天明路 礼真
職務倫理委員会の現会長『天明路 良道』の一人息子でこの弦神島の理事会の
一人である。
本人は厳格で有名であり実力も確かである、そしてその息子はここ最近
23小隊に転入してきた新人でもあり本人は補給部隊として配属されている。
そんな中で『礼真』はうさぎに対して端から見れば優しそうな表情であるが
うさぎからすれば・・・恐怖の対象でしかなかったのだ。
だが『礼真』はうさぎに向けてこう続けた。
「いや懐かしいねえ、それに様付けはやめてくれないかな?昔みたいに
呼び捨てしてくれて構わないし俺はあの街から離れてたし会うのは数年ぶりじゃないか?
少し背が伸びてるんじゃないか?」
そう言いながら『礼真』は頭を撫でているが・・・その瞬間のうさぎの背筋が・・・
強張ったのだ。
まるで捕食者から狙われた小動物みたいに震えていると『礼真』はうさぎに向けて
こう続けた。
「おいおい怯えているのかい?」
「い・・・いえ・・・そんな事は。」
「ああ、もしかして子供のころのあれかい?」
「は・・・はい。」
「あの頃は俺もガキだったし家で色々あってな・・・お前に酷い事を言ったことも
あるだろうな。けど俺だってもう大人だし補給部隊に配属されてからは充実しているし
俺はもう大切な物を傷付けるような事はもう言わないよ。」
そう言うと今度はうさぎの顎に手を添えてこう言った。
「学園生活はどうだい?この学園は大変だろう、俺はお前が対魔導学園に入学したって
聞いた時はびっくりだったぜ?傷物にされるんじゃないかってさ。」
「ひ・・・・ひいい・・・・。」
「でも安心しろようさぎ、こんな危ない所に来る必要はもうなくなるんだ。
もう頑張らなくて良いんだようさぎ。」
「う・・・あ。」
うさぎの震えが頂点に達してしまい膝が折れてしまい其の儘崩れ落ちそうになると更に『礼真』はうさぎに向けてこう続けた。
「実は俺今日から西園寺家にも厄介になる事になってな、お母さまが是非うちにって
いたく感激されていたぞ?良かったなお母さまに悦んでもらえて。」
「----!」
それを聞いてうさぎの目つきが細くそして・・・恐怖のどん底の様になっていくと
『礼真』はうさぎに向けてこう言った。
「これからは俺とずっと一緒だぞ。」
「!!!!!」
それを聞いて等々うさぎの表情が絶望一色の表情となると・・・廊下の向こうから声が聞こえた。
「あれあれ~?何してんのかな君達??」
そう言って出てきたのは・・・小柄な少女であった、うさぎと同じくらいの背丈で
小柄な赤茶色の頭髪を首元まで伸ばした少女が現れたのだ。
「・・・どなたでしょうか貴方は?」
『礼真』が少女に向けてそう聞くと少女はこう答えた。
「あたしはこの学園の生徒会長の『星白 流』だよ、今日は色々と部下の遺品の整理が終わったから帰って来たんだけどさあ・・・何してるんだい君?その子・・・
怖がってるよ?」
『流』が『礼真』に向けてうさぎの目を見てそう言うと『礼真』はああと言って
こう続けた。
「俺とうさぎは親戚・・・と言うよりも兄妹」
「そんな事聞いてないんだよねえ私・・・その子が間違いなく嫌がってるんだから空気読めって言ってるんだよ?」
そう言った瞬間に『流』の周りの空気が一瞬で・・・重くなるのを感じて
『礼真』はそれを感じてびくりと肩を震わしてこう言った。
「じゃ・・・じゃあ俺はこれで失礼するよ、じゃあなうさぎ!」
『礼真』はそう言ってうさぎから・・・いや、『流』から離れるように
去って行くのを見て『流』はうさぎに近づいて・・・手を差し伸ばしてこう言った。
「君・・・生徒会室に来ない?」
「ち、あのアマ俺に向かってあんな殺意向けやがって・・・!」
『礼真』はそう言って・・・廊下の片隅でぶつくさと先ほどの『流』の殺気を
思い出して何やら怒り心頭な様相であったが『礼真』は落ち着けと言ってこう続けた。
「波朧院フェスタが終わるまでの辛抱だ、そうすればうさぎは俺の物だし
この島ともおさらばなんだ・・・どうやって飼ってやろうか?縋る相手がいなくなれば
あいつはどんなふうに悦ばせてくれるんだろうなあ・・・。」
ヒヒヒと『礼真』は邪悪な目的を持ちつつ・・・まるでプレゼントを楽しみに待つ
無邪気な子供の様であった。
多目的教室棟第3資料準備室
普通は誰も使わないであろうその場所に『流』と共に来たうさぎは何でここにと
思っている中ええとと『流』は本棚にある本に目を通して確かと言って・・・
ああこれだと言って10段近くある本棚の5段目にアル本を見つけて取ろうとして・・・届かないのであろうふんぬ~~と言いながら背伸びする姿を見てうさぎは何ですかと
思っていると・・・『流』はうさぎに向けてこう言った。
「ちょっと肩車してくんないかなあ~~?」
「はいいいい!?」
それを聞いて何言ってるんですかと思いながらうさぎは仕方合いませんわねえと
呟きながらうさぎは『流』を肩車して持ち上げると其の儘『流』はとある本を手に取って傾けた瞬間に・・・
・・・・・本棚が移動してそこから道が姿を見せたのだ。
それを見たうさぎは『流』に向けてこう聞いた。
「な・・・何ですのここは?」
そう聞くと『流』はアハハと言ってこう続けた。
「これって前の生徒会長が造った奴を私が改造した部屋なんだよ~~、武器とか私物
置けるしここ落ち着くからねえ。」
そう言うと『流』はうさぎに向けてこう言った。
「それじゃあ・・・話聞こうかあ。」
次回は流との会話です。