「はあ・・・はあ・・・。」
優一郎は既にいないキリカ・ギリカがいた場所に目を向けるとこう呟いた。
「優!」
「パパ!」
三葉と黒髪の少女が優一郎に近寄ると優一郎はファルシオンの鎧を解除して2人に向けてこう言った。
「お前ら大丈夫か!」
「ああ、あたしもこいつもな。」
三葉がそう言うと黒髪の少女が優一郎に近づくとこう言った。
「パパ、大丈夫?」
「ああ、俺は大丈夫だ。さてと・・・逃げるか。」
それを聞いてああと言うと・・・携帯電話から監獄結界から脱走した面々の画像が出るとマジかよと優一郎がそう呟いていると優一郎は2人に向けてこう言った。
「他の奴らが心配だな・・・行くぞ!」
それを聞いて2人は頷くとその前にと優一郎は黒髪の少女を見るとこう言った。
「その前に君を安全な場所に置かなければいけないな。」
「嫌!パパと一緒が良い!!」
黒髪の少女がそう言って優一郎にしがみ付くがだけどなあと思っていると三葉が優一郎に向けてこう言った。
「・・・御免な、あたしらはこれから色々と危ない奴らと戦わなきゃいけねえんだ。
だけど・・・あたしらは強えんだ!なあにこれが終わったらすぐに帰るから・・・
今はそうだな・・・優、今は家に行こうぜ?あそこならレイヴェルがいるから
守れるはずだろ?」
「・・・レイヴェルだったら・・・確かに結界を張る事位楽勝だろうから・・・
良し行こう、もしかしたら雪菜もいるだろうしな。」
優一郎がそう言うとそうだなと2人は黒髪の少女と共に向かって行った。
一方地下トンネルでは士方と与一が逃げたレギメント・ヘクセがどうやって来たのかを特定するために向かって行く中・・・何かを感じたであろう士方が与一に向けて
こう言った。
「与一・・・お前何か感じたか?」
「うん?僕は何もだけど・・・敵!」
与一がそう言って振り向いた先にいたのは・・・長いコートのみを着ていて中には
淫猥な下着の様な露出度の高い衣装のみを着た菫色の長髪の女性がそこにいるのを
確認すると士方が魄刀を構えてこう言った。
「あんた誰だ?どう見ても民間人じゃねえしそれに・・・レギメント・ヘクセに
しちゃあ毛色が違う・・・何処の所属だ。」
そう言うとあらと菫色の長髪の女性は2人に向けてこう言った。
「私の事知らないのかしら?そんなに時間は経っていないと思うんだけど
まあ良いわ・・・
・・・・・初めまして若い戦鬼隊の兵隊さん・・・
私の名前は『ジリオラ・ギラルティ』・・・吸血鬼よ。」
「「!」」
それを聞いて2人は目を大きく見開くと与一がこう呟いた。
「『ジリオラ・ギラルティ』って・・・『クァルタス劇場の・・・歌姫』!」
それを聞いて士方がこう言った。
「『ジリオラ・ギラルティ』・・・第3真祖『混沌の皇女(ケイオスプライド)』の
血脈に連ねる旧世代の吸血鬼、確か・・・欧州各国の王侯貴族と数々の浮名を流した
高級娼婦だったな。だが5年前に小国の皇太子との交際発覚して王家の連中は
秘密裏に彼女の暗殺を決行したが手前は急襲した暗殺部隊を壊滅。戦闘部隊4小隊、
機甲戦術機部隊6機、量産型IS『ラファール』7機を壊滅させて逆にそいつらの
半数以上をぶっ殺して其れが理由であんたは追われてこの島に流れ着いて・・・
何で投獄された?」
答えろと言うと・・・『ジリオラ・ギラルティ』がこう答えた。
「・・・自首よ。」
「自首・・・じゃあ何で脱獄しやがった?」
そう聞くと士方に向けて『ジリオラ・ギラルティ』はこう答えた。
「私は彼女に出頭した際にこう言われたわ。」
『お前があの王族の生き残り共から逃げているのは知っている、奴らが裏でお前の罪をでっち上げている事も知っているが『混沌の皇女(ケイオスプライド)』も奴らに対して調べているようだ。向こうの情報と私も出来る限り調べておく・・・其れまでは
ここで眠れ・・・・今は。』
「そう言われて5年間眠っていたけどやっぱり出てきてしまったから久しぶりに
楽しんでいたけど・・・まあ良いわ、ちょっとばかり付き合ってくれないかしら?
あの魔女共が私の命の恩人を殺させるわけにはいかないから。」
そう言うが士方と与一が身構えているのを見て合格ねと呟いてこう続けた。
「あの女どもは自分達のトップ・・・レギメント・ヘクセのリーダーを
殺しかけてたわ、其れを確か白い鎧を纏っていた子かしら?アルビオンの羽を使って
飛んでどっかに行ってたわ。」
「アルビオンの羽・・・優一郎の奴何やってんだよ!」
何追われてんだよと言っているとそれじゃあと言って・・・魔力を集中させると2人が身構えていると魔力が形作られて・・・巨大な真紅の蜂の群れが出てきたのだ。
体長は5,60cm程のタイプであったが・・・その大きさが怖さを感じるであろう
士方が構えた瞬間に・・・其の蜂の大群が向かって行くと其の儘・・・2人を
通り過ぎていった。
「「?」」
2人は何でだろうと思って振り向くとそこで目にしたのは・・・。
「ぎゃああああああああああ!」
「痛い痛い痛い!」
レギメント・ヘクセの隊員たちが悶え苦しむのを見てあれかと思っていると・・・
『ジリオラ・ギラルティ』はこう言って立ち去って言った。
「じゃあねえ戦鬼隊の子供たち・・・死なないようにね。」
それを見ていた士方達は取敢えずと言って地上に向かって行った。
次回は古城達サイド