弦神島における非日常的な日々   作:caose

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 その願いは・・・哀れな物。


キセキの願い

昼の12時、多くの人々が昼食をするというだけにごった返していたがタケルとキセキが

互いに歩いているのが見えた。

 現在のキセキの恰好はだぼだぼのトレーナーにジーンズパンツ、頭には目深なキャップを身に着けていて端から見ても危険人物とは程遠かった。

 キセキは人混みに慣れていないのであろう挙動不審になっている中タケルは

大丈夫かと聞くとキセキはタケルに向けてこう聞いた。

 「そ・・・外って人が一杯いるんだね・・・。」

 「怖いか?」

 「ううん・・・ちょっと・・・吃驚しているだけ。」

 もじもじしながらキセキはタケルに向けてそう言うとそうかとタケルは

キセキに向けて微笑んでこう言った。

 「似合ってるから安心しろ。」

 「そ・・・そうかな、何か足がね・・・スースーするし・・・外ってこんな風に

なってるんだね。」

 キセキはカフェの席から外を眺めていた、普通の少女たちが街中で食事を楽しみ

普通に雑談しているがキセキにとってはそれらが全て初めての経験であった。

 だが何故だかキセキの表情が冴えなかった事から何でだと思っているであろうタケルは

如何したと聞くとキセキはこう答えた。

 「・・・皆いいひとだね。」

 「・・・何がだ?」

 「・・・小隊の・・・人達。」

 コーヒーを嗜んでいるタケルがキセキの言葉を聞いてああなと言うとキセキは更に

こう続けた。

 「お兄ちゃんが言っていた通りの人達だったね、キセキが危険だって知っても私の事

お兄ちゃんの妹として接してくれた・・・ルクスさんって何時もあんな感じ?」

 「まあな、俺がだらしない時は良く指揮してくれてるから助かるんだ。其れにああ見えて俺よりも一つ年上で発明家だしな。」

 「うさぎさん、何かお姉ちゃんみたいだった。」

 「小隊じゃあ妹扱いだからな、お姉さんぶりたかったんだろう。」

 「ゼノヴィアさん、私に対して親切にしてくれてたね。」

 「あいつ昔妹がいたんだ・・・多分お前を重ね合わせたんだろうな。」

 「・・・イリナさん、綺麗だったね。」

 「おお・・・まあな。」

 タケルはそれを聞いて・・・確かにと思っていた、常に一緒に行動するものだから

気が付かなかったが確かに綺麗であるのが真実だ。

 栗色のツインテール

 スタイルは間違いなく良くその背丈から背もそれなりにアル。

 それを思い出してタケルはコーヒーを飲む中キセキはタケルに向けてこう言った。

 「ねえ、お兄ちゃん。」

 「ん?何か食べるか??腹減ってるじゃないか?」

 「ううん、お願いがあるんだけど・・・良いかな。」

 「おう何でも言えや、折角皆が作ってくれた時間なんだ。今日は何でも言ってくれ、

叶えてやるよ。」

 タケルがそう言って胸を張っていると・・・キセキは笑顔でタケルに向けて

こう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「キセキを・・・殺してくれないかな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「こちらルクス、タケルが妹さんとカフェで何か話しているけど人が多いから

内容までは分からない。そっちは?」

 『こちらうさぎ、ケーキ屋にいますが他に私たち以外の気配はありませんわ?』

 『こちらゼノヴィアだ、こちらも周りを見渡しているが・・・可笑しい戦鬼隊の

姿もない。』

 『こちらイリナ、戦鬼隊もいないって・・・可笑しいわだってキセキちゃんが

脱走したってのに何で誰も・・・?』

 イリナの言葉に全員がまさかと思って辺りを見回しているがそれの存在にルクス達が

気付く事は絶対にないであろう・・・だって既にバンシーがキセキ達の居場所を

察知していて監視しているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「こちらバンシー、ターゲットを確認しましたが如何やら何かする動きは

未だありませんどうぞ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「分かったよ、ご苦労だったね。それじゃあ監視は続行しておいてね、

何か動きがあったら今待機している鐵君達が向かう事になってるから。」

 鳳はそう言ってバンシーからの報告を聞いて電話を切ると・・・鳳は目の前にいる

男性・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・叶瀬 賢生を見てそう言った。

 叶瀬 賢生はメイガスクラフトでの人口天使事件から対魔導学園に移籍してとある薬の開発の為に専用の研究所にいる中賢生は鳳に向けてこう聞いた。

 「それで、私の研究室にまで来たというのなら何か理由が有るんじゃないのか?」

 賢生がそう聞くと鳳は実はねとキセキの事を説明すると成程なと賢生は

とある容器に目を向けた。

 白く輝く其れはまるで雲の如き色であったが何か罪のない其れにこれかと鳳は

其れを見てそう言うと賢生に向けてこう聞いた。

 「これの持続力ってどの位あるんだい?」

 「魔力だけならこれ迄よりも障害を残すことはなく後は投薬治療を続けてそうだな・・1年3か月は病院通いと言った処だな、後は魔力の使い方を教われば

何とかなるだろうな。」

 それを聞いてそうかと言う鳳はそれじゃあと言ってこう続けた。

 「あとどの位で完成かな?」

 「そうだな、実際に投与した際のデータが欲しいが」

 「じゃあ投与する位なら問題ないって事だね?」

 賢生はそれを聞いて何言ってるんだと思っていると・・・鳳は賢生に向けて

こう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「実験だよ、もしかしたら使う事になるかもしれないし。」




 次回はキセキの続き。
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