弦神島における非日常的な日々   作:caose

196 / 214
 対話です。


妹との面会

「そっか・・・ツインテールの人も蒼髪の人もお兄ちゃんとちゃんと友達に

なれたんだね。」

 「友達になったって訳じゃねえな・・・一つ言うとするならまあお互いに

支え合っているって感じで俺はあいつらと楽しんでいるのを見るのが好きなんだ。」

 「所でさお兄ちゃん・・・ツインテールの人って女の人なんだよね?」

 「あ・・・ああそうなんだ。」

 キセキがそう言うとタケルの答えを聞いてキセキはこう続けた。

 「やっぱり・・・そなんだ・・・そだよね、女の人だから・・・綺麗な人なんだよね。」

 「いやいやいや。友情に男女はねえだろ?」

 タケルがそう言うとキセキはクスクスと笑いながらこう答えた。

 「お兄ちゃんは嘘が下手だなあ。」

 「嘘じゃねえよ。」

 「だってお兄ちゃん、その人の事を話すときは何時も・・・生き生きしてるから。」

 「・・・そんな事って・・・ないだろ?」

 「そっかあ・・・お兄ちゃんも好きな人が出来たんだねえ。」

 「キセキ・・・人の話聞いているか?」

 「お兄ちゃんずっと・・・キセキに構ってばかりだったから・・・

ずっと心配だったんだ。」

 けど良かったとキセキは寂しそうになりながらもこう続けた。

 「2年前・・・お兄ちゃんに酷い事言った私に対してもずっと・・・その気持ちは

本物だと分かってたから・・・人の心が分かる人だったのに。」

 「・・・キセキ。」

 タケルはキセキのこの表情に対して自身が何を言わなければいけないかを考えていると

違うとタケルはキセキに向けてこう言った。

 「俺のあの人に対する感情ってそうだなあ・・・何て言うかその・・・見た感じは何時も明るそうなんだけど偶にだけど友達が死んじまってたからその・・・影がある時

見ちまうからあの人を笑顔にしないといけねえと思っちまうから必要以上に

見ちまうから自然に目で追っちまうんだよ。」

 タケルがキセキに対してそう返すがキセキはこう返した。

 「お兄ちゃん、その人に対してどう思っているのかだけど多分お兄ちゃんは

分かってないと思うよ?けどキセキは嬉しいよ。とっても素敵な事だと思うから。」

 「・・・・・」

 「お兄ちゃん、キセキは幸せなんだよ?どんどん素敵になって行くお兄ちゃんを

見るの。」

 「・・・幸せな訳・・・あるかよ!」

 タケルが大声でそう言うとお兄ちゃん?と聞くとブザーが鳴ったのだ、恐らくは後

30秒前であることが知らせるのであろうがタケルはそんなの知った事かと

言わんばかりにこう続けた。

 「こんな場所に閉じ込められて・・・ずっと・・・眠らされて・・・!」

 「お兄ちゃん?聞こえなくなっちゃったよ・・・何て言ってるの?どうしたの

お兄ちゃん?」

 キセキがそう言ってタケルに近づくがタケルは更にこう続けた。

 「幸せそうな俺の話を聞いて・・・それでお前が幸せ何て・・・あるかよ・・・!」

 「顔も見えなくなっちゃったよお兄ちゃん?何を話しているの??もしかして痛いの?泣いているの??ねえ声を聞かせてよお兄ちゃん?・・・怖いよ・・・。」

 『草薙タケル君、後15秒で扉が開きますから準備をしてくださいペナルティが

入りますよ。』

 それを聞いて畜生と思いながらもタケルは更にこう続けた。

 「俺を救ってくれたのは35小隊の皆だけじゃねえ・・・お前も何だよキセキ・・・

お前があの時俺の事を見抜いてくれたから・・・お前があの時俺に手を

差し伸ばしてくれたから・・・俺はこう言う人間になれたんだ!」

 タケルはそう言って窓に手を当てると更にこう続けた。

 「無理だって事は分かってる!そんな事許されねえって事も分かってる!!

こんな世界を変える力何てねえ事位知っているけどな・・・俺は・・・お前に・・・

普通の・・・外の同い年の連中の様に普通に過ごさせてえよ!」

 タケルはそう言ってキセキを見るが恐らくは聞えてはいない、この窓は

ディスプレイ型であり音声は向こうにアル監視室が色々とその音声を修正又は

消したりしているので聞こえない部分が多いが監視室ではこういう声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「なんか・・・嫌ですよねこういうの。」

 「そう言うな、あの子が外に出て精神的に不安定になると危ないからな。

だがそれでも・・・嫌だよなこういうの。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あんまりじゃねえか・・・伝えてえことすら伝えられねえだなんて・・・糞・・・糞・・・糞・・・!」

 「キセキはねお兄ちゃん、お兄ちゃんが偶に来てくれるのが嬉しいんだよ。

キセキの願いはね、お兄ちゃんが幸せな事がキセキにとっての望みだから・・・

泣かないでお兄ちゃん。」

 キセキがタケルに向けてそう言うがタケルは苦しんでいた、そして・・・0になったと同時に扉が開くとデュラハンの女性がこう言った。

 「時間です草薙タケルさん・・・申し訳ないけど退出を。」

 それを聞いてタケルはキセキに対して背を向けると・・・タケルは背中越しであるが

キセキに対してこう言った。

 「・・・また来るからなキセキ。」

 「うん、ずっと待ってるよお兄ちゃん。また会いに来てね。」

 何時もの様な別れのやり取りであったが・・・余りにも悲しくそして無慈悲な・・・

兄妹の別れだった。




 次回はキセキサイド。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。