デート・ア・ライブ✖P5 ~その絶望、我々怪盗団が頂戴します~   作:零之悪夢

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士道が大学生になっているだけなので琴里はまだ、中学生ですし他の精霊も原作と変わりません。しかし、顔見知りも居るようで……



絶望の戦場
怪盗団、再始動


4月10日。妹の琴里は中学校の始業式なので俺は早めに起き、朝食の準備をした……今日は大学も無く暇なので、買い物をして家の掃除をしようと考えていた。そう考えていると、琴里がリビングに入ってきたので朝食を出してテレビを見る。

 

 「今日未明、天宮市近郊で……」

 

この天宮市では、空間震という突発的な災害が増え始めている。詳細不明の災害を知っているのはごく僅かな人間である。俺もその一人で、怪盗団家業に明け暮れていた時にその情報を聞いたのだ。

 

 「空間震ねぇ……何とかならんものかねぇ」

 

 「う~ん……予定より早いかなぁ~」

 

明らかに空間震を知っている反応を聞き逃さなかった。まあ、シャドウに聞けば大体分かるが。

 

 「お昼は何食べたい?デラックスキッズプレートだったら、ファミレスに行くが」

 

 「デラックスキッズプレート食べたい!!」

 

という事なので、お昼はファミレスに行くことに決定した。そして、琴里を送り出し数分後、買い物を済ませ家の掃除をして時間を潰した。そして丁度いい時間に家を出た。

 

 「4月か……怪盗団始めたのもこの時期だったな」

 

何となく振り返る。ペルソナを出して悪人を改心させる……その生活が無くなると物足りなくなってしまう。そう思っていると、聞きなれた警報が鳴り始める。空間震警報だ。

 

 「あいつちゃんと避難してるだろうな……ん?」

 

琴里の携帯にはGPS機能が付いているので確認するとファミレス前で動かないままだった。ファミレスで食事をしたいからといって馬鹿正直に居るのはどうかと思った。

 

 「とりあえず迎えに行くか……」

 

こんなに落ち着いていられるのは怪盗団に入って死闘をくぐりぬけているおかげだろう。それと……よく分からないが、現実でペルソナを出せるようになったというのもある。

 

 「居ない……か。知ってる風だったし何処かに居るのは確定だな」

 

ファミレスまで走って辺りを見渡しても琴里は見当たらなかった。そうして周りを見ていると目の前で空間震が起こった。人生でこんな経験はもうないだろうと思う。

 

 

 「………あれが、”精霊”か?情報と一致するな」

 

精霊は女性である事と、天使という圧倒的な武器、霊装という絶対的な城を持っている生物だそうだ。しかし、その顔を見た時にある事を思い出した。汚い大人に使われて日々を絶望して送っている人々……それと同じように見えたのだ。俺は知らぬ間に彼女に近づいていた。

 

 「君は……どうしてそんな顔をするんだ?」

 

 「お前も、私を殺しに来たのだろう?」

 

全て来た人間を自分を殺しに来たという認識をしている……そんな感情は間違っている!!

 

 「殺すかよ……その感情は間違ってるな。お前はそんな顔をするべきじゃない」

 

 「そんなことを言われたのは初めてだ……お前は何という名だ?」

 

どうしようか?コードネームを使うか本名を使うか……一応本名を言っておくことにする。

 

 「五河士道だ。君は?」

 

 「夜刀神十香だ。シドーは私のこの感情は間違っていると言ったな?何故だ?」

 

彼女……十香に話した。十香は絶望して日々疲弊して行っていると。それが人間だろうが精霊だろうが関係ないという話をした。

 

 「俺はそんな人間を腐るほど見てきた。十香はそんな顔をするべきじゃない。笑った方が良い」

 

 「そ、そうか……そんなことを言われたのは初めてだ……」

 

恥ずかしがりながら十香は言う。そう話していると十香は消えた。

 

 「へぇ……これが消失か」

 

話を聞いていると十香に害を成す者達が居るようだ。もしかしたら、怪盗団が動く可能性も考えておきながら家に帰ることにする。気が付けば、機械の配線がはみ出ているよく分からない所にワープしたようだ。

 

 「琴里が居るかもだな……一応、準備をっと……」

 

一応力を示しておいた方が良いと思ったのでモデルガンを用意する。そうして準備をしていると奥から、隈を作った20代の女性が近づいて来た。すごい危ない歩き方だ。

 

 「混乱していないみたいだね。丁度いい、君を呼んでいる人が居るから付いて来てくれ」

 

その人に付いて行き重要そうな場所に着く。人数は見える限り六人、しかしトラップもありそうだ。

 

 「連れてきたよ……」

 

その言葉を聞いた中心に居る人物が椅子をこちらに向けた。案の定、知っている人物だったが。

 

 「ようこそ……<ラタトスク>へ……歓迎するわ」

 

 「まあ、無事でよかった。説明をしてもらって良いか?」

 

この空中艦<フラクシナス>の司令官をしている妹、五河琴里は空間震を起こす原因である精霊を殲滅させるのではなく対話して保護しようという団体の様だ。そして、俺には精霊を封印する能力がありそれを使ってデートしてデレさせろという話だったが。

 

 「襲われる危険性も有るってことだよな?」

 

 「あるけどこっちで何とかするわ」

 

 「いや、自衛出来るから問題ない……こんな風になっ!!」

 

