弦神島における非日常的な日々   作:caose

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 全てが決まる。


キセキの決断

「暮人様、対魔導学園の生徒達があちらに向かっておりますがどの様に?」

 始末いたしますかと葵は暮人に向けてそう聞きながら『地宇竜』を構えると

いや待てと暮人は葵に対してこう言った。

 「奴らが何をするか分からぬがこちらにとって不利益になるという事はあるまい、

今我らがやる事と言えば只一つ・・・あれをどうにかするべきだ。」

 そう言って暮人は『雷鳴鬼』を身構えるとキセキから出てきた肉塊がこう言った。

 ーー痛い奴は敵、お前たちはキセキに触れないでキセキを殺していいのは

お兄ちゃんだけ。

 「お兄ちゃん・・・成程な貴様はそのお兄ちゃんとやらに殺されたいとはな・・・ならば私がそのお兄ちゃんだ・・・俺を殺したければ死ぬ覚悟で来るんだな!」

 暮人はそう言って剣を構えると葵達も刀を身構えて・・・攻撃を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「この道ってあいつが造ったのか・・・再生が遅いな。」

 「けどこれなら態々戦って穴を造る必要は無くなったよネ!」

 イリナはタケルに向けてそう言いながら走っていると・・・ぐじゅじゅと肉が

再生し始める音が聞こえて不味いなとタケルはそう思っているとイリナは

タケルに向けてこう言った。

 「タケル君!向こうにキセキちゃんが見えたよ!」

 「!キセキ・・・!!」

 タケルは其れを聞いて急ごうと言うがキセキの肉塊がこう言った。

 ーー栗色のツインテール

 ーーキセキからお兄ちゃんを奪う悪い奴

 ーーお兄ちゃんはキセキのものなの!

 ーー邪魔しないで!

 そう言うとキセキの肉塊は鬼火を放とうとした瞬間に・・・イリナは自身が持っているレーヴァテインを見てこう言った。

 「タケル君・・・キセキちゃんの元に行って!」

 そう言ったと同時にイリナはレーヴァテインに向けて・・・こう思っていた。

 「(主よ・・・どうかタケル君とイリナちゃんを・・・救ってください!)」

 そう思いながらイリナはレーヴァテインを振り下ろしたと同時に・・・

レーヴァテインから炎が巻き起こりそして・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・赤い炎と青い炎が互いに激突して・・・拮抗していった。

 「これは・・・イリナさん。」

 「タケル君行って!ここは私が抑えるから・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・行っけー草薙 タケル!妹を救ってーー!!」

 「イリナさん・・・ありがとう!」

 タケルはそう言って離れて行くのを見送ったイリナは・・・笑みを浮かべて

こう呟いた。

 「私みたいに・・・後悔しないでね。」

 そう言うと肉塊から牙の生えた化け物が出てくるとへへと呟いて・・・大声で

こう言った。

 「さて・・・来なさいよ鬼!アンタなんて怖くないんだから!!」

 そう言って・・・攻撃を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「キセキ!」

 タケルはキセキに出会うとキセキはタケルを見て・・・こう言った。

 「お兄ちゃん・・・やっと・・・終わらせてくれるんだね。」

 「・・・・」

 「信じてた・・・最期は必ず・・・キセキの元に戻って来るって・・・。」

 キセキはそう言ってタケルを抱きしめるとタケルもキセキを抱きしめ返すと

キセキはこう続けた。

 「もう・・・何処にも行かないで・・・キセキと一緒に・・・いて。」

 そう言っていると同時に・・・出入り口が爆発すると其処から・・・イリナが出てきてこう言った。

 「キセキちゃん!」

 「あ・・・イリナ・・・さん。」

 キセキはイリナを見てタケルの体に隠れるようにしようとすると・・・タケルは

キセキに向けてこう言った。

 「キセキちゃん・・・タケル君がここに来たのはね、キセキちゃんを助けたいって

気持ちでここに来たんだよ。私も・・・皆も・・・キセキちゃんを助けたい・・・

けどもし死にたいって言うなら・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・私も一緒は駄目かな?」

 「・・・へ?」

 「な!」

 イリナがキセキの手を添えてそう言うのを聞いてキセキとタケルが驚いているが

イリナはキセキに向けてこう続けた。

 「私ね、タケル君に命を救ってもらったの。だから返したいけど命と釣り合うのは

結局は命でしか返せないの、だからタケル君が命を賭けるんなら・・・私も」

 「ちょっと待てよイリナさん!これは俺達家族の問題なんだ!!アンタが

これに加わる事なんて。」

 「タケル君、私は君に救ってもらったしあの時言った事も真実だよ。君には

生きて貰いたい・・・けどもしそれが嫌になって君がいなくなって・・・多分私達は

君がいたから纏まってた・・・其れが無くなってバラバラになるのを見るくらいなら私は君と一緒に消えたい。」

 イリナはそう言ってタケルに近づいて・・・頭をタケルの胸元に置いてこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「私はもう・・・大切な人が消えるのは嫌だから。」

 其れを聞いてキセキは・・・あっと呟いて2人の光景を見てそうなんだと思って

こう続けた。

 「(お兄ちゃんは大切な人がいるんだ、そしてキセキは其れを奪う・・・いやだ・・・私そんな事の為にお兄ちゃんを独りぼっちにさせたくない・・・!)」

 一人は嫌だけどとそう思いながらキセキはタケルが持っている薬を見て・・・キセキは其れを奪い取ると肉塊にこう命じた。

 「お願い!お兄ちゃんとイリナさんをここから出して!!」

 「キセキ!」

 タケルはそれを聞いてキセキの元に行こうとすると肉塊が其れを

邪魔しようとするのを見てタケルはラピスを呼び出そうとするとキセキはタケルに向けてこう言った。

 「お兄ちゃん。」

 「キセキ待て!そいつは」

 「キセキね・・・一杯一杯頑張ったよ・・・辛い事も一杯我慢したよ・・・

けどねお兄ちゃん、キセキね・・・お兄ちゃんと会う時だけは・・・世界で

2人っきりになってるって思って・・・辛さも忘れてたんだけど・・・けどねキセキ・・外に出て嬉しかった・・・キセキの事をこんなに・・・優しくしてくれた人がいた事・・嬉しかった・・・。」

 そう言うとキセキは涙を流してこう締めくくった。

 「キセキね・・・お兄ちゃんと外で一緒に遊べて・・・こんなに

優しくしてくれる人達に囲まれて・・・嬉しかったよ。」

 「止めろ・・・止めろ・・・止めろキセキ!」

 タケルはそう言って止めようとするとキセキはタケルに向けて・・・笑顔で

こう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ありがとうお兄ちゃん、イリナちゃん。キセキは最後に出会えて・・・

良かったよ。」

 「キセキーー!!」

 タケルの悲鳴と同時にキセキは自らの首元に注射を打って・・・注入すると同時に

鬼火が肉塊を包み込むかのように爆発して・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・蒼い光が街を明るく照らして・・・その鬼火は空高く塔の如く伸びあがってまるで・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・世界が次元すらも超えて貫くかのように伸びて行った。




 次回は・・・その後。
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