弦神島における非日常的な日々   作:caose

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 バケモノ対バケモノ。
 果たして勝負は如何に。


槍対剣

「タケル君。」

 イリナは先ほどまでタケルが死にかけていた場所に座り込んでいた。

 あの時確かにタケルは死にかけていた。

 だがあの瑠璃色の女の子によって鎧が現れたと思いきや『ロンゴミニアト』に

向かって行き今でも戦おうとしている。

 その光景を見てイリナは神に祈った。

 自分はもう戦うことが出来ない事もあり神に祈るしかなかったのだ。

 「(主よ、どうかタケル君を・・・お救い下さい!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな中タケルと『ロンゴミニアト』の激闘は凄まじいの一言に

尽きるものであった。

 相手はあの《アーサー王》が使っていた武器だというのにタケルは退くこともなく打ち合っていた。

 そんな中に於いてタケルは上段より振り下ろされた刀が右腕を・・・

斬り飛ばした。

 相手は槍で剣で相手するには3倍の実力が必要である事も関わらずにだ。

 すると『ロンゴミニアト』は飛ばされた右腕にある『ロンゴミニアト』を掴んで

タケルから離れると・・・ラピスがこう忠告した。

 《固有魔法来ます。》

 「だったら発動する前に」

 《無理です、詠唱中は如何やらエネルギーシールドを

発生させているのでしょう。魔力と別個にしているため突破は無理かと》

 「じゃあどうすりゃあいいんだ!?」

 タケルがラピスに問い詰めるとラピスはこう答えた。

 《こちらも固有魔法を使用します。宿主はトリガーを引き絞ったまま

固定してください。》

 「分かった!」

 タケルは言われるがままにトリガーを引くと足元から・・・瑠璃色の粒子が

魔法陣と共に出現する。

 【誰が駒鳥を殺したのか?私の槍で、剣で殺した駒鳥を】

 何やら意味深に嫌な詠唱が聞こえるのだがラピスはタケルに向けて

自身の固有魔法についてこう説明した。

 《私の固有魔法は刀身に触れた魔法を吸収し、無効化した上でその魔法の威力をこちらの攻撃力に変換して刀身に集中させます。遠距離攻撃は出来ないので》

 「俺の・・・実力次第ってか?」

 《その通りです。》

 「大丈夫だ、草薙の剣は人外を討ち、無辜なる民を守る剣。折れない剣と・・・あれがある限り俺達は絶対に負けねえ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 嘗て・・・タケルが小さいころ、幼少期にとある剣の達人でもある

親戚の人に強くさせてくれと頼んだことがある。

 その人は諸事情で欧州に住んでおり、世捨て人の様な生活をしていたのだが

タケルはその人に弟子入りしたのだ。

 ・・・後悔しない為に。

 諸事情を既に聞いていた親戚の人はタケルに対してこう言ったのだ。

 

 

 

 

 

 『やめておけ、今の時代は剣よりも銃の時代だ。そんなご時世に

こいつはもう本来ならばお役御免で歴史の闇に消えなきゃいけねえのに何故それを学ぶ?』

 『強くなりたいから、勝ちたいから!!』

 『無理だ、諦めろ。』

 『それでも勝ちたい!』

 『死ぬだけだ!やめろ!』

 『けど戦鬼隊は使えているじゃねえか!!』

 『あれは刀剣と言う概念が無いんだって!諦めろ!!』

 『絶対に勝ちたい!』

 『分からねえのかタケル!絶対に無理なんだよ銃に勝つなんて!!』

 『それでも勝ちたいんだ!!』

 それを聞いて親戚の人は溜息をついているとこう答えた。

 『一つだけ・・・あるにはある。だがこれを使い続けているとマジで

お前後悔することになるだろうし下手したら死ぬ。其れでもか?』 

 そう聞くと未だ幼かったタケルは二の捌もなくこう答えた。

 『それでも良いんだオジサン!教えてくれ‼!』

 そう言ってオジサンはこう答えた。

 『・・・分かった、お前の覚悟は受け取ったが1回でも辞めたい・帰りたいって言ったら即弟のとこにケツ蹴って帰らす。それで良いな?』

 『うん!』

 『それじゃあ鍛えてやるが鍛えるのは体じゃない。』

 『・・・何処?』

 『簡単だよタケル、お前がこれから鍛える場所は体じゃなく・・・頭だ。』

 『・・・勉強しろって事?』 

 『そうじゃない、お前に教えるのは・・・《草薙諸刃流の裏伝》・・・脳みそを限界に迄酷使する荒業・・・その名も』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『「掃魔刀」』解放!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 掃魔刀、それは脳のリミッターを強制的に解除して走馬灯を

自分の意志で使う技。

 走馬灯は本来死の直前の際に死を回避する方法を過去の記憶から

導き出すものでありその間時間はゆっくりとしか感じないのだ。

 その為かラピスが発動した魔法と『ロンゴミニアト』の魔法が

スローモーションの様に感じているのだがそんなの関係ないと言わんばかりに

タケルは掃魔刀を使って導き出そうとしていた。

 ・・・『ロンゴミニアト』の倒し方を。

 そして互いに魔法が最大限に高まって『ロンゴミニアト』が

レーザーを放つと同時にラピスはこう唱えた。

 【黄昏の付与(トワイライトエンチャント)】

 それと同時にタケルは掃魔刀で現れた11人の騎士を相手取った。

 全員剣を持っていたがタケルはそんなの関係なしと言わんばかりに

突撃して・・・斬り裂いた。

 一人目は突きを躱して胴を斬り裂いた。

 二人目は横薙ぎの一撃を跳躍で躱して頭部を破壊。

 三人目は切り上げを剣ごと体を両断。

 四人目は上段からのを下から斬り捨て。

 五人目、六人目、七人目は抜刀術で一閃。

 八人目、九人目は重ね技を受け流して体を反転させて背後から腰を斬り裂き。

 十人目と十一人目は真っ向から粉砕した。

 そして全員が終わるとタケルはラピスに向けて指示を出した。

 「ラピス!とびきりでかいツヴァイハンダーを!!」

 《承認・Mode-Zweihainder・・・エンチャント反転、

フレキシブルマテリアル解放》

 その言葉と同時にトリガーを引いた瞬間に野太刀が一瞬で十m級の大きさの

両手剣に姿を変えた。

 そしてタケルは其の儘其の儘跳躍して・・・技を放った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「《草薙諸刃流》」

 その技は掃魔刀発動時にしか使えない禁忌の技。

 人間の身体技術に於いては最も不可能な技。

 始祖となる草薙諸刃流の初代が構想した技。

 それは・・・斬撃を一瞬の間に八回繰り出すという恐るべき連続技。 

 その名は・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「《八岐大蛇》!」

 ザン!!という音と共に『ロンゴミニアト』が・・・賢者の石諸共破壊された。

 その時に爆発した光の中には僅かであるが・・・赤い粒子が

ちりばめられていった。 




 次回は・・・真実。
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