「・・・本当だよ、あれ?そこって確か他の人が住んでいたような気が
するけど。」
優一郎がそう言って古城の部屋の隣の部屋が如何やら雪菜の部屋であった。
「ああ、その人たちでしたらもっと良い住居に住まわすように手配しましたから。今頃は本土の一等地でゆっくりと過ごしていますよ。」
「へえ・・・そうなんだ、獅子王機関って金持ちなんだな。」
優一郎がそう言っていると暫くして・・・引っ越し業者が来た。
「ええと、姫柊雪菜さんですね。お部屋はここで良かったですね?」
「ああはい、後は私がやっておきますので。」
「それではこれで、ありがとうございました!」
そう言って引っ越し業者が去って行くと雪菜は優一郎に向けてこう言った。
「さてと、後は暁 古城が来るのをまって改めて監視役を始めましょう。」
「雪菜ってさ・・・荷物これだけなの?」
「ええそうですよ、関西武偵校では寮でしたし荷物何てそんなに
なかったんですよ。」
それを聞いて成程なと思っていた、寮生活ともなると必要なものが
そうそうないだろうなと・・・・。
「いやいやいやいやマテ!いくら何でも段ボールで4箱って普通ないから!!
いくら何でも女の子の荷物がそれだけって普通ないから!?レイヴェルなんて荷物
トラック2台分あったのを何とか工面して段ボール13箱分で済ませたってのに
お前それだけって普通ないだろ!今すぐホームセンターで買い物するぞ来い!!」
「ええ!ちょっと待ってください私行くとは言ってませんってちょっと待って
くださ~~い?!」
引きづられていく雪菜を見てレイヴェルは暫くして・・・こう呟いた。
「優様・・・世話焼きなんですわよねえ。」
優一郎は雪菜を引きづって行った先はホームセンターでありそこで必要な物資を買い込んでいた。
「ええと、洗剤・食器・電化製品は後で郵送してもらうように頼んどいたから
後は食品・雑貨を買い込んでそれと・・・。」
優一郎はそう言いながらチェックしていると・・・雪菜がゴルフクラブを持ってこう聞いた。
「あの衛宮さん、このメイスみたいな武器は何ですか?」
「そいつは只のゴルフクラブだ!スポーツ用品の!!」
「そうですか、でしたらこの火炎放射器みたいな重装備は?」
「それは高圧洗浄機!車とかを洗うのに使う奴だから人に対して
使っちゃいけません!!」
「これは間違いなく武器ですね!先ほどあったこの仮面を使って
人を斬り殺していましたよね!!」
「チェーンソーってそのマスク被るな!完全に著作権に触れるから!!」
雪菜が持っていたホッケーマスクを見て優一郎はやばいと言って没収すると
ではと言って指さすとそこで目にしたのは・・・ロリータファッションでピンクのフリルばりばりのドレス
「もっと駄目!あれ完全にアウトだからそれにこれ小説だからって
チョイスするなあんな地雷服!?」
「あ、これも獅子王機関で習いました。こんなものまで販売しているなんて・・ここは恐ろしい店ですね。」
「只の洗剤じゃねえか。」
「はい、ですが酸性の薬剤と塩素系の薬剤を混ぜることで毒ガスを
発生させることが」
「すいません獅子王機関さーーん!もっとまともな常識的な事をこの子に教えて下さーーい!!」
もう嫌だと優一郎は遂にツッコミを獅子王機関に対して大声で
言ってしまったのだ。
「疲れた・・・仕事してないのになにこの疲労感。」
優一郎はそう言って支払い場に来ていた、電化製品は郵送させるように
郵送会社に店員さんに問い合わせてくれているので後は洗剤とか諸々であったが
そう言えばと優一郎は雪菜に向けてこう言った。
「そういやあお前支払いとかはどうするんだ?結構買ったけど
金持ってるのか??なかったらまあ幾らかは俺が工面するようにするぜ?俺が
お前を勝手に連れて来たから??」
優一郎は雪菜に向けてそう聞いたのだ、幾ら組織からの命令とはここまで
買うとなると色々と不都合があるんじゃないかと思っていると雪菜ははいと言ってこう続けた。
「必要経費を前払いとして支度金を貰っていますしそれに私任務とかで
臨時報酬を貰ったりとかしますから。」
こう見えて私Aランクの戦妹『アミカ』契約している人がいて
その任務の同行でと付け加えると成程なと思っていた。
確かに魔族であるあの2人相手に余裕で勝てるほどだからなと思っていると
優一郎は更にこう聞いた。
「それで、支度金って幾らなんだ?」
そう聞くと雪菜はしれっとこう答えた。
「確か・・・前金で1千万、監視役として報告して内容に価値ありと判断すれば更に500万+異業種での戦闘として更に800万が出ますと言われました。」
「1千万・・・そっから臨時報酬が合計して1300万・・・そんで
総合計が・・・2千万以上・・・!!」
それを聞いてマジかよと思いながらこうも思っていた。
「(あはは・・・母さんが聞いたら卒倒しそうだな、俺の魔法にある宝石魔法が幾ら分補えれるんだろうなああはは・・・。)」
強化と投影魔術を基本とする優一郎にとって母型の魔術でもある宝石魔法は
金食い虫であり高ければ高い程威力が高まるが出費がかさむと言われる
嫌な手合いなのだ。
そんな感じなのか母は倹約家であり父と共にやりくりするのを見て育った
優一郎からすれば羨ましい限りであったのだ。
だからこそ・・・聞かなきゃよかったと優一郎はそう思っていたのであった。
魔法は金=力・・・そう思ってしまう今日この頃。