草薙 キセキ
草薙タケルの双子の妹
表向きはSS級魔力であり決壊症候群(オーバーフロー・コンプレックス)の為本来ならば監獄結界に閉じ込めるべきだと言う意見があったがその魔力が異常であり下手したら
監獄結界その物が崩壊する恐れがある為弦神島特別監獄・・・最地下ブロックの
彼女専用隔離施設に幽閉されている。
「・・・お・・・兄ちゃん・・・。」
タケルが去った後キセキは隔離施設に送られて暗い部屋の中苦し気に息を吐いていた、
服の裾を強く握りながら自嘲的な笑みを浮かべてこう呟いた。
「御免ね・・・キセキ、嘘ついちゃったの・・・助けて・・・もうこんなの嫌・・・
痛くて・・・苦しくて・・・耐えられないよ。」
そう言っていると頭部にアルヘアバンドの様な装置が何かをチャージしていた、
微かな頭痛が走って痛みをこらえているとキセキは泣きながらこう言った。
「お兄ちゃん・・・会いたいよ・・・触れたいよ・・・お兄ちゃん・・・
どうして・・・
(助けて)
どうしてキセキを・・・コロシテくれなかったの・・・?」
そう言うと同時に・・・機械の音声が流れた。
『面会終了、これより毒注入を開始いたします。心肺停止レベルまで注入、
各員出撃準備。』
「お兄ちゃん・・・お・・・兄ちゃん。」
これからキセキに訪れるのは地獄、この地獄に逃れる方法は・・・何もなかった。
波朧院フェスタが終わって数日、南に近い事から未だ制服は夏服だが対魔導学園の
生徒にとっては・・・重大な状況なのだ。
優秀な部隊は既に既にノルマを達成して余裕があるが成績が芳しくない生徒は・・・
そうはいかなった。
後3か月以内に結果を出さないと留年か退学だ、生徒達にとってはここが節目の中・・帰宅ラッシュと重なったこの時間帯に於いて人通りがそこそこある道路にて・・・
うさぎがライフルを持ち乍らもの凄い勢いで走っていた。
「にいいいいいいいいがあああああああああああすうううううううううう
かああああああああああああ!」
うさぎはまるで怒るかのように猛ダッシュで走っているが数人のチーマー風の男たちがトランスフォーマー開発以前のセダンの改造車へと乗り込んで・・・直ぐに
発進したのだ。
元々エンジンは温まっていたので直ぐに走り出すことが出来るのだ、
そしてうさぎは片膝をついてセミオートスナイパーライフルを構えてこう言った。
「ポイントゲットですわ!」
そう言ったと同時にタタタタと車のタイヤ目がけて射撃した、後輪に全弾命中して
パンクさせると其の儘ガードレールにぶつかった。
「糞が!」
男たちがそう言ってマイクロマシンガンを向けた瞬間に・・・空から
銃撃してきたのだ、その銃弾の先は男たちのマイクロマシンガンを破壊したのだ。
「「「「「ぐわああああああああ!」」」」」
其れを破壊したのは・・・ルクスが変身したバルホークであった、だが2人程は
走って逃げていくのを見てルクスが通信機でこう言った。
「ゼノヴィア!イリナ!!タケル!?そっち行ったよ!」
「へへ・・・ここ迄行けば」
「ああ・・・後はこのインスタント呪符を売って」
2人はそう言って懐からインスタント呪符を取り出すと・・・背後から機械の音が
聞こえた。
『雷遁 鳴牙斬り!』
その音声と共に背後から・・・仮面ライダー 斬影(ザンシャドー)となったタケルが2人の間に入って雷の斬撃を喰らわせた。
「「あ・・・がああああああああああああ!」」
2人はいきなりの事で何だと思っていると・・・自分達の前から2人の少女が現れると持っているインスタント呪符を取ってこう言った。
「はい、『疾走(ハイウエイフェアリー)』のインスタント呪符は没収ね♪」
「大方こいつでレース・・・それも裏レースでの売買に使う予定であったのだろうが
使われる前だから良かったな。」
「て・・・手前ら・・・何で?」
「俺達の・・・動けねえ・・・。」
2人の男がそう言うと簡単だと言ってタケルは変身を解除してこう答えた。
「今やった技は本当なら雷と同時の斬撃で仕留める奴を殺さない程度に弱めた奴で
お前らを麻痺らせて行動不能にさせたんだよ。」
そんな事がって思いながらもタケルは2人をふんじばってこう言った。
「犯人・・・確保。」
次の日の朝
「やりましたわーー!今日で10件物の事件解決・・・ランクも
跳ね上がりましたわーー!!」
うさぎはそう言ってはしゃいでいると同時にタケルは15小隊の方を見た、既に
クリア済みで現在も幾つかの仕事の手伝いをしているようだ。
「京馬の奴・・・全くあいつらはすげえな。」
タケルはそう呟きながらも今自分達の事を考えていた、色々あったが今この瞬間が皆の心が繋がっているんだと感じていた。
互いにあった悩みとかを打ち解け合いながら前に進むのを感じる中・・・
タケルはじゃあ自分はと思っていた。
「(俺の力はラピスにこいつがあってこそだ、俺自身が強く
成っているわけじゃないのにって分かっているのに・・・俺は・・・
成長しているのかな?)」
タケルはそう思いながら35小隊の面々を見ていたのだ。
次回もまたキセキサイド。