弦神島における非日常的な日々   作:caose

22 / 214
 優一郎の家族は『Fate UBW』ルートです。


優一郎の家族

「魔術師・・・となると貴方も魔術協会に?」

 レイヴェルは優一郎に向けてそう聞いた。

 魔術協会とは魔法関連の管理を主だっていたのだが弦神島における条約により危険魔術や儀式等を弦神島が管理することとなっておりその秘匿性から

非人道的行為が横行していたのだが最近ではそれはなくしている。

 それを聞いて優一郎はこう答えた。

 「まあな・・・母さんが魔術協会の日本支部に所属していてな。

それが縁で俺も魔術を習ってるんだ。」

 それを聞くとレイヴェルはこう答えた。

 「あの・・・こう言ってはいけませぬが宜しいでしょうか?」

 「?」

 「貴方のお母上とはどの様な・・・?」

 レイヴェルは恐る恐るそう聞くとこう続けた。

 「あの魔術は・・・誰でも彼でも解除できない様に・・・その・・・

幾つかの仕掛けがなされていると聞いた記憶が」

 そう聞いたのだ。

 それを聞いて優一郎もああなと思ってしまった。

 何せあの魔術は特殊なコードが幾つもあり、解除するのにも

時間が掛っていたのだが優一郎はこう答えた。

 「まあ確かにあれは少し難解だったけどもう一つの魔術を使ったんだ。」

 「?」

 「・・・《解析》。」

 そう言うと優一郎はこう続けた。

 「これを使えば真正面からコードを算出する際にどの系統の魔術なのかを

理解しちまえばこっちのもんだしな。」

 「それにうちの母さんは負けず嫌いでさ。どんな魔術においても真正面から

あらゆる手段を用いて解き明かすんだよなあ。」

 「親父はそう言う母さんをサポートしてるって・・・言うかそう言うのも

ひっくるめて惚れたって年甲斐もなく何言ってんだって今思ってんだよなあ。」

 全くなと優一郎は少し照れた表情を浮かばせているとレイヴェルはこう聞いた。

 「それで・・・お母様のお名前は?」

 そう聞くと優一郎はこう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ああ・・・《衛宮 凛》って仕事上じゃ《遠坂 凛》って名前で

通してるな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「遠坂!?」

 「!どうしたんだそんなに驚いて!?」

 優一郎がレイヴェルの声を聴いて驚くがレイヴェルはこう続けた。

 「何言っているんですか?!《遠坂》と言えば日本の魔術師において

名家であると同時に魔術師におけるバトルロワイヤル《聖杯戦争》において

大聖杯の解体を成し遂げた有名人ではありませんか!?」

 レイヴェルが興奮気味にそう言うと優一郎はこう答えた。

 「ああ、そう云やあそうだな。父さんもその《聖杯戦争》で母さんと

出会ったって言ってたな。」

 そう言うと優一郎は嘗て父から聞いたことを思い出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『母さんと父さんは《聖杯戦争》で出会う前から学校で知り合ってたんだ。』

 『ふーん。』

 幼いころの優一郎は父親・・・《衛宮 士郎》の膝の上でそう聞いた。

 『あの頃の母さんは《学園のマドンナ》でな。今でも美人だけど

その時の母さんは可愛かったんだぞ。』

 『あの頃の俺は養父から《ヒーローになりたい》って思いがあったんだけど

それを成すにはどうしたら良いのか分からなかったんだ。』

 『だから先ずは人助けをしてたんだけど父さんはある時《聖杯戦争》に

巻き込まれて死にかけてたんだ。』

 『後々から聞いたんだけどその時から母さんは準備して《アーチャー》を

召喚してたんだけど敵は《ランサー》で俺はその《ランサー》に殺され・・・

いや、まあ色々と遭って母さんに助けられたんだけど《ランサー》に

また襲われてな、その時に俺は間一髪の所で《セイバー》を召喚したんだ。』

 『それで俺は母さんから《聖杯戦争》の事を聞いてな。

俺もそれに参加したんだけど何せ相手は化け物ぞろいの英霊ばかりでな。

生き抜くのがやっとだったんだけどそんな時に《キャスター》が現れて

《セイバー》盗られたんだよなあ。』

 『そんで母さんも《アーチャー》奪われてお互いに共同戦線張ったんだよな。』

 『何とかして《キャスター》倒せたんだけど《アーチャー》はそれでも母さんの敵になっちまったんだ。』

 『どーして?』

 『俺に向けてこう言ったんだ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 《自ら零れ落ちたこれを偽善と呼ばずとしてナンダ。》

 《そんな理想を抱えたまま溺死しろ。》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『俺はそいつの言葉がどことなくだけど理解しちまった

自分がいたんだけど・・・したくなかったんだ。』

 『どーして?』

 『俺は憧れただけじゃなくて・・・全く何もなかった俺を俺にしてくれた

養父に対して恩返ししたいからこそなりたいって分かったんだ。』

 『そんで俺は《アーチャー》に勝ったんだけど他にも聖杯が欲しい奴がいてさ、そいつが聖杯を出そうとするのを止めるためにその・・・母さんとな//////』

 『?』

 『まあ、お前にも好きな人が出来たら分かることだと思うぞ。

家族じゃなくて・・・誰よりも大切に思う人に出会ってな。』

 『そんでそいつにやっとの所で勝てて・・・そんでな、母さんが

俺と2人っきりになった時にこう言ったんだ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 《アタシ・・・妊娠したかも》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『そん時それを聞いておれはパニクッタけどな、』

 『俺はその時に決めたんだ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 《ヒーローとしての俺じゃなくて家族を・・・目に見える範囲で良い、

誰かを助けられる父親になりたい》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『そう思って母さんとは卒業したと同時に俺の後見人になっていた

藤姉の親御さんの下でひっそりとだけど・・・友達を加えて結婚式上げてさ。』

 『お前が生まれて・・・母さんがこの日本で魔術協会の日本支部任せれるようになって、そして・・・・《楓》が生まれて。』

 『俺は守りたいって思ったんだ。母さんがロンドンの本拠地を捨ててでも・・・俺と夫婦になってくれるって言う想いを叶えてくれたように。』

 『俺はお前たちの未来を守りたい。例えそれで俺自身が・・・

どうなったとしても』

 『あ、けど母さんには黙っとけよ。母さんはそう言うの嫌いだし

それに・・・。』

 『俺もお前たちを置いて逝きたくないしな。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの時見せる父さんの顔。

 何時もこの話を聞かせてくれる父さんの最後に見せる顔は・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 何時も・・・・・・・・満面の笑みを浮かべていたんだ。




 次回は現代に戻って・・・。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。