倦怠期の夫婦みたいになっちまった幻影の魔女と淫魔の王 作:京谷ぜんきまる
めっちゃ短いし荒書き乱文がすぎるけどなんか、思いついたので。
一応注意:胸糞展開あり
とある事情で、淫魔王は黒井竜司という人間の男の姿で、五車学園でセラピストとして様々な悩みを持つ対魔忍達のカウンセリングを行っていた。
が、ある女遁衆(いわゆる淫術・房術使いの集団。男性を虜にして様々な情報を引き出すエキスパート)のカウンセリング中に淫魔王は頭を悩ませていた。
「そなたの――君の、言うことは理解不能だ。一体何が不満なのだね?」
対面の女は美沙という名の対魔忍だ。
妙齢の美女だ。
今日がカウンセリング初日の女である。
淫魔王は女遁衆らしいデカケツや豊乳から漂う色香を吸い込み、
(むう……ルールなど無視して手籠めにしてやろうか……)
などと最初は考えていたことも今ではすっかり忘れていた。
いまはただただ頭痛を感じるのみだ。
頭痛の元は美沙の悩みの内容であった。
美沙は既婚者であった。
再婚で、子連れ。
新しい夫は優しい男で、連れ子にも優しく家庭は円満だという。
だが夫はずっと自分の子供を持つことを希望しているのだと。
しかし、その夢はなかなか叶わず、何年も不妊治療に通う日々が続いた。
夫は毎回の検査結果に一喜一憂しながらも、希望を捨てずにいるという。
だが、子供ができないのには理由が……夫に打ち明けていない秘密があったのだ。
彼女は今の夫との子供ができれば、夫の、連れ子への愛情が薄れてしまうのでは無いかと怖れ、なんと避妊薬を服用していたのである。
しかもその事実がなんやかんやあって桐生佐馬斗に暴露させられ、避妊薬を服用していることが夫に露見してしまったというのである。
どうすればいいのかと、相談に来た――というのなら、淫魔王も目の前にいる女の身勝手さに鼻白みながらも納得できたろう。
だがその先があるのである。
夫は美沙の裏切りを知りながらも、彼女を許したというのだ。
“君がそこまで想いきわめていたのなら諦めるよ。今いる子を大切にしよう”
とまで、言ったというのだ。
「それで、何の、不安があるというのだ?」
「だって、これじゃ私は、一生夫に頭が上がりません! ずっと彼の機嫌を伺い、ことあるごとに裏切り者呼ばわりされることを避けて、気をつかっていかなければならないんですよ? 一体どうしたらいいん――」
淫魔王はパチンと指を鳴らした。
すると時間が停止したように美沙は口を開いたまま、凍りついたように動かなくなった。
「ふたりとも、入ってきてくれ」
控えの部屋から不知火と黒斗少年の姿のエドウィン・ブラックが現れた。
「……」
「うーん(ひきつり笑い)やっぱり人間って面白い」
ふたりともドン引きの体であった。
「余は、この問題を綺麗さっぱり解決させるために、この女に”夫の子種を受けて、孕みたくて孕みたくて仕方が無くなる”ドスケベ搾精魔法をかけたいのだが、これはルール違反か?」
「う~~~~~ん、どう思う? マダム・不知火」
「………………いや、ダメでしょ」
「……では、夫の方に『
「ちょっとまってさっきから何!? ドスケベ搾精魔法とかクイーン・カンフーとか!?」
「そもそもどうやって夫の方に伝授させるんだい?」
「ちょいと夢の中で仕込んでやるだけのことだ。どうだ?」
淫魔王の提案にふたりは顔を見合わせるのだった。
稲毛夏「おぉ! あ、あれは閨淫技法――またの名を九淫攻夫!! その昔、淫魔より伝わる恐るべき拳法……一手に全エネルギーを集中させ、闘気を淫の気に変じさせることで、性交時ではなく、むしろ戦いの最中に相手を強制的に色欲地獄へと陥れる一撃昇天の拳法……私以外にも使い手がいたとはね……」
淫魔王「そなた人間じゃなくて同胞じゃね?」
ちなみにドスケベ搾精魔法とクイーン・カンフーは対魔忍RPGXで実際に登場したワードです。
※似たような設定をオリジナル作品の方で使うかも