱に向けてこう言った。

 『はっはっは!!〈女帝〉を借り出すとは人工島管理公社も追い詰められているようでござるないやこれは愉快愉快。』

 「そうなるとあんたも呼ぼ出されてるって事なの?〈戦車乗り〉?」

 『然り!此度に起きているネットワーク騒動に加えて魔女の反応があったと言う報告が入りましてな!!人工島内のネットワークに何らかの障害が起きているのは

間違いあるまいな。』

 「被害は甚大、丁度本土に任務で赴いていた対魔導学園生徒会長部隊が壊滅し

そして・・・『星白 流』生徒会長と当初新人研修という事で共にいた一年が

命からがらに避難成功して本土に戻ったけど・・・その子の居場所は分からなかったけど弦神島の金成公園にて対魔導学園が使用する対魔リボルバーキャノン砲があるのを

確認、付着していた血液からその一年生だと断定したわ。」

 『祭りに乗じて魔女又は魔法使いが恐らくは魔力を極力迄隠蔽することが出来る

隠蔽術式を使用しているのであろうな、こんなことが明らかになれば間違いなく

弦神島は荒れる可能性が大でしょうな。最悪経済損失は百億二百億では済むまい。』

 「本土からは応援が呼べないかどうか確認中だけど今からじゃあ間に合わないわ。」

 『となれば我々が何とかせねばいかんな、だがここで貴殿と出会えたのは正に行幸、

正直言えば拙者一人の手では余りかねん。既に拙者の伝手を使い空から拙者が建造した

戦術機型重火力無人機『Aー12』を送っておる、今晩中には届くと思われるから其方は弦神島用のIFFと気温・湿度を送ってほしいのだ。』

 「OK、あんたがそれを送り届けてくれた時には全部終わってるどころか戦鬼隊にも

伝えとくからモグワイ準備して!」

 『分かったよ嬢ちゃん、全くAI使いがあらくて・・・AI冥利尽きるってな!』

 モグワイはそう言って準備を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 波朧院フェスタに向けてうさぎは出し物に必要な物資を買いに行っていたが

注文と受付・搬送等で殆ど一日を費やしてしまいうさぎはへとへとであったが・・・

一人であることを思い出してそう言えばと思っていた。

 「そう言えば一人になったのは・・・中等部以来でしたわね。」

 そう言ってあの時の事を思い出していた、当時は元の性格に加えてコンプレックスに

西園寺家での自分の立場が枷となって一人の時間が多かったが高等部に入り

タケル達と出会ってからは何時も皆と一緒で楽しかったと思いながらもまたあの時に

戻るんだなと思って絶望に沈みゆく中で・・・自分の真ん前から声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「やあうさぎ・・・久しぶりだね。」

 そう言って現れたのは・・・男性にしては繊細なブロンドの前髪

 整った顔立ち

 翡翠の様に澄んだ瞳と優しさに満ちた笑顔を見て・・・うさぎはあああと

恐怖していった。

 そう・・・うさぎは知っているのだ、この男を・・・自分にとって負の記憶である

この男の事を・・・。

 そう・・・この男の名前をこう呼んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「れ・・・れい・・・ま・・・様。」




 次回はうさぎからです。
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