『それでは皆様、お時間となりました。尚今回のレーティングゲームは
制限時間付きで所要時間3時間の短期決戦『ブリッツ』形式です、それでは皆様・・ゲームスタートです。』
グレイフィアの言葉を聞いてではと言ってソーナは全員に向けてこう言った。
「では作戦は今の通りです、匙・由良・巡・草下は2手に分かれて下さい。匙は
店内から進行、残りは立体駐車場を経由して進行。花戒は店内の監視と報告、
進行内容によりましては私と椿姫・仁村は匙と合流して敵と遭遇戦しつつ
シークヴァイラを討ち取ります。では皆・・・ここから始めましょう!」
『ハイ!』
それを聞いて匙達は走り出すのをインセクトロン越しからシークヴァイラは
見ているとではと言ってシークヴァイラはこう言った。
「先ずは敵の目を潰します、こちらのポーン8つ全員の内半分は陽動とし残りが
全部力を持って攻撃。立体駐車場の方は私とこの子が、店内にいるのは・・・
アリヴィアン貴方がやりなさい。」
「御意。」
アリヴィアンがそう言ってお辞儀すると同時に姿を消した。
「そしてバフィール、貴方はそれの機動力を持ってアリヴィアンの援護。」
「分かりました。」
そう言ってバフィールは其の儘飛んで行った。
「良し、まだ敵は来てねえようだな。」
匙はそう言いながら自動販売機の陰に隠れながら進んでいった。
現在試合開始からまだ5分、普通ならば端から端まで10分で行ける距離なのだが足音を出さず且、敵地に入る為には仕方のない行為である。
「然し敵がいないとは変な状況だな、だけどな。俺達は会長の夢を
叶えさせる為に今日を挑むんだ・・・頑張らねえといけねえよな!」
そう言いながら匙は神器の『黒い龍脈(アブソーブション・ライン)』を使って弐階のエントランスに繋がる場所目がけて放ってターザンみたいに上ると・・・
声が聞こえた。
「何しているのでしょうか?」
「!!」
匙は声が聞こえてその聞こえた場所に目を向けるとそこにいたのは・・・
アリヴィアンであった。
「手前・・・敵か!」
「ええ、初めまして。私はアリヴィアン、アガレス家のシークヴァイラ様の
女王であります。」
「女王が相手!・・・だけどな・・・負けるわけには行かねえぜ!!」
そう言って構えた瞬間に・・・アナウンスが流れた。
『アガレス家ポーン3人リタイア、シトリー家ポーン1人リタイア。』
「!な!!何時の魔に!?」
匙がそれを聞いてそう言うとアリヴィアンはこう答えた。
「ああ簡単ですよ、私達は貴方方の作戦を予め聞いておりましたので貴方方を
奇襲致したのですよ。」
「作戦を予め・・・一体どうやって」
そう言った瞬間に匙の横から銀色の蟲が飛んできたのが見えた。
「銀色・・・機械か?」
匙がそう言ってその銀色の蟲が何なのか見ていると蟲のようだが胴体部分に
パラボラアンテナがあるのが見えた。
「これのおかげで貴方方の作戦を聞けることが出来ましたので貴方方の行動などお見通しなのですよ。」
「作戦を聞くって・・・手前それ違反じゃねえのか!」
匙がそう言って意見しようとするがアリヴィアンはこう答えた。
「何言っているのでしょうか?接触したらと言っておりましたが
盗聴するというのは・・・違反なのでしょうか?」
「盗聴・・・あんたら正々堂々するって言う意気込みはねえのか!
こんな反則紛いな事をしてよ!!」
「何を言っておられるのでしょうか?既にゲームはあの時から
始まっているのですよ??盗聴・暗躍・奇襲何でもござれ、私達の戦いは
情報戦から始まっていますから敵の数、武力、敵の能力、戦場の立ち位置、
ルールにおける臨機応変な対応が必要となりますので情報は武器として最も必要なファクターです。それは貴方方も同じでしょう?」
「くう・・・!」
それを聞いて匙は苦虫を嚙み潰したような表情でアリヴィアンの言葉を聞いて
正にソーブが考えたことと同じであった。
自分たちは多分だが黒星スタートになるだろうと踏んでいたが自分たちが
考えていたであろう後々からの逆転というシナリオも
意味がなくなるんじゃないかと思っていたのだ。
無論自分達だって観察するが相手もそれ以上じゃないかと思い始めたのだから。
「それに・・・貴方の仲間は立体駐車場に行っているでしょう?向こうの方々は最早勝利するという事は無いでしょう。」
「何だと!手前ら向こうに何人のメンバーがいるんだよ!!」
匙がそう言うとアリヴィアンはしれっとこう答えた。
「一人です。」
「一人・・・手前あいつらがたった一人程度であいつら全員が倒せれると
思うんなら甘く見るんじゃ」
『シトリー家、戦車1・騎士1・僧侶1リタイア。』
「な!・・・あいつらが全滅って・・・一体何を送ったんだ手前ら!」
匙がそう聞くとアリヴィアンは・・・にやりと笑っていた。
場面が変わって立体駐車場
「皆、もうすぐ敵側の駐車場だよ。」
由良が背後にいるであろう2人に向けてそう聞くと2人はこくりと頷く中・・・
サイレンが鳴るのが聞こえた。
「「「!!!」」」
3人はそれを聞いて驚くと3人はその音が鳴っている方向を見て呟いた。
「・・・パトカー・・・?」
由良がそう呟くとパトカーが見えた。
ここにある車は全部造り物であるのにも関わらず何でと思っていると
そのパトカーはブウうううううううん!!というエンジン音と共に・・・
動いたのだ。
「嘘何で!」
「ここにある車って皆造り物のはずでしょう!?」
「何で!!」
由良に続いて巡・草下が互いにそう言っているとそのパトカーは3人に近寄るとなんと・・・姿を変えたのだ。
ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
そう言いながら変形を始めたのだ。
「噓でしょ・・・!!」
「あれって・・・!」
「そんな事ッて・・・!!」
変形すると同時に胸元にアルマークを見て草下は目を大きく見開いて・・・
こう呟いた。
「あれって・・・
・・・・ディセプティコン・・・・!!」
そう、シカゴにて多くの人間を殺しただけではなく世界中に衝撃を与えた
宇宙から来た侵略者・・・
ディセプティコンの構成員であり諜報工作部隊隊員・・・『バリケード』が
アガレス家の眷属として現れたのだ。
悪魔が・・・現れた。