弦神島における非日常的な日々   作:caose

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 過去語りです。


うさぎの過去①

「あ・・・ぐう・・・。」

 うさぎはここはと呟いて周りを見渡していた、辺り一帯を見渡してここはと

ある場所を思い出したのだ。

 「ここはまさか教会・・・けどなぜ・・・私は確か・・・!」

 うさぎはそう呟いて考えていると・・・ある事を思い出したのだ。

 「そうですわ!私は確か全部隊に召集命令がかかったから皆の元に戻ろうと思って

それで・・・!!」

 うさぎはそう言いながら立ち上がろうとして今の自分の服装を見て何ですのと

言っていた、白いウエディングドレス・・・まるで結婚するかのようなその恰好に

何故と思いながら周りを見渡して今何時かと思っていると・・・近くから聞きなれた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・この世で聞きたくない声が聞こえた。

 「やあうさぎ、やっと起きたんだね?」

 「!!」

 うさぎは礼真の声を聴いて・・・・ひぇと小さい声で顔を青くして・・・こう続けた。

 「やっと出来るね俺達の結婚式が。」

 「そ・・・そんな・・・だって・・・期間はまだ・・・・」

 「悪いねうさぎ、そうこう言っていられる時間がないんだよ何せ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・こっから早く退散したいからね。」

 「退散!そんな今この弦神島には魔女がいるのですわよ!!今すぐに

向かわなければ仲間たちが」

 危険に巻き込まれると言いかけた瞬間に・・・礼真がうさぎをビンタして

こう言ったのだ。

 「何言ってんだよこの馬鹿が!何で僕がこうやってこの学園に来たんだと

思ってんだよ!!」

 「きゃあ!!」

 うさぎは其の儘倒れこむと礼真は更にこう続けた。

 「ふざけんなよ何が仲間の危機だよお前みたいな何も出来ない愚図が

調子乗んなよな!」

 「あ・・・ぐ。」

 「大体僕だってあんな奴らと協力したくなかったよ!けどしなきゃ殺されてたしそれに僕をこの弦神島の支配者にさせてくれるなんて言ってくれたからこそこうやって

レギメント・ヘクセに協力したんだぞ!!そしてここで西園寺家の力も

手に入るんだぞ!?」

 「西園寺家・・・まさか・・・ですが西園寺家にそれ程の」

 「御前の父親は先々代の祖父の力で異端審問官の地位を確立させた!!その祖父も

第二次世界大戦時に当時はソ連で『白き死神(ベーラヤ・スメルチ)』と呼ばれて

相当数の連合軍の兵士を千人も殺した英雄だったが当時の党はそれを危険視して戦後

奴を暗殺しようと部隊を送り込んで返り討ちしてそして日本に亡命する折に幾つもの

軍事機密を餌に奴は戸籍と金を手に入れてその息子は異端審問官の政治屋になって

幾つものパイプを作った・・・俺が欲しいのはそのパイプさ。」

 「あの繋がりは・・・姉が使う物・・・私には・・・関係」

 「無いとも言わせねえぞ?何せお前が異端審問官になる為にこうやって

地位を確立させてるもんな。」

 「そんなもの・・・私には・・・ありませ」

 「いやあるんだよお前?アルケミスト社の事件でレールキャノンを使った

ナラクヴェーラ・ドラゴンの脆い装甲部分を貫いて功績を残した・・・お前みたいな

人殺しが何で脚光を浴びて何で俺が影の中なんだよ!!」

 「きゃあ!!」

 「何で俺が下にならなきゃいけねえんだよ俺は選ばれた存在なんだ!俺のもとに

来る奴なんて俺の家にしか興味がねえ有象無象の癖に偉ぶりやがってちょっとばかし

勉強とかスポーツとか色々とちょっとした才能程度で成り上がる奴がいるって言うのに

何で俺があいつらのそれを見なきゃいけねえんだよ糞が糞が糞がーー!?」

 礼真の言葉を聞いてこの男と思いながらこう考えていた。

 「(このお方は自分が一番じゃないと落ち着かない子供めいた思想の人間・・・

然も自分の事を選ばれた人間だと思い込むお方・・・こんな殿方を

私の婚約者にさせるだなんて・・・お母さまも目が曇りましたわね。)」

 ハハハと内心鼻で笑いながらうさぎは自分の事を思い出していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 うさぎは西園寺家の人間だが厳密には違う。

 俗にいう愛人・・・妾の子だ。

 其の為かうさぎは他の家族とは違う事からよく言われてた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『お前は本当に何をやらせても駄目だ。』

 幼いことから言われたうさぎの家族・・・特に兄姉がそれだ。

 姉は体が弱かったがその分知識が豊富で兄に至っては優秀で何をしても・・・

勉学はそうであったが性格がこの兄はひん曲がっていた。

 そしてうさぎはそんな2人とは違って何をやっても失敗する事から両親・・・

特に母親が厳しかった。

 だがそれでもうさぎは人一倍頑張り少しでも現状を良くしようとしたが・・・それでも並以上の結果が出なかったことからこう言われたそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『生まれる事を許してやったのだから親に報いる結果を出せ。』

 常に失望の眼差しと共にそう言われるたびにうさぎは泣きそうになるのを我慢して

次こそはと・・・チャンスを掴もうと・・・頑張って頑張って頑張って・・・

努力と我慢をしながら・・・只家族として認めて貰いたかった・・・

褒めてもらいたかった・・・よくやったと抱きしめて欲しかった・・・たったそれだけの人並みの事を思いながら頑張ってそして出会ったのが・・・

祖父である『白き死神(ベーラヤ・スメルチ)』であった。




 次回は祖父と出会って。
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