ラブライブ!スクールアイドルオールスターズ!? 作:ふゆくれ@ハーメルン
せつ菜ちゃん、誕生日おめでとう!
土曜日ー
「「おかえりなさいませ、お嬢さま」」
私とせつ菜ちゃんの二人は、メイドをやらされ…やっている。
「あら?新人さんですか?」
入ってきたのは、青い髪をストレートにおろしたお姉さん。
「あ、海未ちゃんだ〜♪」
ことりさんがやってきた。
「ことり、このお二方は…」
「今日限りのお手伝いさんだよ」
「あ、あの」
せつ菜ちゃんが二人に話しかける
「もしかして、μ`sの…」
「はじめまして、園田海未と申します。よろしくお願いします。歩夢さん、せつ菜さん」
「え、なんで私たちの名前を…」
「当然です。μ`sでまだ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会メンバーの顔と名前が一致しないのは穂乃果と凛だけですよ。」
「本当にあの二人は変わらないよね〜♪もちろんいい意味で」
「それは私たちもでしょう?ことり」
「うん。そうだね。」
そこで、ことりさんがハッとしたように時計を見る。
「海未ちゃん、ちょっとこっちに来て!」
「え、ちょ、ちょっと、ことり!」
しばらくして戻ってきた海未さんは、メイド服を着ていた。
「ゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔ…」
「大丈夫、可愛いから安心して♡」
「どこが安心できますか!!!!恥ずかしいこと極まりないです!!!」
「まあ、待って。もう少しで始まるから」
始まる?
「おまたせしました!これより、恒例イベント『メイド食べ比べ〜あまーい歌声仕立て♡〜』を始めます!」
「「「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」」」」」」
その言葉に、店内の男の人のお客さんがすごい声を上げた。
「今店内にいるメイドでくじを引き、その順番で自分の得意な歌を1つ披露していただきます!」
「店内にいるメイド…って、私たちもですか!?」
「せつ菜ちゃん、そうみたい…」
「それでは、メイドちゃんたち、くじを引いてくださ〜い!」
「「「「「はーい♡」」」」」
くじの結果、こうなった
1番目 海未さん
4番目 せつ菜ちゃん
7番目 私
ラスト ことりさん
「トップバッターは、園田海未さんです!」
「待ってください!音源はあるのですか!?アカペラは嫌ですよ!?」
「ヨウチューブのものを流します」
「…わかりました。仕方ないですが歌いましょう」
海未さんがマイクを構える。
『勇気のReason』
音源が流れ始める。
お客さんが手拍子付きを始めた。
他のメイドさんも私も、つられて手拍子をする。
対する海未さんは…
目を閉じてリラックスしている。
本人は気付いていなさそうだけど、体は曲にノッている。
目がカッと開かれる
「♪平気、大丈夫よ!悲しくてもそう答えなきゃ」
「♪みんな気がついて 本当じゃない 強がりだと」
それまで恥ずかしがっていた海未さんはどこに行ったのか、自信を持った表情で歌っている。
「♪泣いてみようか少し」
「♪違う自分を出せば変われる?」
その時、店内を旋風が吹き抜けた。
「♪引いたり満ちたり 心の波が 私をさらうの」
…すごい
あのおしとやかな海未さんがこんな情熱的に歌ってるなんて…
しかも、音程のズレが全く無い。
普通の人なら少し外れて当たり前。
私たちスクールアイドルですら、正確な音程を保つのは難しいのに…
「♪こんなに何かを求める力が 私の中激しくなる Reason」
アウトロが流れる…
「「「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」」」」」」
盛大な歓声が上がると同時に、店内にいる全ての人が拍手をする。
すごい……やっぱりμ`sをやっていただけあって、私たちよりずっとレベルの高い歌だった。
「ふう、やっぱりμ`s時代には遠く及びませんね。トレーニングをもっと頑張らないと」
…え?
「う、海未さん、この完成度でもだめなんですか?」
「はい。μ`sの健在を示すには全然足りません。こんなのはスクールアイドルなら誰でもできます」
「ゔ…」
海未さん、それを聞いたらほとんどのスクールアイドルが心折れちゃう…
本日、8月9日は長崎に原子爆弾「ファットマン」が投下されてから76年になります。
犠牲者のご冥福を祈るとともに、世界へ平和への祈りを捧げます。
我々日本人は世界唯一の被爆国として核兵器の悲惨さを訴えるとともに、世界から争いが絶える日を目指して歩み続けなければなりません。
そして、世界中の人々がそれぞれの文化を尊重し、お互いにいいところを取り入れながら発展していける世界に向かって…
最後に、日本人が普通に暮らせているのはとてつもなく幸せなことなことです。蛇口からきれいな水が出る、電気が通っている、地震でも建物の損傷が少ない、娯楽がたくさんある、治安が良いetc…そのどれもが『当たり前』ですが、世界にはその『当たり前』がない国・地域がたくさんあります。『あって当然』ではなく、『あって幸せ』なんだということを忘れないでください。
次回、『歩夢&せつ菜とメイド(後編)』