「成程ねえ・・・あの子は君の許嫁ねえ・・・其れにしちゃああの子のあの雰囲気・・・ちょいとばかし嫌な雰囲気だったねえ。」
流はうさぎに向けてそう言いながら机の上に置いてあった袋に入っている茱萸を
まるでハムスターみたいに頬の中に放りながら食べていた。
そして対面式で説明していたうさぎは説明し終えて辺りを見回していた、幾つもの
銃火器や刀・槍・盾等が所狭しと並べられておりよく見ればISの待機形態である
ブレスレットや指輪があり更に言えば戦術機の起動キーなども置かれていたが・・・
その隣には幾つもの段ボール箱が置かれておりその上には名前が書かれた紙も
置かれていた。
「あのう生徒会長・・・あれは一体何でしょうか?」
うさぎが其の段ボール箱に目を向けるとあああれねと流はこう答えた。
「あれは私の部下達とインターンで来ていた一年の遺留品だよ。」
「・・・・え?」
「この間の本土の一般高校で魔女に関する噂とかを聞いて本当なら本土の
武偵高校の奴らにやらせるべきだったんだけどターゲットがターゲットだったからねえ、こっちでやりあってるあたしら生徒会改め『一年・第10試験小隊改め魔導対処部隊』に
白羽の矢が立ったんだけど・・・相手が相手でねえ。私はインターンの子一人を
生き延びさせるだけで精いっぱいで仲間は全員死んじゃってね、そのインターンの子も
この間死んじゃったからその遺品整理も終わったから後は遺族に送るだけ・・・
嫌なもんだよこの仕事。」
「も・・・申し訳ありません。」
「良いよ~~・・・黙ったままだとあたしも辛いし。」
流はそう言いながら茱萸を食べながら近くにあったミルクをぐびぐびと飲んでいた。
「そう言えば名前は確か天明路だったよねえ、この間負傷して更に逃亡した23小隊の
追加要員・・・あれ待てよ・・・あの金髪の子何処かで・・・。」
流はそう呟きながらええとと思い出そうとしている中それでとうさぎに向けて更に
こう聞いた。
「君とあの子・・・どう考えても良い関係とは言えないよねえ。」
「・・・まあ私は君の事は聞かないようにするよ、誰だって言いたくない事
あるしね。」
そう言いながらけどねえと更にこう続けた。
「君の家、西園寺家は優秀な審問官の家系で上層部・・・君は優秀だねえ特に
ここ最近は。」
「そ・・・そんな事はありませんわ!私はあがり症で其れにここ最近のは
イリナさん達が」
「それでもさ、君のスナイパーとしての才能は正に天武の才だよ。誇ってんだよ
君はさ。」
そう言って流はうさぎの頭をよしよしと撫でていると・・・うさぎは・・・
・・・・・あうと言って・・・泣き始めたのだ。
「泣くほどかなこれ?まあ君が何でそこ迄追い詰められてるのは
分からないけどさあ・・・偶にはここに来ていいんだよ?来方は知っているし今日は
そうだねえ・・・ここに泊まりなよ。」
「・・・・・へ?」
うさぎは学園で泊まるんですかと聞くとそうだよおと言って流はうさぎに向けて
こう続けた。
「この部屋って一応数人は住めるように造られていてねえ、其れなりに住めれるけど
前の子達が使ってたから少し汚いかもよう?」
そう聞くとうさぎは暫く逡巡して・・・こう答えた。
「で・・・では・・・お言葉に甘えまして。」
うさぎはそう言って・・・厄介になった。
うさぎが風呂から上がって部屋に入ろうとするとえへへと流はうさぎに向けて
ホットカフェオレを差し出すとこう続けた。
「今日はお泊り会だねえ、久々だからはしゃいじゃうよ~~。」
流はそう言いながら席に座ると・・・うさぎは流に向けてこう言った。
「・・・生徒会長・・・一つ宜しいでしょうか?」
「ん?・・・何かなうさぎちゃん??」
流がそう聞くとうさぎは流に向けて自分の事を説明したのだ。
「私の家は確かに審問官の上層部ですが祖父は倫理委員会よりで・・・
其れに父が政争に敗れましてそのせいで今家は危機的状況なのですが・・・跡取りは
私だけですが私は才能がない身ですから私は西園寺のお荷物でありますから
私は政略結婚の道具程度にして思われていますわ。」
「政略結婚ねえ・・・だけど君は結婚したくないんだよね?」
「ええ・・・ここは私が私といられる場所なのに・・・母は成績を見て私は学園に
置かさないと。」
そう言って涙ぐむうさぎを見てじゃあさあと・・・流はうさぎに向けてこう言った。
「逃げちゃえば?そんな家から??」
そう言うとうさぎはですがと言ってこう答えた。
「私がいなくなれば西園寺家は」
「君がいなくなる程度で没落するんだったらそこまでの家だよ、それにさ・・・
子供の幸せを蔑ろにするような親なんて・・・害悪以外の何物にもならないし
うさぎちゃんはお母さんにちゃんと言ったのかな?『ワタシハ結婚したくない!
学園を卒業したい!!貴方達の道具なんかじゃない!?』ってさ。」
「・・・言っても聞いてくれませんでしたわ、あの方たちは自分の考え以外は聞かない方々ですし。」
「じゃあさ・・・この波朧院フェスタが終わったらもう一度言いなよ、今度は私も
付き添うからさ。」
「何で・・・私にそこ迄気に掛けるのですか生徒会長は!関係がないのに何で!!
仲間でも・・・小隊の一員でもないのに!?」
「何言ってんの?もう君の相談を受けた時点で私は君の仲間じゃない?」
「・・・・・へ?」
うさぎはそれを聞いて呆然としていると流は更にこう続けた。
「私は生徒会長でこの学園の生徒たちのトップだったらさ、ここにいるのは
私にとっては仲間当然なんだよ?それで十分なんだよねえ私が・・・助ける理由は。」
「ぜ・・・ぜいど・・・がいじょう・・・・!!!」
うさぎはそれを聞いてまたもや泣き出すとああはいはいと言って流は
こう締めくくった。
「今度は私が付き添ってやるからさ、一緒にその母親の肝をつぶそうよ♪」
「・・・・はい・・・・・!」
それを聞いてうさぎは・・・心の底から笑顔になったのであった。
次回は波朧院フェスタ。