「そんな・・・獅子王機関の情報網でまさかここで・・・!」
雪菜はそういって机の上で項垂れている中レイヴェルが雪菜を見て
何がありましたのと優一郎が説明すると成程と言ってこう続けた。
「つまりは暁様がおられませんので監視と言う任務が出来なくなったというのは
理解できましたが何故優様を尾行しておられたのですか?」
レイヴェルがジト目でそう聞くと雪菜は暫くしてこう答えた。
「ああ・・・はい、実は暁 古城の周辺にいる人たちも監視対象となっています。それで探していたら衛宮さんと出会ってそれで。」
「ああ・・・つまり俺の時は偶然って訳か。」
そう言ってピラフを食べきると優一郎は流しに行ってこう聞いた。
「暁隊長が帰ってくるのはしばらく先だろうけどお前何処で住むんだ?」
まさか野宿とかじゃないよなと言うといいえと雪菜は普通にこう答えた。
「私は暁 古城の監視を目的としていますので・・・
・・・・・同じ場所、つまりはここに住むことになっています。」
「「・・・・・・え?」」
それを聞いて優一郎とレイヴェルは・・・そう言うしかなかった。
アイランド・ウエスト
飲食店や照合施設が集まるここは眠らない島と呼ばれており魔族関連の種族の
大体がここに住んでいるのだ。
そして何よりも魔族達はここで商売したりサービスを受けたりもしている。
そんな中、人気のない夜の公園で海を一望することが出来る展望通路を酔った
2人組の男たち・・・・昨日優一郎達が捕まえた吸血鬼と獣人の男が歩いていた。
あの後アイランドガードに摑まった彼らは取り調べした後1日だが反省房に
ぶち込まれてしまい今日釈放となったがその後は幾つもの店で酒を飲む梯子を
していてやっと気がまぎれたのであろう帰宅する中で・・・声が聞こえた。
「魔族が堂々と街を闊歩し剰え酒を飲み快楽を持つとはまさに呪われた
退廃の都と言うべき場所ですね本当に。」
「「?」」
その声を聴いて一体誰だと思って振り向くと現れたのは・・・両手に片刃の斧を二振り持った男性が現れたのだ。
聖職者の様な法衣
金髪を軍人の様に短く刈り取り切り揃えた外国人
左目はモノクルを付けており
身長は190cm越えで40前後の大男がそこに立っていた。
だがよく目を凝らせば男が着ている法衣の下に金属の・・・鎧を
身に纏っているのが見えた。
軍の重装歩兵部隊が使う戦術機の装甲を流用したような鎧を纏っていた。
「何だ手前は・・・攻魔師か?それとも・・・逸れ神父か??」
「そうですねえ、私は神父です・・・いや。でしたですね。」
「なら逸れ神父か、何の用だ・・・遊びてえのか・・・俺達と!」
そう言ったと同時に2人の体から魔力が溢れ出してきたのだ。
1度ならず2度ともなると今度は1日では済まない、最悪年単位の投獄が
約束されているのが分かっているのにも関わらずやるあたり彼らは
懲りていないことが見てとれた。
「遊びたい・・・そうですね、遊びましょう。」
大柄の神父はそう言って持っていた細長いスポーツバッグを彼ら目がけて
投げると見えたのは幾つもの・・・武器であった。
剣、刀、投槍、斧が入っていた、其れも全部が・・・本物であった。
「丸腰では楽しくありません、どうぞお好きな武器を持って戦いましょう?
それとも・・・臆したのですか?・・・
・・・・・哀れで口ばかりの魔族。」
それを聞いて2人は揃って怒り心頭でこう言った。
「爺なめんじゃねえぞ!手前なんざこの爪で十分!!・・・望み通り
嬲り殺してやんよ!?」
地面を蹴った獅子頭の獣人は地を蹴って爆発するようにまっすぐ飛んで行った。
そして大柄の神父目がけて其の爪で引き裂こうとして構えると大柄の神父は
それを見て・・・こう呟いた。
「L型・・・『ライガロンスロープ』・・・獅子頭ですか、完全体は
早々いませんが・・・甘いな、この程度は掃いて捨てるほどの実力しかない奴を
見てきましたから。」
そう言ったと同時にその斧でまず両手の爪を弾くと大柄の神父は其の儘獅子頭の獣人目がけて顎目がけて足蹴した。
「ぐお!」
「顎に当たりました、これで貴方は大体そうですねえ・・・3分弱は
動けないでしょうがそれを待つほど私は甘くないですよ。」
「ま・・・まt」
獅子頭の獣人は待ってくれと言いかけて其の儘大柄の神父は蹴った足を
地面に叩きつけるかのように踏んで獅子頭の獣人を・・・×の字の様に体を
斬り落としたのだ。
「貴様ーーーー!!」
それを見て仲間の吸血鬼の男は投槍を出して大柄の神父目がけてその胸に
突き刺せるように投擲するも・・・その斧によって破壊されたのだ。
「何なんだ・・・何なんだよ手前は!」
吸血鬼の男がそう言うと大柄の神父は・・・自らの名を明かした。
「私の名前は『ルードルフ・オイスタッハ』、ロタリンギア王国の
元神父です。」
「ロタリンギアだと!西欧の教会の坊主が何の用だ!!」
吸血鬼の男はそう言いながら眷獣を出すと指示を出した。
「ぶっ殺せ灼蹄!」
そう言うと眷獣は其の儘『ルードルフ・オイスタッハ』目がけて突進するも『ルードルフ・オイスタッハ』はそれに対して左手にアル斧を構えて
一振りした瞬間に・・・数十もの斬閃が眷獣に襲い掛かりそして・・・
バラバラになった。
「!!手前・・・一体何しやがった!?」
一体どうやってと言うと『ルードルフ・オイスタッハ』は吸血鬼の男に向けて
こう言った。
「簡単な事です、貴方の眷獣が弱かった・・・只それだけです。」
「よせ・・・止めろ!」
「異形の相手に聞く耳を私は持っておりません。」
そう言った瞬間に吸血鬼の男が最後に見たのは・・・
・・・・・黒いエネルギーが斧を覆っている様子であった。
次回へと続く。