高速で移動し、琴里の頭にモデルガンを突き付ける。その時間僅か1秒。数メートルあると言っても移動は簡単だ。

 

 「へっ?何が起こったの?」

 

 「まあ、プライベートで覚えた技の一つだな。囲まれた時に重要な人間を人質に取る方法だな。其処からどうやって盤面を動かすか……それも重要だが」

 

 「高校生の時に何やってたのよ……」

 

怪盗稼業、バイト、学業、料理、掃除etc……しかやってないと思うなぁ。

 

 「強いて言うのであれば、命を懸けて仕事をしてたって言えるな。高2時が一番、やばかったと思うけど……神に反逆したのはいい思い出だな」

 

 「神に反逆って……中二病?」

 

 「いずれ分かるさ……後、デートの仕方は俺に任せてくれ。監視もするなよ?俺の事を探ろうとしたら……琴里、お前でも殺す」

 

その言葉を言ってから何やら書類にサインをして家に戻った。そしてチャットでこの事を報告をする。

 

ーちょっとみんないいか?ー

 

ー何だ、何だ!?結婚しますって言わないよな?ー

 

ー双葉、それはない。報告をしたいんだー

 

ー何の話だ?ー

 

ー皆も聞いたことあると思うが、空間震を引き起こす原因の精霊と接触してそれを保護しようとするラタトスク機関に入った。ー

 

ー話が壮大過ぎないか?もう少し説明を頼むー

 

ー俺には、精霊の力を封印する能力があるらしい。それをデートしてデレさせろって言うんだが……そのギャルゲーみたいな事をせずに俺達らしくやってやろうという話をしたいんだー

 

ー改心させるって事かしら?ー

 

ー正確には、双葉の時みたいに変えるって言う意味だ。精霊は絶望という頑丈に囚われ、人を信じられなくなっている……人間じゃないくても困っているんだったら助ける。それが怪盗団だろ?ー

 

ーおうよ!!その子ら、俺達で救ってやろうぜ!!ー

 

ーでも、パレスってあるのかな?ー

 

ーある。調べておいた、会った場所を戦場と思っているみたいだ。精霊に害を成す自衛隊の組織と闘っているからだろうなー

 

ー分かった。とりあえず全会一致でいいか?ー

 

ー明日、ルブランでー

 

そしてチャットを終えた。明日詳しく話すことにする。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

そうして次の日。休日だったので、朝早く東京に向かう……四件茶屋にある喫茶店、ルブラン。其処が集合場所だ。

 

 「いらっしゃい……ああ、士道か。あいつ等はまだ来てないぞ」

 

 「ちょっと早く来ようと思って……カレーとコーヒーお願いします」

 

此処のコーヒーとカレーはとても美味しい。再現は一応出来たが、此処まで再現は出来ない……一体どんなものを入れているのだろう?蓮が作っている所見ているが全然分からない。

 

 「はいよ。カレーとブレンド……っと来たみたいだな」

 

 「早いな……同じ時間に出たつもりだったが」

 

俺の後に蓮が来た。そしてカレーを食べていると竜司、杏、祐介も来た。その後、真と春、双葉も来た。

 

 「みんな揃ったな……昨日のチャットを見てもらえれば分かるけど、俺は精霊を救いたい。それで、さらに分かったことがあるんだが……封印できることが分かるには俺の中に一人封印してないとおかしいなって思ったんだよ。で、そうしたらこれだ」

 

場所を移動して二階の蓮の部屋で話していた皆にこれを見せる。片手に意識を集中し炎をイメージすると巨大な斧が出現する。

 

 「これが<灼爛殲鬼>だ。多分、俺の妹が精霊なんだろうな……だからこれを持ってるってとこだな」

 

皆驚きを隠せないでいるようだ。まあ、急に非現実的な物を見せられたらこうなるとは予想が付いていた。そしてしまいながら次の話をする。

 

 「とりあえず、俺が出会った精霊、十香はパレスを持ってた。イセカイナビに普通に引っかかった」

 

 「とりあえず天宮市に向かおう。士道、案内してくれ」

 

そうして、天宮市の空間震が起こった場所に皆を案内する。まだ、復興していないので崩れた建物が残っている。

 

 「夜刀神十香……天宮市……戦場」

 

 「目的地を発見しました。ナビゲーションを開始します」

 

そうしてナビを起動すると案の定、怪盗服に変わった。何も信じられないから外でも警戒されているのだろう。周りには荒野、そして銃やミサイル、剣があちらこちらに刺さったり落ちていたりする。

 

 「何、これ?何もない……私達は何も知らないけどこんな風に現実を思ってるってことだよね?」

 

 「ナビの時よりも酷いな。全て、戦うものとして認識しているようだ……生気を感じられん」

 

ノワールとフォックスがそう言う。荒んだ心、それを俺達が改心させ笑顔を取り戻す。俺達は先に進んだ。

 

 「玉座……か。触れてみるか」

 

シャドウとも出会ったが、難なく倒せた。強い事には変わりないのだが俺達が力を付けているからあまり苦戦しないのだろうと思う。そして、玉座に触れると記憶が映像として流れた。

 

 「陸上自衛隊か……毎日戦いに明け暮れている。そして、精霊を憎む奴か……」

 

そうして、記憶を見た俺達の前に現れたのは黒い鎧を身に付けた十香と紫の鎧を身に付けた十香だった。

 

 「何故、此処に居る?」




所々、話を省略しているので分かりづらいかもです。
次回、戦姫との闘い
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