「父上、このような輩たちと同盟を結ぶのをお辞め頂きたいのです。」
ロキがそう言うとオーディンはこう返した。
「何故だロキよ?お前はこの同盟に反対しているというのは知っておったが
何故ここに来たのだ?」
それを聞いてロキは鼻で笑ってこう答えた。
「何故?分かりきっているでしょう??この様な人間に寄生しなければ
絶滅しか道がないくせに自分たちこそが至高の種族だと言い張り現実を見ず
世界が変わっていることすら気づかない蝙蝠に」
ロキはそう言いながら悪魔勢を見ると悪魔側は苦虫を嚙み潰したような
顔つきをするのを見てふんと鼻息荒して笑うと天使勢を見てこう続けた。
「自分の神がいないのにいると言い張り嘘をつかなければ信仰がなくなり
同じように滅ぶしか道がなく昨今では転生させて種を存続させようなどと言う
諦めが悪く全くこいつらも人間に寄生しなければ生きられない鳩。」
そう言いながら天使勢を見るや否やこちらも同じような表情をする中でロキは
アザゼルを見てこう言った。
「だがお前たちは面白い、純血や種の存続に捕らわれておらず自らに
訪れるであろう破滅をも受け入れてそれでも多種と婚姻して堕天使の力を
只の遺伝子の一欠けらにするという思い切りが良いのかそれとも何か考えているのか分からない烏。」
そう言うとアザゼルはヘイヘイと言って頭を掻いているとロキはオーディンに
向けてこう言った。
「人間に寄生しなければ生きられない彼らと我々アスガルドの民とでは
そもそも住む次元が違います、我々は人間よりも高度な文明を持ち力を持ち
そして何よりも我々は九つの次元をその手に治められる政治力がありまする。
だが父上は北欧の人間界に我々の技術力の一端を献上させ人間どもをのさばらせるきっかけを与えてしまいそして何よりも我慢できないのは・・・このような
絶滅危惧種にまで手を差し伸べるなどどういうつもりだ!!」
そう言ってロキは机を倒すとこう続けた。
「人間ならばまだ許せますがこいつらは我々の居場所を土足で踏み荒らし聖剣や
魔剣を奪ったり神器持ちの人間や神話の民達を食い物にしてどれだけ我々が
煮え湯を飲まされ不当にもはぐれ悪魔になった多くの同胞たちがいるのにも
関わらず何故こいつらと同盟を組むのですか?!」
そう言ってその手をオーディンに向けた瞬間に手から氷が・・・
吹雪のごとく噴き出してきた。
「オーディン様!」
それを見た銀髪の女性が前に立つと盾みたいに魔法陣が現れてその攻撃を
弾いたのだ。
「ほお、流石今回父上の護衛を任されたワルキューレの一人『ロスヴァイセ』。その美しさと叡智ある魔法の貪欲な習得から今代の『ロスヴァイセ』は
〈知識の戦乙女〉と呼ばれていると聞いたが成程確かに強いな。」
ロキはそう言ってワルキューレ『ロスヴァイセ』に向けてそういうと
『ロスヴァイセ』はこう答えた。
「その言葉に対して私は喜ぶべきか否かわかりませんが一つだけ確かなことは
貴方は御父上の今回の同盟」
「父親じゃない。」
「・・・何ですって?」
『ロスヴァイセ』はロキの言葉を聞いて何だと思っているとロキは
兜を取った瞬間に体の肌の色が・・・変わり始めたのだ。
白い肌から青い肌にへと・・・姿を変えてきたのだ。
「その体・・・貴方は一体?」
『ロスヴァイセ』がそう呟くとロキはははははと暗い笑い声をあげて
こう答えた。
「この姿か・・・父上貴方は知っているのでしょう?私の正体が??」
そう聞くとオーディンはこう答えた。
「お前は私の子供だ。」
「嘘をつくな!」
そう言うとロキは怒りながらこう続けた。
「この肌を見ろ!魔術でごまかされていたがこれを見たとき何と思ったか
分かるか!?まるで・・・氷の巨人のようだと・・・『ヨトゥンヘイム』の
『フロスト・ジャイアント』ではないか!!」
そう言うとまさかとオーディンはロキに向けてこう聞いた。
「ならば・・・お前なのか?5か月前に『ヨトゥンヘイム』から侵入者が
現れるようにしたのは・・・?」
「あのまま兄上が王座に就いていたら国は戦乱状態でした!
そうなるくらいならばまだ父上がましだと考え奴の自尊心を利用して襲わせて
王座とムジョルニアを失わせて『ミッドガルド』に追放させたがなのに父上は
三大勢力と名乗る連中と同盟を結ぼうとすることに私は怒りましたよ!!
なぜ犠牲になった者たちの怒りを奴らにぶつけないんだと!?だから私は
ここに来たのです父上・・・貴方を止めるために!?」
そう言ってもう一度氷を放とうとしたその時にオーディンは持っている杖で床を一突きするとロキは・・・どこかにへと姿を消した。
「消えた!」
「一体どこに!?」
中にいた面々がそう言う中でそれを見ていたグレンがこう呟いた。
「あの爺さんが転送させたんだろうな。」
「どうするんだよグレン?此の儘残ったとしてもいやな予感がするぜ?」
伍士がそう呟くとグレンはこう答えた。
「まあ見ていようせ、万が一に備えて議員たちの脱出用の車両準備しとくように深夜に伝えておいてくれ。」
「了解。」
伍士はそれを聞いて電話するためにどさくさに紛れて出ていくとグレンは
その光景を見てこう呟いた。
「さあて・・・どう出るんやら。」
この作品の北欧神話面々は『アベンジャーズ』のキャラが出ます。