「堕天竜・・・だと?」
古城はそう言ってアーシア・・・いや、自らを堕天竜と言ったアーシアは
こう続けた。
「まさか堕天使だけではなく転生したとはいえ赤龍帝・・・然も転生悪魔になったお人の魂まで頂戴できるとは夢のようですね。」
アーシアはそう言うと翼を広げて・・・こう言った。
「それでは皆様・・・御機嫌よう。」
そう言ったと同時に光る液体を出して其のまま・・・射出した。
「そんなもんに!!」
古城はそう言って避けて「魄刀」を構えると下から・・・攻撃が来た。
「!!」
古城はそれを感じて避けるとアーシアは・・・いつの間にかはるか彼方に迄
飛んでいった。
「・・・クソが・・・!!」
古城はそう毒づいてアーシアが見えなくなるまで・・・見ている事しか
出来なかった。
「全員死んでいましたグレン様。」
「そうか・・・分かった。」
花依の報告を聞いてグレンはそう答えた。
攫われた女性たちの全員死亡。
はぐれ神父全員死亡。
打点4人の死体を確認。
そして・・・変わり果てたイッセーの遺体を発見。
特にイッセーについては・・・酷いの一言に事尽きるそうだ。
何せ局部を中心に体の至る所に・・・何かで刺されただけではなく
打ち付けられた事により大量の血痕が確認されたがそれだけではなかった。
左腕が・・・ミイラになっていたのだ。
やせ細った左腕が痛々しい状態で在った。
そして何よりも・・・その死に顔であった。
泣き叫び、苦しんで死んだことが分かるくらいに
顔がぐちゃぐちゃになるくらいに歪んでいたのだ。
まるで罪人が裁かれた後の様な表情であったのを見て古城は頼むと言って顔をシーツで覆った。
そして遺体は全て隊員が運んでいったのを見ている中で・・・電話が来た。
宛先は・・・。
「浅葱?」
そう言って攻撃は電話を取ると・・・浅葱がこう言った。
『古城!アンタ大丈夫だったの!!取り込まれたりして無いわよね!?』
「落ち着け浅葱!俺は大丈夫だ!!」
『そう・・・なら良いわ。あ、それと後で解析してあげたんだから
何か奢りなさいよね。』
そう言うと浅葱は電話を切った。
「何なんだありゃあ?」
古城はそう言って電話を切ると・・・隊員の通信が聞こえた。
『グレン隊長、先ほど何名かの錬金術師を捕獲しましたが・・・相当数を
逃がしてしまい』
「ああ、分かった。アイランドガードと連携して連中を抑えるぞ。」
『了解‼』
隊員の言葉を聞いてグレンは通信を切ると天を見上げてこう言った。
「こいつはどうも・・・荒れそうだな。」
そう言うしかなかった。
そして古城の家の部屋。
「なあ、アル。一つ良いか?」
古城はアルに向けて聞こうとすると・・・アルはこう答えた。
『赤龍帝の事か?』
「ああ・・・その・・・だ。」
『気にする事はない。あそこでお前迄吸収されていたらあの場にいた全員が
死んでいたからな。ある意味ではグレンのあの時の判断はちゃんとしていた。』
『だが・・・アイツともう共に戦えないというのがちょっとだが・・・
悲しいな。』
「アル・・・。」
古城はアルの言葉を聞いて・・・夜の帳をじっと眺めていた。
「ええ、皆さんに残念な報告がありまして。」
彩海学園で校長先生の言葉から始まった。
臨時集会を開くことなった理由が・・・古城達からすればあれだと気づいた。
「兵藤 一誠君が昨晩・・・お亡くなりになりました。」
それを聞いて周りの生徒達がざわついていた。
無論元浜達もだ。
すると校長先生はこう続けた。
「ええと、アイランドガードによれば何やら兵藤君は裏勢力の
リンチに遭ってなくなったと言われており、皆さん。1分間の黙とうを」
その声と共に1分間の黙とうが始まり・・・解散する前に校長先生は
こう言った。
「皆さんも今後とも気を付けるように。」
そう言った解散となった。
だが・・・昼になって女子たちの1部がこう言った。
「こう言っちゃなんだけどさ、あの変態が死んでスッキリしない?」
「うん、確かにね。これまでアタシたちを苦しめたんだもの。天罰よ天罰!」
「後はあの2人だけど・・・あいつらもさっさと消えてくれると良いよね?」
「うんうん、確かにねえ~~。」
そう言いながらきゃははハッハと笑っているのが・・・何処かで聞こえた。
何処だよ・・・・。
イッセーは・・・悲鳴や慟哭が渦巻く場所でそう呟いた。
誰か・・・!
そんな場所にいては普通ならば卒倒しかねない場所の中でイッセーは・・・
天に向けて手を伸ばそうとするも届かずに・・・こう叫んだ。
誰か助けてくれーーーーーー!!
その悲鳴が・・・何処にも届かないにもだ。・・・
2巻目に続く。