弦神島における非日常的な日々   作:caose

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 過去語りです。


タケルの過去①

「キセキ逃げるぞ!」

 「お兄ちゃん・・・!?」

 「魔女連隊の奴らがお前を狙って来たんだ!今皆がここの防衛を任てるから・・・

約束したろ俺がお前を守ってやるって!」

 「お兄ちゃん・・・ありがとう・・・!」

 キセキがそう言ってタケルと共に走って行くとタケルはこう思っていた。

 「(そうだ、今度こそ守ってやるんだ・・・今度こそ・・・!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今から7年前

 タケルの実家は草薙真明流の道場であったがぼろ屋敷で然も剣術は当時下火であり

お化け屋敷と呼ばれていた。

 母親は優しかったが父親は厳しく実入りが少なかったがタケルは父親から剣術を

学んでいる時に何時もこう言われた。

 『タケル、剣に固執しろ。お前の存在を確立してくれているのは剣術のみであり

それ以外の事は全て投げ捨てよ、剣以外の事で怒りと憎しみを捨て慢心を持つな。

お前に許されている行動は剣のみだ。』

 何時もそう言われて育ったタケルであったがこれは草薙家の男子特有の性格である

頭の血が昇りやすく更に言えば自らの力を制御できないという事から常に冷静さを

持てというのがタケルの父親の教えであったがそのやり方は・・・過酷の一言に

事尽きた。

 毎日毎日父親によって血だるまにされ強者と弱者の隔たりと他者から与えられる痛みと他者へ与える痛みを教え込ませた。

 そして何れは子は親に勝ちたいという想いから何れは自主的に学ぶようになっていき

心技体共々鍛え抜かれるのだ。

 最後に自制心と忍耐力を鍛えることで己を制御する事も出来るのだ。

 タケルにとって父親とは超えるべき敵であると同時に師匠なのだ。

 そして草薙真明流の師範として強くそしてタケルの才能はそれ以上であったが・・・

その代わりに気性の荒さが常人以上であった。

 閉鎖的な村である事からタケルの家が貧乏であることが原因で虐められて石を

投げつけてくるがその度にその相手は血だるまに変えるがその度に多くの人々から

こう言われた。

 『昔からあの家は問題ばかりよねえ、草薙さん所のお父さん。仕事を碌に

してないじゃない。』

 『余所の道場で剣術教えているらしいけど実入りが少ない事も家を見ればわかるわ、

真面目に働く気が無いんじゃないかしら?』

 『・・・剣術なんて時代錯誤で物騒な物を子供に教えるんじゃないわよ全く。』

 そう言われるたびにタケルは木刀でその家の壁やガラス窓を叩き割って行くがその度に両親が謝るがタケルからすればあっちが悪いという想いで何でなのか分からず頭を

掻きむしる日々が続いていたが其れが終わったのは・・・ある夏の日。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 深い森の中を特訓していると何処からか歌声が聞こえて来たので何だろうと思ってその歌声が聞こえた場所に向かうとそこで目にしたのは・・・大きな蔵がそこにあった。

 崖と崖の間に立っていた通常ならば絶対に発見できない場所であったが更にそれを

漆の様に漆黒の特殊な石で出来ているのであろう触るとひんやりしていて冷たく更に

幾つも補強されている個所がありごく最近のもあった。

 蔵の中から聞こえる歌語を聞いてタケルはこう思っていた。

 「(この歌・・・母さんが歌ってくれた子守歌と同じだ。)」

 タケルは誘われるかのようにぐるぐると回っていると声が聞こえる吹き抜けの場所からこう言った。

 「・・・おい、誰かいるのか?」

 「ひ・・・・人?・・・人、いるの??」

 何やら怯え切った様子であったがためにタケルは罅があった場所に向けて声を出した。

 「お前こんな箱の中で何してるんだ?妖怪かなんかか??」

 「あ・・う、キセキは・・・キセキって言うの。」

 「俺は草薙タケルだ、お前は人間か?」

 タケルが率直にそう聞くとキセキはええとと困惑していると罅割れた個所から指が

にゅるりと現れて何だよと言うとキセキがこう言った。

 「あ・・・握手・・・初めてあった人・・・握手って・・・お母さん言ってた。」

 タケルはキセキの言葉を聞いて握手と言うよりも握指じゃべえのかよと言うがえへへと呟くキセキの声を聴いて仕方ねえなと言ってタケルはキセキと指を絡め合うとキセキは

心底嬉しそうな声であ~♪と言った。

 「何でお前こんな箱の中にいるんだ?」

 「分からない、生まれた時からここだった。」

 「ふうん・・・如何でも良いけどね。」

 「ね、ねえ。お話・・・してくれないかな?」

 「話って・・・どんなのだよ?」

 タケルはキセキに向けてそう聞くとキセキはこう答えた。

 「外の話・・・タケル君の話・・・何でも良いの。」

 キセキはワクワクしている様子でそう聞くとそうだなあとタケルはキセキ似向けて

色々話した。

 普段ならばあまり話さないタケルが何故かキセキに対しては色々と話していた、

この時からタケルの気性は落ち着き始め学校で問題を起こす頻度が少なくなった・・・

まあ少なっただけだって血だるまは無くなった。

 そしてタケルはキセキと共にいる時だけ落ち付き始めた。

 両親はタケルがキセキと出会っている事を知らずにその変化を喜んでいたが両親は

真実を聞いて自らも真実を話した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 草薙一族の闇を。




 次回へと続く。
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