弦神島における非日常的な日々   作:caose

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 ようやっと終わります。


タケルの過去③

『親父!お袋!!』

 タケルはそう言って2人のいる場所に駆けつけるが其れを見た時には既に母親は

事切れており父親も息が絶え絶えになっていてタケルを見ると途切れ途切れだが

こう言った。

 『たけ・・・ルか?』

 『何があったんだよ親父!一体誰が』

 『キセキ・・・だ。』

 『え?』

 『あの子の・・・力・・・強・・・ぎて・・・あの蔵・・・ら出て・・・私では・・・

無理・・・私では・・・・せない。』

 剣断がそう言うとタケルに剣を押し付けてこう言った。

 『お前が・・・選べ!』

 『何言ってんだよ親父!俺にキセキを・・・如何させたいんだよ!』

 『お前にしか・・・キセキと・・・関り・・・た・・・お前・・・出来ない!

出来る事・・・お前に・・・選ばせ・・・なかった・・・私が・・・だった・・・

殺すか・・・守るか・・・お前が決める・・・今が・・・時だ・・・あの子は・・・

人であり鬼・・・人の心・・・鬼の力・・・・何方もある・・・。』

 『どういう身だよ親父其れって一体!』

 『そして・・・お前は・・・』そう言うのを最後に剣断の目の光が消えて最後に・・・

息を引き取った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『はっ・・・はっ・・・はっ・・・!』

 タケルハ剣を片手に山中を歩いていた、おぼつかない足取りで蔦に何度も

足を取られながらもキセキを探していた、昔のタケルならばキセキだろうが誰だろうが

相手を斬り倒していたであろう。

 躊躇なくやり遂げれるだろうが今のタケルにはそれは出来ない、タケルはキセキが

妹である事を知りそして家族である事から守るべき存在だと認識しそして

何とかしたいという気持ちが前に出ている中何処に居るんだと思って歩いていると

ある場所に辿り着いたのだ。

 自身が住んでいる村が一望できる崖にて・・・キセキがそこにいた。

 だがそれは本当に・・・人間なのかと言いたい程である。

 白装束の角をはやした黒の長髪の少女がいるのを見たがその下は最早・・・

異形であった。

 肉の塊が膨れ上がり口や目が幾つも出ていてまるで・・・怪物だと言わんばかりの

其れに対してキセキはタケルを見て・・・ああと言ってこう続けた。

 『ああ・・・やっと・・・会えたね』

 『『『『『『『『タケル君?』』』』』』』』

 下の口から多くのタケルに対する声が聞こえるとああとタケルは剣断が

言ってたのはこれだったのかと思っているとキセキはタケルに向けてこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『キセキを殺して、タケル君。』

 『『『『『『『『『殺して?』』』』』』』』

 まるで求めるようにタケルに向かってそう言うとタケルはそうだったんだと確信した。

 『(父さんも・・・ご先祖様値は皆こんな気持ちだったんだ・・・

じゃあ俺も・・・キセキを・・・妹を。)』

 殺すべきなのかとそう思っていると・・・キセキは更にこう続けた。

 『ずっとずうっと・・・会いたかった・・・お願いタケル君・・・キセキを殺して・・もう自分じゃどうしようもできないの・・・あの御蔵は私の力を

封じる為のものだったんだけどキセキの中にアル力が勝手に願いを叶えてしまうの・・・キセキがいたら世界中の人達を殺してしまう・・・もうこれ以上キセキは・・・

心を曝け出したくない・・・お願いタケル君・・・キセキを・・・私を終わらせて・・・コロシテ・・・もうタケル君しかいないの・・・お願い・・・!』

 キセキがそう言いながらタケルに近づくがタケルはそれに対して・・・こう答えた。

 『御免・・・無理なんだ・・・ふざけんなの畜生が!』

 『タケル・・・君?』

 『こんなの・・・こんなのってねえっよ!やっと俺は自分にとって守りたいって・・・俺を・・・鬼の子なんて呼ばれた俺を人にしてくれたお前を・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・俺は妹をコロスなんて無理なんだよ!』

 その言葉を聞いてキセキはえっといってこう続けた。

 『お兄ちゃん・・・タケル君が・・・キセキの・・・・!』

 キセキはそう言いながらふらついて行くとあああと顔を手で覆いながら

其の儘崖に向かって行くのが見えてタケルはキセキを止めようと剣を投げ捨てて

キセキの手を掴もうとすると・・・キセキは其の儘崖から落ちて行って暫くすると

落ちた場所から・・・キセキの体から溢れ出した肉の塊がせりあがってくると

あああとタケルは呆然としてしまい最後には・・・肉の塊から声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『タスケテ・・・オニイチャン。』

 その言葉を最後にタケルが生まれ育った村が・・・キセキの力によって

取り込まれていった。

 ある者は肉の塊によって圧死され、ある物は食い殺され、ある者は鬼火によって

焼き殺されたりと村が地獄に染まって行くのを只ただタケルは・・・

絶望するしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後政府は村から程近い街まで逃げ延びたタケルはこの事を伝えると同時に

当時の勇者の一族、戦術機部隊、IS部隊、更には自衛隊や妖怪も加わった

一大勢力となってキセキを確保する事に成功しキセキを監獄に送り込みタケルは

両親の借金とキセキのどう考えても払えきれない保釈金の為に対魔導学園に

入学したのだ。

 全てはあの時守れなかった妹を出来れば何があっても今度こそ守れるようにと思って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして今・・・それが試されようとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「絶対に・・・ゼッタイニお前を守ってやるからなキセキ!」




 次回は・・・目覚め。
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