「ねぇねぇ、LBXでバトルしない?」
この青髪の子には見覚えがあります。確か石森里奈って人の妹さんの、ルナちゃんだっけ?
ゲームだと確かジオラマバトル?で戦えた子だったような気がする。
しかしこの子、めっちゃくちゃ強かった記憶あるんだけど・・・・・・・・私できるかな?
「う、うん。久しぶりだから色々忘れてるけど、私なんかでよければ。」
「ほんとっ!?じゃぁ早くやろう?」
そう言って彼女が取り出したのはジョーカー。奇しくも両方ジョーカー使いだったのだ。まぁ、わたしはそのうち新しい機体作るけどね。
「あなたのLBXってジョーカー?じゃあ私と同じだね!」
「うん、そうだね。でも私はあまりこういうの得意じゃやないから、お手柔らかにね。」
「うん!分かった!じゃあ早速やろう?」
本当に分かったのだろうかこの子。まぁ、初めてやるのだから負けてもしょうがないが。
「行くよっ!ジョーカー!」
彼女は、Dキューブの中にLBXを出した。武器はレイピア、シールドを付けている。Dキューブのステージは草原。今更ながらどうやってこのジオラマを作ったのだろうか?
作った人にいろいろ聞いてみたいな。っとと、お相手はどうやら待ちきれないようね。さっさと出さなきゃ。
「一緒に戦おうね。ジョーカー!」
さてと、どこまで戦えるかな?
-----バトルスタート------
「いっくよー!」
ルナちゃんのジョーカーが突っ込んでくる。それを私はCCMを操作して避ける。・・・・・・・・って、何で私避けられたの?今適当にボタン押しただけだよね?
「あははっ!まだまだ行くよ!」
ルナちゃんはそのままジョーカーのレイピアで私のLBXを突きの要領で攻め立てる。それを私は回避したり、武器で防いだりするけど、数発当たり、HPが減らされる。
装甲が薄いからか、数発当たっただけでもかなりHPが減らされる。すでに残りHPは5割を切った。
(このままじゃじり貧だぁ。さてどうするかな。・・・・・・・・まぁ、こっちから攻めるしかないよねっ!)
私は大きく後方に飛び、体勢を立て直す。
「回避だけじゃ倒せないよ!」
当然ルナちゃんは追撃してくる。しかし、この動きの狙いは・・・・・・・・
「そう来ると思ったよ!」
レイピアが右半身に当たりそうになった瞬間、機体を右にねじることで接触面積を最小にする。それと同時に右腕を引き絞って、ダガーを使ってルナちゃんの機体の腹部を薙ぐ。
その衝撃でルナちゃんの機体は大きく後方に吹き飛ばされる。えっ?カウンターってこんな威力あるんだ。
「うおっとっと。なるほどなるほど、カウンターしたんだね。すごいよおねーちゃん!でも、これで決めるね!必殺ファンクション!」
アタックファンクション
----Xブレイド----
収束されたエネルギーの刃が、私の機体をX字状に切り裂いた。
装甲が貧弱な私に期待はダメージに耐えられるはずもなく青い光に包まれて、倒れた。ブレイクオーバーだ。
「やった!私の勝ち!」
ルナちゃんはすっごく喜んでいた。まぁ、初めてでこれだけ戦えればいいほうか。
でもまぁ、超えなきゃいけない目標ができたってことで、良しとしますか。
「ルナ!」
おっ?聞きなれたおなじみの声がする。里奈さんだ。私は後ろを振り返る。
里奈さんはルナの方へと向かう。
「もう!勝手にいなくなったらダメじゃない!まだ体調だって万全じゃないのよ!」
そうなんだよなぁ。この子、ゲームの中じゃ重病でオプティマによる治療が必須なレベルだったらしい。
・・・・・・・・ん?だったらなんでこんな動けるんだ?この子。
「そこのあなた。ルナに付き合ってくれてありがとうね。」
里奈さんが声をかけて来た。やはりこの人はいい人なんだよなぁ。やはり海道許すまじ。
「いえ、暇でしたし。」
「そうだおねーちゃん。お名前聞いてなかった。なんていうの?」
「私?私の名前は山本ユーリ、ユーリでいいよ。」
「うん!分かったよユーリ!」
「こら、ルナ!いきなり呼び捨てはダメでしょう?ごめんなさいね。」
「いえいえ、多分ルナちゃんとは同い年ぐらいでしょうし。友人も少ないのでうれしいですよ。」
「そう言ってくれるとありがたいわ。」
「えぇ!?ユーリ、私と同じ年齢なの?おねーちゃんって呼んじゃった・・・・・・・・うぅ、恥ずかしいよー。」
かわえぇ。天使や、天使がおるぞ。いやほんとまじで、顔赤らめてるところとかマジでかわいいんですけど!こんないたいけな少女を人質にするなんておのれ海道ry
「あら、もうこんな時間。さぁルナ、お部屋に戻りましょう?」
「うん。分かった。」
そう言って歩こうとする彼女の体の動きは素人目で見てもぎこちなかった。やはり体悪いのだろうか?
