そしてゼノヴィア達は服装を先ほどのローブとその下に着ていた
ボンテ―ジみたいな制服から魔導学園用の制服に着替え直させた。
何しろ年頃の男の子が来たら色々と大変だからな。
そして颯月は2人と共に35試験小隊のいる部屋の前まで案内した。
そして目の前にあるのがその部屋であるのだが少しであるが・・・汚い。
「ここだよ、僕が先に入るから君たちは後で来てねえ。」
颯月はそう言ってまず自分から入って大声でこう言った。
「グッドアフタヌウウウウウウン!子供たち!!」
「あ、理事長。」
タケルが颯月を見てそう言うとルクスがこう続けた。
「どうしたんです理事長、こんな所に?」
「何言ってんだいルクス君!?鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしている
ようだけど!」
「いや、何でこんな所に来ているんですか?仕事は宜しいんですか?」
「( ̄∇ ̄;)ハッハッハ、これも仕事のうちなんだよねえ!!」
颯月はそう言ってそろそろ本題にと言ってこう続けた。
「既に草薙君からは聴いていると思うけれど今君たちの取り巻く状況は
最悪だねえ。何せこの間の戦闘で半分以上がリタイアしちゃったんだから。」
「「「・・・・・」」」
それを聞いて草薙達は耳が痛いと言わんばかりに視線を背けて顔を俯かせると
颯月はニヤリと笑ってこう答えた。
「そういう君たちには今回の事件に限り、特別として補充要員を
用意したんだ!」
さあ入って入ってと言ってゼノヴィア達は揃って入った。
そして互いに自己紹介をした。
「『ゼノヴィア・クァルタ』だ。ヴァチカンのエクソシストで
当面厄介になる。」
「初めまして、『紫藤 イリナ』です。私はプロテスタント側だから
間違えない様にしてね。」
互いにそう言って自己紹介すると颯月はさてとと言ってこう続けた。
「既に草薙君からは聞いているよね?今回のミッションなんだけど。」
そう聞くと揃って意見を交わした。
先ずは草薙。
「はい、今のところこれしか俺達がポイント稼ぐ方法がないので
異論ありません。」
うさぎ
「正直なところ私達は背水の陣も良い所ですわ。この際ですから危険な橋にも
渡らないと成り立てませんわ。」
ルクス。
「まあ僕はどっちでも良いけど今のままじゃあまた留年になりそうだから
やります。」
そう言うと颯月はうんうんと頷いてゼノヴィア達に向けてこう言った。
「と言う訳で君たちには交流も兼ねて一つ任務を言い渡したいんだ。」
「「「「「???」」」」」
「ターゲットは『アンドレフ・イェーガー』詩集《無軌道詩編》との初版本で
最後の一冊とも呼ばれるタイトルは《道化の悪夢》。これの奪取だよ。」
そう言うとルクスはすぐさまにパソコンの電源を起動してそれを検索して出た。
「『アンドレフ・イェーガー』。1802年に《無軌道詩編》を発表。
それらは一見したら支離滅裂で統一性が無いように見えるが実際は
彼が印刷所で自身の魔力が染み込んだインクを使って自分だけではなく他の本にも影響を与えている。インクには精神汚染魔法が染み込ませており
これにより彼が入った印刷所の会社から出版した本はオリジナル以外に伝染した
本を読んだ人間は暗号化された術式が脳内に記憶されて発動。オリジナルの場合は発狂してから自分で眼球を抉りだしてから舌を引き抜いて自殺し、
伝染した本は悪夢に際悩まされ、目からはインクの色と同じ涙が溢れ返り、
味覚障害を引き起こす魔法の本。」
それを聞いてその通りと言ってこう続けた。
「だけど彼が作った原本は既に封印された後に魔術協会によって一度は
保管された後にウチが管理する封印書庫に再封印。初版本も大部分が回収済みで残っていたのは僅か5冊。そしてこの間僕たち《デュラハン》によって
そこの売買組織を一斉検挙されてハイお終いって思っていたんだけどねえ・・・
押収できたのは4冊。残りの一冊は何処に行ったのかと思って1週間ずっと
探して探してようやく尻尾を掴んだのさ。」
そう言うと全員に装備されている携帯電話(草薙の場合は学園から支給された
パカパカ携帯電話)に情報を送信してこう続けた。
「如何やら持ち逃げしたのはそこの売買組織の構成員の一人って事が
分かってね。彼はそれを別の組織に高値で売りつけるらしいよ。
場所は弦神島にある夜の繁華街エリアの裏、空きビルの一つにそいつがいるんだ。君たちには今後の交流も兼ねてそれに参加して欲しい。
相手は大方ギャング程度だと思うけど何かあってもいけないから武器の融通を
聞かせておくから何でも言ってねエ。」
じゃあねと言って颯月は立ち去るのを見て草薙達もゼノヴィア達に向けて
自己紹介した。
「改めて初めまして。俺がここの隊長《草薙 タケル》だ。」
「私はスナイパーの《西園寺 うさぎ》ですわ。」
「僕がここで整備を担当している《ルクス・アーカディア》だよ。取敢えず
宜しくね。」
そう言ってイリナもよろしくねと言って握手するがゼノヴィアは
そこから立ち去ろうとしていた。
イリナはゼノヴィアに対して握手するようにと言うがゼノヴィアは
彼らを見てこう答えた。
「私は貴様らが邪魔しなければそれで良いが・・・ジャマダテスルナラ
斬るぞ。」
「「「「!!!!」」」」
それを聞いて草薙達どころかイリナですら震えあがった。
そして近くにあったソファーに座ったゼノヴィアは聖剣を整備していた。
そんな光景を見ながらタケル歯取敢えずと言って作戦の内容を詰めていた。
次回は作戦です。