「何だこいつは!?」
タケルは裕人の胸から現れた巨大な・・・人を軽く包めるくらいの
蕾を付けた黒い花が姿を現したのだ。
「あ・・・何・・・ダ・・・これ・・・ヴぁ・・・・!!」
裕人は何が何だか分かっていない中で蕾が開き始めると・・・中から
神父が現れて・・・
・・・・キレッキレなダンスでこう言った。
「ハ~~レルヤ!ダダダダ!!ア~~~レルヤ!!・・・・
けし~~~て!超〇じゃ!!ありま~~~せ、ん!ン!!ン!!!」
両手を大きく開いてまるで神様を崇めるかのように登場してきたので
タケル達はというと・・・。
「「「「「・・・・・・は?」」」」」
そう言うしかなくなよなと思うが神父はあれ~~と言ってこう続けた。
「可笑しいですね?普通ココナラ『撃ちたくないんだああああああ!!』とか!『マリーーーーーーーー!!』とかそう言う所じゃないんですかねえ~~?
インパクトが足らないと言う事ですかね??仕方ありませんスイマセンテイク2」
「馬鹿言ってんじゃないわよーーーーーーーー!!」
「ぶへ~~~~~!!」
「「「「「ええええええええええええ!!!!!!」」」」」
突如として神父目掛けてマフラーを付けた少女が飛び蹴りを叩きこむと
神父は其の儘地面に叩きつけられて数バウンドして校舎に激突した。
「酷いじゃありませんかマリさん!折角の登場シーンに
何水差すんですかァ!?」
「お馬鹿かアンタハ!ここでボケかますもんだから見なさいよアイツらの
あの顔!!完全に阿保にしてるじゃないの!?」
「何言ってるんですか!ファーストコンタクトは劇的な方がより確実に覚えが
良くて次の取引に有効」
「アンタの脳みそにはエロゲとエロアニメしかないんかい!?アンタが
そんなんだからアタシが火消ししなきゃいけないんでしょうが!ああもう
アンタのせいでアタシがどれくらい苦労して」
「・・・マリさん!」
「な・・・何ヨ?」
マリがそう聞くと神父・・・ホーンテッドがこう言った。
「それが貴方が私に対する愛なんですね!」
「・・・・・あ”?」
「僕は今までマリさんがどうしてここ迄暴力に徹するのか
理解できませんでした!」
「理解しなさい・・・・。」
「ですが今までの事を考慮して分かりました・・・・それが貴方が僕に対する『愛』なんだと!!」
「暴力が愛だって言うんならDV被害受けている人達全員に謝って来い
土下座で・・・!」
「そう!愛は素晴らしく十人十色!!そしてマリさんの愛が暴力というのなら
僕は甘んじて受けてその愛を受け止めて相思相愛となろう・・・さあマリさん
もう一度僕に特大の愛を」
ホーンテッドがそう言いかけた瞬間にマリは魔法陣を展開してこう言った。
「そう・・・それならこの『愛』っていう奴受けなさいよね?」
「いやマリさん、魔法は流石に酷いって言うか幾ら僕でもその『愛』は
きついんじゃ」
「そうよね、そうよね。普通そう思うわよね私だって何度も何度も
アンタの尻ぬぐいされてきつい中頑張って来たんだからさホーンテッド。」
「ハイ?」
ホーンテッドは何?と思っているとマリは・・・にこやかに笑顔でこう言った。
「大人しく私の『愛』を受けて猛省しなさい♪」
「ヒィイイイイイイイイイ!!」
「『極光砲撃(オーロラ・ブラスト)ーーーーーーーー!!」
「ふぎゃああああああああああああ!!」
「何だこの漫才?」
「・・・・さあ?」
タケルはイリナに向けてそう聞くがイリナですらこの光景に・・・何だと
言うしかなかった。
「いやああすみませんね色々と待たせてしまって。」
「いやあんた顔大丈夫なのかよ滅茶苦茶モザイク掛かる位ボロボロだぞ
いやマジで。」
タケルはそう言って・・・汚物か猥褻物扱いなのかは定かではないが
『見せられないよ』が出る位の顔になっていることに恐怖していると
ホーンテッドはこう答えた。
「大丈夫ですよ?こんなのギャグマンガでしたら次のコマで治りますから。」
「イヤ何未だボケかましてんの!?滅茶苦茶さっきまでシリアスな所にシリアルぶち込まれてこっち未だ状況が整理できてないんだけど!!」
タケルがマジ切れ寸前な表情でそう言うと暫くして・・・
未だモザイクかかった顔でこう言った。
「ああそうだ、自己紹介しないといけませんね?してなかったですし」
「イヤ何ココで自己紹介するんだよってアイツ大丈夫なのかよおい!?」
タケルがそう言って裕人の方に剣先向けるとホーンテッドはこう答えた。
「イヤ大丈夫でしょ?未だ元気そうだし悪魔なんだからこれくらい
屁の河童でしょ♪」
「嫌あれのどこが屁の河童何だよ完全に虫の息って言うか
顔が真っ青だぞおい!」
「ええと名刺名刺ってマリさん、名刺って何処でしたっけ?」
「聞けよ人の話!!」
ホーンテッドのマイペースさに流石にタケルも怒り心頭になるが当の本人は
知らねと言わんばかりに名刺を探して・・・それをタケルに手渡した。
「どうぞこちらを。」
「お・・・おう。」
何だか疲れたなと思っているとタケルは名刺を読もうとしてこう呟いた。
「ええと・・・『イ・ウー』所属って!?」
これアザゼルが言ってたやつだぞというとホーンテッドは・・・やっと
元の顔に戻って自己紹介した。
「お初めまして皆々様、私は『イ・ウー』所属魔導技術開発課課長兼
実働実験戦闘部隊遊撃隊隊長兼魔法傭兵団『魔女連隊(レギメント・へクセ)』を支配下に置く『幻想教団(ヴァルハラ)』に属する・・・
・・・・『ホーンテッド・ベラドンナ』と申しますので以後宜しみお気を。」
そう言ってまるでピエロの挨拶かの様に答えて仰々しくお辞儀をした。
次回は戦闘再開。