「体、良くないんですか?」
「えぇ、あまり動けないって言われてるの。立つことはできるらしいんだけどね。」
たしかに彼女の近くには車いすがある。運動ができないのか・・・・・・・・
「ルナに付き合ってくれてありがとう。」
「また一緒にバトルしようねー。」
「うん。またね!」
LBXが好き、でも外には出歩けない。なんだかかわいそうだな・・・・・・・・うん、何とかしてみよう。
私はあの後病院にいた人と何回かバトルしてきた。コツはつかんできた。一応勝ててはいるけど、結構ギリギリだったりする。
まぁそんなこんなで病室に帰ってくる。すると私にいろいろと教えてくれたお医者さんがいた。
「お帰り。どこに行ってきたんだい?」
「すこし、院内を歩いてきました。」
「LBXバトルもしてきたんだろ?」
えっ?なんでわかるんだこの人・・・・・・・・と思ったけど、分かるか。だって目線が手に行ってるもの。
「ところで、その機体、かなり手が入ってるようだね。」
やべぇ、この人機体に食いついてきた。どうしよう、私の説明したい癖*1が発動する!
「分かりますか?装甲を極限にまで薄くして機動力を確保、そして相手の弱点を突きつつ移動する一撃離脱戦法を得意としてるんです。モーターもそれに合わせて高出力にしてあります。」
我慢できなかった。はぁ~~~~~黒歴史だぁ。(なお、彼女は生前にも何度もこれをやらかしているが、覚えていない。生前含めて通算15回目だったりする。作りすぎではなかろうか)
「成程。確かにこのカスタムにすれば、並みのストライダーフレーム機よりも早く動けそうだね。でもそうすると、ダメージも大きいんじゃないか?」
「そうなんです。だから、今度また作り直そうと思って・・・・・・・・」
「ふむ・・・・・・・・だったら単純に重要部分だけを装甲厚くしてみるとか?」
「でもそうすると、少し重くなってしまって機動力が・・・・・・・・」
「ふむ・・・・・・・・でもそうすると、新しく機体を作り直すしかなくなると思うよ。このままじゃ多分解決しない。」
「ですね・・・・・・・・何回かバトルしてきましたけど、HPギリギリでの勝利でしたからね。」
本当にこの子、こんなピーキーな機体でよく戦えてたよね。
「そうだな・・・・・・・・必要なパーツと簡単な工具とかは持ってこよう、でも病院では安静にしていること。退院したら持ってきてあげるから。」
「いいんですか!?」
「僕の友人にそう言うのが好きな奴がいてね。いらないのがあるからあげるって言われてるのがあるから、それを譲るよ。正直、あっても使わないからね。だったら君に上げたほうがいいかなと思って。」
工作用のパーツとか工具とか無償提供できるとかどんな資産家ですかね!?そう言うのって高いんじゃないの普通!?
でももらえるならもらおう。人の善意は断ってはいけない。失礼に当たるから。ただし詐欺師てめーはダメだ、クズ過ぎる。
何言ってんだろ私。まぁいいや、寝る。
その後私は無事に退院した。両親の葬儀はすでに親戚の方がやってくれたそうだ。さぁ、また一人暮らしの始まりだ。
ここまで読んで下さり誠にありがとうございます。ではまた次回お会いしましょう